【最新情報】冷蔵庫のワット数は当てにならない? | 電気を節約する方法は?

冷蔵庫といえば誰しもが電力量(ワット数)を気にするでしょう。冷蔵庫は日々進歩し、10年前の冷蔵庫よりも消費電力量(ワット数)が大幅に減りました。消費電力(ワット数)の考え方と10年前の冷蔵庫との比較に加えて、節約方法やおすすめの商品もご紹介します。

2021/07/07 更新

皆さんは冷蔵庫を購入するときは何を指標に購入するでしょうか。もしかすると、「電気代を気にして冷蔵庫を購入する」という方が多いのでしょうか。電気屋さんに置いてある冷蔵庫には、必ず年間消費電力量というものが記載されていますが、あの数字は一体なんなのでしょうか。

 

年間消費電力量にはワット数が関係しています。ワット数は冷蔵庫内のラベルや取扱説明書に記載されています。しかし、ワット数と年間消費電力量、電気代がどう関わっているのかいまいちわかりにくいですよね。

 

そこでこの記事では、冷蔵庫のワット数の見方と電気代の関係を徹底的に解説していきたいと思います。記事の最後には、消費ワット数が少ない冷蔵庫も紹介しているのでぜひご覧ください。

今すぐ見る!ワット数を抑えやすい人気冷蔵庫おすすめ2選

ワットや年間消費電力量、定格消費電力量など、似たような言葉がたくさん並ぶとよくわからなくなってしまいますよね。ここでは、ワットの意味や算出方法について解説するとともに、消費電力量や定格消費電力の特徴についても説明します。

消費電力(W)|アンペア(A)とボルト(V)で計算

簡単に説明するとワット【W】とは消費電力のことで、家電を動かすために使う電気の量を表しています。ワット【W】は以下の計算式で数値として出すことができます。数値が大きいほど消費電力も大きくなり、電気代も高くなります

 

  • ワット【W】=電圧(ボルト【V】)×電流(アンペア【A】)

消費電力量(kWh)|消費電力(W)と時間で計算

では、「消費電力量」とは何でしょうか。冷蔵庫の消費電力を調べようとしても消費電力量しか出てこない、あるいは両方出てくるけど違いがわからない、といった方が多いのではないでしょうか。

 

消費電力量とは、電化製品を1時間動かした時に使われる電気の量のことです。単位にはkWh(キロワットアワー)が使われます。冷蔵庫の場合は200kWh/年といった表示を使用し、年間でどれくらいの電気を使うのかが表示されています。

【補足】定格消費電力は最大の消費電力

消費電力【W】には以下の2種類があります。

  • 消費電力
  • 定格消費電力

 

消費電力が電化製品が実際に使った電力を表すのに対し、定格消費電力は最も電力を消費するときにかかる電力のことを表します。

 

冷蔵庫の場合は、運転時に消費される電力が「消費電力」で、ドアを開けているときや霜取りの時に消費される電力が「定格消費電力」です。

冷蔵庫は常に一定の消費電力で動いているわけではありません。そのため、冷蔵庫の消費電力とされる数値は、実際に消費されている電力量とは大きく異なることが多くなります。

 

冷蔵庫はドアを開けると内部の温度が上がるため、その都度冷却器が動作して消費電力が上がります。そして、庫内が十分冷えると冷却器の動作が弱くなるため消費電力は小さくなります。消費電力と定格消費電力が表示されているのも、そういう理由からです。

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冷蔵庫の取扱説明書には消費電力に関するさまざまな数字が並んでいますが、電気代を知るうえで確認してほしいのは「年間消費電力量」です。ここでは、年間消費電力量の意味と、年間消費電力量を使って電気代を算出する方法について説明します。

メーカーは目安となる「年間消費電力量」を公表している

冷蔵庫の消費電力を知りたいときは、「年間消費電力量」を参考します。年間消費電力量はカタログや仕様書に記載されています。以前は一般的な消費電力しか記載されておらず、消費電力量のブレや季節ごとの消費電力の差を計算していなかったため、正確な数値がわかりませんでした。

 

しかし、年間消費電力量として2015年からJISが定める方法で計測することが定められた結果、数値の精度は上がりました。ただし、使用する環境や使用方法によって数値は変わるので、あくまでも目安として考えましょう。

 

それでも、年間電力消費量を知ることで、おおよその年間電気代を算出することはできます。計算式は以下の通りです。この値を参考に冷蔵庫を含めた電気代をイメージするといいでしょう。

 

  • 年間消費電力量(kWh)×電気代単価(円)=年間の電気代

実際に電気代を計算!

実際に計算してみましょう。日立のR-HW52Kという冷蔵庫を例に年間消費電力量から電気代を計算してみます。この冷蔵庫の年間234kWhという消費電力量の目安と、東京電力の従量電灯Bというプランで120kWh~300kWhの範囲内でかかる電気代1kWhあたりの26.48円を使用して計算すると、冷蔵庫だけで6196.32円かかる計算となります。

 

何度も言いますが、この数字はあくまで目安となります。極端にドアの開閉回数が多かったり、メーカーの想定より設定温度を低くしていると、年間消費電力量は増えます。逆に節電を心がけていれば年間消費電力量を抑えることも可能です。

日立

冷蔵庫 R-HW52K

価格:175,800円 (税込)

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※公開時点の価格です。価格が変更されている場合もありますので商品販売サイトでご確認ください。

メーカー 日立(HITACHI) 商品名 冷蔵庫 R-HW52K
寸法・サイズ 650×1833×699mm 庫内容量 520L
ドアの開き方 フレンチドア(観音開き) 省エネ性能(★~★★★★★) -
年間消費電力 234kWh 年間電気代 6320円
その他機能 ノンフロン・LED・閉め忘れ防止

冷蔵庫の年間電力消費量は実は簡単に節約できます。ここでは、以下5つの節約方法をご紹介します。ぜひ試してみてくださいね。

 

壁に密着させない

壁に近づけることによって電力消費量が上がってしまいます。理由は冷蔵庫の左右と後ろ側に放熱板があり、塞ぐことによって熱がこもって温度が下がりにくくなってしまうためです。放熱板をしっかり機能させるためには、冷蔵庫を設置する際に左右に5mm以上をとり、後ろ側も50mmの隙間を確保することが重要です。

通気口にホコリをためない

節電のためには、冷蔵庫裏側の通気口の掃除をしましょう。通気口は冷却装置を冷やすのに空気を送る重要な部分です。たまったホコリのせいで空気を送れないと効率的に冷却できず、電気代が上がってしまいます。

 

さらに、通気口のホコリは故障につながる恐れもあります。定期的な掃除は電気代の節約だけでなく、冷蔵庫を長持ちさせるためにも有効です。

扉の開ける回数を減らす

冷蔵庫の中のものを取り出すには冷蔵庫のドアを開けるしかありません。しかし、冷蔵庫のドアを開ける度に庫内の温度が上昇し、冷蔵庫は上がった温度を下げるために冷却器の出力を上げて冷蔵庫の温度を下げようとします。電気を多く使う冷却器の動作を抑えるには、冷蔵庫のドアを開ける回数を極力減らす必要があります。しかし、なかなか難しいですよね。

 

この対策として、冷蔵庫の部屋にカーテンをかけるというものがあります。カーテンで仕切りを作ることで冷気が逃げないため電力消費量を抑えることができます。冷蔵庫のカーテンに関する記事はこちらをご覧ください。

物を詰め込みすぎない

冷蔵庫の中に物を詰め込み過ぎると食品で通気口を塞いでしまうことになります。冷気が冷蔵庫内に入りにくくなり庫内の温度が下がらなくなるため、冷却器が過度に働くことで消費電力が上がってしまうのです。

 

庫内が比較的空いていても、通気口付近に食品があると同様に庫内の温度が下がらなくなる場合があります。定期的に冷蔵庫内を整理しましょう。

過度に設定温度を下げない

冷蔵庫の電力消費の多くはコンプレッサーが占めています。庫内を冷却する際に最も電気を使うため、設定温度の工夫次第で冷蔵庫の消費電力は抑えることができます。

 

強設定の場合は中設定に、中設定の場合は弱設定に、と一段階下げるだけで消費電力を減らすことが可能です。温度設定を強から中に下げるだけで年間消費電力量として61.7kWh、電気代として考えると1600円近く節約できるという環境省のデータがあります。

 

冷蔵庫は季節によって冷えやすさが異なるため、夏場はしっかり冷えるかが心配という方は冬場だけでも設定温度を下げてみるのもいいでしょう。また、チルド室を有効活用するのも1つの方法です。

消費電力を抑えるのも大事ですが、最初から消費電力の小さい冷蔵庫を購入すれば電気代を抑えることが可能ですね。ワット数を抑えた冷蔵庫は、以下の3点に注目して選びましょう。

 

まずは暮らしに応じた容量を選ぶ

冷蔵庫の選び方として、まず容量を決める必要があります。ここで言う容量とは定格内容量と呼ばれ70L×家族の人数+常備品分(100L)+予備(70L)という計算式を用いて容量を決めます。

 

容量が小さい方が消費電力が少ないんじゃないの?と思う方が多いかと思いますが、実は冷蔵庫はサイズが大きいものの方が消費電力が少ないという傾向にあります。理由は、大きい冷蔵庫には性能の良い断熱素材が採用されることが多いからです。

 

主力製品であり売れ筋でもある大型冷蔵庫には、メーカー各社惜しみなく省エネ機能を搭載するため、より冷却効率が高い製品がラインナップされています。

奥行きが広いものを選ぶ

大きい冷蔵庫の方が消費電力が少ないと書きましたが、同じ定格内容量の製品同士でも冷却効率の面では差がつく場合があります。

 

冷蔵庫は大きいもの、特に奥行きが広い冷蔵庫が冷却効率がいいとされています。冷気の流れが確保しやすく、多くのものが収納できるため通気口を塞ぐ可能性も少ないからです。冷却効率を損なう心配がない冷蔵庫は、結果的に省エネにつながります。

省エネ評価を受けている物を選ぶ

カタログや仕様書の年間消費電力量の表示の近くには、必ず省エネ基準達成率という項目があります。基準となる目標値の年間消費電力量を100%として、対象の冷蔵庫の年間消費電力量を評価します。

 

この数字が100%を超えている冷蔵庫は目標値より電力効率がいいため、ワット数が気になるという方はこの数字を参考に選ぶのもおすすめです。

日立(HITACHI)

冷蔵庫 R-HW52N

価格:198,000円 (税込)

省エネ基準達成率107%

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※公開時点の価格です。価格が変更されている場合もありますので商品販売サイトでご確認ください。

この冷蔵庫は定格内容量が520Lとかなりの大容量でありながら、年間消費電力量は268kWhと消費電力が少ない製品です。冷蔵室用と冷凍室・野菜室用に冷却器とファンをそれぞれ搭載しており、効率的に冷却できるため消費電力を抑えることができます。また、冷蔵庫の使用パターンを学習し、使用頻度の低い時間帯に霜取りを行うなど、AIによる節電も可能です。ただし急速冷却など便利な機能を使う際には、消費電力が5~30%程度上がります。

 

スペック詳細はこちら

取扱説明書はこちら

メーカー 日立(HITACHI) 商品名 冷蔵庫 R-HW52N
寸法・サイズ 650×1833×699mm 庫内容量 520L
ドアの開き方 フレンチドア(観音開き) 省エネ性能(★~★★★★★) ★★★★★
年間消費電力 268kWh 年間電気代 約7240円
その他機能 ノンフロン・LED・閉め忘れ防止
パナソニック

冷蔵庫 NR-F557HPX

価格:288,190円 (税込)

AIエコナビ搭載

Amazonで詳細を見る 楽天で詳細を見る Yahoo!で詳細を見る

※公開時点の価格です。価格が変更されている場合もありますので商品販売サイトでご確認ください。

「AIエコナビ」を搭載した最新機種です。スマホと連携すれば、GPSで外出を検知し自動で節電モードに切り替わります。さらに買い物していることを検知したら、庫内を冷却してスタンバイ。食材を冷蔵庫に入れても庫内の温度が下がらないようにしてくれますよ。AIで省エネが叶うだけでなく、冷却システムやコンプレッサーなど本体設備も省エネ設計になっています。年間消費電力量は265kWh、省エネ基準達成率は111%です。

 

スペック詳細はこちら

取扱説明書はこちら

メーカー Panasonic(パナソニック) 商品名 冷蔵庫 NR-F557HPX
寸法・サイズ 685×1828×699mm 庫内容量 550L
ドアの開き方 フレンチドア(観音開き) 省エネ性能(★~★★★★★) -
年間消費電力 265kW 年間電気代 7160円
その他機能 ノンフロン・LED・スマホ連携・AI

ワット数は時間や条件によっても変動する値ですが、おおよその電気代が分かるので、電気代が予算と目的に適合しそうな時に購入することがおすすめです。また、冷蔵庫を選ぶ時は寸法や庫内容量を考えた上で購入するようにしてください。購入金額と電気代を含めた運用代金で納得のいく買い物をしましょう。