AEGISMAXの寝袋おすすめ6選！冬・３シーズン用シュラフまで！G2・G3も

AEGISMAX（イージスマックス）は、2010年に中国南京市で誕生したシュラフ（寝袋）ブランドです。自社の製造工場を持ち、リーズナブルでありながら高品質なシュラフを展開しています。ブランド名AEGISMAXは、「最大限（MAX）保護する（AEGIS）」という意味を持つ造語です。

そのコンセプトの通り、AEGISMAXの寝袋は冬の寒さから体をしっかりと保護する高い防寒性を備えるのが特徴。ダウン製品にいたっては中国ブランドの中でもトップ水準の品質を有し、同水準の国内、海外製品に比べると安価であることから近年じわじわと人気を集めています。

AEGISMAXの寝袋はラインナップが豊富で、どれが自分に合うのか、選ぶべきものがわからないとお悩みの方もいるのではないですか。この記事では、AEGISMAXの寝袋の選び方に加え、人気おすすめ商品を紹介していきます。おすすめ商品では春から秋に適したG2モデルや冬に適したG3モデルのシュラフなどさまざまなシーズンに合うシュラフをピックアップしていますので、参考にしてください。

AEGISMAXは2010年に、中国で設立されたシュラフを製造するメーカーです。シュラフは各メーカーが対応できる温度や快適温度を独自で算出していた時期があり、メーカーが異なると数値にばらつきがあり比較がしにくいのが現状でした。

現在は統一された計算方法で算出されており、それがヨーロピアン・ノームです。AEGISMAXのシュラフはヨーロピアン・ノームによって検査されているため、独自の基準で算出された使用温度表示とは違い安心度が高いと言えます。中国の他のメーカーのシュラフよりクオリティが高く、リーズナブルな価格のシュラフがラインナップしています。

AEGISMAX最大の魅力といえば、「最高品質のダウン＆ヨーロピアンノーム対応＆RDS認証」の寝袋を手ごろな価格で提供していることです。他社の同グレードの製品と比べると、その安さが際立ちます。

グースダウンやダックダウンを使用し、ダウンのすべてがRDS（Responsible Down Standard）認証を受けています。RDS認証とは、整備された環境下で飼育した水鳥から採取した羽毛を使用していることを証明する認証です。

また中国メーカーでは珍しいヨーロピアンノーム（EN13537）規格（EU諸国での統一規格として設けられている寝袋の温度規格）を採用し、信頼性の高い規格に準じている点もAEGISMAXが高い評価を受ける要因の一つとなっています。

AEGISMAXは、シーズンごとに豊富なラインナップをそろえています。

AEGISMAXの寝袋には、以下のシリーズがあります。

• Gシリーズ（フラッグシップモデル）
• Dシリーズ（Gシリーズの廉価版）
• Mシリーズ（軽量性特化型）

Gシリーズにはグースダウンを、Dシリーズにはダックダウンを使用しています。一般的にはグースダウンよりもダックダウンのほうが上質であるとされているため、DシリーズはGシリーズの廉価版という位置付けで定着しています。

各シリーズの型番には1～5（Mシリーズに限り1～3）の数字が振られており、この数字は保温力の高さを示すものです。数字が大きくなるほど保温力は高くなりますが、材質上保温力にはシリーズ間で差があります。同じ番号で各シリーズの保温力を比較すると「G3＞D3＞M3」となります。

Mシリーズは冬用モデルのない3シーズン用となっていて、Gシリーズ同等のハイエンドな品質を持つモデルです。

AEGISMAXの寝袋は、すべてのモデルに付属品として圧縮タイプのスタッフバッグがついてきます。コンパクトに収納できるため、持ち運びしやすいのが魅力です。スタッフバッグの強度は収納にあたって圧縮率の高いモデルほど高くなりますが、その分重くなります。

またスタッフバッグとは別に、すべてのモデルに保管用バッグとしてメッシュストレージバッグがついてきます。使用するときはスタッフバッグ、保管するときはメッシュストレージバッグと用途で使い分けるのがおすすめです。

非常に軽度ではありますが、購入当初は動物園で嗅ぐような獣臭がします。獣臭は比較的リーズナブルな中国製の寝袋製品に多く見られるもので、AEGISMAXにおいても例外ではありません。臭いの程度は草食のほうが強い傾向にあり、ダックダウンのほうが臭いはきつく感じるというのが一般的です。

ただ動物性たんぱく質でできたダウンを使用する寝袋製品の場合、どうしても多少の獣臭は残ってしまうのが実情です。その中でもAEGISMAXは獣臭を最小限に抑えるべく、基準の倍以上の洗浄を行っています。

これにより、寝袋に顔を沈めて嗅いでみて若干臭いが気になる程度に抑えられているため、使用できないほどの獣臭に悩まされることはありません。獣臭は購入当初が最も強く出るため、気になる方は数日間袋から出しておくことをおすすめします。

AEGISMAXの寝袋では、ほとんどのモデルでヘッド部分から前後移動させる「YKKロールヘッドジッパー」を採用しています。通常、寝袋に採用されるジッパータイプは内外から開け閉めできるジッパータブが2個付けタイプのものが主流です。

一方AEGISMAXではジッパータブが1個のタイプを採用しているため、他社製品に比べると若干噛みやすいと感じる方が一定数います。ただジッパーは破損しにくく噛みにくいYKK製品であるため、それほど大きな不便さを感じることはないでしょう。

AEGISMAXのマミー型（人形型）は足元に行くにつれて細くなるデザインを採用しており、若干窮屈さを感じます。このデザインは軽量化を図りつつ保温力を高めることを目的として採用されているもので、モデルによって程度には差があります。

窮屈感が気になる方やぐっすり眠りたい方は、マミー型ではなく封筒型のモデルを選ぶのがおすすめです。マミー型に比べて封筒型は圧迫感が少なく、布団さながらの睡眠環境を手に入れることができます。

Gシリーズは、800FPのグースダウンを使用したフラッグシップモデルです。同シリーズのモデルすべてに、マミー型を採用しています。保温性能に優れ、足元にダブルジッパーを採用することで換気性にも長けているのが特徴です。

G1～G5までモデルがあり、数字が大きくなるにつれて保温力が高くなります。保温力から見るモデルごとの季節、用途の適性は以下の通りです。

• G1：春～秋
• G2：初春～晩秋
• G3：冬から厳冬期
• G4：厳冬期、登山用（3,000mクラスの山）
• G5：厳冬期、登山用（稜線、テント不要）

高い保温力を有することから、寒冷地や冬キャンプとの相性は抜群です。

Dシリーズは、650FPのダックダウンを使用したGシリーズの廉価版モデルです。Gシリーズ同様モデルすべてにマミー型を採用していますが、保温性能においてはGシリーズに大きく劣ります。

モデルはD1～D5まであり、各モデルのコンフォート温度とリミット温度は以下の通りです。

Mシリーズは、800FPのナイロンを使用した軽量な夏用モデルです。MINI、M2、M3の3モデルとなっていて、M3のみフードがついています。MINIはMシリーズの中で最も軽量であり、マミー型でありながら足元にゆとりがあるのが特徴です。

性能に対して価格が非常にリーズナブルであることから、国内でも好調な売れ行きを記録しています。M2はMINIの綿増量モデルであり、保温力に優れていることから春～秋の3シーズンで使用したい方におすすめです。M3はコンフォート温度0℃、リミット温度-5℃と、D2に相当する保温力を備えています。春、秋、冬の3シーズンで使用できます。

AEIGISMAXの寝袋では、M（～176cm）、L（～196cm）の2サイズを用意しています。ただM最右は横幅が狭いため、実際に176cmの人が使用すると狭さを感じるかもしれません。そのため、身長が170cm以上ある場合には、Lサイズも候補に入れてM、Lの両サイズを比較検討することをおすすめします。

横幅はMよりもLのほうが広くなっており、体格が大きい人や寝返りを打ちやすい寝袋が欲しい人はLサイズにしてもいいでしょう。ジッパー位置は、Mが左、Lが右です。

シュラフカバーは、寝袋の保温性を高める効果が期待できます。厳冬期など防寒対策として用いることはもちろん、悪天候時で寝袋を使用する際の保護グッズとして活躍します。四季がある日本は気温変化が大きく、降水量も多い国です。

ダウン製の寝袋は濡れると保温力が大幅に落ちてしまうため、雨に濡れる機会を最小限に抑える必要があります。そこで役立つのがシュラフカバーです。シュラフカバーを使用すれば、本体を雨から守ることができます。さらに寝袋とカバーの間に空気の層が生まれ、寝袋本体が持つ保温力をさらに引き上げることも可能です。

この記事では、AEGISMAXの寝袋の選び方やおすすめ商品を紹介しました。AEGISMAXの寝袋は高性能でありながら良心的な価格設定で、中級～上級者キャンパーを中心に高い人気を集めています。ぜひこの記事を参考に、お気に入りの一品を見つけてください。