冷蔵庫の臭いの原因と対処方法！酸っぱい臭いやニンニク臭いときは？【臭い取りグッズも】

冷蔵庫に入れていたせいで、食品にイヤな臭いが移ってしまっている…。そんな経験はありませんか？冷蔵庫の臭いは一度ついてしまうとなかなか取れないので、すぐに対処が必要です。

冷蔵庫が臭い原因はキムチなど臭いの強い食品が直接の原因の場合と、庫内にこぼれた調味料などが原因の場合があります。いずれにせよ何が臭いの原因なのかを突き止めなければ、臭いを取り除くことはできません。

この記事では冷蔵庫の臭いの原因ごとにどのような対処をすればいいのかや、臭い取りグッズをまとめました。「酸っぱい臭いの原因は何なのか」など、冷蔵庫の臭いで困っている人はぜひ参考にしてください。

冷蔵庫の多くの臭いトラブルは改善可能で、改善のための手順は以下の通りとなります。

1. 冷蔵庫がなぜ臭いのか理由を解明する
2. 庫内を掃除したり、消臭剤やスプレーを使用するなどして対処する
3. 改善しない場合は冷蔵庫故障や劣化の恐れあり

最初は「冷蔵庫がなぜ臭いのか」を解明することが重要です。その上で臭いの元となる要素を取り除くだけでも、臭いトラブルが解消されることがあります。臭いの原因を取り除くためには、徹底した庫内の掃除を行うことが得策です。

ただ臭いの原因ごとに対処法が違い、消臭剤やスプレーで対処できるものもあれば炭や重曹を使わないと解決できないこともあります。また「対処しても臭いが改善しない！」という場合は、冷蔵庫自体が故障していたり劣化している可能性も出てくるでしょう。実際に故障や劣化が生じている場合は、買い換えたり業者に修理して貰うのが得策です。

野菜や唐辛子を主な材料として作られるキムチですが、調理の際に魚介やにんにくも使われています。そのため強い臭いを発する食品でもあり、臭いもれによって庫内が臭くなることもあるのです。

そのままのにんにくよりも、調理されたにんにくの方が臭いが強い傾向にあります。というのもにんにくには「アリシン」という物質が含まれており、このアリシンは煮たり炒めたりすることで臭いが増幅する特徴があるからです。

世界の食べ物の中でも、特に臭い食品として知られている「納豆」。その臭いの原因は納豆菌にあり、ラップなどをせずに冷蔵庫に入れれば当然庫内が臭う原因となります。また納豆を放置すると再発酵し、アンモニア臭を放出することもあるので気をつけましょう。

生肉や生魚といった生鮮食品に分類される食品は、鮮度が落ちると悪臭を漂わせることがあります。これは生鮮食品に含まれている菌が繁殖することによるものです。また、鮮度が落ち食品が腐ることで、臭いが強烈になる場合もあります。

料理や食品を冷蔵庫に保管する際、気づかない内に食べカスを庫内にこぼしてしまうことがあります。その食べカスを放置すると腐敗していき、結果的に雑菌が繁殖してしまう原因になるので注意が必要です。もちろん食べカスの腐敗によって、冷蔵庫内が臭くなる場合もあります。

「食品を腐らせたことがある」という方なら分かると思いますが、食品が腐ると独特の酸っぱい臭いが漂います。そのため腐った食品が冷蔵庫にあると、その酸っぱい臭いが庫内に移ってしまうのです。

「冷蔵庫が故障すると臭くなるってどういうこと？」という方もいると思いますが、冷蔵庫の故障症状の一つとして「ガス漏れ」が挙げられます。ガス漏れも悪臭の原因として見るべきであり、庫内にガスが広がると冷蔵庫が臭うこともあるのです。

食品を長い間冷蔵庫に入れたままにすると、食品にカビが繁殖することがあります。カビが繁殖した食品は悪臭の元であり、冷蔵庫に放置すると庫内が臭くなるので注意しましょう。

冷蔵庫自体にカビが生えることもあるので、カビを発見次第掃除することが大切です。

ベーキングパウダーや重曹を瓶の容器に入れ、そのまま冷蔵庫内に置いておくだけで臭いを改善することが出来ます。こうして瓶に入れた重曹は1ヶ月程度消臭剤としての効果を発揮するので、1ヶ月経ったら新しい重曹に交換するのが好ましいです。

フィルターを使ってコーヒーを煎れる習慣がある方は、残った出がらしを消臭アイテムとして使ってみましょう。まずは、出がらしをフライパンで乾煎りします。それを小皿に移し、冷蔵庫に入れるだけでOKです。

こうして冷蔵庫に入れた出がらしは、アンモニア臭などを消臭する効果があります。

確実な効果を求めるのであれば、消臭剤や脱臭剤を冷蔵庫に入れるのがおすすめです。脱臭剤の中には悪臭成分に強い「脱臭炭」と呼ばれる商品もあり、脱臭炭なら魚の強烈な生臭さなどもきれいに取り除いてくれますよ。

脱臭剤の中には「庫内に入れてから30分で効果を発揮する物」もあり、即効性を求める場合でも力になってくれるはずです。

トイレットペーパーを1ロールまるごと庫内に入れるのも得策です。トイレットペーパーの細かい繊維には、庫内の湿気を吸い取り臭いを減らす効果があります。「トイレットペーパーで庫内を拭くついでに置く」という使い方もいいかもしれませんね。

冷蔵庫の掃除アイテムとして、お酢も有効です。スプレー容器に水とお酢を2:1の割合で混ぜたものを入れ、冷蔵庫の汚れ部分に吹きかけます。その後乾いた布などで拭くだけで、簡単に汚れを落とせるのです。

お酢には殺菌効果があるので、汚れだけでなく臭いの防止も期待できます。

重曹は置いて使う他に、掃除用のスプレーアイテムとして使うことも出来ます。スプレー容器に水200ccを入れ、そこに小さじ2杯の重曹を混ぜるだけで重曹スプレーが完成！後は庫内の汚れている部分や臭いが気になる部分にスプレーを吹きかけ、乾いたふきんで拭けばOKです。

お酢や重曹でも汚れが取れない場合は、お掃除アイテムの代名詞でもある「エタノール・塩素系漂白剤」を使うのが打って付けです。綿棒や布にエタノールなどを染みこませて庫内を拭けば、カビといった頑固な汚れも楽々取り除くことが出来ます。

しかしエタノールや塩素系漂白剤は手荒れの原因になるので、ゴム手袋着用の上で使用するのが理想的です。

冷蔵庫の中の臭いトラブルを解決できたとしても、「またすぐに臭いがする…」となってしまっては意味はないですよね。臭いの再発を防ぐためにも、日常的に工夫を凝らす必要があります。まず冷蔵庫の使い方についてです。冷蔵庫には、食品を無理に詰め込まないようにしましょう。

庫内に食品を詰め込みすぎるとスペースが限られることで冷気の循環が悪くなります。これにより、食品が傷む可能性があるのです。加えて、食品を冷蔵庫に入れる際には「ラップなどで密閉してから入れる」ことが重要となります。

また、冷蔵庫をこまめに掃除することも大切です。頻度的には月に1回のペースで掃除するのが好ましいです。汚れトラブルや臭いトラブルを高確率で防ぎたい場合は、頻度を増やして月に2回ペースで掃除するのもいいかもしれません。

「冷蔵庫ではなく冷凍庫が臭い！」というケースもあります。特に作った氷が臭い場合は、製氷機が臭いの原因になっている可能性が高いです。今では「自動製氷機洗浄クリーナー」なる商品も販売されているので、そちらを使って製氷機を掃除すれば大体は解決できます。

そして冷凍庫内の臭いを防ぐために、日常的に工夫を凝らすことも大切。基本的には冷蔵庫内の臭い対策と同じで、「物を詰め込みすぎない」「定期的に掃除する」といったことが重要になります。庫内の掃除にも、お酢や重曹、エタノールなどが有効ですので使ってみてください。

お酢や重曹などを使った掃除や市販の消臭剤を利用することで、基本的に冷蔵庫の臭いトラブルは解決できます。しかし、それでも臭いが取れないケースがあることも確かです。その場合は冷蔵庫クリーニング業者に頼むのが得策。

業者であれば庫内のしつこい臭いを解消してくれますし、おまけに庫内の汚れもきれいにしてくれます。あるいは冷蔵庫の故障や不具合による臭いトラブルの可能性もあるので、年季の入った冷蔵庫であれば思い切って新しいモデルに買い換えるのも一つの手でしょう。

冷蔵庫に発生した臭いは、お酢や重曹などを用いた徹底的な清掃で解決することが出来ます。清掃後も「こまめに掃除する」「物を庫内に詰め込み過ぎない」といった工夫で臭いトラブルの防止が可能です。冷蔵庫の臭いに悩んでいる方は、ぜひ実践してみてください。