【地震対策】テレビの転倒防止グッズのおすすめ12選｜100均グッズも

毎日の娯楽として習慣になっている方も多いテレビは、なくてはならない家電の1つです。最近では大型テレビが人気を集めていますが、平均的な40V型のテレビの重さは約20kgで、それ以上大型のテレビはさらに重たいです。

そのため、地震が発生した際に振動で大きなテレビモニターが倒れたら、怪我をする危険があります。事故やケガを防ぐためにも、転倒防止対策が必要になります。また、小さなお子さんやペットのいるご家庭でも転倒防止対策は大切です。

この記事では、転倒防止（地震対策）グッズの種類や選び方に加え、足が細いタイプのテレビにもおすすめの転倒防止グッズを紹介します。また、100均で販売されているグッズも紹介するので、ぜひ参考にしてください。

テレビ転倒対策グッズが必要な理由は、地震や台風などでテレビが転倒して人に倒れてくるのを防ぐためです。NHKの情報番組『あさイチ』によると、阪神淡路大震災で負傷した約4万4000人のうち、「家具・家電製品の下敷きが原因だった人」は46％、「ガラス・金属・建築構造物の破片などが原因だった人」は25％でした。

倒れてきて怖い家電の1つにテレビがあげられます。最近ではテレビは薄型が好まれているため、冷蔵庫などより倒れる確率も高くなっています。

震災直後にはSNSなどで真偽不明の情報がたくさん出回ります。また、災害でパニックになり冷静さを失うと、その情報が真実でなくとも鵜呑みにしてしまい、それに従って行動してしまう場合もあります。災害や地震時には、非難についてや停電・断水の情報、さらに余震・本震などの情報が必要となりますが、SNSよりもテレビの情報の方が信憑性が高く確実です。

テレビが転倒により故障してしまうと、大切な情報が途切れてしまい不便な生活が強いられます。そのため、テレビの転倒は事前に防いでおく必要があります。

テレビが転倒するのは、災害時に限った話ではありません。小さいお子さんがいる家庭では、お子さんが大好きなキャラクターが登場すると、テレビを叩いて大喜びする光景を見るときも多いです。「子どもには力がないから大丈夫」と安心している方も多いですが、叩く場所によってはテレビに圧がかかり、テレビが転倒する場合もあります。

また、ペットを飼っている家庭では、ペットが予測不可能な動きをするため、急にテレビ台に乗ったりテレビに衝突したりする可能性もあります。このような理由で転倒しないように、テレビ転倒防止グッズがおすすめです。

壁に穴を開けてテレビやテレビ台と壁を固定するタイプのテレビ転倒防止グッズは、テレビの配線も後ろに隠せるのでリビングをすっきりさせたい方や、おしゃれに見せたい方におすすめです。壁と固定してあるので、強度が強くテレビが倒れません。

マット式はテレビの下に敷いて粘着力を利用し、テレビのずれや転倒を防止します。使うときはマットを敷く場所のほこりをよく拭きましょう。ほこりがついたままだとすぐに取れたり、ズレやすくなったりするので気をつけてください。転倒防止グッズの中で最も種類が多く、60～80kgの耐荷量のものが多いです。

テレビの軽量化に伴い、ベルトタイプのテレビ転倒防止グッズも販売されています。背面に壁掛け用のネジ穴があるテレビに使用可能です。ネジ穴を使いベルトをネジで設置したら、テレビ台へ向けてピンと張り、ベルトの先にあるキャッチプレートをテレビ台に粘着させて固定します。

テレビの足が細く不安定なタイプにおすすめです。ベルトタイプのテレビ転倒防止グッズは、マット式だと耐久性が不安だけど、壁に穴を開けてまで固定するのには抵抗がある方に向いています。

ポールタイプはベルトタイプにより強度が強く、しっかりテレビを固定します。テレビの前倒れを防ぎ、強い揺れでも安心です。ベルトタイプと同じく後ろからテレビを固定します。DIYが必要な商品もあるので購入前に確認しましょう。

ベルト式や、ポール式は設置に時間がかかってしまいますが、マット式のように手軽に取り付けられるタイプも人気です。粘着力でテレビ台と接着するフィルムタイプや、吸盤で固定するタイプなどさまざまな種類が販売されています。自分で取り付けやすいタイプを選びましょう。

地震の多い地域に住んでいる方には、パナソニック・ブラビア・レグザなどのテレビがおすすめです。これらのメーカーのテレビには転倒防止付きスタンドが付属しており、耐震グッズと併用すれば地震などの災害が発生した際にも、テレビが倒れるリスクを減らせます。

テレビが小さいタイプなら、「大型用」と記載がない限りどの商品でも問題はありません。大画面で重さもあるテレビは、小さいテレビの転倒防止グッズを使用してしまうと、地震が起きた際にテレビを支えきれずに倒れてしまう場合があるので気をつけてください。

テレビ転倒防止グッズを購入する際にはテレビのサイズを測り、グッズの説明に記載されている「対応サイズ」「耐荷重」が合うものを準備しましょう。

賃貸に住んでいる方は、壁に傷をつけないタイプの転倒防止グッズを選ぶ必要があります。現在は、穴空け不要なタイプも多く販売されています。マット式のような敷くタイプや粘着テープで固定するタイプでも、震度6相当に対応するものもあるため安心です。

テレビ転倒防止グッズには、ほとんどの商品に耐震度の表記があります。近年では震度7相当の大きな地震に備え、耐震度も震度7にまで対応している商品が多いです。

また、転倒防止グッズは劣化で効果がなくなる場合があるので耐用年数が長いものを選びましょう。効果がなくなったら早めに買い替えるのをおすすめします。

子供やペットは、新しいものがあると触ったり引っ張ったりしがちです。また、少し形が変わったり出っ張ったりすると、子供やペットには生活の妨げになり、ぶつかったときにケガをする可能性があります。マット式のテレビ転倒防止グッズは引っ張る力には対応できない場合があるので、ポールやベルトなどで固定しましょう。

東京都に住む60代の女性の口コミです。この方の家は42型の液晶テレビで、地震のときに倒れてしまい粉々になってしまいました。お子様が近くにいて、危うく下敷きになるところだったとヒヤヒヤされました。

テレビメーカーに電話をしたら、転倒防止ベルトを勧められなかったかと聞かれそうですが、取扱説明書には、設置時の補強として「転倒防止バンドで固定する」と記載があったものの、設置費を払っているのに転倒防止策はしてもらえませんでした。

薄型テレビを購入した岩手県に住む70代の女性の方は、メーカーから直接納品されて設置もするといわれていましたが、転倒防止策はしてもらえなかったそうです。

地震でテレビが倒れて故障してしまい販売店に修理を頼みましたが、修理代は震災であるのを考慮しても3万5千円だといわれ、修理代に商品代金の8割以上かかってしまったそうです。

地震でテレビが転倒したため買い換えた千葉県に住む50代男性は、地震でテレビが転倒した後に、テレビの付属部品として転倒防止のベルトが付いていたのを知ったそうです。でも、テレビを購入した際には業者の人に設置してもらったものの、転倒防止対策については何も説明がなかったといいます。

テレビを買い換えた際には、申し出なくても転倒防止のベルトを設置していたそうです。最初のテレビを買った際に、転倒防止ベルトをつけていたら、買いなおさずに済んだのではないかと感じたそうです。

ダイソーの「耐震マット」は、テレビにピッタリ貼ると転倒や落下を予防します。販売されているのは3枚入りのブルーと4枚入りの透明タイプです。粘着力が落ちてきたら水洗いして、また使用できます。大きさはどちらも縦5cm、横5cm、厚みはブルーが0.5cm、透明タイプは0.3cmで、ハサミでカットできます。

セリアの「耐震対策GEL7」は高粘着力のブルーのジェルマットで、耐荷重量は4個使用した場合で25kgです。Mサイズの大きさは縦4cm、横4cm、厚み0.3cmと小さめで、テレビの大きさに合わせていくつか準備するのがおすすめです。

材質はウレタン系エストラマーで、摩擦・屈曲・油性などに強い弾力性のある素材です。熱が帯びると柔らかくなり冷やすと再び固くなりますが、常温では変形しにくいのが特徴です。ジェルが汚れた場合には、水洗いをして自然乾燥をさせると粘着力が戻ります。

キャンドゥでおすすめテレビ転倒防止グッズは「家具転倒防止パッド」です。これはマット式の耐震グッズでジェルで固定するタイプで、タンスなどの大きめな家具の手前下に敷くと、家具に角度が付いて前に倒れにくくなります。大きめのテレビを使っている方におすすめです。

サイズは縦5cm、横6cm、厚み1.4cmです。また、耐熱温度約60℃で色移りしにくく弾力のある非移行性オレフィン系エラストマーのため、熱を持ちやすいテレビにも適しています。

ネジでテレビスタンドをテレビ台に固定した場合、震度5弱相当での大きな揺れは見られませんでした。ただ、震度5強相当から震度6弱相当では大きな揺れが見られたようです。テレビの大きさ別に耐久性を実験した結果です。

• 50V型は震度6弱相当で後方への移動が見られたものの危険性は低い
• 32V型は震度6強相当で大きな揺れが見られたが移動や転倒はない
• 42V型は震度6強でスタンドをテレビ台に固定していたネジが抜けて転倒
• 50V型はスタンドの首振り機構の回転軸が折れて、テレビが前方に落下

粘着マットでテレビを固定した場合、50V型を除いて震度6強相当でも大きな揺れは見られませんでした。50V型は震度6弱相当まで大きな揺れは見られませんでしたが、震度6強相当で転倒はしなかったもののスタンドとテレビをつないでいる部品が折れてしまったようです。

テレビを紐で壁に固定した場合、震度5強相当で大きな揺れや移動が見られました。また、震度6弱相当では42V型や50V型が後方へ転倒し落下する事態になりましたが、前方へ落下する場合はありませんでした。32V型は、震度6強相当で移動が見られました。

転倒防止対策をしなかった場合、震度5弱相当ではテレビに大きな揺れは見られなかったものの、震度5強相当では大きな揺れを発生し、震度6弱相当ですべてのテレビが転倒しテレビ台から落下しました。

災害はいつ私たちの身に降りかかってくるかわからないものです。いつもは娯楽のテレビが一瞬にして凶器になる瞬間となります。また、災害が起きなくとも、普段の生活でもテレビが落下する危険性は潜んでいます。自分自身や家族の安全を確保するため、テレビの転倒防止対策をはじめましょう。