自分でできるテレビの設置方法＆初期設定｜必要なものは？ヤマダ電機のテレビ設置サービスも

引っ越しや部屋の移動に伴いテレビの設置や初期設定の方法に悩む方も多いのではないでしょうか。テレビの設置というと、工事があったりアンテナが必要だったりして難しいイメージを抱きやすいです。しかし、テレビの設置は、女性1人、一人暮らしの場合でも自分でできる簡単な作業です。

設置方法は簡単ですが、住宅環境や部屋によってはアンテナの設置が必要だったりコンセントがなかったりする場合がありますよね。その際も、設置工事をせずに自分でアンテナや電波を取り入れ、安く済ませられます。

本記事では、自分でできるテレビ設置方法・必要なもの・視聴ステップなど紹介します。また、業者のテレビ設置サービスを利用する場合に、ヤマダ電機やケーズデンキなど家電販売店によって設置料金が異なるので、少しでもお得に設置するためにはどこまで業者に依頼すべきかなどについても触れていきます。

テレビのスペックやメーカーによって重量は異なりますが、テレビサイズと重量を表にしました。目安としては40インチまでなら、女性1人でも設置できます。基本的に女性1人で簡単に設置できる重さは約10kgなので、10kg以上になる場合は2人の方がスムーズです。

また、テレビを購入した際に取り扱い説明書が付属されているので、確認しながら組み立てましょう。テレビを設置してから組み立てるとケーブルが邪魔になるため、ケーブルを繋げる前に組み立てるのがおすすめです。

テレビの設置にかかる時間は人に寄りますが、10分前後でできます。テレビ設置は決められた端子に決められたケーブルを差し込むだけなので簡単です。しかし、まれにテレビが映らない場合があります。何度試してもテレビが映らないなら、本記事で紹介する「テレビを設置しても映らない場合の対処法」を参考にしてください。

ケーブルが邪魔になるので、ケーブルを繋げる前にテレビを組み立てます。テレビを安定したテーブルや台の上に寝かせてスタンドを装着しましょう。ネジ止めをしっかりおこなわないとテレビ転倒の危険性があるため注意してください。付属の取扱説明書を確認しながら組み立てることが大切です。

ステップ②は、テレビの電源ケーブルを接続しましょう。端子の位置はテレビによって違いますが、「∞」を縦にした形が電源端子です。電源ケーブルはテレビに直接繋がっているものと、別になっているものがあります。テレビの電源がちゃんと入るのかを確認する意味でも電源ケーブルを接続してください。

テレビには、「地デジ」と「BS/CS」をつなぐ端子が用意されています。普通にテレビを見たいのであれば地上デジタル入力端子、「BS/CS」を見たいのであればBS/CS入力端子に繋いでください。また、部屋にアンテナ端子が1つしかない場合は、分波器を使ってそれぞれの入力端子に繋げる選択肢があります。

なお、接続する端子を間違えるとテレビが映らないので、「地デジ」と「BS/CS」端子を間違えないようテレビを設置する際は必ず確認しましょう。

テレビの電源・アンテナの接続が完了したら、後は「B-CASカード」をテレビに差し込むだけです。「B-CASカード」はテレビ1台につき、1枚付いています。1枚しかないので紛失しないように注意しましょう。ケーブルの接続など問題がなければ視聴可能です。

ステップ①・②・③・④が終わったらテレビの電源を入れて、チャンネル設定を行ってください。お住まいの郵便番号を入力して、地域を設定するだけなので簡単です。ここまですべて完了すると地デジが視聴できます。

テレビにブルーレイやDVD、ゲームなどを接続する際は、HDMI端子を使います。現在ではほとんどの外部機器がHDMI端子なので、比較的迷うことなく接続が可能です。テレビ裏に「HDMI1」「HDMI2」がありどちらに接続しても問題ありません。

また、ホームシアターのようなARC対応の場合は、ARC対応端子に接続してください。

近年インターネットに対応したテレビも増えています。設置方法はルーターとテレビをLANケーブルで接続するだけです。また、テレビが無線LAN対応でwi-fi環境であれば無線でネット接続できます。

アンテナがなくてもインターネットがあればテレビが見られるため、手軽にテレビを設置したい人はチェックしましょう。

テレビにはUSB端子が付いているものがあります。写真や動画を楽しめたり、外付けHDDで番組録画したりする際に便利です。またUSB無線LANアダプターもあるので、無線LANが内蔵されていないテレビでもインターネットが楽しめます。

テレビを設置する前にどこにあるのか確認しておくとスムーズに設置できます。

映像や音声信号など、複数の出力をする場合は、HDMIの分配器を使用しましょう。HDMIの分配器を使用すれば、一台のパソコンやゲーム機の画面を、2つ以上のテレビに移せます。

テレビのモニターとプロジェクターで同時に映画を見るなど、いろんな使い方ができるのでおすすめです。

詳しい初期設定の方法は、購入したテレビの取り扱い説明書やメーカーの公式サイトなどに記載されています。そちらを確認しながら初期設定を行いましょう。

ここでは、例としてシャープの初期設定の方法を紹介します。

1. テレビと接続機器本体の電源をONにする
2. リモコンの入力切り替えボタンを押して、テレビに接続機器の画面を映す
3. 画面表示に従って決定ボタンを押す
4. ダウンロード設定を行う
5. ホームネットワークの設定を行う
6. クイック起動の設定を行う
7. BS・110 度CSアンテナとの接続状態を選択する
8. タイムシフト視聴設定を行う

テレビが映らないときにまず確認したいのが、ケーブル接続の状況です。端子にうまく挿し込まれていなかったり、挿し込む向きが逆になっていたりなどよくあります。まずはケーブル接続の確認をしてから、ほかのことを調べましょう。

ケーブル接続が問題ない場合は、B-CASカードがうまく挿し込まれていない・地域設定されていない可能性があります。カスタマーサポートのよくある質問には、「B-CASカードと地域設定は確認しましたか？」という掲載があるので、設定方法は対象のメーカーで確認しましょう。

引っ越し先でよくあることですが、地デジやBS・CSアンテナが取り付けられていないところもあります。そのため、引っ越しする際にはアンテナの有無を必ず確認しましょう。ない場合はアンテナを購入するか、インターネット経由でテレビを見る選択肢があります。

アンテナレベルが低下していたり、電波を受信できなかったりすると、画面に「E201」などのエラーコードが出ます。以下のような方法で対処できるケースも多いですが、詳しい対処法は取扱説明書を参考にしてください。

• ケーブルを正しく接続する
• B-CASカードを再挿入する
• チャンネルを設定しなおす

対処してもエラーが表示されるなら、アンテナの不具合が考えられます。アンテナの向きの調整やアンテナの交換を検討しましょう。

基本的に、アパートやマンションなどの集合住宅にはアンテナが取り付けられています。しかし、そのアンテナはオーナーの管理下にあるので、個人契約をしなければテレビが見られないところが多いです。また、今まで映っていたのに突然見られなくなった場合はオーナーに状況を連絡しましょう。

上記で説明した対処法を試しても映らない場合はプロのテレビ設置業者に依頼しましょう。家電量販店で購入する際はテレビの設置サービスがありますが、通販でテレビを単体で購入して設置する場合は設置サービスがない場合もあります。

いらない場合は自力での設置も可能ですし、ネットで「テレビ設置　業者」と検索して信頼できる業者に依頼するのもおすすめです。

テレビ設置業者に作業を依頼した場合、どこまでやってくれるのでしょうか。業者の基本的な作業内容は以下の通りです。

• 室内への運搬
• 指定の場所へ設置
• 映像を見るためのアンテナ線の接続
• チャンネル設定
• 簡単な使用方法の説明

特殊な設定が必要だと追加料金が発生する場合もあります。業者によって含まれるサービス内容は異なるため、依頼する際に確認しておきましょう。

テレビ設置料金は、テレビのサイズ・取り付け金具など条件によっては価格が高くなる場合があります。設置を申し込む前に必ず見積もりを出してもらってください。また、どこまで作業してくれるかも家電量販店によって異なります。事前に確認しておきましょう。

普通にテレビを見るには、「地デジアンテナ」が必要となります。地デジアンテナは正確には「UHF帯受信用のアンテナ」と言います。棒がたくさんあって矢印のような形をしているアンテナです。設置工程やパーツが多く素人には難しいので、設置する際は業者に依頼しましょう。

BS/CSアンテナは円状の形をしたアンテナでパラボラアンテナと呼ばれており、衛星放送を視聴するためのアンテナを指します。衛星からは地上波デジタル放送とは異なる電波で送られているので、地デジとは別のアンテナが必要となり、BS/CSチャンネルを視聴する場合は別途設置しなければなりません。

地デジアンテナより簡単に取り付けられるので、得意な方は自分で設置できます。しかし、設置方角がシビアなので、1度ずれるだけで映像自体が映らなくなる場合があるため業者に依頼するのがおすすめです。

2018年12月から本格的に放送が始まった新4K8K衛星放送。従来のアンテナBS/CSアンテナでもBS朝日やBS日テレなどの4K放送は視聴できますが、WOWOWやJスポーツなどの4K放送・8K放送視聴には4K・8Kアンテナが必要です。

設置自体はBS/CSアンテナと同じですが、4K・8Kを見るためには対応テレビや対応チューナーなど、周辺機器を4K・8K対応にする必要があります。

アンテナを設置する際は業者に頼むのが1番です。立ち合いのもと2、3時間もあれば完了します。アンテナを設置してくれる業者はたくさんあるので、下記の大手家電量販店の基本的価格を参考にしましょう。

なお、設置料金のみの価格になりので、パーツ代や電波測定料など上乗せする際に備えて約2、3万くらいは余裕を持って検討しましょう。

部屋をすっきりさせ、おしゃれにできる壁掛けテレビは設置するのが大変です。しかし、壁掛け金具さえ理解しておけば簡単に設置できます。壁掛け金具には純正品と汎用品があり、どちらを選ぶかによって設置の難易度が変わるので事前に確認しましょう。

以下の記事では、壁掛けテレビのおすすめ金具を紹介しています。デメリットや選び方なども解説しているので検討している人は参考にしてください。

壁掛けテレビで設置が簡単なのは純正品です。純正品とは、そのテレビに合わせて作られているもの。テレビの大きさにもよりますが、説明書の通りに設置するだけなので簡単です。しかし、テレビの買い替え時には、金具も一緒に変えなければならないデメリットもあるので注意してください。

壁掛けテレビ金具の汎用品は、設置条件を満たしているテレビであればどのテレビでも取り付けられます。純正品と違って、テレビの買い替え時にわざわざ金具を変える必要がありません。また、テレビのサイズアップにも対応しているので長く使用できるのも魅力です。

壁掛けテレビの高さは、床から100cmが基準になります。100cmの高さは床や椅子に座って見たり、立って見たりする際に丁度いい高さです。

これを基準にして、立ったままテレビを見ることが多いなら＋10cmずつ調整しましょう。座って見ることが多い場合は-10cmずつ調整するのがおすすめです。

壁掛けテレビは、自宅の壁にネジ穴を開けることになります。持ち家の場合は大丈夫ですが、賃貸のアパート・マンションの場合は大家さんに相談しましょう。ほかに壁掛けテレビを実現できる方法としては、壁掛けテレビのDIYをする方法やテレビスタンドがあります。DIYについて以下の記事で詳しく紹介しているので参考にしてください。

テレビを天井から吊るスタイルです。空間を最大限活かす方法として、さまざまなところで活用されています。天吊りの使い方としては寝室で寝ながら視聴したいときや、キッチンで料理しているときに最適です。

自宅でテレビを天吊りすることでスペースを確保する必要がないので、スペースがあまりない場合や空間を広く使いたい場合にもおすすめです。

床と天井につっぱり棒を立てて、棒にテレビを設置するスタイルです。壁に穴を開ける必要がなく、設置場所も簡単に移動できます。女性1人でも簡単に設置できるのもポイントです。設置の際は強度のある天井部分を見極めてからおこないましょう。

壁掛けテレビが欲しいけど賃貸で修繕費を払いたくない・設置に自信がない方には、壁寄せスタンドがおすすめです。テレビ台を高くし壁に寄せて設置するので、壁掛けテレビのような感覚を味わえます。便利な外部機器の収納スペースもあり、壁掛けよりスタンドがいいと感じる方も多いです。

1つの端子に繋げてある1本のアンテナケーブルに「分配器」を繋げれば、アンテナケーブルを何本かに分けられます。分配器でアンテナケーブルの数を増やせば部屋に引っ張ってくることが可能です。しかし、1つの電波を複数に分けるためノイズが入る可能性もあります。その際はブースターを設置して補いましょう。

以下の記事ではおすすめの分配器とブースターをご紹介していますので、必要な方はぜひ参考にしてください。

室内や外にアンテナを設置すればテレビが見られます。最近ではおしゃれな形をしたアンテナも販売されているので、インテリアとしても重宝するので外見にこだわる方にもおすすめです。なお、室内アンテナの場合は電波の強い場所に設置しなければなりません。

家にインターネットが繋がっているなら、ネット経由でテレビを見られます。しかし、Wi-Fiの強さによってはWi-Fiルーターとテレビが離れていると電波が届かない場合もあるので注意してください。また、テレビを見るためにはアプリでの起動が必要です。事前にアプリをダウンロードしましょう。

そして、各メーカーによってホームネットワークを構築するサービスがあります。たとえば、パナソニックの「お部屋ジャンプリンク」といったサービスなら、対応機器をつないで、 録画番組や放送中の番組を見たい部屋に飛ばして楽しめます。このような魅力が豊富なので気になる人はチェックしましょう。

テレビのリサイクル回収方法や料金相場を紹介します。テレビを処分しようか検討している人は参考にしてください。また、下記記事ではテレビの処分やリサイクル方法を紹介しています。液晶テレビと有機ELテレビとでは処分方法が異なるので検討している方はぜひご覧ください。

テレビはリサイクル法の対象家電のため粗大ごみとして処分できません。市区町村のサービスでお願いするか、指定引取場所に持っていきましょう。また、店舗によって買い替える場合に古いテレビを引き取ってくれるところもあるので、買い替えの際は確認してみてください。

買取専門店やオークション、リサイクルショップの利用もおすすめです。売却できる場合もあります。

リサイクルの相場を大手家電量販店で比較しました。テレビの種類やサイズにもよりますが、家電販売店によって異なるので参考にしてください。なお、有機ELテレビはリサイクル法は対象外になります。

テレビに接続されているケーブルを抜く前、端子とケーブルにビニールテープやマスキングテープを貼り、再接続する際に分かるよう番号や目印を書いておきましょう。地デジアンテナのケーブルであれば、端子とケーブルに「地デジ」と分かりやすくしておけば大丈夫です。加えてスマホで写真を撮っておけば設置する際の参考になります。

引っ越しの際によくあることですが、ケーブルといった配線系をバラバラに梱包すると紛失して見つからない可能性があります。そういうことが起こらないためにも、テレビ関係のケーブルは1つにまとめて梱包してください。そこに説明書を入れておくと設定する手順を確認する際にもすぐ確認できますよ。

テレビの設置方法は非常に簡単で決められた場所にケーブルを接続するだけなので、比較的誰にでもできます。また、説明書通りに繋げれば大抵はきちんと映りますが、万が一映らない場合は本記事を参考にしてテレビを快適に楽しみましょう。