編集部おすすめの記事

生活必需品である冷蔵庫ですが、電化製品である以上「冷えない」「水漏れがする」「異音がする」など、いずれは必ず何かしらの故障が発生します。壊れてしまうと庫内の食材は腐敗してしまい無駄になることもあるでしょう。そのため、故障の際には迅速な対応が必要です。
冷蔵庫の不調は突然やってきますので、もしもの時のために、正しい対処法を知っておく必要があります。今回は、冷蔵庫が故障した際のメーカー別の修理依頼から自分でできる修理方法まで紹介したいと思います。
冷蔵庫が故障かな? と思った際にまずやるべきことを把握しておきましょう。ここでは、主な原因を3つ紹介いたします。最近、冷蔵庫の調子が悪いと感じるならば、以下の状態にないか確認してみましょう。
まずはじめにご自身で冷蔵庫の故障の原因はどこか特定してきましょう。それではよくある故障例をご紹介していきます。

冷蔵庫、または冷凍庫の冷却機能の低下はもっとも多い症状です。冷蔵庫は庫内を一定の温度で満遍なく冷やすよう設定されているので、もし飲料などを口に含んだとき、いつもより「ぬるい」と感じることがあれば冷却機能が低下していることになります。
また、冷凍庫の場合は「氷が長時間たってもできない」ことがもっとも多い症状です。または「アイスが溶けた」など。他にも「一部だけ冷えない」または「一部だけ冷えすぎて凍っている」という場合は、寿命により冷却機能が低下していることになりますので、買い替えの目安となります。
冷却機能の低下を感じた場合、冷蔵庫のドアが故障している可能性もありますので、その際は自分で修理することも可能です。冷蔵庫が冷えない時の原因と対処法については、以下の記事で詳しく解説しています。

こちらの症状はコンプレッサーに異常がある場合が多いです。最近の冷蔵庫は静音性が優れているので、基本的に音は静かです。そして、冷蔵庫が冷えてしまえばコンプレッサーも停止しますので、音はさらに静かになります。
冷蔵庫内が完全に冷えるのは大体4時間前後ですので、長時間経っても音がするということは冷やし続けているということ。稼働を続いていればそれだけ電気代もかかります。 稼働が続く場合はコンプレッサーに異常があり、冷気が出ていない可能性があります。

冷蔵庫内に水漏れがあったり、床に水が漏れているという症状も故障の判断基準になります。水漏れに関しては冷蔵庫の中か外かで原因が異なります。
庫内に水漏れがある場合は、冷気が噴出される箇所が故障していたり、または汚れやカビが詰まっていることが考えられます。冷蔵庫の外に水が漏れている場合は、冷蔵庫内に水を溜めておく機能の故障、または低下が考えられます。
症状によっては自分で対処もできるので、しっかりと確認しましょう。以下の記事では冷蔵庫が水漏れした時の原因と対処法を解説しているので、ぜひ参考にしてください。

冷蔵庫の故障を特定できたら、まずは説明書を確認してみましょう。説明書には故障した際の対処法が記載されていますので、症状と対処法を照らし合わせて試してみましょう。ちょっとした不具合や接触が悪いだけのことで機能していない場合もありますので、自分で対処できるかもしれません。
もし症状の対処法が記載されていなかったり、自分で対応しても直らない場合は説明書に記載されているお問い合わせ窓口に連絡し、メーカーの方にアドバイスを求めると良いでしょう。保証書は冷蔵庫を修理する際に必須ですが、故障した時点で冷蔵庫が保証期間内かの確認も必要です。保証期間を過ぎている場合は修理代は自己負担となってしまいます。
ですが、保証書がない場合でも購入した家電量販店に問い合わせてみると、購入履歴を検索して対応してくれる場合があります。保証書を紛失していても一応、店舗に問い合わせてみてはいかがでしょうか。。保証を受けられる可能性があります。
最後に、主要メーカー別の取扱説明書を検索できるようにもなっていますので、説明書を失くしたかたはこちらから所有の冷蔵庫を検索してみましょう。
故障や不具合を見つけた場合、修理を依頼するその前に、やっておいたほうがいいこと、確認しておいたほうがいいことや、冷蔵庫の代わりになるおすすめの商品を紹介します。

冷蔵庫が故障したら、基本的には修理業者に頼むことをお勧めします。ですが、メーカーに依頼したところで“部品交換”のみの単純作業で修理が完了する場合が大半です。
そして訪問点検として3,000~5,000円ほど費用がかかることもあります。保証期間内であれば大丈夫でしょうが、自己負担の場合は故障の診断だけをして見積もりを出してもらい、自分で修理をするか、業者に修理をしてもらうか、買い替えるか、選択するほうが良いでしょう。
機械に多少詳しい方ならば自分で対処・修理することも可能です。部品は業者でなくてもメーカーに発注することができます。故障個所が特定できた場合、まずはメーカーと型番を確認し、オンラインショップかお近くの家電量販店に必要な部品があるか、または取り寄せられるか連絡して聞いてみましょう。以下が主要メーカー別のオンラインショップです。故障した部品があるか検索してみましょう。
東芝は直販サイトはなく、販売店か東芝生活家電ご相談センターに相談下さいとのこと。三菱電機も同じく、販売店か三菱電機修理受付センターに相談しなければならないそうです。

故障の際、もっとも焦るのは冷蔵庫内の食材ですよね。稼働が停止していることにすぐ気づけたならばまだ助かる食材もありますが、故障して何時間も経過している場合は廃棄せざるを得ない食材もあります。
生鮮食品は3時間以内ならばある程度は大丈夫です(真夏の場合は3時間以内でも危ないかもしれませんが)。故障にすぐ気づいても3時間以内に冷蔵庫の対処ができなければ、生鮮食品などは加熱処理して保存しておくのが良いでしょう。
クーラーボックスや発泡スチロールを持っている場合は、氷や保冷剤を生鮮食品と一緒に入れておくべきです。氷や保冷剤がなければ近くのスーパーに買いに行くのもいいですし、冷凍食品を保冷剤の代わりにするのも一つの方法です。もちろん時間制限はありますが、一時的な保存には最適です。

保証期間内であれば基本的には無料で修理してもらえますが、過ぎていた場合は有償となります。基本的に出張修理になるので「修理費用+出張費」となります。故障の原因によって修理費用も交換部品も大きく変わります。
ですが、主要メーカーごとに大体の費用目安一覧や故障診断ナビがありますので、相談窓口と共に紹介しておきます。

冷蔵庫の寿命は10年程度とされています。もちろん使い方次第で増減しますし、あくまで数値上の目安でしかありません。故障と一言で言っても要因は様々で、なかにはパーツの寿命が原因で故障するというケースもあります。修理の最大のメリットは新しく購入するより安価であるという点ですが、冷蔵庫に関しては古いものを長く使うこと自体が金銭的にデメリットとなるケースがあるのをご存知でしょうか。
主に電気代に関係してきます。実は冷蔵庫の消費電力量は家庭での年間消費電力量の14%と、最も電気を使う家電であるというデータがあります。そのため、各メーカーが冷蔵庫の消費電力を抑える工夫を行ったことで、最新の冷蔵庫は10年前に比べて消費電力が2/3まで減りました。
実際の電気代として計算すると年間で4000円程度の差が付くこととなります。電気代の高い古い冷蔵庫を修理しながら延命するのと、電気代の安い最新冷蔵庫に買い換えて故障もリセットするのとでは方向性は大きく異なりますが、10年近く使っている冷蔵庫が故障した時は買い換えを検討するのも良いでしょう。
冷蔵庫は生活必需品なので、価格も高額です。故障した場合の対応を紹介してきましたが、食材を詰め過ぎない、熱いものを入れない、ドアの開閉を最小限にするなど、使い方によって寿命は5年ほど延びたりします。日々の暮らしに必須だからこそ、長く使用できるように気を使って使用しましょう。