【2024】有機ELテレビの価格が下がる買い時は？｜安いテレビや価格推移も

おうち時間の増加に伴い、家でテレビを楽しむ時間が増えた方も多いですよね。そんな中、人気になっているのが有機ELテレビです。有機ELテレビは従来の液晶テレビよりも薄型で高画質な映像を映し出せます。

有機ELテレビはおしなべて高額であるものの、価格推移を見ると値下がりの傾向が顕著です。たとえば2021年に発売されたソニーの人気機種、XRJ-55A80Jも10万円以上値下がりしています。年式の古いモデルほど安くなると予想されるため、今後も目が離せません。

そこで本記事では2023年最新有機ELテレビの選び方・買い時・安い時期などを紹介します。メーカー別のおすすめ商品や気になる寿命・焼き付きについても解説しますので、ぜひ最後までご覧ください。

有機ELテレビとはディスプレイに有機ELを採用したテレビのことです。有機ELとは有機エレクトロルミネッセンスの略で発光材料に有機物質を使用しています。自発光方式で発光しており、電圧がかかることで有機物質自体が発光する仕組みです。放電スペースが不要で構造が単純なため非常に薄く壁掛けにも適しています。

また、1画素ごとに明るさを調整できるうえに、コントラスト比が高く黒の再現性が高いです。しかし、明るい部屋では見にくいです。気になる寿命や画面の焼き付きについては後ほど解説しますのでぜひチェックしてください。

有機ELテレビのメリットには、液晶テレビに比べて薄くて軽く、高画質で遅延もほとんどないことが挙げられます。デメリットは、商品ラインナップが少なく、高額で消費電力も多い点です。

多少コストはかかっても高画質・高機能のテレビが欲しい、部屋が狭いため薄型テレビを選びたい方には購入メリットが大きいと言えます。

メリット

• 本体が薄く軽量
• 高画質
• 遅延がほとんどない

デメリット

• 商品ラインナップが乏しい
• 高額
• 消費電力が大きい

現在のテレビには主に液晶テレビと有機ELテレビの2種類があります。液晶テレビはバックライトから光を出し、液晶で明るさを調整。バックライトがあるため、有機ELテレビよりも厚みがあります。しかし、有機ELテレビよりも安価で寿命は長くなります。

どちらを選べばいいか迷う方は、下記の表で特徴を比較をしているので参考にしてください。

以下の記事では液晶テレビの選び方やおすすめを紹介しています。液晶テレビも気になる方はあわせてチェックしましょう。

有機ELテレビの市販品が登場したのは2017年です。年式の古いものほど価格が安くなっており、2023年現在では発売当初の半額以下まで下がっているモデルも少なくありません。55インチが主流の中で、43インチの小型モデルが増えてきた点も大きいです。

以上を踏まえ、有機ELディスプレイの価格は今後も下落するものと予想されます。液晶テレビよりも画質が良く薄型な有機ELテレビがスタンダードになる日は、そう遠くないでしょう。

新製品にモデルチェンジする前のタイミングは、型落ちになる製品を安く購入できます。メーカーは型落ち製品の在庫を抱えないよう、新製品の発売される3ヶ月前には価格を下げる傾向があるので、安く購入できれば構わないという場合はこの時期の購入がおすすめです。

モデルチェンジのタイミングはメーカーやブランドによって異なりますが、一般的には1年サイクルです。メーカー公式サイトやSNSでこまめに情報をチェックしておきましょう。

現時点で確認できる有機ELテレビ新製品の2021・2022年発売時期を表にまとめました。ぜひ参考にしてください。

家電量販店の決算前は1年の中で一番安く購入できる時期です。家電量販店は決算までによりたくさんの商品を売りたいため、決算前にセールが行われます。大手家電量販店の多くが3月と9月に決算を行いますが、ビックカメラは2月と8月です。

決算セールは決算月を中心におよそ1ヶ月間行われます。型落ちだけでなく、新製品も値下がりしている可能性があるので必ずチェックしましょう。

ボーナスの時期は、テレビが安くなります。特に冬のボーナス時期は、年末セールとも相まって大幅値下げが期待できます。しかし、数量限定で価格が下がることが多いため競争率が高い傾向にあります。家電量販店ごとに早めの情報をチェックして、あらかじめ欲しい製品を決めておくのが懸命です。

新生活が始まる4月の直前は、テレビを新しく購入する人が多い時期です。家電量販店は「新生活応援セール」として値下げを行っているので、その時期も狙い目でしょう。この場合、他の家電もセットで購入した方が割安になることもあります。

新生活応援セールに加えて、週末や土日や祝日、連休期間中にも多くの家電量販店でセールが行われています。また、Amazonや楽天などのネット通販でもタイムセールなどがあるため、こまめにチェックして、お得に有機ELテレビを購入しましょう。

やや強引な方法にはなりますが、販売担当のスタッフに値引き交渉をすることで、通常より安く購入できることもあります。競合店で同じ商品が安く売られていた場合、その旨を説明するといいでしょう。しかし、上記のようなセール時期には値段以上の値引きができないことが多いので、それ以外の時期が狙い目です。

有機ELテレビの購入に関しては、買い時や価格面以外に「寿命」や「焼き付き」も気になるところです。有機ELテレビに買い換える前に寿命と焼付き防止策を知り、不安を解消しておきましょう。

有機ELテレビの寿命は、液晶テレビの約半分である3万時間と言われています。とても短いように感じますが、1日に6時間テレビを視聴した場合13～14年は使用できる計算です。テレビの一般的な買い換えサイクルはおよそ10年のため、特に問題ないと言えます。

ただし、有機ELテレビの寿命を縮めないためにはこまめにホコリを取ったり、高温になる場所への設置を避けたりすることが大切です。電気代節約のためにも視聴しないときはテレビを消して、つけっぱなしにするのは避けましょう。

有機ELテレビはパネルが自ら発光しているため、静止画や動きの少ない映像を長時間表示した場合、画面表示を変えたときに残像が残る「焼き付き」が生じることがあります。しかし、これは有機ELディスプレイのの特性上仕方ないことであり、故障ではありません。

最新モデルであれば各メーカーが焼き付き対策を行っていますが、以下に挙げる焼き付き防止策も行いましょう。

• テレビをつけっぱなしにしない（節約にもなります）
• 画面を暗めに設定する

現在販売されている有機ELテレビの解像度は、4Kが一般的です。4Kの解像度は3840×2160ピクセルのため、スタンダードなフルHD（フルハイビジョン）の4倍も高精細な映像を映し出します。4K放送を視聴するには4Kチューナーが必要ですが、有機ELテレビは4Kチューナー内蔵の機種が主流です。

LGのみ4Kの4倍高精細な8Kの有機ELテレビを発売しています。かなり高額になりますが、解像度にこだわる方にとっては選ぶ価値があるでしょう。以下の記事では、おすすめの8K有機ELテレビをご紹介していますので、気になる方はぜひチェックしてください。

4K有機ELテレビのサイズは一番小さいもので48インチ、主流は大55インチと65インチと大型です。テレビのサイズを選ぶときは最適な視聴距離から選ぶのがおすすめですが、解像度によって視聴距離は異なります。

フルHDは視聴するために画面の高さの3倍の距離が必要でしたが、4Kは半分の1.5倍の距離で十分です。そのため、4Kであれば比較的狭い部屋にも大型テレビを設置できます。

以下、4Kテレビのサイズと最適な視聴距離をまとめたのでサイズ選びの参考にしてください。なお、あくまで目安のため、近すぎると感じたときに距離を離せる余裕のあるスペースを持っておきましょう。

有機ELテレビの長所をより引き立たせたいなら、スピーカーの音質も意識しましょう。スピーカーの音質がいまいちだと、せっかくの有機ELテレビの美しい映像も魅力が半減してしまいます。

スピーカーの音質は、W数を基準に選びましょう。スピーカーのW数の合計が40W前後が標準ですが、80W以上あると迫力のある音が楽しめます。また、Dolby Atmos（ドルビーアトモス）対応モデルなら、コンサートホールのような立体感のある高音質が楽しめます。

同時録画がしたいなら、チューナー数を考慮して選ぶのがいいでしょう。チューナー数は同時録画数に関係していて、チューナー数が3つの場合は3番組の同時録画が可能です。なお、有機ELテレビは4Kチューナー内蔵のものがほとんどですが、内蔵していない場合は別途購入が必要になります。

スポーツ中継や、Netflix・YouTubeなどの動画配信サービスを楽しみたいなら、倍速機能・ネットワーク機能搭載モデルを選びましょう。倍速機能があれば、1秒で表示するコマ数が倍になり、流れるような映像表現が可能になります。

また、ネットワーク機能に対応したテレビなら、テレビの大画面で動画配信が楽しめます。「Wi-Fi Direct」機能搭載モデルならテレビとWi-Fiを直接つなげられ、無線LANルーターを経由させる手間が省けて便利です。

有機ELテレビを選ぶ上で大事になってくるのがメーカーです。ここでは、国内メーカーと海外メーカーに分けてそれぞれの特徴を解説します。それぞれの特徴を知った上で、自分にぴったりのメーカーを見つけてください。

有機ELテレビを販売している主な日本メーカーは「ソニー」「パナソニック」「東芝」「シャープ」です。やはり日本のメーカーがいいと思っている人が多く、国内の有機ELテレビシェア率は「ソニー」「パナソニック」「東芝」が多くを占めています。

有機ELテレビにおいても日本メーカーであれば技術的に確かなものを持っています。また日本人のニーズにあわせて充実した機能を搭載した機種が多いです。故障時のアフターサービスもスムーズで安心です。

以下の記事では、「ソニー」「東芝」のおすすめ有機ELテレビをご紹介していますので、ぜひチェックしてください。

有機ELテレビを販売している主な海外メーカーは「LG」と「ハイセンス」です。韓国のメーカー「LG」は、価格の安さから世界的に売上を伸ばしています。自社でLGディスプレイを生産しているため、他メーカーと比べて価格を抑えているため日本でも人気です。そして中国のメーカー「Hisense（ハイセンス）」も、日本での認知度が高まっています。

以前は、海外メーカー品は壊れやすいと言われていました。しかし、最近では品質の面でかなり信頼性が増しています。日本のメーカー品を購入してもトラブルや故障がゼロとは言えません。メーカー保証もあるため、コスパのいい海外メーカーの有機ELテレビを選ぶという選択肢もあります。

以下の記事では「LG」と「ハイセンス」のおすすめ有機ELテレビを紹介していますので、こちらも参考にしてください。

買ってはいけない有機ELテレビの特徴について解説します。例年5〜7月に発売される新商品・聞いたことがないメーカー・中古品などは購入する際に注意が必要です。テレビは5〜7月に発売されることが多く、発売直後の商品は値引き率も少なく価格が高いものが多いので注意しましょう。

また、聞いたことがない無名のメーカーの有機ELテレビは、技術・サポート体制・情報などが不明瞭なことが多いので、おすすめできません。有機ELテレビは最新技術を駆使した商品なので、なるべく信頼できるメーカーのものを選びましょう。さらに中古品は輸送時の破損リスクが高いので、購入時には特に注意が必要です。

有機ELテレビは、ヤマダ電機などの家電量販店や、AmazonなどのECサイトでの購入が一般的です。ECサイトは店舗を持たず、店舗CM・広告などの宣伝費がかからないため、家電量販店と比較し価格が安く設定されている場合がほとんどです。しかし、設置や古いテレビの処分を自分でする必要があるなどのデメリットも存在します。

コストコでも家電を扱っていて、有機ELテレビも安価で販売しています。しかし、会員しか購入できないため非会員は高額な年会費を支払い会員になる必要があります。元々会員になっているならいいのですが、非会員の方は余計にお金がかかるためあまりおすすめできません。

新品の有機ELテレビは、液晶テレビと比較するとまだ高価です。できるだけ安い価格で有機ELテレビを購入したいという場合は、新モデルにこだわらなければ手が届きやすくなります。旧モデルであれば最新モデルよりも値引きされていることが多いので、購入しやすいでしょう。

さらに安い価格を求めるのであれば、中古品や付属品などに欠品があるアウトレット品を狙うのも1つの手段です。また、店頭で展示していた展示品も安く購入できます。ただし、有機ELテレビは焼き付きが起こりやすいため、このような中古品やアウトレット品、展示品を購入する際は必ず保証の有無を確認しておきましょう。

有機ELテレビの最安値を調べたいなら、価格ドットコムをチェックしましょう。価格ドットコムは価格推移のグラフや最安値で販売している店を調べられます。とにかく安く購入したい方は、ぜひ価格ドットコムを利用してください。

有機ELテレビの買い時や選び方、おすすめ商品を紹介してきました。本記事を参考に、購入を迷っていた方も安い時期にお得に有機ELテレビを購入し、より鮮やかなテレビ視聴を楽しみましょう。