冷蔵庫の重さは何キロある？｜容量別の平均重量の目安・大人2人で持てる重さを紹介

「一人暮らし向けの小型冷蔵庫なら、引っ越しの際に運びやすそう」「実際に冷蔵庫の重さってどれくらいなの？」と思っている方は多いです。自分で冷蔵庫を運搬できれば、業者に頼まずに済むので引っ越し代の節約にもなりますね。

また、賃貸にお住まいの方は、冷蔵庫の重さで床にダメージを与えないか不安に感じる場合が多いです。冷蔵庫の中の食品は何キロまで入れられるのか疑問を抱く方もいます。

この記事では、容量別に見る冷蔵庫の平均的な重量の目安や小型～中型冷蔵庫の運び方・注意点に加え、冷蔵庫の床への負担や庫内に入れられる食品の重さについてご紹介します。大人2人で持てる重さについても解説しますので、引っ越しを控えてる方や、冷蔵庫の買い替えを検討している方はぜひ参考にしてください。

一人暮らし向けの小型冷蔵庫は、容量が100L以下～200Lまでの2ドア冷蔵庫です。100L以下の小型の冷蔵庫の平均的な重さは20kg前後になります。100～150Lまでなら30Kg前後、150～200Lになると30～40kgくらいです。以下に、実例を紹介します。

容量が300Lクラスの冷蔵庫は、2人暮らしが余裕を持って使える量です。3人家族でも350L以上なら十分快適に使えます。300Lクラスの冷蔵庫は重さが大体50〜70kgの間なので、平均的な重さは60kgです。60kg前後は大人2人で持てる重さなので、男性2人なら運べる重さです。

容量が400Lクラスの冷蔵庫は、3人家族が余裕を持って使え、450L以上なら4人家族でも十分快適に使える大きさです。400Lクラスの冷蔵庫は80～100kgくらいの間が一般的なので、平均して90kgになります。実際に商品の重さを見ても、80～100kgの間が多いです。

4～5人家族には500Lの冷蔵庫がぴったりです。500Lクラスの大型冷蔵庫の重さは100kg以上にもなり、このクラスになると重さだけでなくサイズも大きいため、運搬も大変になります。以下に500Lクラスの冷蔵庫の実例もご紹介しますので、参考にしてください。

冷蔵庫を運ぶときは、まず庫内の食品を整理しましょう。庫内が空になったら電源を切り、冷凍室の霜取りや冷蔵室の蒸発皿に溜まった水を捨てます。そして、運搬前に庫内の引き出しやドアをガムテープでしっかり固定しましょう。

ドアや引き出しを固定すれば、運搬中にドアが開いたり、引き出しが飛び出たりして怪我をするなどの事故を防げます。

冷蔵庫のドアをガムテープで固定したら、毛布やブランケットで冷蔵庫を包みます。これは、冷蔵庫がぶつかったときのダメージを防ぐためだけでなく、家の壁への汚れやダメージも防げるので安心です。

冷蔵庫を毛布でしっかり包んだら、ロープを使い本体を固定します。これで運搬の準備は完了です。それでは、運搬する際に気をつける点を紹介します。

冷蔵庫を運ぶときは、横にせずに立てたまま運ぶ必要があります。冷蔵庫が横になるとコンプレッサー内にある冷却オイルが漏れる場合があるためです。オイルが冷却システム内に漏れると、オイル不足になり故障の原因になります。

アパートやマンションの階段などで、どうしても冷蔵庫を立てたまま運ぶのが厳しい場合は、傾きが45度以上にならないように気をつけましょう。

冷蔵庫は小型であっても、安全面を考えて大人2人以上で運搬しましょう。容量が100L以下で重さが20kg前後の比較的軽い冷蔵庫なら、一人で運べるサイズです。大人1人でも運搬は十分に可能ですが、思ったより重くて冷蔵庫を支えきれなくなると、思わぬ事故につながる可能性もあります。

大人2人で運ぶときは、冷蔵庫の上部と下部をそれぞれ担当する形で運ぶとすんなり運べるので、ぜひ試してください。

小型冷蔵庫や中型冷蔵庫を運ぶ際に便利なのが台車です。台車があれば多少移動距離が長くても労力が少なく運べます。台車を使用する方法は、冷蔵庫を台車にのせて布製の紐やロープで固定するだけです。ただ、階段や段差があるところでは持ち上げる必要があります。さらに、台車禁止の建物では台車が使えないケースもあるため事前に搬入経路を確認してください。

台車以外であれば便利グッズを活用します。たとえば「楽ムビ」です。テコの原理を使って家具や家電を持ち上げ、スライドシートを下に挟んで滑らせるグッズです。さらに、一人で背負う方法もあります。リュックを背負う要領で布紐をかけて背負います。後ろから支える人がいると運びやすいです。

1人で運べる荷物の重さは男性なら体重の40％以下の重量であり25kg未満、女性なら体重の24％以下であり20kg未満と言われていますが、これはあくまで目安であり個人の体力や筋力によって差があります。一般的な冷蔵庫の容量別の重量は、以下を参考になさってください。

• 100L～150L・・・約 30kg
• 150L～200L・・・約 40kg～50kg
• 200L～300L・・・約 50kg～60kg
• 300L～400L・・・約 60kg～70kg
• 400L～500L・・・約 80kg～100kg
  
  

1人暮らしサイズの冷蔵庫でも30kgありますので、安全のため男性でも2人で運搬するのがおすすめです。なお、大人2人で持てる重さの目安は、1人あたり25kg以下になります。運搬の際は滑りにくいよう軍手をし、運搬用の取っ手を持って運ぶようにしましょう。

60～70kgくらいまで、つまり300Lクラスまでの冷蔵庫なら男性2人で運搬が可能です。しかし、容量が400L以上の大型の冷蔵庫は、重さが100kg以上になる場合もよくあります。

このクラスの冷蔵庫になると、トラックに乗せる・トラックから降ろすなど運搬全体を個人でするのは大きな負担となり、非常に危険です。冷蔵庫を安全に運べるように、400Lクラス以上からは業者に頼みましょう。

重さが100kg以上の大型冷蔵庫になると、冷蔵庫の重みで床にダメージを与えないか気になる方は多いです。しかし、100kgの重みがすべて一か所に集中するわけではありません。冷蔵庫は底面の角4箇所で支えています。重さは4箇所に分散されるので、冷蔵庫の重さで床が抜けてしまう危険性はありません。

アパートやマンションなど賃貸にお住まいの場合は、冷蔵庫の重みで床がへこんでしまわないように、底に板や冷蔵庫マットを敷くと安心です。以下の記事は、おすすめの冷蔵庫マットを紹介しているので、ぜひ参考にしてください。

冷蔵庫の中に収納できる食品の質量は、冷蔵室は各棚で6～10kg・野菜室と冷凍室は400L以上なら30kg・400L以下なら20kgまでが大まかな目安です。ですが、冷蔵庫の中に収納できる食品の重さは、各メーカーやモデルによって、棚やトレイの耐荷重が異なるので一概にいえません。また、庫内の中身によっても変わります。

下記に実例を挙げるので、参考にしてください。

業者へ依頼せずに自分で引越しすることをお考えの方は、洗濯機やテレビの重さも確認しておきましょう。全自動式洗濯機は、洗濯物重量が5kg程度(小型)なら30kg前後、10kg程度(大型)なら40〜45kgです。

また、テレビは主要メーカーの液晶テレビ(標準モデル)の場合、22インチは3~5kg、32インチは約6kg、40インチは約10kg、55インチは約20kgです。ただし、同じメーカーでも仕様によっては10kg以上増加する場合があります。

冷蔵庫は小型や中型なら大人2人で運搬可能です。容量が100L以下で重量が20kg前後の超小型の冷蔵庫でも、大人2人で運んだ方が安全です。400L以上の大型の冷蔵庫は、重さが100kgを超える場合もあるので、無理をせずに業者を頼んでくださいね。