真空チルド冷蔵庫おすすめを紹介｜日立がやめた理由は？廃止？【気になる効果も】

他社にはない日立独自の技術として注目を浴びていた「真空チルド」について、気になっている方も多いでしょう。しかし、残念ながら現在は生産がない状況です。在庫が残っていたら購入できる場合もありますが、それも時期になくなるでしょう。

今回は、なぜ真空チルドが廃止されたのか、やめた理由などを解説していきます。また、現在販売されている真空チルドが搭載されたおすすめ冷蔵庫も紹介します。合わせて真空チルドの冷蔵庫のメリットや正しい使用方法も掲載していますので、参考にしてください。

ほかにも、真空チルドに代わる日立の冷蔵庫に備わっている新たな機能も紹介するので、ぜひ最後までご覧ください。

食品をチルド室で刺し身や肉などを保存していても、1日～2日で変色してしまうのは、酸化が原因です。日立独自の「真空チルド」は、チルド室内を約0.8気圧の真空状態に保ち、食品の酸化を抑制し、鮮度と栄養を保つ事ができる機能の事です。チルド室内が密閉構造になっているため、水分の蒸発や食品の乾燥を防ぐ事もできます。

通常のチルド室で刺し身や肉を保存する場合には、ラップをしておきます。しかし日立の真空チルドでは間接冷却を採用しており、食品に直接冷風が当たらないため、ラップをしなくても乾燥しません。これにより、ラップやラップにかける費用が節約できます。

真空チルドでは、食材に合わせてチルド室内をマイナス1度orプラス1度のいずれかに切り替えることができます。肉や魚の場合はマイナス1度に、フルーツや水分の多い食材はプラス1度にすれば、食材が凍らないのもポイントです。

特に肉や魚は、冷凍・解凍によって風味や鮮度などが落ちてしまいがちですが、真空チルドなら美味しさを落とさないまま食品を保存することができます。

真空チルド機能を使うことで、時短調理が可能になるのもおすすめポイントです。真空チルドで保存した食材は、食品内の空気が抜け、調味液が浸透しやすくなります。真空チルド室に入れる前に食材に下味を付けておけば、保存中に食材に味が浸透するので、下ごしらえの時間を短縮できるのです。

冷凍せずに食材の鮮度と美味しさ、栄養素を守れるのが真空チルドの最大の魅力です。しかし真空チルドと言っても保存できる期間は限られています。日立が調査した結果によると、3日間で通常の冷蔵保存に比べて鮮度では抑制率0.7%～8%、栄養素では7%～27%残存率がアップしている事がわかっています。

食材により多少の違いはあるものの、魚や肉の鮮度と栄養素を、平均3日間保てる事がわかっています。

真空チルドルームを正しく使うには、ハンドルをしっかりと押し下げるのがポイントです。十分に押し下げられていないと、真空チルドの機能が発揮されません。しっかりとハンドルを押し下げ、ロックした状態で使用してください。

真空チルドルームの状態は、チルドランプで確認できます。もしも真空チルドランプが点灯していない場合は、設定を真空チルドか真空氷温に設定します。よくわからない場合は、オートに設定しておくといいでしょう。

食材をパックごと入れたり、チャック付きのビニールに入れて保存したりする場合は、パックやビニールの一部が挟まっていると密閉できず、真空状態になりませんので、挟まらないよう注意が必要です。

真空パッキンや受け部が汚れている時も注意が必要です。汚れた場合は、ぬるま湯につけた柔らかい布で優しく拭き取りましょう。

ケースに氷や霜が付いていると、真空チルドルームが正常に作動しない可能性があります。氷や霜が付着した場合は、ぬるま湯につけた清潔な布で拭き取るようにしましょう。

真空チルドルームから食材を取り出す時、ハンドルを上げてロックを外します。この時青色の真空解除弁が外れたり緩んだりしていると、きちんとロックされないので真空解除弁を確認してみましょう。

真空チルドルームは、ロックしてすぐに真空状態になるわけではありません。ロック後3分～4分かかります。3分～4分後にチルドランプが点いていればOKです。

ランプが点灯したり、消灯していたりして故障かな？と思った時は以下の記事も参考になるのでチェックしてみてください。

日立独自の技術として注目されていた、真空チルドが新モデルには搭載されていない事がわかっています。ただ廃止されたのではなく、真空チルドの良さを残しつつ更に新しい機能が加わっています。

真空チルドに変わる新たな機能として登場した機能です。マイナス1度で食材を凍らせることなく鮮度を保てるので、刺し身なら3日間、肉や魚なら7日間は美味しい状態を保てます。細胞を壊しにくいので、ドリップを抑え旨味や食感を守ります。

その名の通り、冷蔵室をまるごとチルド室として使える機能です。冷蔵室内を2度に保てるので、容量内であれば、多くの食材の鮮度を保てます。

真空チルドをやめた理由を、日立は他社製品のチルドルームよりも真空チルドが小さいといったユーザーの声が多いからだと説明しています。真空チルドが小さくなるのは、室内を真空にするために、外壁を中の気圧に耐えられるくらい厚くする必要があり、そのぶん容量が減るというのが理由です。

せっかく真空チルド機能に注目していたのに、新モデルには搭載されていないとう事にショックを受ける人もいるかもしれません。しかし新モデルからは新たな機能が登場していますし、真空チルドを搭載したモデルは比較的新しいので修理などを対応してもらえます。

最新モデルよりも安く購入できるというメリットもあるので、検討中の場合は真空チルドと新たな機能を比較してみる事をおすすめします。

日立は真空チルド機能搭載の冷蔵庫をはじめ様々な冷蔵庫を販売しています。それぞれの機能のメリットやデメリットを知ってそれぞれの合った冷蔵庫を選んでください。