冷蔵庫の下に敷くマットは必要ない？｜賃貸・新築ではいらないのか解説

冷蔵庫はとても重い家電のため、直置きして床に跡をつけてしまったり凹ませてしまったりする場合があります。賃貸だと「いざ部屋を退去するときに修理費が高くついてしまった…」と後悔の声も聞かれます。新築のお部屋が傷ついてもショックですよね。

そんな時、引っ越しや新しい冷蔵庫に買い替えるタイミングで「冷蔵庫下に敷くシートって傷や凹み防止効果があるのかな？それとも必要ない？」「もし必要あるとすればどういう商品がいいの？」と悩む人も少なくないですよね。

そこで今回は、冷蔵庫の保護マットを敷いたときのメリット・デメリットを解説します。さらに、おすすめの冷蔵庫マット8選も紹介するので、冷蔵庫の下に敷くものが必要か・いらないかで悩んでいる方はぜひ参考にしてください。一人暮らしの方も必見です。

1つ目のメリットは、騒音防止です。冷蔵庫は、庫内を冷やすために大きな動力が発生するので音が出ます。冷蔵庫マットを敷くと、床や壁に伝わる冷蔵庫の振動音の響きを防げます。音への悩みが少なくなるのは大きなメリットです。

2つ目のメリットは、床の傷を防げる点です。冷蔵庫マットを敷くと、冷蔵庫と床の間にクッションが入るので傷は断然つきにくくなります。

とくに新築の家の場合、床の傷が目立ちやすく、直そうとすると修理費が発生するため冷蔵庫マットを敷いておくと安心です。

3つ目のメリットは、床の汚れを防げる点です。冷蔵庫マットを敷くと、冷蔵庫からの汚れを防ぎきれいに保てます。もしマットを敷かない状態で水漏れをおこしてしまった場合、床が腐食して強度が落ち変形してしまう可能性があります。

4つ目のメリットは、地震の対策になる点です。地震大国である日本では、地震対策はかかせないですよね。重く大きい冷蔵庫が地震によって倒れたら大変危険です。冷蔵庫マットには冷蔵庫がずれたり転倒したりするのを防ぐ効果があるので、地震対策にもつながります。

以下の記事では地震対策に最適な転倒防止アイテムを紹介しているので、ぜひ参考にしてください。

冷蔵庫マットの中には、害虫忌避のコーティング加工がされているものがあります。冷蔵庫マットを敷くだけで、害虫が冷蔵庫付近に巣を作るのを防ぐ効果があります。ゴキブリ対策をしたい方には、害虫忌避のコーティング加工がされている商品がおすすめです。

マットの素材によっては、マットが床に張り付いてしまい跡が残る場合があります。また商品によっては剥がれなくなってしまうケースもあり、注意が必要です。定期的に掃除をして、床が汚れないように対策しましょう。

経年劣化によって、マットの色が床に色移りする可能性があるので注意しましょう。冷蔵庫は配置後に動かす機会があまりない家電です。同じ場所にマットを固定して置き続けると色移りの懸念があります。定期的にマットを交換するのが大切です。

牛乳やお茶などをこぼしたときにカビやすいのもデメリットです。とくに小さな子どもがいる家庭では、子どもが飲み物をマットにこぼしてしまい、マットと床の間に染み込むといったトラブルも想定されます。

そのままにしているとカビが生える場合があり注意が必要です。また汚れが発生した場合に掃除が難しくなるデメリットもあります。冷蔵庫マットは安い価格で販売されているものが多いため、定期的に新しいマットに交換しましょう。

冷蔵庫マットを設置した時に冷蔵庫との間にすき間があると、害虫がすみついてしまう可能性があります。そのため、冷蔵庫マットを設置するときにはすき間付近に害虫忌避剤を設置するのが大切です。また害虫忌避剤がコーティングされた製品を検討するのもおすすめですよ。

虫除け対策については、以下の記事でも詳しく紹介しています。

賃貸の場合、冷蔵庫の設置痕といった家電痕の修繕は貸主負担となります。冷蔵庫の重量による床の凹みなどは生活痕とみなされ、基本的には貸主が修繕費用を負担するのがポイントです。しかし冷蔵庫の色移り・しみは生活痕の範ちゅうを超え、修繕費は借主負担となるため冷蔵庫マットでの対策が必要になります。

冷蔵庫マットを選ぶ上で床材との相性はチェックすべきところです。クッションフロアの場合、床の安定性を増すためにポリカーボネート素材のマットやベニヤ板など、硬い素材の下敷きを使うのをおすすめします。ベニヤ板ならカインズやコメリなどのホームセンターでも購入可能ですのでチェックしてください。

フローリングの場合は、硬めの床材なのでマットも硬いタイプのものを選ぶと床下が傷ついてしまう可能性があります。ある程度柔らかいポリプロピレン素材がおすすめです。また、フローリングは水気に弱いため、冷蔵庫の水漏れに備えて防水性のあるタイプを選びましょう。

フロアタイルの場合は、クッション性がないため冷蔵庫の稼働音が大きくなりがちです。そのため、防音対策になるゴム素材を選びましょう。

次にサイズチェックです。サイズは冷蔵庫の容量によって異なります。簡単にカットできる素材のマットもあるので、細かくサイズを調整したい方にはそちらがおすすめです。

• Sサイズ→200Lまでの冷蔵庫（53×60cm）
• Mサイズ→420Lまでの冷蔵庫（65×70cm）
• Lサイズ→600Lまでの冷蔵庫（70×75cm）

冷蔵庫マットにはシート状になった「マット型」と冷蔵庫の4つの脚に置く「パッド型」の2種類あります。それぞれメリットが異なるので、ご家庭に合ったタイプを選びましょう。

冷蔵庫マットのデメリットとして「床への貼り付き」を上げましたが、耐熱性の高い製品を使えば対策できます。冷蔵庫下は熱がこもるため、熱によってマットが溶け出し床へ貼り付くはめに。耐熱性が高ければ、熱で溶けにくいため床への貼り付きを防止できます。とくに床暖房のご家庭は、できるだけ耐熱性の高い冷蔵庫マットを選びましょう。

最後にそのほかの機能をチェックしましょう。防音性や耐震性などマットの特徴はさまざまです。マンションやアパートでは、両隣や上下に住む人への音の影響が気になりますよね。防音性が高い商品であれば冷蔵庫の稼働音や振動を最小限にできます。

また耐震性の高い商品であれば、地震が発生した際に冷蔵庫が動いたり転倒したりするのを防げます。耐震性が高いマットについては耐荷重が決められているものが多いため、冷蔵庫の重量を確認の上マットを購入するのをおすすめします。

このように商品によってそれぞれ付加されている性能が異なります。自身の重視する性能があるかどうかを基準に商品を選びましょう。

冷蔵庫のマットでおすすめしない素材の1つ目は、段ボールです。マットをまだ買っていないし、とりあえず引っ越し時に使用した段ボールをそのまま敷こうと考える人もいるかもしれません。ですが段ボールを敷いてしまうと害虫が発生するリスクがあるのでおすすめはできません。

冷蔵庫のマットでおすすめしない素材の2つ目は、クッション性の高いマットです。クッション性が高いと、冷蔵庫の重みでマットが沈み不安定になる場合があります。また沈んだ状態だと、冷蔵庫のドアが開閉しにくくなる可能性があるのでおすすめはできません。

冷蔵庫のマットでおすすめしない素材の3つ目は、熱に弱いものです。冷蔵庫は長時間稼働させるものなので多く熱を持ちやすく、冷蔵庫の下に敷くマットは熱によって変形しない素材を選ぶ必要があります。

ジョイントマットをご存知ですか？ジョイントマット（パズルマット）は正方形のマットをつなげて使うマットです。小さなお子さんがいるご家庭でよく使われるものですが、冷蔵庫マットとしても使用できます。

冷蔵庫の大きさにつなぎ合わせて下に敷けば、騒音防止・傷防止になります。また汚れた部分だけすぐに取り替えられるのでお手入れも簡単です。ハサミで自由にカットしカスタマイズもできます。

ニトリのジョイントマットはデザインも幅広く、抗菌素材のものもあります。また100均のジョイントマットなら1枚売りやセット売りなどあり選択肢が豊富です。

冷蔵庫に関連する便利グッズに、冷蔵庫キャスターがあります。冷蔵庫マットとは違い、キャスター付きのため冷蔵庫を簡単に移動できるといったメリットがあります。模様替えをする方・冷蔵庫の下の掃除をしたい方にとくにおすすめです。

冷蔵庫キャスターについて詳しく知りたい場合は、記事の下のリンク先ページをぜひチェックしてください。

ここまで冷蔵庫マットについて説明しました。傷や汚れを防ぎ、地震対策・防虫対策にもなるなどメリットがたくさんあります。ぜひ自分の用途にあったマットを選んでください。