両開き冷蔵庫はシャープがおすすめ｜デメリットや口コミも紹介【壊れやすい？】

毎日の生活に欠かせない家電の1つである冷蔵庫。価格も高いので、「購入してから使いにくい…」と後悔したくはありませんよね。使い勝手重視で冷蔵庫を選びたい方におすすめしたいのが両開きタイプの冷蔵庫です。

両開きタイプの冷蔵庫は現在、シャープのみから「どっちもドア」が販売されています。左右開き冷蔵庫ならではのメリット・デメリットを知った上で、自分の家庭のライフスタイルにあっているか確認してみましょう。

この記事では、おすすめのシャープ「どっちもドア」採用の両開き冷蔵庫と口コミをご紹介していきます。「実際壊れやすいの？故障しやすい？」といった不安にもお答えするので、ぜひ参考にしてください。

両開き冷蔵庫とは、左右どちらからでもドアを開けられる冷蔵庫です。実は両開き冷蔵庫はシャープ独自の技術です。「どっちもドア」と名づけられており、1988年から作られている、シャープにしかないドアタイプです。

【両開き冷蔵庫の仕組み】

• 両開き冷蔵庫には本体側の上下左右に4つの軸がある。
• ドア側にもそれぞれ軸に対応している溝がある。
• ドアを開ける時、本体側の軸が反対側のドアの溝に入り回転する。

→左側からドアを開けるときは、本体の右の軸がドアの右の溝に入り回転して開く。

→右側からドアを開けるときは、本体の左の軸がドアの左の溝に入り回転して開く。

以下の記事ではシャープの両開き冷蔵庫についてより詳しく紹介しています。気になった方はぜひ参考にしてください。

代表的な冷蔵庫メーカーにパナソニックとアクアがありますが、ここでは両メーカーの冷蔵庫の開き方を解説します。

まずパナソニック冷蔵庫はドアの開閉に必要なスペースが少なく、狭い場所にも設置できるのが特徴で、引っ越しなどにも対応しやすいです。

次にアクア冷蔵庫はドアが大きいので開閉のスペースがパナソニック冷蔵庫より多いですが、ドアを開けた際に冷蔵庫内が見渡しやすく欲しい食材や野菜が見つけやすい特徴があります。しかし、ドアが大きい分開けた際に温度が上がりやすいので頻繁に開閉する場合は注意が必要です。

シャープの両開き冷蔵庫は以下の2種類があります。

• どっちもドア：いつでも両側から開けられる
• つけかえどっちもドア：付け替え作業すれば左右どちらから開けるかを選べる

一人暮らしサイズなら、シャープ冷蔵庫の容量152L/179Lで「つけかえどっちもドア」が採用されています。残念ながら「どっちもドア」はファミリー向けの大容量冷蔵庫でしか採用されていません。

ただ、「つけかえどっちもドア」でも、付け替え作業を行えば左右どちらから開けるかを選べるので、引っ越した時に壁がどちら側にあっても対応できます。

両開き冷蔵庫にはファミリー向けの大型があります。特にシャープのSJ－X355Xは定格内容積350L、3ドア付きです。また、大きさは16cmと最上段まで手が届きやすく女性にも扱いやすいローウエスト設計なので新生活を始めるファミリーにはおすすめです。

さらに、触媒にナノサイズの粒子を使用しているため脱臭＋抗菌で臭いやカビなどを防ぐ効果もあります。

これまでも述べてきたように、両開きタイプの冷蔵庫の最大のメリットはやはり置く場所を選ばない点です。左右どちらに壁があっても、開けやすい方からドアを開けられます。

そのため転勤などで頻繁に引っ越しがある方は、物件によって冷蔵庫を買い替える必要がないため、両開き冷蔵庫を選ぶ人が多いです。

もう一つのメリットとしてはどちら側にいても中の食材を取り出せる点が挙げられます。狭いキッチンに冷蔵庫を設置する場合、ドアの開く方向が限られると食材を取る際に無駄な動きが増えてしまいます。

ですが、両開きタイプであれば自分が立っている場所から開けやすい方向で扉を開けられます。狭いキッチンでも家事動線がすっきりして、料理の効率化に繋がります。

急な来客があった時、「冷蔵庫の中整理してなかった…」なんて日もありますよね。料理の準備などで冷蔵庫を開けなければいけない時でも、両開きなら冷蔵庫の中身を隠しながらドアを開けられます。

来客のいる方向から冷蔵庫が見えない側へドアを開けば、冷蔵庫の中身を見せずに済むので意外と便利なポイントとして人気が高いです。

シャープの「どっちもドア」の場合、左右切り替えする時に少しドアに重みを感じる方が多いです。切り替える瞬間軸が反対側の溝に移動するので、その時に重さがかかってしまうようです。

また、ドアを閉める時にも通常より力が必要です。途中まで閉めたら自然と閉まってくれるのではなく、自分の力で最後までしっかり閉めないといけないのもデメリットです。

ただ、シャープの「電動どっちもドア」が採用された最新モデルは、タッチするだけでドアを開けてくれるので便利です。とくに、力のないお年寄りにはこちらのモデルがおすすめです。

左右開けたい方の取手をつかんで開ける両開き冷蔵庫ですが、ドアを開ける瞬間毎回「カチッ」と音が鳴ります。軸が入れ替わる際の音だと思われるのですが、その音が気になってしまう方もいます。

そこまで大きな音が出るわけではないですが、静音にこだわりたい方には向かない傾向です。

右から開けた時と左から開けた時とで、冷蔵庫の中の見え方は少し変わります。違和感があってどこに食材を入れたか分からなくなったり、食材を見つけ出すのに時間がかかったりすると、返って効率が悪くなってしまいます。

普段から食材を入れる場所が決まっていて、どちら側から開けても問題ない方には使いやすいです。しかし、いつも食材を入れる場所が違う方は、使いにくいと感じる場合もあります。

こちらは片開きタイプの冷蔵庫と同様のデメリットですが、やはり扉一枚が観音開きの冷蔵庫と比較して大きいため、扉の前方部分にはどうしても開閉のためのスペースが必要になってきます。そのため、スペースが確保できないときは観音開きのものがおすすめです。

観音開きの冷蔵庫については、以下の記事で紹介しています。

両開き冷蔵庫のメリット・デメリットを踏まえた上で、両開き冷蔵庫が向いている方は以下の通りです。

• ドアが少し重くても影響を受けない人
• 来客が多い人
• 引っ越しが多い人
• 食材の置き場所が決まっている人

力のないこどもやお年寄りが使うには少しドアが重いですが、大人が使用するにはそこまで問題がないです。引っ越しの多い方は、置き場所に困らない両開き冷蔵庫を選んでおくと、後で買い換える必要がないのでメリットを大きく感じますよ。

ここでは口コミから実際に両開き冷蔵庫を購入した方が感じた良かった点、悪かった点をそれぞれ紹介します。いい点のみならず失敗談など悪かった点も分かるため、購入するか悩んでいる方は参考にしてください。

冷蔵庫のドアタイプには、「両開き」以外に「片開き」と「観音開き」があります。両開きの特徴と、片開き・観音開きをそれぞれ比較してみましょう。

片開きタイプとは、右開きもしくは左開きとどちらか一方のみが開くタイプの冷蔵庫です。一般的には一人暮らし向けの小型冷蔵庫に多いタイプです。容量が大きくなってくると片開きタイプは逆に少なくなってきます。

両開きとの違いは、

• 右か左か、購入する際に選んだ方向にしかドアを開けられない
• 100L前後の小型冷蔵庫も手に入る

といった点が挙げられます。

おうちの間取り的に最低限の食材を保存しておければいい、自炊を全くしないから飲み物だけ入ればいいといった方は、100L冷蔵庫で十分です。シャープの両開き冷蔵庫は1番小さくて150L〜なので、小容量で選ぶなら片開きを選びましょう。

両開きと間違われやすいのが「観音開き」タイプの冷蔵庫です。観音開きタイプは別名「フレンチドア」とも呼ばれています。ドアが真ん中から左右に開くタイプなので、ドアの開きが片開きや両開きより小さいのが特徴です。

ドアを開ける方向を気にする必要がない点は、両開きと共通です。ただ、比較した時の違いとして挙げられる点は、

• 前方のスペースが狭くても設置できる
• 大きいものを入れるときは左右両方のドアを開ける必要がある

といったところです。

ドアを全開させたい時に必要な前方のスペースは両開きの半分でOKなので、狭いキッチンでも設置しやすいです。また、デザインがおしゃれな冷蔵庫に採用されているケースが多いので、キッチン家電の見た目にこだわりたい方にもおすすめです。

両開き冷蔵庫は仕組みのところで解説した通り、軸と溝が入れ替わりながらドアが開くため、ずっと使っているとその軸と溝の噛み合わせが悪くなる場合があります。この時無理に開閉しようとすると余計に故障する必要があるので注意が必要です。

両開き冷蔵庫は壊れやすい、といった口コミは広がっていますが、実際シャープが公式で両開き冷蔵庫の耐久性を証明しています。

• 丁寧に扱っていれば他の冷蔵庫のドアタイプと変わらず長く使用できる

• ドア部分のポケットに過度にものを詰め込まない

• 頻繁な開閉は避けるよう心がける

こういった点を注意すれば、長期間に渡って故障なく使用できるので安心して購入してください。

ドアに物が挟まっていないのにうまく開かなくなった場合は部品の故障が考えられます。以下のシャープ故障診断ナビをお試しの上、お問い合わせセンターにて相談してみてください。

もともと両開き冷蔵庫は、自動で開閉できる「電動どっちもドア」でない限り、最後まで自分でしっかり閉める必要があります。

片開き冷蔵庫を使用してきた方は、途中まで閉じれば自然と閉まってくれると思っている方も多いですが、両開きはドアが重く自然と最後まで閉まらないので注意が必要です。自分でしっかり閉めようと思っても半ドアになってしまうのなら、部品の故障が考えられます。

「どっちもドア」の構造を考えると、左右切り替えの軸と溝の噛み合わせが悪くなり、うまく閉まらなくなっている可能性が考えられますので、これも同じくシャープのお問い合わせセンターに相談するほか対処法はありません。

シャープの両開き冷蔵庫は、過去に扉が外れてしまう事例がありました。しかし、対象の冷蔵庫は1996～2001年に製造されたもので、無料点検と部品を交換を行っています。現在発売している冷蔵庫は、扉が外れるといった事例は出ていませんので、安心して購入できます。

家電にあまりお金をかけたくない方や、最新の冷蔵庫に興味がない方は、中古や型落ちの冷蔵庫を買うのもおすすめです。中古や型落ちは最新の冷蔵庫に比べると性能は劣りますが、安い値段で買えるメリットがあります。詳しく知りたい方は、以下の記事も合わせてチェックしてみてください。

ここまで紹介してきたように両開きドアタイプの冷蔵庫には通常のものと比較して、置く場所を選ばない点や使いやすい点などメリットが非常に多く存在します。両開きタイプの冷蔵庫を購入される際は、ぜひこの記事を参考にしてください。