業務用冷蔵庫シェア上位の大手メーカーを比較【フクシマガリレイ・ホシザキ・ダイワ】

飲食店や店舗でよく見る業務用冷凍冷蔵庫は普通の冷蔵庫と比べて大型なだけではなく、特徴・価格帯・パワーも異なるので、事前によくチェックしておくのが重要になります。

しかし、業務用冷凍冷蔵庫と言っても、サイズや給電方法、形状などさまざまな種類があり、どのように選べばいいのかわからない方も多いはずです。これから飲食店を始める方や業務用冷凍冷蔵庫が必要な方は、事前に使い方もチェックしておきたいですよね。

そこで今回は、業務用冷凍冷蔵庫の特徴や選び方を詳しく解説します。記事の後半では、業務用冷凍冷蔵庫のおすすめ商品の比較や紹介・業務用冷蔵庫シェアトップの大手メーカー、フクシマガリレイ・ホシザキ・ダイワの比較や、中古で購入する際の注意点も解説するので、ぜひ参考にしてください。

業務用冷凍冷蔵庫を飲食店の厨房やスーパーマーケットなどの店舗で見かける機会が多いですよね。業務用冷凍冷蔵庫は一般的な冷蔵庫と比べてサイズだけでなく、さまざまな違いがあります。

業務用冷凍冷蔵庫は、主に飲食店やスーパーマーケットなどの店舗で使用される、大型の冷凍冷蔵庫を指します。一般的な家庭用冷蔵庫に比べてサイズが大きいだけでなく、素材や設計が大きく異なるのが特徴です。

また、冷凍冷蔵の用途だけでなく作業台として活用できるなど、一般家庭で使用するよりも、厨房で使用するのを想定して設計されています。以下で、業務用冷凍冷蔵庫の特徴やメリットを詳しく解説します。

業務用冷凍冷蔵庫の特徴の1つは、容量が大きいことです。一般的な冷蔵庫の容量は大きくても600L前後ですが、業務用冷凍冷蔵庫は1000～1600L以上のものもあります。

そのため、食材を大量に保管できるのが特徴でもあります。また、大きい食材や調理したものをトレーに入れてそのまま保存できるよう、奥行きが広い設計にもなっています。業務用冷凍冷蔵庫でも、縦型と横型では容量が異なるので、設置スペースや食材の量に合わせて大きさを選ぶようにしましょう。

業務用冷凍冷蔵庫は作業台として使用できるのも特徴の1つです。主に横型の冷蔵庫は横幅が広いので、飲食店の厨房では作業台として使用される場合が多くあります。

食材を準備したり料理を盛りつけたりなど、備え付けの作業台で足りないときに使用できるので、とても便利です。スペースを無駄なく活用できるので、厨房が狭いキッチンには横型の業務用冷凍冷蔵庫がおすすめです。

業務用冷凍冷蔵庫はステンレス製でできているので、耐久性・耐熱性・耐水性に優れているのが特徴です。重たいものを乗せたり熱いものを置いたりするのも想定されているので、一般的な家庭用冷蔵庫と比べてもダメージを受けにくくなっています。また、ステンレス製なので、お手入れが簡単な点も魅力です。

業務用冷凍冷蔵庫の形状には、「縦型」と「横型(コールドテーブル)」の2種類があります。それぞれ容量だけでなく利用シーンや用途によって選び方が異なります。

縦型の業務用冷凍冷蔵庫は、飲食店でも使用されることが多い一般的なタイプです。家庭用冷蔵庫のように縦長で、上下で分かれているものや、4つドアが付いているものもあります。サイズは製品によってさまざまですが、小型のものから大容量タイプまでラインナップされています。食材の保存料が多い場合は、縦型の冷凍冷蔵庫がおすすめです。

横型(コールドテーブル)は、縦型の冷凍冷蔵庫に比べて容量は小さいですが、高さが低いので作業台として使用できるのが特徴です。ドアの数は1ドア～3ドアまで、さまざまなサイズがラインナップされています。厨房スペースが狭い場合や、省スペースで有効活用したい場合は横型の冷蔵庫がおすすめです。

業務用冷凍冷蔵庫を選ぶ際には、収納容量もポイントになります。冷蔵庫は一般的には「定格内容積」が記載されていますが、この「定格内容積」は、棚やケースを除いた冷やせる部分のスペース全体を表しています。そのため、定格内容積より入らないため注意してください。

定格内容積の他に食品を収納できる容量が記載されている場合もあります。この表記は引き出しや棚がある状態で入れられる容量ですので、定格内容積より入る量の目安にしやすいです。収納スペースの容量は業種や目的によって選択してください。

業務用冷凍冷蔵庫を選ぶ際には、ドアポケットの有無もチェックしておきましょう。製品によってはドアポケットが付いているものもあるので、使いかけの食材や、小さい調味料などはドアポケットに収納することも可能になります。大きい店舗の飲食店では調味料も業務用サイズのものを使用する場合もありますが、個人店や食材がそこまで多くない場合は、ドアポケット付きが便利です。

業務用冷凍冷蔵庫の電源タイプには、「単相100V」の電源と、「三相200V」があります。小さい店舗や厨房が狭い場合は、一般家庭と同じ単相100Vの電源が使用できます。規模の大きい店舗では、三相200Vが適していることもありますが、その場合は三相200Vが適した電源が必要になります。事前に設置場所の電源の種類を確認してから冷凍冷蔵庫を選びましょう。

冷蔵庫は24時間使用連続して使用するため、どうしても電気代が高くなりがちです。そういった問題点の対策としても、できるだけエネルギーを無駄にしない、つまり省エネ効果を高くするのが大事になってきます。

おすすめはインバーター制御機能がついた冷蔵庫です。インバーター制御機能は、扉がよく開け閉めされるタイミングを計算し、開閉が少ない時間は電力を抑え、開閉が多い時間は圧縮機の回転率を上げ、庫内温度を一定に保つ機能です。

ホシザキは、業務用冷凍冷蔵庫で国内でシェア率No.1を誇るメーカーです。省エネ性能の高さが特徴で、省エネ達成基準150％を記録。業務用冷凍冷蔵庫以外にも食洗器など、飲食店向けの製品を多く扱っています。

ユニット方式のプレハブ冷蔵庫もあり、短時間で組み立て可能です。安定した断熱性能が特徴で設置スペースに合わせて、サイズや形を自由に設計できます。時代とニーズに合わせた製品の展開で、用途に合わせて選びやすいのも魅力です。

フクシマガリレイは、国内で初めて業務用冷凍冷蔵庫を規格化したメーカーです。業務用冷凍冷蔵庫以外には、冷蔵ケースや冷凍ショーケースを展開しています。また、パネルで組み立てるプレハブ冷蔵庫も取り扱っています。プレハブ冷蔵庫はスペースに合わせて自由に設計ができ、工期が短くスピーディに設置可能です。

冷凍や冷蔵など幅広い温度帯に対応しているため、さまざまな業種に使えます。フクシマガリレイはサポートも手厚いのが魅力なので、初めて業務用冷凍冷蔵庫を選ぶ方にもおすすめです。

ダイワは1958年に創業された会社です。冷熱機器だけに特化して、真剣に研究してきました技術が詰まった業務用冷蔵庫を販売しています。また全国約200ヶ所にネットワークをもち、困ったときには駆けつけてくれる安心感もあります。

省エネに優れた「エコ蔵くん」・鮮度管理できる「鮮度くん」・狭い厨房にも置ける「スライド扉冷蔵庫」などさまざまなシリーズを展開しており、ニーズにあわせて商品を選べます。どれも使いやすさに配慮された設計で評判です。

業務用冷凍冷蔵庫を安く購入する場合は、中古の商品もおすすめです。中古であれば新品の半額～7割程度で購入できるものもあります。

ただし、中古の場合はすでに使用されているので、冷却能力が下がっていたり、部分的に不良個所が存在したりする場合もあります。購入前には、事前にコンディションを確認しましょう。中古の業務用冷凍冷蔵庫は飲食店の機材を専門に扱っているリサイクルショップでも取り扱いがあるので、ぜひチェックしてください。

業務用冷凍冷蔵庫は食材を一度に大量に保存ができたり、作業台として使用できたりなど、さまざまな魅力があります。メーカーによっても特徴や省エネ性能も異なるので、店舗や設置場所の規模に合わせて選ぶことが大切です。設置環境に合わせた冷凍冷蔵庫で、食材を長持ちさせましょう。