【2023年最新】テレビ用アンテナケーブルおすすめ11選｜種類や取り付け方も

若者の「テレビ離れ」が話題になっていましたが、おうち時間が増えたことにより、家でテレビを楽しむ人は増えたのではないでしょうか。新4K・8K衛生放送も開始され、快適なおうち時間のために新しくテレビを購入した方も多いようです。

テレビはただ電源を入れただけでは映りません。テレビを見るためには、アンテナから信号を受信し、テレビ機器に映像出力する必要があります。その際に活躍するのがアンテナケーブルです。

本記事ではテレビ用のアンテナケーブルについて詳しく解説します。さまざまなサイズや形状のアンテナケーブルの選び方や接続方法、おすすめのテレビ用アンテナケーブル11選も紹介するので、ぜひ参考にしてください。

テレビ用アンテナケーブルの先端の形状にはいろいろなタイプがあります。種類を間違えて接続すると、トラブルの原因になることも。アンテナケーブルを選ぶ際は、ご家庭のテレビのプラグの形状と壁側の端子の2点を確認した上で、適切な種類を購入しましょう。

テレビ用のアンテナケーブルには、2C・4C・5Cという3種類があります。この「C」は、ケーブルの直径を表し、数値が大きくなるほど太くなります。また、太くなればなるほど信号の減衰量は小さくなりますが、曲がりにく、扱いに不便です。

そのため、家庭のテレビ周りの配線には主に2Cケーブルが使われます。ただし、スリムな2Cは1ｍ～5ｍくらいまでで使うのが適しているいわれています。それ以上長いと電波が弱くなる可能性も。室内配線用には4C、屋外配線用には5Cというように、場所に応じて使い分けましょう。

テレビ用アンテナケーブルは、長さも重要なポイントです。ただし、短いより長い方が便利というわけではありません。テレビとアンテナケーブルの距離が長いほど、伝送ロスになってしまいます。

また、側面をスッキリさせたいから、短すぎるケーブルを接続すると掃除や模様替えの時に不便になってしまうので注意しましょう。通常、テレビ周りに使う2Cケーブルの長さは1～5mです。

また、室内ケーブルの4Cなら5～15m・屋外ケーブルの5Cは10m以上の長さがおすすめです。伝導ロスも考慮に入れた上で、使う場所と距離によって使い分けましょう。

テレビ用のアンテナケーブル端子には、ストレート・L型・F型といった3種類のプラグがあります。接続するときは、まず自宅の室内壁側のアンテナ端子の形状をよく確認してから購入しましょう。対応する端子でなければ接続できない場合もあります。

テレビ用アンテナケーブルで最も一般的なタイプです。プラグはどちらもストレートで直線的になっており、汎用性が高く、使い勝手がいいのが特徴です。端子が下向きについているタイプの機器に接続するときにもおすすめします。

プラグの形がL型になっているケーブルです。プラグ部分が壁に沿うような形になり、壁との距離を短縮することができるので、スッキリした配線になります。両方ともL型のタイプは、スペースが狭い場所や壁にぴったり寄せてテレビを配置したい場合におすすめです。

また、ケーブルの先端の片方にL型、もう片方にストレート型が付いたプラグは複合型と呼ばれます。こちらは対応範囲が広いので、購入の際に迷ったら参考にしてください。レコーダー等を接続する際に便利で、アンテナケーブルのうち最も人気のタイプです。

F型はネジ固定式なので、しっかり接続できるのが特徴です。誤って引っ張っても抜けにくく、小さなお子さんがいる家庭で感電防止に重宝します。壁側にF型端子が備え付けられている場合は、L型またはストレートプラグで対応することが可能です。

現行のテレビはF型対応している場合が多いので、抜き差しすることが多いなど特別な理由がない限りはF型を購入しましょう。

テレビ用のアンテナケーブルの長さを調整したり、自分好みにカスタマイズしたりしたい方は、テレビ用のアンテナケーブルと別売りのF型接栓プラグを購入してください。

カッターとニッパー、ペンチなどの工具があれば、簡単に加工することができます。ただし、自作のテレビ用アンテナケーブルで地上デジタル放送が受信されないような場合は、規定のケーブルへの買い替えの検討をおすすめします。

ここからは、テレビ用アンテナケーブルの接続方法をご説明します。テレビの裏側にはさまざまなプラグの差込口があって、どの端子に繋げばいいのか悩んでしまいますよね。つなぎ方のコツさえ掴めば簡単に接続できます。

テレビ用アンテナケーブルを1本用意してください。両端のプラグのうち、片方をテレビ機器本体の「アンテナ入力」の地上デジタル入力端子に差し込みます。もう片方のプラグを、アンテナの配線側のコンセントにつなぐだけ。後はテレビ側の設定をすれば完了です。

地上波とBS/CSを受信する方は、アンテナケーブルが2本、必要になります。地デジ側の端子は地デジの入力端子へ、BS/CS側の端子はBS/CS入力端子へ繋いでください。このとき端子を挿し間違える方が多いので気をつけましょう。

BS/CSチャンネルを視聴する方は、アンテナケーブルに加えて「分波器」をご用意ください。分波器で電波を地デジとBS/CSに分けて、それぞれの入力端子に挿入します。アンテナケーブルが接続し終わったら、テレビの電源を入れて、チャンネル設定をしてください。

チャンネル設定は画面の指示に従ってお住まいの地域を選択すれば完成です。なお、BS/CS非対応の場合はさらに屋外にBSアンテナが必要になるのでご注意ください。

新4K・8K衛生放送を試聴する場合でも、基本的にはテレビアンテナケーブルを買い替える必要はありません。ただし、3Cといった古いケーブルを使用している場合は視聴できないことがあるので注意しましょう。

また、4KWOWOW・スカパー・8KNHKといった4K左遷放送を視聴したい場合は、アンテナケーブルを買い替えた方がいい場合もあります。買い替える場合は、4K・8K放送(周波数帯域〜3224MHz)の受信に強いケーブルもあるのでチェックしてください。

接続方法や新4K・8K衛生放送については、以下の記事でさらに詳しく解説しているの参考にしてくださいね。

さらに状況に応じて周辺機器を使用すれば、さまざまな効果が得られます。ここからは、より快適にテレビを楽しむのにおすすめしたい周辺機器をご紹介します。

マンションなど集合住宅にお住まいの方は、共用アンテナで1つのケーブルにまとまった配線をしていることがありませんか。そのような場合は、せっかく新しいテレビ用アンテナケーブルを購入して取り付けても、上手く映像を認識することができません。

そんなときに役立つのが、分波器です。分波器を使用することによって、混合された信号ではなく、アンテナからテレビ用アンテナケーブルに別々の信号に分けてくれますよ。また、ノイズや画面の停止などのトラブルを未然に防いでくれるのもおすすめのポイントです。

テレビの台数を増やしたいのに、アンテナケーブルのコンセントが足りないご家庭も多いと思います。そんなときに役立つのが、分配器という周辺機器。1つのアンテナ線から送られてくる電波を分けて、テレビ用アンテナケーブルに送信することができますよ。

ただし、分配器は先ほどの分波器(セパレーター)とは違い、集合住宅の共同ケーブルで使用すると、間違って混合信号まで伝送されてしまいます。ですので、分配器は、アンテナ線が単体である戸建てにお住まいの方におすすめします。

テレビ用アンテナケーブルには、携帯やスマートフォン等にも対応したアダプタタイプのロッドアンテナがあります。このタイプは市販でも比較的安価で入手でき、設定方法も簡単です。ご自分のスマートフォンのイヤホンジャックに挿してテレビを起動。

あとはお住いの地域を設定するだけで操作は終了です。スマートフォンのワンセグとして簡単にテレビを視聴できるので、ひとつ持っているととても便利ですよ。

テレビ塔から遠く離れた地域で、貧弱な信号に困っている方におすすめなのがテレビ室内アンテナです。室内テレビアンテナのような周辺機器を使えば、受信感度がアップして快適にテレビを楽しめるようになります。取り付け方も簡単で、アンテナを壁や窓に貼り付ければ接続完了です。

テレビの背面にあるAnt-inジャックにアンテナケーブルを差し込めば、100km範囲以内の信号を受信してくれます。

レコーダーやプレーヤー、ゲーム機などの機器を接続の際には、テレビ用アンテナケーブルの他にHDMIケーブルが必要になります。テレビのみでレコーダーなどの接続が無ければ、分波器とアンテナケーブルで十分で、HDMIケーブルは不要です。

外付けしていけば、ホームシアターやインターネットなどの機能が加わり、テレビの楽しみ方も広がりますね。

100均のアンテナケーブルとでは、テレビの映りはどう違うの？と思う方もいるかもしれません。確かに受信状態のいい場所では、音響や画質の差はさほど感じないでしょう。受信レベルが大きければ大きいほどアンテナケーブルに通す信号の目減りも少ないからです。

しかしながら、100均のアンテナケーブルはもともと地上波用に製造されたものなので、BSやCSなど高い周波数に対応できるとは限りません。使用状況によっては、ブロックノイズなどの問題が発生する恐れがあります。信頼できるメーカーの外部ノイズに対応した構造のものを選ぶのがおすすめです。

テレビ用アンテナケーブルといっても、種類はさまざまです。今回紹介したおすすめのテレビ用アンテナケーブルの中からお気に入りを選んで、より快適なテレビライフを送ってくださいね。