テレビの2台目は分配器で！テレビ分配器のおすすめ人気14選｜ブースターの必要性も

おうち時間が増えたことで、新たにテレビやレコーダーを買い足した方も多いですよね。しかし、テレビを設置してもテレビアンテナ端子がない部屋では映りません。そんなときに使うのが「テレビ分配器」です。

テレビ分配器は有名メーカーからも発売されており、価格帯も安いものから高いものまで幅広くあります。そのため、種類が多くてどれを選べばいいか迷いますよね。また、値段の違いによる性能の差があるのかも気になるところです。

そこで、今回は人気の分配器14選と分配器の用途や選び方、注意点、ブースターの必要性について紹介します。2台目のテレビやレコーダーを使う予定の方は、ぜひ参考にしてください。

まずはテレビアンテナ端子についておさらいしておきましょう。テレビのアンテナケーブルをつなげるテレビアンテナ端子とは上の画像のようなもので、大抵はお部屋のコンセント近くに設置されています。

この端子につなげて電波信号を受信し、テレビに画像や音声を出力したり、録画ができるようになったりします。

テレビ分配器は、テレビアンテナ1端子にテレビやレコーダーなどの出力機器を2台以上接続したい場合に使います。そのため、テレビアンテナ端子が1つしかない部屋の場合は複数台のテレビを設置できません。

しかし、出力端子が2つ以上のテレビ分配器を使用してアンテナケーブルをつなげれば、複数台のテレビを設置できます。このように分配器を使えば、テレビアンテナ端子の数に関係なくテレビやレコーダーなどの複数の出力機器をつなげられます。

お部屋でテレビを見たいのに、テレビアンテナ端子自体が設置されていないお部屋もあります。その場合、隣のお部屋のテレビアンテナ端子にテレビ分配器を取り付けます。その後、ケーブルをつないでテレビアンテナ端子のない部屋まで引いて、テレビを設置できます。

このように、テレビアンテナ端子がどこにあっても、テレビ分配器を使えば自由なテレビ設置が可能になります。自分だけのテレビやレコーダーを上手く配置できるようになれば、楽しみ方が増え趣味も広がりますね。

全端子通電型は、つなげているすべてのチューナーからアンテナに通電することが可能です。繋げている衛星チューナーにかかわらずアンテナに電気を供給できるので、各部屋でBS放送を見られます。

1端子通電型は、ある特定の端子からのみアンテナへ通電する機能があります。1つの端子にのみ通電をするので、BS放送は映りません。端子通電型を使う場合は、用途やテレビのつなぎ方に配慮が必要です。

地デジだけ見たい、安いものがいいといった場合は1端子通電型で問題ありません。ただ、どちらにするべきか迷った際は全端子通電型にしておくのがおすすめですよ。

視聴したい放送・用途からテレビ分配器を選ぶ方法です。例えば、4Kのテレビや8Kのテレビを追加したい場合、4K・8Kの超高画質に対応できるテレビ分配器を選ばなければなりません。この場合の周波数は3224MHz対応のものがおすすめです。

2Kのテレビの画質は、約200万画素。これに比べ、4Kの画質は4倍の約800万画素、8Kになると16.5倍の約3,300万画素であり超高画質です。このように４Kや8Kの衛星放送は高画質になるため、テレビ分配器の選び方を間違えるとテレビが映らなくなる可能性があります。

また、地デジ放送やBS/CS放送を見る場合は、従来の2071MHzまで対応している分配器で大丈夫です。どんなテレビ・レコーダーをつなげるかによって、接続方法やテレビ分配器の選び方は違います。

テレビ分配器を電波が通る時に損失や劣化が起こると、テレビ映りに影響します。そのため、画質やテレビ映りのいい状態にするには、電波の劣化を防ぐ技術が施されたクオリティの高いテレビ分配器を選ぶと安心です。

信頼のおけるメーカー製造のテレビ分配器なら、電波の劣化を高い技術力でかなり抑えられます。特に、DHマークの表示があるものをおすすめします。

ＤＨマークは、一般社団法人電子情報 技術産業協会（JEITA）で審査・登録された一定以上の性能を有する製品に付けられるシンボルマークです。また、屋外で使用する際は「防水加工」がついたテレビ分配器を選びましょう。

分配器には「2分配器」「3分配器」「4分配器」など種類があります。複数のテレビを分配する際は3分配器や4分配器を購入するのがおすすめです。カスケード接続と呼ばれる分配器同士をタコ足状につなぐことは避けましょう。これをすることにより、届く電波が弱まってノイズやエラーの原因となってしまうことがあります。

テレビ分配器ですが、一般的には単体型の製品が多いです。しかし、なかには分配器とアンテナケーブルが一体となった便利な「一体型ケーブル」も販売されています。配線が楽なので、テレビのみをつなぐ方にはおすすめのタイプです。

テレビだけでなく無線LANやBDレコーダーを接続する場合には、付属のケーブルでは長さが足らないことが考えられるので一般的な単体型がおすすめ。

テレビ分配器の価格は、安価なものから高い値段のものまで商品によってさまざまで、数百円で買えるものから5,000円以上するものまであります。

価格が高いものが一概にいいとは言い切れません。臨時でテレビをつなげたい場合は、100均で売られている安価なテレビ分配器を利用するのも手です。

しかし、長く使用する場合は、性能や品質を吟味して購入することをおすすめします。日本アンテナなどの国内メーカーは安定性があり安心です。安くても分配器の種類を間違えると、テレビが電波を受信できなくなるため、用途や設置場所で種類を見極めて購入するようにしましょう。

テレビ分配器は1つのアンテナから複数に電波を分ける機器ですが、テレビ分配器を通る時に電波が劣化して弱くなるデメリットがあります。

分配数が増えればそれだけ受信する電波は1台だけの受信時より弱くなってしまい、電波を2等分するだけで損失が4db~7dbほど。そこからさらに分配数が増えると減衰が激しくなり、テレビが映らないなど影響がでる可能性もあります。

「将来追加でテレビをつなぐかもしれない」からといって、テレビ分配器の使っていない端子を空けたままにしてはいけません。そこから電波が漏れたり外部の電波を拾ってしまい、クリアな映像を映せなくなる恐れがあります。そこで、おすすめなのがダミー抵抗器です。これを使うと電波が安定しますよ。

受信する電波レベルが低くなるとテレビがきれいに映らなくなり、衛星放送が全く映らなくなる可能性があります。アンテナの電波が上手く受信できなくなり、映りが悪くなった場合は、ブースターを使って電波を増幅させましょう。

アンテナの電波はテレビ分配器や分岐器を通ってロスしてしまうため、その損失分をブースターで増大させ強めて安定させます。特に自動調整がついているブースターは電波の強さを安定させてくれるのでおすすめです。以下の記事も参考にしてくださいね。

テレビ分配器はテレビ端子とテレビの間につなぐ、有線の機器です。ただ、無線でなくともテレビ端子とつながず、場所にとらわれずにテレビを視聴したい方もいますよね。その場合は、室内に置くタイプの簡易的なアンテナを使用するのも1つの手です。

ただし、室内用テレビアンテナが使用できるのは電波が届きやすい場所に限るので注意しましょう。電波の強さや環境によっては、受信できない場合があります。

また、小さくても地デジが見れればいいといった簡易的なテレビでいい場合は、アンテナ内蔵のポータブルテレビでも視聴できます。アンテナ内蔵型なら屋外や車中でも視聴できて便利ですよ。

テレビ分配器は長期間使うと劣化します。一般的な寿命は10年程度です。ただし、使用環境や頻度によっても変わるので、10年未満でも挙動がおかしいと感じたら使用を取りやめ、買い替えを検討しましょう。

分配器にはさまざまな選び方や用途があります。本記事を参考に、信頼できるおすすめのテレビ分配器を使い、自由にレイアウトしてみましょう。趣味や憩いの時間を過ごす素敵な空間が創造でき、ゆったりとテレビで楽しめますよ。