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デジタルカメラで撮影した写真を保存するのに欠かせないメモリーカード。その中でも一眼レフカメラやデジタルカメラで多く使われているのがSDカードです。薄く小さい記録媒体で、場所を取らずにたくさんの写真データを保存できる便利なアイテムですね。
カメラの性能に合ったSDカードを使わなければ、せっかく高画質で撮影した写真や動画のクオリティが下がることがあります。しかし、SDカードには各メーカーからさまざまな製品が発売されており、どれを買えばいいのか分からない方も多いのではないでしょうか。
この記事では、SDカードを買うときに注目すべきポイントや比較してチェックしたい機能について解説します。おすすめのSDカード10選もご紹介するので、購入を検討している方はぜひ参考にしてください。

一見同じように見えるSDカードですが、容量の大きさによって3種に区分されています。最大容量2GBまでは「SDカード」、最大容量4GB∼32GBまでは「SDHCカード」、最大容量32GB~2TGだと「SDXCカード」と呼ばれます。
ただ写真撮影だけをするのであればSDHCカードでも十分ですが、もし動画撮影もする可能性があるのであれば、書き込みスピードや画素数の再現度を考えるとSDXCカードがおすすめです。

ここではメモリーカードの容量に対して、どれくらい撮影ができるのか目安をご紹介します。以下の表を参考にしてください。
<静止画>
8GB | 16GB | 32GB | |
1800万画素 | 920枚 | 1,840枚 | 3,680枚 |
2400万画素 | 730枚 | 1,470枚 | 2,950枚 |
<動画>
16GB | 32GB | 64GB | |
フルHD | 40分 | 1時間20分 | 2時間40分 |
4K | 28分 | 56分 | 1時間52分 |
まず、デジタルカメラのSDカードを選ぶときにチェックしたいポイントをご紹介します。見るべき性能やメーカーなど項目ごとに解説するので、しっかり把握しましょう。
メモリーカードを選ぶ際は、容量だけでなく速度にも注目しましょう。ここでは転送速度を表す「スピードクラス」「UHSスピードクラス」「ビデオスピードクラス」の3種について解説します。
Cの中に数字が表記されているのが「スピードクラス」の目印です。「CLASS 4」なら4MB/秒、「CLASS 10」なら10MB/秒という意味で、数字が大きくなるほど転送速度が上がります。CLASS 10が最大の値で、フルHD動画撮影にも最適です。
「UHSスピードクラス」とは、"最低書き込み速度"を表す表記です。「Uの中に数字の1か3が書かれている」ことが目印です。「U1」は10MB/秒、「U3」は10MB/秒の最低書き込み速度を表しています。
ビデオスピードクラスとは、動画撮影をメインに考えられた転送速度の規格です。4Kや8Kの高解像度の映像を扱うことを前提としており、6MB/秒から90MB/秒まで5段階の指標が定められています。Vの横に数字が表記されているのが目印で、「V6」が6MB/秒、「V90」が90MB/秒の転送速度を表します。

書き込み/読み取り速度とは、イコール転送速度のことです。SDカードからPCやスマホなどの各種デバイスに写真を転送する際の速度を表します。基準として、90MB/秒以上を目安に選ぶとデータ転送がスムーズです。
スピードクラスのカードだと、CLASSの数字が高くなればなるほど、データ書き込みの速度が早くなり、ビデオスピードクラスであれば、Vの数字が高くなるほどデータの書き込みが早くなります。
どんなものを被写体にするか・写真撮影が主か動画撮影が主かも、SDカードを選ぶときに重要な点です。ここでは、それぞれの使い方から見た選び方を解説します。

風景や静物などの動かない被写体を撮るのがメインで、あまり連写を繰り返さないのであれば、SDカードにそこまでのスペックを求める必要はありません。撮影時のスピードにもこだわらないのであれば、パソコンに読み込むときの転送速度が速いものを選ぶとストレスを感じにくいです。

飛行機・動物・子供など、動きのある被写体を連写でシャッターチャンスを逃すことなく撮影したい場合は、書き込み速度が早いSDカードを選びましょう。書き込み速度とは、撮影した写真のデータをSDカードに保存する速度を表しています。書き込み速度が早ければ途切れることなく連写撮影をすることができます。
また、「UHS」対応かどうかもチェックポイントです。「UHS」とは高速なインターフェイス(Ultra High Speed)のことで、これに対応しているとさらに高速でSDカードにデータを書き込むことができます。もちろんカメラ本体もUHSに対応していることが大前提なので、購入前に確認しましょう。

動画撮影をメインで行うのであれば、ビデオスピードクラスのカードが必要です。現在主流となりつつある4K撮影の場合は、V10~60の範囲から適したレベルを選びましょう。さらに高画質の8K撮影であれば、V60もしくはV90が必要になります。
このレベルのカードでなければカードの記録が追い付かず、映像が途切れ途切れになったり、急に撮影できなくなったりと安定してデータを保存することができません。
大切な写真のデータを保存するカードなので、耐久性も重要な項目です。炎天下での撮影や・氷点下での撮影・水没などSDカードにも何が起こるかわかりません。そのような時にデータを守れるのかどうか、カードに表示されているマークを確認しましょう。

カメラ本体とともに急な雨で濡れたり川や海に落としたりする場合を想定して、防水性があるかどうかを確認しましょう。真夏の車内の熱や氷点下の気温に耐えられるように、-25℃から85℃まで動作可能な耐温度のマークがついているかもチェックしておくと安心です。

海外で撮影したいとき、手荷物としてカメラを機内に持ち込みたければ必ずX線を通さなければなりません。その時でも大事なデータに悪影響がないように、耐X線のマークがあるかチェックしましょう。スマホやタブレット端末などの磁気からデータを守るために、最大5000ガウスの磁気に耐えられる耐磁性のマークの確認も必要です。
WiFi機能搭載のSDカードであれば、無線LANを使用してデバイスに写真を転送することができます。特にスマホやタブレット端末にはSDカードの挿入口がないため、これを活用することで手間取らずにデータのやり取りができます。

「SDカード」と「mini SDカード」「micro SDカード」は大きさが異なるため使用することができません。ご自身のカメラに対応しているものが「SDカード」で、購入を検討しているものも「SDカード」であることを確認してから購入しましょう。
カメラメーカーと同じように、SDカードのメーカーも数多くあります。ここでは、それぞれのSDカードメーカーの特徴について解説するので、購入の際に参考にしてください。
メモリーカード業界の頂点であるサンディスクは、「SDカード選びで迷ったらとりあえずこれを買えば間違いない」と信頼を集めているメーカーです。高品質ながらその他のメーカーと変わらない価格で提供しているのがポイント。SDカードに特にこだわりがない方であればサンディスクの製品がおすすめです。
トランセンドもサンディスク同様、日本で流通して人気を博しているメーカーです。他のメーカーに比べて安価であることが特徴である一方で、ごく稀ですが不具合が生じたといったレビューもあるため、購入の際は注意しましょう。
東芝は言わずとしれた日本の家電メーカーです。特徴としてはトランセンド同様に安価で、WiFi機能を搭載したSDカードが発売されていることが挙げられます。スマホへスムーズなデータ転送がしたい方はチェックしましょう。
SONYからは、コスパの高い低価格なモデルから高性能なハイスペックモデルまで幅広くSDカードが発売されているため、使用シーンに合わせた適切なSDカード選びができるのが特徴。公式サイトの「SDメモリーカードラインアップ」で対応SDカードが分かりやすく紹介されているので、そちらも参考にするのがおすすめです。
2017年6月にメモリーカードなどの事業から撤退を発表したLexarですが、中国のLongsys社がレキサーブランドを買収したことで、現在メモリーカード事業が復活しています。定番のSDカードやmicroSDカード以外にも、次世代のCFexpressカードのラインナップも豊富に展開しています。
パナソニックでは人気のLUMIXなど、デジタルビデオカメラ分野にも力を入れていおり、高性能かつ大容量のラインナップが豊富です。データ保護機能を搭載しており、静電気などデータ紛失の原因になるトラブルを防いでくれるなど、国産メーカーの安心感も大きなメリットとなります。
64GB SDXCカード SDカード Lexar
安心の老舗メーカー
※公開時点の価格です。価格が変更されている場合もありますので商品販売サイトでご確認ください。
老舗メーカーで知られるレキサー製社SDカードです。長年カメラ愛好家たちに愛されてきた信頼できるクオリティの会社ですが、2017年6月にメモリーカード事業からの撤退が発表されています。しかし、現在も市場にはSDカードが残されており、インターネットなどで購入できるケースもあります。
UHSのクラス2に対応しており、価格も5,000円代とかなり手ごろな値段設定になっています。他のメーカーに比べるとまれに品質の悪いものがあるようですが、基本的にはコスパのいい満足度の高いSDカードとして好評です。
- 容量
- 64GB
- スピードクラス
- クラス10/U3
- 読み込み速度
- 300MB/S
- 書き込み速度
- 40MB/S
- カードの種類
- SDXC
Extreme Pro SDXC 128GB
クラス10で動画撮影も楽々!
※公開時点の価格です。価格が変更されている場合もありますので商品販売サイトでご確認ください。
読み込み書き込み共にスピードが速く、動画撮影に向いているSDカードです。かなり大容量なので普段使いにはオーバースペック気味かもしれませんが、容量を気にせず安心して動画が取れるというメリットはあります。
売りにしているスピードですが、普通に使うと読み込みも書き込みも90MB/S程度しか出ません。専用のカードリーダに接続すれば、最大170MB/Sが出せるとのことです。別売りの付属品を購入しなければなりませんが、それを足してもUHI-2のSDカードよりは安価に抑えられる商品でしょう。
SDカードを複数枚持ち歩きたくない人や、日々動画をよく撮影する人にはぴったりのSDカードです。
- 容量
- 128GB
- スピードクラス
- -
- 読み込み速度
- 170MB/S
- 書き込み速度
- 90MB/S
- カードの種類
- SDXC
【32GB】 SDSDXXG-032G-GN4IN
連続撮影可能なSDカード
※公開時点の価格です。価格が変更されている場合もありますので商品販売サイトでご確認ください。
容量は32GBと少なめですが、UHSスピードクラス3に対応しており連続ビデオ撮影でも安心です。また4KウルトラHD動画を撮影するときも、スピーディーな動画転送が行えて、ストレスなく撮影を続けることができます。
最大読み取り速度は95MB/Sなので、動画撮影直後後でもすぐに編集作業や次の動画の撮影ににうつれます。デジタル一眼レフ・高級デジタルカメラ・HDビデオカメラなど各種カメラに対応しています。家族で使うようであれば十分対応できて、しかもお値段もかなりお手頃です。
普段は写真を撮るだけだけど、運動会や卒業式など大事なシーンを動画でおさめたいという人におすすめのSDカードです。
- 容量
- 32GB
- スピードクラス
- クラス10/UHSスピード3/V30
- 読み込み速度
- 95MB/S
- 書き込み速度
- 90MB/S
- カードの種類
- SDHC
SDカード 64GB SDXC SanDisk Ultra SDSDUNR-064G-GHENN
データの保存に最適!コスパのいいSDカード
※公開時点の価格です。価格が変更されている場合もありますので商品販売サイトでご確認ください。
容量は64GBと大きめですが、値段はかなりリーズナブルなSDカードです。値段に対して転送速度は80MB/Sで、普段使いであれば十分のスピードを持っています。デジタルカメラの保存用だけではなく、ノートパソコンのバックアップ等にも便利です。
こちらの商品は国内生産品ではなく海外リテール品です。そのため国内正規ルートで販売されているものよりも低価格で購入することができます。メーカー保証はありませんが、マイナス40℃から85℃までの気温で動作可能なので普通の撮影旅行であれば問題なく使用できます。
- 容量
- 64GB
- スピードクラス
- 10
- 読み込み速度
- -
- 書き込み速度
- 80MB/S
- カードの種類
- SDXC
SDHCカード 32GB Class10 UHS-I対応
1000円を切るのにフルHD動画も撮影可能!
※公開時点の価格です。価格が変更されている場合もありますので商品販売サイトでご確認ください。
安心の国内生産のSDカードです。1,000円を切る低価格でありながら、フルHD動画も撮影可能です。一眼レフカメラの撮影でも十分使用でき、動画撮影もストレスなく行うことができます。32GBのクラス10でこの値段、そしてこの転送スピードに購入者の多くが満足しています。
撮影した写真や動画を素早くパソコンに転送することが可能なので、普段使いには十分のクオリティです。容量・価格・性能ともにどの角度から見てもコスパのいい優秀なSDカードといえるでしょう。
- 容量
- 32GB
- スピードクラス
- クラス10/ UHSクラス1
- 読み取り速度
- 100MB/S
- 書き込み速度
- -
- カードの種類
- SDHC
SDカード 128GB TS128GSDC300S-E
オールラウンドなメモリーカード
※公開時点の価格です。価格が変更されている場合もありますので商品販売サイトでご確認ください。
Transcendの中でも信頼性が高く最もスタンダードなモデルと言われているSDカードです。大容量で優れたパフォーマンスを提供するので、大切なデータを保存するのに最適です。高画質な写真や動画の保存はもちろんですが、パソコンへの書き込みにも十分な性能を持っています。
また、防水・温度耐性・耐衝撃・X線耐性などを有していて、さまざまなシーンから大切なデータをしっかり守ります。Transcendが提供している無料のアプリをダウンロードすれば、誤ってデータを消してしまった場合も画像を復旧できるというのも魅力の一つです。
オールラウンドに使えて、想定外のトラブルにも強いSDカードであるためこれ一枚購入しておくと万が一の時にも安心です。
- 容量
- 128GB
- スピードクラス
- UHSクラス3
- 読み込み速度
- 95MB/S
- 書き込み速度
- 45MB/S
- カードの種類
- SDXC
Team SDHC SDカード 16GB TG016G0SD28K
写真の整理におすすめのSDカード
※公開時点の価格です。価格が変更されている場合もありますので商品販売サイトでご確認ください。
低価格・低用量でりながら、フルHD動画も撮影可能なSDカードです。動画撮影はフルHD動画であれば2時間30分程度の撮影ができます。この価格でスピードクラス10かつ動画撮影も可能というのはかなりお買い得です。
書き込みm速度は他のSDカードに比べるとかなり劣るので、普段の撮影旅行や連続撮影には耐えられません。その代わり、旅行や運動会などイベントごとに増えていく写真の整理にとても便利です。一日撮影する分には十分の容量を持っているので、複数枚購入してデータ保存に役立てるのもいいでしょう。
- 容量
- 16GB
- スピードクラス
- クラス10
- 読み込み速度
- 20MB/S
- 書き込み速度
- 18MB/S
SDカード 32GB SanDisk Ultra SDSDUNR-032G-GHENN
消耗品感覚で使えるSDカード
※公開時点の価格です。価格が変更されている場合もありますので商品販売サイトでご確認ください。
非常に低価格でコスパのいいSDカードです。消耗品感覚で使って、容量がいっぱいになったら次のカードを買うという使い方が可能です。容量は32GBと少なめなのでこだわりの撮影や連写などには耐えられませんが、アマチュアや愛好家が普段使いするには十分な容量です。
日常のちょっとした写真を撮ったり、データ保存用に使ったりするのには十分なクオリティです。もちろん動画の撮影もできるので、普段使いするのに全く問題はありません。またデジタルカメラの保存用カードとしての使用も可能なため、特にこだわりがなく安ければいいという人におすすめです。
- 容量
- 32GB
- スピードクラス
- クラス10/UHSクラス1
- 読み込み速度
- -
- 書き込み速度
- 48MB/S
- カードの種類
- SDHC
SDカード 32GB TS32GSDC300S-E
一眼レフの連写も快適
※公開時点の価格です。価格が変更されている場合もありますので商品販売サイトでご確認ください。
高速連続撮影と滑らかなフルHD動画が撮影可能なSDカードです。普段使いの一眼レフカメラであれば1400万画素の写真をデータを容量の多いRAWモードで撮影しても2000枚以上撮影可能です。最大書き込みスピードは90MB/Sで、一眼レフカメラの連続撮影にも耐えられるスピードです。
決定的瞬間を逃したくないという人や、こだわりの一枚が撮れるまで何枚でも撮影したいという人におすすめのSDカードです。値段もかなリーズナブルで、この容量とこのスピードクラスであれば十分満足して使用できるはずです。
- 容量
- 32GB
- スピードクラス
- クラス10/UHSクラス1
- 読み込み速度
- 90MB/S
- 書き込み速度
- 45MB/S
SDカード 64GB
高い耐久性を誇るSDカード
※公開時点の価格です。価格が変更されている場合もありますので商品販売サイトでご確認ください。
防水や温度耐性など高い耐久性を持つ壊れにくいSDカードです。高速連写、高速転送、フルHD動画撮影などあらゆるシーンでベストショットを逃しません。少々値段は高いですが、UHSクラス3で64GBという容量を考えると納得の価格設定です。
動画撮影や連写にも十分耐えられるスピードを持っているので、SDカード一枚でさまざまなデータを保存に最適です。スポーツや動物、子どもなど動きのある被写体を撮影したい人に特におすすめしたいSDカードです。
- 容量
- 64GB
- 読み込み速度
- 300MB/S
- 書き込み速度
- 260MB/秒
- カードの種類
- SDXC
デジタルカメラ用のSDカードは種類も機能も豊富です。各製品の特徴をしっかり把握し、自分の使用目的に合致したSDカードを選べば、ストレスなく大切な写真を長く保存できます。この記事を参考にして、ぜひあなたにぴったりのSDカードを購入してください。