【食品・部屋別に紹介】冷蔵庫の平均温度や各部屋の用途を解説

冷蔵庫の部屋ごとの用途や平均温度を知ろう。肉を保存する場所はどこ?野菜を保存する部屋はどこ? ・冷蔵室・野菜室・パーシャル室・チルド室の用途や平均温度は??冷蔵庫に食品をしまう際に注意するべきことは?冷蔵庫の季節ごとの温度設定をチェック

2021/07/01 更新

様々な食品で溢れているこの世の中、食品を冷やして保存するための冷蔵庫はほとんどの家庭にある暮らしに欠かせない家電ですよね。冷蔵庫を効率よく適切に利用するためには、それぞれの部屋に適した食品を入れることや時期によって温度を調整することが重要です。

 

しかし、どの食品をどの部屋に入れれば良いのかわからなかったり、温度調整なんかしていないと言う方も多いですよね。実は温度調整や食品の適切な保存方法を意識することで、電気代の削減食品の品質を低下させてしまうことの防止にも繋がります。

 

また、最近の冷蔵庫では腐りやすい食品の品質の低下を防ぎながらより長期保存をすることが可能な部屋など、これまでになかった便利な機能も搭載されています。ここでは、冷蔵庫の部屋ごとの役割庫内の温度を保つための重要なポイントなどを紹介していますので参考にしてください。

冷蔵庫は部屋により温度が異なる

冷蔵庫内の温度は通常の冷蔵室や野菜室などそれぞれの部屋により異なります。この項目ではそれぞれの部屋の用途や温度について説明します。

冷蔵室 約2〜5℃

大半の冷蔵庫では冷蔵室のスペースが最も大きく取られています。室温は約2〜5℃で、飲み物や作り置きした料理、卵、調味料など様々な食品を保存するのに適しています。

 

家庭用の冷蔵庫だと冷蔵室を一番使うことが多いので、冷蔵室が一番上に設置されているタイプの冷蔵庫だと腰を曲げずに作業ができて扱いやすいです

野菜室 約2〜8℃

野菜室とは、名前の通り野菜を保存するのに適した部屋です。室温は約2〜8℃で、冷蔵室と同じまたは少し高い温度となっています。では野菜室と冷蔵室とでは何が違うのかというと、野菜室には密閉構造により湿度が高い状態を保ち、庫内が乾燥しづらく野菜やフルーツの鮮度を保つことができるという仕組みがあることです。

 

しかし、野菜にはたくさんの種類があるので冷蔵保存自体が適していないものもあります。例えば、暖かい地域が原産のバナナやマンゴーなどのフルーツ、ナスやトマト、ピーマンなども冷蔵庫に入れてしまうと低温障害が起こり味の低下や腐りやすさの原因となってしまいます。

 

また、庫内に水が溜まってしまうと野菜やフルーツが傷みやすくなるので、保存する際は食品の水気をしっかり拭き取ってからにしましょう。

チルド室 約0℃

チルド室の温度は食品が凍る寸前の0℃前後になっているので、鮮度が重要な生鮮食品とヨーグルトや納豆などの発酵食品の保存に適しています

 

またそのほかにも、賞味期限が近い食品を冷凍せずにより長く保存させるという使い方もできます。肉や魚などは一度冷凍してしまうと味が低下してしまいますので、凍らせずに冷蔵室よりも長期保存できるというのはチルド室の強みですね。

 

以下の記事では、チルド室の正しい活用方法について解説しているので、ぜひ参考にしてください。

パーシャル室 約−3℃

「パーシャル」という言葉はあまり聞き覚えがないですよね。パーシャルとは、英語で「部分的な」といった意味があります。温度は約−3℃です。

 

言葉の意味の通り、パーシャル室の中で食品は完全に凍らず部分的に凍った状態となります。部分的に食品を凍らせることで、通常の冷凍よりも品質を保つことができ、チルド室よりさらに長期保管が可能になります。

ほとんどの冷蔵庫には温度調整機能があるので心配は無用

市販の冷蔵庫の大半には、奥の壁などに温度調節機が設置されています弱〜強の表示があり、つまみを回すことで細かい調整をすることができるタイプが一般的です。

 

温度の変化の目安としては、「強」でおよそ2℃〜3℃低下し、「弱」でおよそ2℃〜3℃上昇します。調節機以外にも温度が変わる要因はありますので、こちらは後々紹介します。

普段冷蔵庫で保存している肉や野菜・魚などにはほぼ必ず細菌が付着しています細菌は10℃以下で増殖が遅延し、マイナス15℃以下では増殖がほぼ停止します。しかし増殖が止まったり遅延したりしても死滅しているわけではないので、温度が高くなると再び増殖を始めてしまいます。

 

運転の強さを弱にしていると野菜室などが夏場に10℃を超えてしまうこともありますので、時期をみて適切な温度をキープしましょう。

冷蔵庫の平均温度を保つ方法は、大きく3つあります。

 

  • 一つ目は、ドアを開けっ放しにしないことです。ドアを開けっ放しにしてしまうと冷気が外に逃げて冷蔵庫内の温度が上がってしまいます。こまめにドアを閉める癖をつけましょう。

 

  • 二つ目は、食品を熱い状態で入れないことです。熱い食品を冷蔵庫に入れてしまうと、当然のことながら冷蔵庫内の温度が上がってしまいます。手で触って暖かいと感じない温度(約28℃)まで粗熱を取ってから冷蔵庫へ入れると周りの食品への影響が少ないです。

 

  • 三つ目は、冷蔵庫に食品を入れすぎないことです。冷蔵庫の中に食品がパンパンに入っていると、冷気が全体に回りづらく温度にムラができたり全体の温度が上がってしまうことがあります。冷気の通り道を確保しながら、容量の7割程度の収容率を目指して冷蔵庫内を断捨離してみるのも良いかもしれないですね。

 

他にも、100円ショップなどに冷蔵庫の温度を保つための商品もありますので活用してみてると良いかもしれませんね。

野菜は温度が高いドア付近&野菜室

冷蔵室の平均温度である3℃〜5℃大半の野菜には冷たすぎて味や風味の低下などさまざまな低温障害が起きてしまいます。ですので、冷蔵室よりも温度が高め(7℃〜10℃)に設定されている野菜室に保管するのが理想です。

 

しかし、野菜室に収まりきらなかったり野菜室のない冷蔵庫を使用する場合は、外気の通り道となっており他の場所より温度が高くなるドア付近に保管すると低温障害を防ぐことができます。しかし、ドア付近に野菜を詰め込みすぎると冷蔵庫内全体に空気が行き渡らず十分に冷えない要因となってしまうので、野菜をドア付近にしまう際も空気の通り道は意識しましょう。

 

野菜室の収納方法については、以下の記事で詳しく紹介しています。

腐りやすい食品は冷気の吹き出し口へ

食中毒や感染症の原因となる細菌は、10度以下の環境だと増殖が大幅に遅延します。ですので、肉や魚といった生鮮食品など腐りやすい食品を保存する場所は、外気があまり出入りせずに温度が低くなる冷蔵庫の奥の空間や、冷たい空気が直接当たり食品を冷やすことができる冷気の吹き出し口付近にするのが理想です。

 

生鮮食品を温度の高い環境に保存してしまうと、考えている以上のスピードで細菌が増殖してしまいます。細菌は見た目で判断することができないので、生鮮食品から普段はしないような酸っぱい匂いがしたり表面がヌルヌルしている場合は危険ですので食べるのを控えましょう

結論から言うと、季節ごとに冷蔵庫の設定温度を調節するべきです。この項目では、季節ごとに適した設定と温度調節をするメリットを紹介します。

温度設定の調節方法

殆どの冷蔵庫には温度調整機能がついています。冷蔵室が3℃〜5℃をキープできるよう、運転の強さを調整しましょう。温度計を購入して、運転の強さを変えて3時間後にどのくらい冷えているかを確認しながら調整していくと良いでしょう。

設定温度は夏は強・冬は弱にしよう!

外気温が高くなるとそれに連動して庫内温度も上がってしまうので、夏は運転を強に設定しておきましょう。逆に冬は冷蔵庫内の温度が低い状態になるので、弱で運転しても問題ありません。温度計を見ながら調節していきましょう。

温度調節をするメリット

冷蔵庫の運転強度をこまめに調節しておくと、季節が変わっても庫内温度を一定にすることができるので魚や肉などの生鮮食品を腐らせてしまうリスクも減りますし、なにより一年通して食品が美味しい状態をキープできます。

 

また、弱で運転すると消費電力が落ちるので、冬季は電気代の節約にも直結します。

食品の美味しさを損なわず、腐りにくくするためには冷蔵庫の温度設定食品の保存場所を意識することがポイントです。季節の変わり目など、定期的に温度を測ってみて最適な温度をキープしましょう。

 

また、今回紹介した食品ごとに適した保存場所も意識してみてくださいね。