【5分で選べる！】野鳥撮影・バードウォッチングにおすすめのカメラ｜野鳥を撮るのに必要な倍率は？

種類も専門用語も多すぎてわからない！

▼コンデジはこんな人におすすめ！

• 散歩しながらバードウォッチングを楽しみたい人
• 大きなカメラ・レンズを持ち歩くのは避けたい人
• 予算5~10万円以内で野鳥撮影できるカメラを探している人

コンデジの最大のメリットは、本体が圧倒的に軽量・小型な点です。
「公園や自然の中を歩いてバードウォチングをしつつ撮影もしたい」そんな人にはコンデジがおすすめです。

安いデジカメの場合は確かに性能不足なことは否めませんが、5~10万円程度の高級コンデジであれば十分に野鳥撮影を楽しめる性能があります。

コンデジの中には、デジタル一眼のような形状をしている「ネオ一眼」と呼ばれるカメラもあります。

コンデジと同じくレンズ交換はできませんが、望遠性能に優れているため野鳥撮影のようにズームを必要とする撮影に最適です。
「コンデジのコンパクトさも欲しいけれど、望遠性能もしっかり重視したい……」そんな方はコンデジと合わせて「ネオ一眼」も検討してみてください。

▼こんな人におすすめ！

• より高画質を重視する人
• 軽量なレンズ交換式のカメラを使いたい人
• モニターを見ながら構図を調整したい人

ミラーレス一眼は一眼レフよりも軽量・コンパクトで取り回しがよく、初心者・女性でも扱いやすいのが特徴です。
特に、野鳥撮影ではレンズが大きく重たくなりがちです。ミラーレス一眼は本体重量300~400gのものが多く、トータル重量を抑えることができます。

また、構図調整・ピント合わせが難しい野鳥撮影ですが、ミラーレスならスマホのようにモニターで操作しながら撮影ができるのも嬉しいポイント。カメラにまだ不慣れな人でも直感的に操作ができます。

レンズとボディがセット販売になっている「レンズキット」もありますが、付属の標準的なレンズでは野鳥撮影に必要な望遠性能が足りないことも。購入前に野鳥撮影向きのレンズ性能もチェックしておきましょう。

▼こんなにおすすめ！

• 性能にしっかりこだわりたい人
• ファインダーを除いて直感的に野鳥を撮影したい人
• 機材の重さにこだわらない

野鳥撮影で重要なのは

1. 遠くからでも野鳥にズームできる望遠性能があること
2. ベストショットを捉えるために
   シャッターを素早く・多くたくさん切れること

です。①は焦点距離と光学ズームを、②は連写性能とシャッタースピードをチェックすることで適したカメラを選べます。

デジタル一眼の場合、画質の決め手となるイメージセンサーはフルサイズよりも「APS-C」がおすすめです。フルサイズは最も高画質ですが画角が少し広いため、鳥をアップで写したい野鳥撮影においてはAPS-Cが最適です。

また、最新のカメラには鳥の瞳を自動的に捉えてくれる「鳥オートフォーカス」搭載のモデルもあります。動きも早く、瞬間的にピントを合わせるのが難しい野鳥撮影にとっては非常に便利な機能です。

▼この条件のカメラが気になる人はこちら！▼

野鳥撮影といえば、大きなカメラを三脚に固定して撮影している場面が浮かぶ人も多いのではないでしょうか。

実は、野鳥撮影には三脚は必須ではありません。

野鳥撮影時はそもそも大きなカメラを持っているうえに、さらに三脚を持ち運ぶのはカメラマンにとっても負担になりますよね。公園によっては大きな三脚を設置しての撮影は迷惑になるとして禁止されている場合もあります。

また、手持ち撮影ならパッと目の前に野鳥が現れた際にもフレキシブルにシャッターを切れるというメリットも。

手持ちではカメラが不安定で気になる、手ブレを抑えた撮影がしたいといった人は三脚ではなく「一脚」を使用するのもおすすめです。

ここまでのおさらいをしましょう。野鳥撮影用カメラ選びで失敗しないためのポイントは、

高画質にこだわるなら、イメージセンサー(撮像素子)のサイズに注目しましょう。

野鳥撮影では、

• コンデジなら1/2.3型
• デジタル一眼(ミラーレス一眼・一眼レフ)ならAPS-C

がおすすめです。

フルサイズのデジタル一眼は高画質ですが、画角がその分広くなります。野鳥撮影では遠くの鳥をアップで撮影したい場面が多いため、フルサイズだと画面いっぱいにズームしきれないといった可能性もあります。

また、センサーサイズが大きいほど価格も高くなるため、APS-Cを選んだ方がコスパもいいと言えるでしょう。

焦点距離は画角に収まる風景の範囲に影響し、
焦点距離の数値が小さければ視界より広い範囲を、大きいほど被写体をアップで切り取れます。

製品の仕様を確認すると「24～360mm」のように記載されている場合が多いです。この場合、24mmから360mmまでの範囲で焦点距離を調整できるということになります。

野鳥撮影では、遠くにいる被写体をアップにするため望遠性能がとにかく重要になります。

そのため、選ぶ際は焦点距離の最大値(望遠端)が大きいものを選びましょう。
最低でも400mm、500~600mm以上あると距離があっても安心です。

一般的に、野鳥を撮るのに必要な倍率は光学ズーム40倍以上が目安です。

実は、光学ズーム倍率は焦点距離がわかっていれば簡単に割り出せます。
光学ズーム倍率=焦点距離の最小値(広角端)÷最大値(望遠端)です。

24～360mmなら、360÷24=15倍となります。
光学ズーム○倍と記載がないときは焦点距離の範囲から計算しましょう。

シャッタースピードはシャッターが降り切るまでの速度を表しています。

シャッターが降り切るまでに2秒かかったら2秒、0.5秒かかったら1/2秒です。1秒以下は1/○秒と表記されるので、分母が大きいほどスピードが速いということになります。

野鳥撮影ではシャッタースピードは1/2000秒などかなり速めに設定できるものがおすすめです。
シャッタースピードが遅いと鳥の動きに間に合わず、羽ばたきなどで像がブレる可能性もあります。正確に動きを止めて撮影するにはある程度の速度が必要です。

動いている被写体のベストシーンを捉える際に重要なのが連写撮影の速度です。
野鳥などの素早く動くものを正確に撮影するのは難易度が高いため、連写で撮影しておけば後からベストショットを選択できます。

連写速度は「20コマ/秒」と表記され、この場合1秒に20枚の連写が可能という意味です。
連写速度が速いほど、被写体の動きをブレずに捉えられます。

野鳥撮影では10コマ/秒程度の連写性能が目安です。ただし、性能が高いほどカメラの価格も高いため、バランスを加味して検討しましょう。

画素数とは写真の解像度の高さを表す数値で、野鳥撮影での画素数の目安は2000万画素以上です。

画素数で差が出るのは写真を大きなサイズに拡大したり、印刷したりする時です。野鳥撮影の場合、後から構図を調整するために編集でズームしてトリミングする可能性もあります。この際、画素数が高いほど画質が粗くなりにくく、細部まで綺麗に写せます。

F値は

• 写真の明るさ
• 背景のボケ方
• シャッタースピード

に影響します。

カメラの性能表にF2.8~F6.4と表記されていた場合、その範囲で調整が可能となります。

野鳥撮影では、F4~F5.6など中間のF値を使用する場合が多いです。
この設定は多くの望遠レンズが対応していて、背景をぼかしつつ画面が暗くなりすぎないちょうどいいバランスになります。

カメラ選びで迷ったらキヤノンがおすすめです。
キャノンは国内最大手のカメラメーカーで、初心者にも扱いやすいデジカメを多く取り揃えています。

人気シリーズは以下の2つです。

• PowershotG→初心者にもおすすめの高級コンデジ
• EOS Kiss→初心者にもおすすめのデジタル一眼

本格的なカメラが欲しい人は、小型・軽量で女性でも扱いやすく、予算10万円程度で購入できるEOS Kissがおすすめです。

SONYのコンデジは小さくて軽量なことが特徴で、

「Cyber-shot」シリーズには手軽なものから高級コンデジまで揃っています。

また、デジタル一眼ではフルサイズのミラーレス一眼が豊富です。

• フルサイズ搭載の本格派モデル
  →α7シリーズ
• APS-C搭載の初心者向けモデル
  →α6400・α6600

フルサイズ機は予算20万円~と高くはなりますが、独特の青みのある発色が人気です。

Panasonicは「LUMIX」シリーズが有名なメーカーです。
ミラーレス一眼に特化していて手ブレ補正も優秀なので、初心者の人にもおすすめです。

シリーズはイメージセンサーによって分類されています。

• フルサイズ　→LUMIX Sシリーズ
• フォーサーズ　→LUMIX Gシリーズ

初心者なら予算10万円でも購入できる「LUMIX G」がおすすめです。

また、レンズをドイツのカメラメーカー「ライカ」と開発しているため、レンズ性能も高いのがメリットです。

オリンパスは、ミラーレス一眼「OLYMPUS PEN」が特に有名なカメラメーカーです。

イメージセンサーがフォーサーズのミラーレス一眼が主流で、かわいらしいデザインと小型・軽量さから女性にも人気です。

選び方は

• 初心者向け・コンパクトさで選ぶなら
  →PENシリーズ
• 本格的なミラーレス一眼を求めるなら
  →OM/OM-Dシリーズ

です。

リコーは、特に登山・キャンプなどアウトドアでカメラを使用したい人におすすめのメーカーです。

画像の「WGシリーズ」は、防水・防塵・耐寒・耐衝撃など、屋外で活動する際に嬉しい機能が満載で、過酷な撮影環境には最適です。

また、高級コンデジの「GRシリーズ」は一眼レフカメラ並みのクオリティで撮影できるなど、プロにも愛用される逸品です。

カメラは周辺機器を合わせて使用するとより撮影がしやすくなります。
購入時に合わせてチェックしたい周辺機器は以下のようなものがあります。

• SDカード
  →写真データを保存するための必須アイテム！
• ネックストラップ
  →街歩き・外出時の持ち運びにおすすめ◎
• 三脚・一脚
  →手ブレしやすい時の撮影に◎

手ブレ補正機能があると、カメラを手持ちで撮影した際のブレ・シャッターを押した際のブレを防ぐことができます。
特に、カメラはズームをすればするほど手ブレしやすくなります。野鳥撮影のようにズーム機能をたくさん使う場合は特に手ぶれ補正機能は大切です。

手ブレ補正機能は、レンズ・センサーが動く「光学式」、後から画像・映像を修正する「電子式」の2種類があります。

選ぶ際は補正時に画質に影響のない光学式がおすすめです。

デジタル一眼では光学式かどうかに加えて、ボディ側に「5軸手ブレ補正」と記載のあるものを選びましょう。5軸手ブレ補正は左右上下と手前・奥の角度ブレに加えて、カメラが斜めになってしまう回転ブレも補正してくれます。

カメラが自動的に被写体にピントを合わせてくれるオートフォーカス機能。

最新のモデルには単なるオートフォーカスだけでなく、鳥の瞳も感知してくれる「鳥AF(オートフォーカス)」が搭載されているものもあります。
野鳥にピントを合わせるのは、動いている場合は尚更難しくなります。初心者の人はこうした便利機能のある新しいモデルもおすすめです。

カメラがWi-Fi対応モデルなら、写真を直接パソコンやスマホ、タブレットに転送できます。

• 撮影した写真をすぐにSNSで共有したい
• スマホアプリやパソコンで写真の加工をしたい

といった際に、ケーブルで繋いだりSDカードを取り出したりする手間がなくなります。
その場で写真をやり取りできる手軽さはメリットです。

カメラ・ビデオカメラをバッグにポンと入れて持ち歩きたい人は、
重量300g以下の小型・軽量なモデルがおすすめです。

デジタル一眼も、ミラーレス一眼なら本体300~400g程度の比較的軽量なモデルも多いですが、一眼レフは本体だけで500g前後と重たくなります。さらにレンズも取り付けると1kg以上になることも往々にしてあります。

思ったより持ち歩くのに邪魔だな……と後悔しないために、使いやすいサイズ感もチェックしておきましょう。

雨の日の撮影には、防水・防塵機能があると便利です。

通常、カメラにとって水濡れはもちろん、水滴や湿気も大敵です。
しかし、中にはアウトドア向けに作られた堅牢なモデルや水中でも使えるような性能のものもあります。

撮影日が雨の日でも慌てないよう、防水・防塵機能の有無もチェックしておくのがおすすめです。

手軽に写真撮影できるスマホですが、カメラとしての性能はコンデジの方が上です。

コンデジのメリットは

• 手ブレ補正機能がある
• 高倍率ズーム搭載モデルも選べる
• 夜景や暗い場所でも綺麗に撮影できる

スマホのメリットは

• カメラを持ち歩かずに済む
• SNSやアプリにすぐ写真をアップできる

などです。

画質や写真のクオリティ、被写体に合った性能を求めるならコンデジを探した方が満足度は高くなります。

性能のいいデジカメをできるだけ安く購入するには、2通りの方法があります。

1. 型落ちのカメラを買う
2. 中古のカメラを買う

おすすめは①型落ちカメラを買う方法です。

新しいモデルが出ると、それまで最新だったモデルは少し値下げされる傾向があります。1世代前のモデルであれば十分高性能な場合も多いため、選択肢としてはおすすめできます。

ただし、5年以上などかなり前のモデルは性能差が大きくなるため、型落ち品は2~3年程度前のものを選びましょう。

中古のカメラも新品より安く購入できる場合が多いですが、中には見た目よりダメージがあるものもあるため、良いものを選ぶにはある程度知識が必要です。

また、カメラの使用感を確かめてから買いたい人はレンタルでいくつか使ってみるのもおすすめです。

撮影した写真や動画を記録するためにSDカードは必須です。
SDカードには大きく分けて3種類あります。

種類はSDカードの容量の大きさによって分けられており、

• 64GB以上→SDXC
• 4~32GB→SDHC
• 2GB以下→SD

と呼ばれます。

目安としては、32GBの場合2000万画素の写真を約3276枚ほど保存できます。
4K動画を撮影するなら64GB以上あれば3時間分以上保存できて安心です。 

SDカードの選び方は以下の記事でも紹介しています。
デジカメ選びとあわせてチェックしてみてください！

デジタル一眼は撮影したいものによって最適なレンズに交換できるのが大きな特徴でありメリットです。

ボディとレンズがセットで販売されているレンズキットもありますが、さらに撮りたいものに特化したレンズを買い足すと表現の幅が広がります。

主なレンズの種類とその特徴は以下の通りです。

今回はおすすめの野鳥撮影用カメラを一挙紹介しましたが、気になるカメラを見つけることはできましたか？

スマホ時代で写真にスポットが当たっていますが、性能のいいカメラなら満足度の高い野鳥の写真を撮影できます。ぜひご自身にぴったりのカメラを見つけて、今まで以上に写真撮影を楽しみましょう！