【2024年完全版】デジカメの最強おすすめ15選｜今の時代の選び方はこれ！

スマートフォンの普及に従い販売台数は下火となったデジタルカメラ。スマホカメラの性能が非常にいい昨今、デジタルカメラは触ったことがないという人も多いのではないでしょうか。しかし、そんな令和の時代でもデジタルカメラはまだ一定のニーズがあります。理由はもちろん画質。

実はインスタグラムやTik TokといったSNSの普及や、フリマアプリといった個人出品が盛んな今、「写真」自体の需要は昔よりも上がっています。また、お子さんや家族との思い出を綺麗に残したいという、スマホで撮るスナップ写真よりも綺麗な写真が欲しいなら、やはり専用のカメラが必要です。

しかしデジタルカメラの選び方は昔から難しいですよね。ここではデジカメ初心者の方に向けて、難しいカメラ用語の説明から、用途別の目安のスペック、もちろんおすすめ機種も含めてわかりやすくご紹介します。

レンズ交換を前提としないオーソドックスなデジタルカメラで、手のひらサイズに収まります。「デジカメ」と言われて思い浮かべる人が一番多いのもこちら。光学ズーム3倍から上は100倍までと、商品によって性能差が大きいのも特徴。価格も新品で1.5万円からあるため、とりあえずスマホカメラ以外に個別でカメラを持ちたい時に最適です。

ただし、コンデジは一時期大量に製造され格安の中古品も出回っており、選び方の知識がないと購入が難しいのが難点。また最近はアクションカメラの流行を受けて、従来のコンデジにはない形状の商品も増えてきており、実は進化を続けています。

この記事ではそんなコンデジに関して、疑問点も解消できるようしっかりご解説します。

コンパクトデジタルカメラに比べて、ボディが大きくレンズの交換が可能なものがこちら。価格が初心者用セットでも6万円〜と比較的高価なため、ちょっとスナップショット用に…というよりかは写真を趣味にしている方に選ばれています。

最近では同じレンズ交換可能な「一眼」でも、小型な「ミラーレス一眼」に人気が集中しており趣味用としてはなかなか厳しい立場にあることも事実。ただ中古品が多く出回っており、古い製品でもコンデジと比較する画質は段違いに良いため、価格を抑えてカメラを始めたい場合は一眼レフで探すのも一つの手です。

デジタル一眼レフに関しては以下の記事で詳しく解説します。

「一眼」の中でも現在の主流がこのミラーレスタイプ。通常一眼レフには「レフ(鏡)」が内臓されており、我々はレンズの奥の景色をそのレフで反射させることで、ファインダー越しに見ることができます。しかしそのレフを取り払い電子処理することで、従来の一眼レフよりも小型化したのがミラーレス一眼。

レンズ無しのボディのみならコンデジと遜色がないほど薄い製品もあり、画質&携帯性を両立させています。価格はレンズセット新品で7万〜と安くはないものの、静止画のみならず4K動画撮影にも対応している機種が多く魅力的です。

ミラーレス一眼に関しては以下の機種で取り扱っていますのでご参照ください。

ここまでそれぞれの特徴を解説してきましたが、一度比較を交えつつ表でまとめてみましょう。

この通り、やはり一番の違いは価格帯と画質でどちらを優先するかによって商品選びが全く異なってきます。

• スナップショットやちょっとした旅行用 →コンデジでOK
• フリマサイトやネットオークションの出品用写真 →コンデジでOK
  
  
  
• 運動会やイベントで静止画&動画も →一眼を視野に
• 写真を趣味としたい →一眼を視野に

このように、ご自身の使用用途を明確にすると選びやすいですよ。

センサー(撮像素子)とはコンデジの画質をつかさどる心臓部のパーツ。レンズを通ってカメラ内部に入ってきた光を電子信号に変換するのが役割で、この受光面積によって色調・撮影面積・ボケ調といったあらゆる面に影響し、サイズが大きければ大きいほど高画質になります。

このセンサーサイズは以下の呼び名で分けられ、サイズも規格で決まっています。

※一部こちら以外もあります

このセンサーサイズは価格帯にも直結し、3万円以下のコンデジは1/2.3〜1/1.7型搭載が多く、5万円以上の高級コンデジは1型以上の大型センサーが採用されることが多いです。また、大きくなるほどカメラ本体も大きくなる傾向があります。

デジカメやビデオカメラを購入しようとスペックをチェックしていると、この「CMOSセンサー」のような単語を見ることがありますよね。これはセンサーという半導体の構造を表す単語。CCDとCMOSとで電圧の掛け方や製造コストが違います。

CCDの方が古い方式で画質は上なものの、製造コストや消費電力の面からCMOSに取って代わられました。ただしCMOSの欠点はノイズが出やすく、それを補うために裏面照射型CMOSセンサーが開発され今はこちらが主流です。

最近は積層型CMOSセンサーなど、半導体の分野はさらに進化を続けています。もっともこのセンサー構造1つで画質が決まるわけではないため、CMOSだからどういうのではなく総合的に判断する必要があります。

デジタルカメラを買う際、「高解像度5000万画素」のような高画素数を売りにしたキャッチコピーに惹かれてしてしまう方は多いですよね。実際に数字で訴求というのは簡単な手法のため、高ければ高いほどいいと思ってしまいがち。

しかし、画素数は高いほど高画質とは限らず、現像・表示する画像の大きさに合わせなければ、画質は低下し逆効果に。特に、センサーサイズが小さいのに高画素の場合、1画素中に割り当てられる光量が少なくなり、画質は劣化してしまいます。

実用レベルの目安としては、A3までの引き伸ばしなら2000万画素程度。商用利用でそれ以上のポスターや看板作成などをするわけでない限り、そこまで高画素は必要ありません。

F値(絞り値)とはレンズの性能を決める指標。レンズの穴の大きさを決めるための「絞り」の値のことで、具体的には以下のようになります。

絞り(F値)が大きい→穴が小さくなる→光量が少なくなる

絞り(F値)が小さい→穴は大きいまま→光量が多くなる

さてこのF値によって変わってくるものはさまざまありますが、わかりやすいところでは背景のボケ。たとえば、背景がしっかりボケた写真を撮りたいなら、F値を小さく設定し、光量を多めに設定します。また、高級レンズほどこのF値が低いものから対応している傾向があります。

概ねF2.8以下のレンズが明るいとされ、さまざまな写真が撮影可能です。

ISO感度とはセンサーの光に対する感度のこと。感度が上がることで受光量が増え、映像化する時の電子信号が増えることでシャッタースピードが上がります。暗い場所ではISO感度をあげる、というのはこのような理由から。

ただし、感度を上げて電気信号を増やす時に、一緒にノイズも増幅してしまいます。ISO感度を上げすぎるとざらついた写真となりやすいため、暗闇での撮影ではISO400程度から初めて許容値の設定を模索する方法がおすすめです。

シャッタースピードとは文字通りシャッターを切る速度。1秒〜1/2000秒などと表されます。早ければ早いほど、被写体が動いたことによるブレや、撮影者が動いたことによる手ブレを軽減することができます。しかし、シャッターが早いとその分光量が少なくなり、写真が暗くなります。

概ね、昼間の屋外といった明るいところでは1/1000などの高速シャッターでも明るく映りますが、夕方の室内ではこれではが足りません。そんな時は1/60以下の低速シャッターを使いますが、その分手ブレが起きやすいため三脚の使用が望ましいです。

ソニーなど一部の高級コンデジには、シャッタースピードの数字に「B」というアルファベットがつくものがあります。これはバルブ撮影のことで、撮影者がシャッターボタンを押している間ずっとシャッターが開き続ける(長時間露光)というもの。

用途としては、夜景や花火・星空といった極端に光量が少ない場所での撮影です。うまくいけば非常に綺麗な写真が撮れますが、手振れがそのまま写真に反映されるため、三脚＋リモコンが必須。やや専門的な撮影方法となりますが、夜景や天体撮影が目的の人は使いこなしたい機能です。

焦点距離とはイコール画角を示す言葉。焦点距離が短いとその分画角が広くなり、またその逆も然りです。コンデジでいう「広角レンズ搭載」というものがそれに当たります。

コンデジの世界では広角レンズであればあるほどいいように宣伝されることもありますが、実際のところ広角がいいかどうかは撮影物次第。広角になることのメリットとデメリットは以下の通りです。

一概に、広角であればあるほどいい、というわけでもないのがお分かりいただけたと思います。集合写真や、遠近感を生かして開けた風景を撮影したいときなどは広角が活きますが、スナップ写真や静物写真など逆に使いにくい場面もあるため一長一短です。

光学ズームはレンズの焦点距離を変化させる事で、デジタル処理なしで望遠する機能のこと。最近のコンデジはこの搭載ズーム性能がラインナップごとに大きく分かれています。

• スナップショット用カメラ (〜5倍程度/高級コンデジ含む)
• スポーツ・風景用カメラ (10倍〜50倍)
• 超望遠用カメラ (50〜100倍)

このように、価格の安いラインナップ&高級コンデジは最大でも5倍程度の光学ズームを搭載しており、高倍率ズームはボディがやや大きめのラインナップとして発売しているメーカーがほとんど。これは、ズームを高倍率にすればするほどレンズが大きくボディも大きくなってしまうためです。あらかじめ必要倍率はしっかり検討しましょう。

ちなみに、基本的に運動会やスポーツ撮影は15〜30倍もあれば十分で、50倍以上となると野鳥や月の撮影に使用する場合が多いです。

実は高級コンデジになるほどズーム倍率の低いカメラが多く、光学ズーム3倍という商品もザラにあります。そんな中でも潔く単焦点(ズームなし)の高級コンデジも大人気。具体的に商品名を挙げると、リコーの「GR III」や富士フィルムの「X100シリーズ」などが筆頭です。

この単焦点の良さは、非常に明るいレンズを搭載していること。ズームというのはすればするほど焦点距離が遠くなるため、その分レンズから取り込んだ光がセンサーまで届きにくく、ズーム以外の肝心の画質は劣化してしまいがち。しかし単焦点であるからこそ、明るく綺麗な撮影ができます。

特にリコーのGR IIIは最近のコンデジでも代表的なヒット機種。ズームはあったほうが便利…と思いがちですが、割り切って単焦点というのも非常に魅力的です。

オートフォーカスとは、自動で被写体にピントを合わせる機能のこと。この時の速度がカメラによって差があります。メーカーでいうとソニーは素早い傾向があり、構えてすぐの撮影が可能。メーカーや機種によっては、ピント合わせに一呼吸ほど要するものもまだあります。

また、動画撮影の場合も追尾フォーカス可能かなど、使い勝手の些細な違いがあるため確認しておきましょう。

手ぶれ補正とは、三脚不使用の状態で手で持ってカメラ撮影をした時に、手振れを軽減させる性能です。基本的に高級機になればなるほど強力な手ぶれ補正が搭載されており、きれいに写すことができます。

こればかりはメーカーの技術が出やすいところで、ビデオカメラも扱っているキャノン・ソニー・パナソニックはやはり手ぶれ補正も強いです。三脚をいちいち出していられないけれど手ぶれなしの綺麗な写真を撮りたい時は、この手ぶれ補正をチェックしましょう。

ちなみに、手ぶれ対策でシャッタースピードを上げるのは有効な対策です。

マクロ撮影とは接写撮影のこと。例えば、花の雄しべと雌しべまで写すような繊細な写真を見たことがあると思いますが、これはマクロ撮影という技法が用いられています。もちろん、ただ近寄ればいいというものではなく、カメラはピントを合わせなければなりません。焦点距離以下でむやみに近寄ってもピントが合わなければぼやけた写真に。

そんな時に、例えば焦点距離1cmからピント合わせ可能な機種ならビシッとピントが合いますよね。マクロ撮影をする可能性がありそうならこの「最短撮影距離」もチェックしましょう。

最近のコンデジは4K動画撮影に対応しているものが多く、ビデオカメラのような使い方も可能です。4K撮影の場合は画素数のみでなくフレームレート(カクつき)も大切で60fpsあるものがマスト。

さらに本格的な撮影をしたい場合は、外部マイクの接続が可能かどうかや記録メディアの容量、また三脚やジンバル選びにも注目すべきです。もっとも、コンデジで高級ビデオカメラのような動画撮影ができたらとても達成感がありますよ。

アウトドアや水中撮影をしたい方は防水性能をチェックしましょう。とはいっても、一般的なデジタルカメラには防水付きの機種は少なく、オリンパスやペンタックス(現リコー)の一部の機種が対象になります。

防水性能はJIS規格として『IPX◯』（◯には数値が入る）として定められており、IPX7の『水深1mの真水に沈めて30分でも浸水しない』を１つの基準として選ぶのがおすすめ。さらに水中撮影をしたい方であれば、JIS規格とは別に耐水深をチェックしましょう。

ちなみに、防水カメラの場合GoProといったアクションカメラを選ぶのも選択肢の一つです。

デジカメからスマホへの画像転送にはWiFiとBluetoothの２つがあります。通信速度だけ見るとWiFiはBluetoothに比べて圧倒的に早いという特徴があります。一方、BluetoothはWiFiに比べて低消費電力である、一度接続すればスマホ側を操作するだけでカメラへ接続できるなど長時間テザリングがする場合メリットがあります。

最近のデジカメはほとんどがいずれかに対応しており、受信するスマホ側にメーカー純正アプリをインストールすることで、簡単にペアリングし画像送信が可能に。特に撮影したらそのまま自動転送設定は非常に使い勝手が良いため、必須で設定しておきたい機能です。

このバリアングル/チルト液晶とは可動式の液晶画面のことで、一般的にバリアングルが横開き、チルトが上下開きを指します。セルフィー(自撮り)をよくする人に人気の機能で、合わせて「ビューティー機能」「美肌機能」のように女性に嬉しい機能が搭載されたカメラも存在します。

特にこれを撮りたいという目的があるというよりかは、デジカメあったら便利かな？とお考えの方は、価格の安い2万円以下のデジタルカメラがおすすめです。

この程度のスペックでしたら新品でも2万円以下で手に入ります。ただし注意点として、スマホカメラの方がスペックが良いものが多いということ。あくまで初心者用としてお考えくださいね。

ネットオークションやフリマアプリに出品するための「物撮り」は、実はそれなりに撮影テクニックが必要です。カメラ選びの際にできることは、ある程度「望遠」が使える機種を選ぶこと。

物を大きく写すために近寄って写したいと思いがちですが、実は写真がゆがんでしまう原因になります。ある程度距離を空けて望遠で撮影が、物撮りの鉄則です。

こちらも価格的に高いものは必要ありません。2万円以下のカメラで十分です。カメラ性能よりもライティングテクに気をつけたほうが、綺麗でユーザーの目を惹きつける写真が撮影できます。

• 背景を白にする(自然のレフ板になる)
• 室内灯は消して横から太陽光を入れる

これだけで少し綺麗に映りますので是非撮ってみてください。また、出品や投稿目的の場合は、撮影した写真をスマホ・PCに転送することまで視野に入れてくださいね。

お子さんの運動会やスポーツ観戦で使用するなら、ズーム倍率と動画性能が大切。運動場の隅から隅までを全体像で撮るなら10倍程度のズームでOKで、我が子の表情まで撮影するなら30倍程度が理想です。

また、動画性能は4Kがマスト。動画として長期保存することを考えると、少しでも良い画質で残した方が将来的な視聴に耐えますよ。

このスペックを満たすコンデジのデメリットは、ややボディが大きくなってしまうこと。また10倍程度のズームは実際には商品の選択肢として少なく、30倍〜40倍で3万円台以上のコンデジが現実的な選択肢となります。

手軽に持ち運べることがデジカメの魅力ですが、このような30倍以上のズームを用いる撮影の場合、三脚と遠隔リモコンの必要性が非常に高いです。また学校の行事やスポーツイベント会場では定点用の三脚用ブースが設定されていることが多く、より被写体に近く快適な撮影をすることができます。

もっとも定点撮影の場合、デジカメの魅力である機動力が削がれてしまうため、一人の被写体だけを限定して追い続けるのが難しいといったデメリットもあります。どのような写真が欲しいかをまず検討し、それに従ってカメラの扱い方も変える必要があります。

コンデジの世界では格安と言われる2万円以下ではやや物足りず、かといって10万円以上の高級コンデジは手が出ない…となると、3〜5万円程度のミドル機種をお探しの方かと思います。この価格帯の場合、

• 望遠機種(光学ズーム30倍〜)
• やや古い(2012年〜)1型センサーの高級機
• ハイスペックな防水機種

と商品の傾向が極端に分かれます。そのため、推奨スペックというものがありません。

購入に至っては、例えばお子さんの行事も視野に入れて購入するならズーム重視の機種(キャノンパワーショットやルミックスなど)、逆に画質を重視するならやや古い高級機(ソニーRX100シリーズの初代やM3など)、家族でキャンプやお出かけが多いなら防水機種…と、ご家庭での使い方に合わせてお選びください。

今デジタルカメラを牽引しているのがこの高級コンデジ。主に1型以上の大型センサーを搭載しており、明るいレンズが採用されている製品が多いです。単焦点カメラといった特徴的なものが売れているのも特徴。また画質の比較対象はコンデジではなくミラーレスになります。

基本的に誰でも簡単に綺麗に撮影可能で、癖のある商品は少ないです。しかしその割に、マニア心をくすぐるカメラが多く、コレクターが多いのも特徴。また値崩れもしにくいため、高級コンデジから高級コンデジへリユースして買い替えというのも珍しくありません。

価格的には5万円〜13万円程度。10万円以上の高級コンデジが人気の中心と、完全に趣味のカメラです。