冷蔵庫に虫が湧くのはなぜ？｜冷蔵庫を開けるとコバエが死んでる時の対処法は？

冷蔵庫を開けてコバエが死んでいたら、密閉空間なのにどこから入ったのか不思議ですよね。そしてまだ生きてる場合には冷蔵庫なので殺虫剤が使えず困ってしまいます。そもそも不潔な虫が冷蔵庫内にいるのが大問題です。

冷蔵庫の中に小さな粒が見つかれば、それはコバエのサナギかもしれません。コバエが好むキムチなどについた卵が、冷蔵庫の中で孵化した可能性があります。よく見つかるのはショウジョウバエやノミバエで、冷蔵庫といえども「虫が湧く」のです。

本記事では冷蔵庫にウジ虫などの小さい虫が湧く原因や冷蔵庫にコバエが入る場合の対処法などを解説します。またおすすめの殺虫剤やコバエ取り、冷蔵庫の掃除や処分を業者に依頼したときの金額をご紹介します。コバエでお困りなら、ぜひ参考にしてください。

冷蔵庫の扉の開閉のときにコバエが冷蔵庫内に侵入するのは十分考えられます。パッキンが傷んでいるとその隙間から侵入する場合もあります。さらには冷蔵庫の裏側にある通機口や水受けトレイにも侵入する可能性も高いです。

ただし、基本的にコバエは寒いと生きていけないので、冷蔵庫内ではあまり繁殖しません。ただ、庫内でも野菜室は温度が高く、侵入したコバエが果物や野菜に卵を産む可能性があります。

スーパーで買い物してきた食品や、家庭菜園などで作った野菜や果物に、コバエの卵が付いている場合があります。コバエは土の中にも卵を産み付け、その卵が入った土がついていると野菜室でコバエが繁殖してしまいます。野菜や果物は必ず洗ってから冷蔵庫に入れましょう。

コバエは腐った食べ物によく集まる習性があります。腐るのは菌が大量に増殖した状態で、発酵も基本的に同じ状態です。乳酸菌発酵して独特の風味を出すキムチには、コバエが好んで集まります。

キムチに集まったコバエが、冷蔵庫に入れようと扉を開けたすきに庫内に入ったり、すでに産んだ卵がふ化する場合もあります。冷蔵庫で幼虫のウジ虫や成虫で見つかるコバエは、このようなキムチが原因の場合も考えられます。ただ、庫内は低温なので、そこで継続的な繁殖はできません。

ウジ虫を発見したら、ビックリしますよね。ウジ虫は雑菌を持っているとされるので、発見したら駆除しなければいけません。腐った食べ物などにハエが卵を産みつけ、ウジ虫が湧きます。ハエが産む卵の数は多くウジ虫を見つけたら駆除が必要です。

冷蔵庫の中にゴマが落ちていて、拭き掃除をしてもドアを開けるたびにゴマが落ちている場合、ゴマ粒の正体はコバエのサナギです。ウジ虫は乾いた場所でサナギになります。野菜室などで卵からウジ虫になり、乾燥した冷蔵室でサナギになります。

シバンムシは成虫が3mm前後の小さな甲虫類です。メスのカブトムシに似た形で、小さいのに貪欲で乾物を好み、お菓子・粉・穀物・鰹節など何でも食べます。食品にまぎれて冷蔵庫内に入り食品を食い荒らしますが、低温下では繁殖しません。見つけ次第つまみ出すか誘引粘着剤が有効です。

コバエのウジ虫を放置すると、大量発生してしまうので冷蔵庫の掃除をしなければいけません。コバエは1回に数十個の卵を産むので、ウジ虫が付いている食品を捨てるだけでは十分とはいえません。拭き掃除をしても気づくとコバエの死骸が落ちているようなら、徹底的な冷蔵庫の掃除が必要になります。

冷蔵庫を徹底的に掃除をする場合は、最初にコンセントを抜くのを忘れないでください。ただし、長時間コンセントを抜いたままにしていると、冷凍庫が水浸しになります。抜いたら手早く掃除をすすめてください。掃除中は窓を開けて換気扇も回しましょう。

冷蔵庫に入っていた食材はすべて出します。冷凍食品などはクーラーボックスを用意して保管しましょう。コバエが湧いてしまった冷蔵庫に入っていた食品は、なるべく廃棄してください。液体の調味料などは、蓋の周りに卵を産んでる可能性もあります。

掃除をするときには、以下のものを用意しましょう。

• キッチンハイタースプレータイプ
• キッチン用アルコール除菌シート
• キッチンペーパー
• ゴム手袋
• 食器用スポンジ・タワシ
• マスク

マスクとゴム手袋は忘れずに用意してください。スポンジやタワシでこすりたくなりますが、軽くこするだけでコバエは落ちます。換気をしながら掃除しましょう。

掃除手順をご説明しますので参考にしてください。

1. 冷蔵庫内の食品などすべて出す
2. 透明なパネル（棚）をすべて外して取り出す
3. 冷蔵庫の引き出し部分（野菜室・冷凍室・氷冷室）を全部出す
4. すべて出したらスポンジで軽く擦りながらぬるま湯で流す
5. 見た目がキレイになったらキッチンハイターをスプレーして1分ほど置く
6. 1分ほど置いたらキッチンペーパーで拭く
7. 冷蔵庫内の壁の掃除はキッチンハイターをスプレーして5分ほど置く
8. 5分置いたらキッチンペーパーで拭く
9. 仕上げにアルコール除菌シートで庫内とパネルを拭く
10. 外したパネルや引き出しをもとに戻す

キッチンハイターを使用すると、カビなどの除菌・消毒ができます。

お酢と重曹を使った掃除方法を紹介します。

お酢と重曹は違う性質を持っており、混ぜると二酸化炭素の泡が出て汚れを浮き上がらせてくれます。また、お酢には殺菌作用・重曹には研磨作用もあります。

冷蔵庫の掃除方法については、以下の記事でも詳しく解説しています。

スーパーで買い物した食品はそのまま冷蔵庫に入れてしまいますが、コバエの卵などが付いている場合もあるので、なるべく野菜、果物は洗ってから冷蔵庫に入れましょう。手間がかかりますが、ひと手間かけるだけでコバエの繁殖を防いでくれます。

タッパーやジップロックを活用すると、食品の鮮度を保ち衛生面でも役に立ちます。野菜や果物は洗って水分を拭き取ってからジップロックで保存しましょう。

おかずを冷蔵庫で保存するときは、ラップをかけるだけではなく、タッパーに移しましょう。冷蔵室に汁がこぼれたりするとコバエが卵を産み付ける可能性もあります。

調味料に虫が湧く場合もあるので、袋入りの調味料などは密閉容器に移し替えるのが安全です。コバエは醤油に湧きやすく、七味・砂糖・コンソメ顆粒など害虫が好む調味料は多いです。小麦粉や米などに虫が湧くのは有名ですね。安全に保管するには湿度の低い冷蔵庫ですが、重要なのは密閉容器で保管する点です。

以下の記事では、調味料の収納アイデアについて紹介しているので、ぜひ参考にしてください。

コバエを湧かせないために重要なのは、台所や冷蔵庫を清潔に保つ点です。特に、野菜室は室温が高く、生野菜自体に微生物が付着している場合もあります。冷蔵庫を過信しすぎるのは禁物です。

生ゴミを3日放置するとコバエが湧きます。生ゴミの放置は、コバエを呼び寄せているのと同じです。生ゴミの放置はとても不衛生なのですぐに処分して、ゴミ箱を蓋付きにする、ビニール袋に入れてキツく口を縛るなどの対策を取りましょう。三角コーナーなどは毎日漂白剤などで殺菌、消毒すると安心です。

空き缶・空き瓶は中をよく洗って、ゴミの日まで保管しましょう。すぐに出せない場合も多いので洗って分別しておくとコバエは湧きません。缶詰やジュースの飲み残しなどをそのまま放置するとコバエが卵を産みつけます。ゴミ捨てにも、ひと手間かけるとコバエの大量発生を防げます。

コバエの冷蔵庫への侵入を防ぐ方法として、

• 野菜、果物を洗って入れる
• 冷蔵庫、キッチンの掃除
• 冷蔵庫のドアの開閉を最低限にする
• 冷蔵庫のパッキンが傷んでいるなら交換する

などがあります。コバエは冷蔵庫内が不潔だと卵を産みつけます。冷蔵庫を清潔に保つのも大切です。

コバエホイホイが対応しているのは、ショウジョウバエやノミバエです。コバエホイホイを冷蔵庫内に設置する方もいますが、コバエが生きていける温度環境は25℃ぐらいです。冷蔵庫に侵入したコバエは通常なら死にます。冷蔵庫に湧くのはチョウバエが多くこれには対応できない事情もあり、冷蔵庫内にコバエホイホイ設置はあまり意味がありません。

コバエが湧いてしまったら、虫が苦手な方は方は掃除ができないですよね。また、冷蔵庫の中の状態が酷くて手に負えない場合もあります。そんなときは駆除業者に頼む方法もあります。

業者に依頼するときに気をつけるポイントは、通常の掃除とコバエが湧いた冷蔵庫では金額、掃除内容が変わる点です。以下で業者に頼む手順を説明します。

1. 害虫駆除をやっている業者か確認が必要
2. 見積もりをしてもらう（金額を比較する）
3. 保険に加入してるか確認する

代金は1万前後から3万以上と、業者によって違うので見積もりは必要です。冷蔵庫の大きさでも金額はかわります。

廃棄する場合は業者に回収してもらいます。料金は業者によって変わりますが、目安は表を参考にしてください。

冷蔵庫は家電リサイクル法によって勝手に処分できません。また、金額は割高ですが内容物が入ったまま回収してくれる業者もあるので、確認してみましょう。

冷蔵庫の処分方法については、以下の記事で詳しく解説しています。

基本的に冷蔵庫内の壁などに湧いた虫は、駆除や消毒が可能できます。しかし、冷風が直接出る「直冷式」の冷蔵庫は、冷風の吹き出し口から内部に虫が侵入してしまう場合があり、完全に駆除することが難しいです。そのため、冷蔵庫内をしっかり駆除しても、数日後にまた虫が湧く可能性があります。

その場合は分解が必要であり、冷蔵庫を買い換えるくらいの費用がかかります。冷蔵庫内部に虫が湧いてしまったら、割り切って処分し買い替えるがおすすめです。

1度コバエが湧くと掃除も大変ですし、冷蔵庫の掃除や処分を業者を頼むと出費も大きいです。買ってきた野菜を洗ったり、食品をタッパーに入れたりするのは面倒ですが、ひと手間かけるだけでコバエを防ぎ、衛生面も安心です。