地デジアンテナのおすすめ12選｜屋外でも最強のアンテナや自作方法も

地デジ放送を視聴するには、地デジアンテナが必要です。2012年にテレビ放送は地デジに完全移行しています。それ以前のアナログ放送ではVHFアンテナを使用していましたが、地デジ移行後はUHFアンテナが必要になります。

現在は、ほとんどの家庭や建物に地デジアンテナが設置されており、地デジ放送を視聴できるようになっています。しかし、地域によっては電波を受信できない場合もあるため、居住地域の電波に合った地デジアンテナが必要です。

とはいえ、地デジアンテナにはさまざまな種類があり、どれを選べばいいか迷ってしまいますよね。この記事では最強の地デジアンテナの選び方と、微弱電界地域用アンテナを含むおすすめ商品をご紹介します。記事後半では、屋外での設置方法・自作方法についても触れていますので、ぜひ最後までご覧ください。

アンテナがない場合は、自身で地デジアンテナを購入して取り付ければ視聴できます。そのためには地デジ放送に対応したテレビと、地デジ放送用のUHFアンテナを準備する必要がありますが、UHFアンテナにもいろいろな種類があり用途によって選択肢が変わります。

また、地デジアンテナを取り付けるには、アンテナケーブルも必要です。詳しくは後述しますが、電波が弱い場所ではブースターが必要になるパターンもあります。住んでいる地域や環境によって必要なものが変わるので、設置する前に確認してください。

新居にアンテナがない場合、地域のケーブルテレビを契約すればケーブルテレビ経由で地デジ放送を視聴できます。ケーブルテレビを視聴するには料金がかかりますが、映画・ドラマ・スポーツなど専門チャンネルも多く、いろいろな番組を見たい方におすすめです。

ただし、ケーブルテレビの視聴には専用チューナーが必要で、自宅にケーブルがつながっていない場合は別途ケーブル線の引き込み工事が必要です。戸建てであれば家族と相談して決められますが、賃貸の場合は大家さんや管理会社に相談してください。

地デジアンテナがなくても、光テレビ（インターネット光回線業者が提供するサービス）を利用する方法もあります。この場合も有料ですが、光回線を利用すれば地デジ放送以外に衛星放送の視聴やネットの利用も可能です。

ただし、賃貸物件の場合、光回線の利用にも工事が必要になる場合があります。建物の共有部分まで回線が引かれている場合は、部屋の回線工事のみでOKです。共有部分に回線が引かれていない場合は、大家さんや管理会社に相談してください。

屋外用は八木アンテナと呼ばれており、魚の骨のような形をしています。水平方向の電波を拾う高性能アンテナで、地域の電波状況に左右されにくいのがメリットです。ただし、視聴環境によっては上手く電波を受信できない場合もあります。

屋外用アンテナはサイズや種類が豊富に揃いますが、独特の形状は景観を損ねる場合もあります。さらに、取付工事が必要になるため、アンテナ代と工事費がかかるため、事前に費用を調べておきましょう。

室内用アンテナは、工事不要なので誰でも簡単に設置ができ、価格も安く購入しやすいのがメリットです。室内用アンテナはデザイン性に優れたものも多く、インテリアになじみやすい商品が豊富に揃っています。

ただし、電波の感度はあまり高くないため、電波が弱い地域ではうまく受信できません。室内用アンテナを選ぶ際は、お住いの地域の電波状況を確認してから検討しましょう。

平面アンテナは、屋外でも室内でも兼用できるタイプです。八木アンテナよりもコンパクトでデザインもスッキリしているため、景観を損ねる心配もありません。屋外に取り付ける際ネジで固定するので安定しているのもポイントです。

室内で使用して上手く受信できない場合は、屋外も付け替えられます。建物の形状や周囲の環境などの理由で八木アンテナを設置できない場合にも、平面アンテナであれば取り付けできる場合もあります。ただし、電波状況によっては室内で映りが悪いケースもあるので考慮してください。

強電界地域は、電波塔から近く電波が強い地域です。出力目安は65dB～80dBで、基本的にどのアンテナでも受信しやすくきれいに映ります。

出力レベルはメーカーによる認識の違いも大きく、65dB以上なら強電界域とする場合もあるので、覚えておきましょう。一般的に80dBあれば大抵のアンテナに対応できると言われていますが、電波塔から近くても、障害物が多いと電界強度は下がります。

電波塔を中心にして中心に位置するのが強電界地域で、その周囲を囲むように位置するのが中電界地域です。出力目安は55dB～70dB程度。中電界地域で周囲に障害物がないのであれば、室内・屋外併用対応でも問題なく受信できます。

ただし電波塔からアンテナまでの間に障害物が多いと、十分に効果を発揮できない場合があります。

弱電界地域の目安は45dB～60dBとされており、中電界地域からさらに離れた場所にあります。3つのエリア内では最も電波が弱いため、障害物影響を受けやすいのもポイントです。

高性能の地デジアンテナを購入しても、障害物が多いとテレビが映らない可能性があります。また、屋外用よりも室内用の方がさらに受信状況は悪くなる可能性があるので、覚えておきましょう。

居住地域が弱電界地域なのか、それとも強電界地域なのか知りたい方はA-PAB(一般社団法人放送サービス高度化推進協会)のWEBサイト上にある地図「放送エリアのめやす」を見てみましょう。電波塔の位置関係と電波が受信できるエリアを簡易的にチェックできます。

なお、この地図で強電界地域となっていても、建物などの障害物により強い電波を受信できないケースもあります。より正確な電波強度を知りたい方はレベルチェッカーを使いましょう。ただし、この機器は非常に高額です。費用を抑えたい方は専門家への相談も検討してください。

地デジアンテナは、素子数と動作利得もチェックしましょう。見極めポイントは電界強度です。アンテナの種類によって素子数と動作利得は変わるので、電界強度とのバランスを考えて選びましょう。

素子数は多いほど電波受信感度は上がり、ノイズの影響を受けにくくなります。動作利得はdB（デジベル）で表記され、数字が大きほど感度がいいです。強電界地域・素子数・動作利得のバランスを表にまとめるので参考にしてください。

室内アンテナを選んだ方や弱電界地域にお住まいの方は、選んだアンテナでは上手く受信できないケースがあります。この場合、新たにアンテナを買い換えるよりもブースターの併用をおすすめします。

ブースターは電波を増幅させる効果があるので、アンテナを買い換えずに済みます。これからアンテナを購入するのであれば、ブースター内蔵型を選ぶといいです。ただし、ノイズが増える可能性もあります。

地デジアンテナの購入に伴い、自身の住んでいる地域の電波状況を知りたいと思っても、どう調べればいいかわからない方も多いです。この場合は、最寄りの家電量販店に相談すれば教えてもらえます。

地デジアンテナを探しているが、どれを選べばいいかわからないと相談すれば、住所や住宅環境から最適な商品を提案してもらえます。お店に出向く前に周囲の家でどのタイプのアンテナを設置しているかもチェックしておくといいです。

室内アンテナの感度を上げるコツは、設置する向きや・高さ・場所と、電化製品から遠ざけることです。感度を上げるためには、なるべく高い位置にある窓際がおすすめです。また、その地域にある一番近い放送局・中継局の方向にアンテナを向けましょう。ぴったりと合わせなくても、大体の向きが合っていれば、受信可能です。

室内に掃除機や電子レンジなどの電化製品があると、電波が干渉し、ノイズが発生する場合があります。そのため、電化製品からはできるだけ離して設置するのがおすすめです。

地デジアンテナは、ホームセンターなどで購入した材料で自作可能です。木製の板やアルミホイル、ケーブルなどを使って製作できます。

ただし、しっかりとした知識がなければ素人が作るのは難しいです。既製品と比べると、電波受信が途切れることもあり安定感に欠けます。ストレスなくテレビを見たい方は、既製品を購入するのがおすすめです。

地デジアンテナの取り付けを業者に依頼すると、15,000円～40,000円前後の工事費がかかります。費用を節約するにはDIYで設置する方法もあります。以下に取り付けの手順をまとめました。

1. アンテナを取り付ける位置を決める
2. 決めた位置にサイドベースを取り付ける
3. サイドベースにアンテナを仮設置する
4. アンテナの方向を決めまたアンテナを固定する
5. アンテナにケーブルをつなぐ
6. テレビまでの配線を処理する

ただし、屋根の上での作業は足場が悪く素人には危険です。また、ケーブルをつなぐ際は、防水キャップを取り付けないと漏電の可能性があります。家電量販店では取付工事費込みで販売している場合もあるので、無理をせず業者に依頼するのがおすすめです。

地デジアンテナは、居住地域と環境に合わせて選ぶのが大切です。室内・屋外兼用モデルは、一旦室内に設置してみて映りが悪いようであれば屋外に設置し直せます。ご紹介した選び方とおすすめ商品を参考にして、最適なものを見つけてください。