冷蔵庫用温度計おすすめ11選｜ダイソーで売ってる？外から見えるタイプも

家庭用の冷蔵庫は、冷蔵庫まかせで適切な温度で食品を保存できるので、基本的に自分で温度管理を行う必要がありません。ところが、飲食店を営業するうえで遵守すべき「食品衛生法」では、冷蔵庫内の適切な温度管理が定められています。

冷蔵庫内の適正温度は、冷蔵庫が1～5℃、冷凍室が-18～22℃、野菜室が3～7℃と決められています。飲食店では、食品の温度管理不足による食中毒の発生を防ぐため、家庭用冷蔵庫とは異なり、冷蔵庫内の温度は衛生管理上必須とされています。

そこで今回は、そんな冷蔵庫用温度計が必要な方向けに、選び方・測り方・おすすめ商品を紹介します。また、温度が外から見えるタイプやダイソーで買えるのかについても記載しているので、ぜひ参考にしてください。

2020年に改正された食品衛生法では、アメリカの食品衛生管理方式である「HACCP」による衛生管理が義務付けられました。そのため、現在の食品衛生法に則って飲食店の営業許可を得るためには、冷蔵庫に温度計を設置することが義務付けられています。

また、飲食店の開業前に行われる保健所による立ち入り検査でも、「冷蔵庫・冷凍庫の温度を表示する計器」はチェック事項のひとつです。家庭用冷蔵庫を飲食店で使用する場合は、冷蔵庫内に温度計の設置をしなければ営業許可は下りません。

現在販売されている冷蔵庫はもちろん、数年前のモデルであっても、家庭用冷蔵庫は温度を一定に保つ機能があります。しかし、古い冷蔵庫を使い続けている場合、温度調整がうまくいかない場合も考えられます。

古い冷蔵庫を使用していて庫内の温度管理に不安がある場合は、冷蔵庫用温度計を設置して温度確認するのをおすすめします。

冷蔵庫を使っていて、「あまり冷えなくなった」「故障しているのでは？」と疑うときはないですか？食品を触ってみて冷えていないと感じていても、実際の温度がわからなければ冷えの程度はわかりにくいものです。

そこで、冷蔵庫用温度計を庫内に設置しておけば正しい温度が把握できるので、冷えが悪くなっている、または故障しているかどうかの判断がしやすくなります。

キャンピングカー用の冷蔵庫は小型で、電源方式が複数使用できるなど家庭用冷蔵庫と異なる点が多くあります。家庭用冷蔵庫と比較すると冷えが遅かったり、きちんと冷えていなかったりする場合もあり、どの程度食品が冷えたかがわかりづらいものです。

そんなキャンピングカー用の冷蔵庫の温度管理をしたいときにも、冷蔵庫用温度計が役立ちます。冷蔵庫に取り付ければ庫内の温度を正しく計測できるので、どれだけ冷えているかがわかりやすくなります。

冷蔵庫温度計にはデジタルとアナログがあり、それぞれメリット・デメリットがあります。まず、デジタルのメリットは温度がずれない・故障に気づきやすい・扉を開けずに温度がわかる点です。食品現場ではデジタルが多く利用されています。デメリットは電池交換が必要で価格がアナログに比べ高くなってしまう点です。

アナログのメリットは壊れにくく、誰にでも扱いやすい点です。デメリットは読み取る人によって数値が変わる可能性があり正確性に欠けるのと、破損するとガラスが飛び散るところです。また、最近ではワイヤレスタイプも多く出回っているので、配線のコードが気になる方はそちらもチェックしてください。

これらを踏まえたうえで、配置する場所により適している方を選択して使用するのをおすすめします。

コードタイプの冷蔵庫用温度計に限定されますが、温度計の中には冷蔵庫内と室内の温度を同時に測れるものが存在します。冷蔵庫が適正温度から外れて室内の温度との差が大きくなるのを防ぐ上で、このタイプの温度計は大変便利です。

冷蔵庫の電気代を節約したい方は、こちらの温度計がおすすめです。デジタル表示で温度を表示するので、一目で温度を把握しやすい点もおすすめです。

冷蔵庫には、冷蔵庫・冷凍庫・野菜室のそれぞれに別々の適正温度が決められています。しかし冷蔵庫用温度計には適正温度を確認できるものも存在しており、これを使えば一目で今の冷蔵庫の温度が適正かどうかが分かります。この手の温度計は目盛りタイプのものが多いです。

冷蔵庫の温度は温度計を確認した時点だけでなく、推移状況も重要になります。最低・最高温度といって、ある時点から現在まで1番高かった温度と低かった温度を表示できる温度計もあります。1日1回リセットボタンを押せば1日の最高気温と最低気温が表示されるようになっています。異常な温度になれば後からでも確認できるので、厳重な温度管理が可能です。

多くの冷蔵庫用温度計は電力が必要ですが、中には電気を使わないエコな温度計もあります。液体温度計をそのまま冷蔵庫用にしたような作りとなっており、冷蔵庫の中に入れると液体と目盛りで温度を示してくれます。

電気を使うタイプの温度計と比べると見づらいですが、電気代を節約したい方にはおすすめの温度計と言えます。

「冷蔵庫用温度計を売ってる場所はどこ？」とわからない方も多くいます。主な取扱場所は、ヤマダ電機、ヨドバシなどの家電量販店・カインズなどのホームセンターです。キッチン用品売り場にある場合が多いです。一方、ダイソー・セリアなどの100均・二トリでは現在のところ取り扱いはありません。

お求めの際は家電量販店・ホームセンター・ネットショッピング等で購入するのをおすすめします。

冷蔵庫用の温度計はどのように取り付けたらいいのか。ここでは、個人用・業務用、それぞれの冷蔵庫用温度計の取り付け位置やつけ方を解説します。

個人で使用する家庭用冷蔵庫の温度を測定方法は特に決められていないため、使用する温度計に応じた場所に設置しましょう。簡易的な棒状温度計を使用する場合は、冷蔵庫内に直接温度計を取り付けます。外部センサーが付いたデジタル式温度計であれば、センサー部分のみを冷蔵庫内に設置し、温度表示部分が付いた本体は冷蔵庫の上部に設置します。

飲食店の営業許可を得るためには冷蔵庫への温度計の設置が必須です。ただ設置すればいいのではなく、外部から庫内温度がわかる位置に設置するのが定められています。業務で使用する冷蔵庫は家庭用のように温度計本体を庫内に設置せず、センサーコードのみを吸盤で冷蔵庫内に貼り付けて、本体を冷蔵庫の表側に設置するようにしましょう。

また、1日何回冷蔵庫の温度を確認すればいいのか気になる方も多いでしょう。冷蔵庫の温度管理は1日3回以上時間を決めて、しっかりと記録する必要があります。

冷蔵庫には放熱装置が取り付けられており、その場所も側面・背面・上部と冷蔵庫によって異なります。しかし、放熱装置を塞ぐように壁と密着させてしまうと冷蔵庫の熱が上手く放熱されず、適正温度を上回る要因になってしまうので気をつけましょう。

1番確実なのは、冷蔵庫に横・背面に1cmの隙間を作って配置する場合です。空間に余裕を作ると、冷蔵庫の放熱装置をしっかり作動させられます。また、冷蔵庫の上に物を置くのも冷蔵庫に熱をこもらせる原因になってしまいます。

食材をたくさん冷蔵庫内に入れすぎてしまうと、庫内全体に冷気が行き届きにくくなり適正温度を外れる原因になります。特に、冷気吹き出し口を塞ぐように物を入れると冷却効果が激減するので気をつけましょう。庫内がごちゃごちゃしないように、常に庫内をスッキリさせておくのが重要です。

以下の記事では、冷蔵庫の収納のコツや便利グッズなどを紹介しているので、ぜひ参考にしてください。

冷蔵庫に日が当たってしまうと、冷蔵庫自体に熱がこもります。加えて排熱装置の効果も弱まるため、結果的に適正温度を外れる原因になるのです。そのため、冷蔵庫を設置する際はなるべく日が当たらないところを選ぶようにしましょう。

間取り的にどうしても日が当たってしまう場合は、カーテンで日当たりを防ぐもしくは冷蔵庫を使わないときは日避けの布を掛けるといった対策が効果的です。

冷蔵庫に温度計を装着する必要性と使用する目的、おすすめの冷蔵庫用温度計を紹介しました。特に飲食店で使用する冷蔵庫の場合、温度管理が必要不可欠です。冷蔵庫内を適正温度にするために、冷蔵庫用温度計を活用しましょう。