スノーピーク テント アメニティドームM

スノーピークアメニティドームMは、初めてドーム型テントを購入する方におすすめの商品です。スノーピークの中では安価で風雨に強い高性能なテントで、広い前室への憧れからユーザーの非常に多いテントでもあります。

しかし、ドーム型テントは設営が面倒、思ったより前室の広さを感じないなど悪い口コミも見られます。アメニティドームMは本当に使いやすいドームテントなのでしょうか？そこで、今回はアメニティドーム3サイズの中の真ん中、Mサイズを紹介していきます。

どのような広さなのか、実際に使用している方の口コミを紹介しながら、アメニティドームMのメリット・デメリットを紹介します。購入を検討している方は是非参考にしてみて下さい。

アメニティードームはS・M・Lサイズがあり、今回紹介するのはMサイズです。Mサイズの収容人数は大人2人＋子供3人で、大人2人で使用するとゆったり使用できるサイズ感です。ちなみにSサイズは大人2人＋子供1人用ですがMサイズよりコンパクトでぴったりサイズです。

前室とキャノピーが広いのも特徴で、2人の使用であればタープなしでも大丈夫な広さです。荷物を置いて寝袋を敷いても広々と感じるので居住性が非常に良く快適です。

スノーピークはキャンパーの憧れのブランドで、高価なキャンプギアが揃っています。しかし、このアメニティドームはエントリーライン「入門用モデル」として人気のあるテントです。

エントリーラインであるがゆえに、スノーピークの中でも値段が安く、3万6,800円（税抜）で購入できるのも特徴です。高品質なスノーピークのテントがこの価格で購入できるので、初心者で初めて購入するテントにぴったりです。

アメニティドームMは風に強いのが特徴です。作りがしっかりしているので、突風にあおられたときの揺れが少なく、ある程度の風には耐えられる作りになっています。アメニティドームは背の高さが低いので、風を流すシルエットになっているためです。

また、アメニティドームMはジュラルミン製のポールを使用しているため耐久性が高いのも特徴です。ジュラルミンは折れにくい素材なので、強風のときでも安心でうれしいポイントです。

アメニティドームMは、変形五角形の前室が付いています。ラゲッジスペースになるので、濡らしたくないギアや荷物を入れておけます。広々としているので余裕を持って荷物が置けるのがうれしいポイントです。

逆に、サイトが狭い場合はたたんでスッキリさせるのも可能です。アメニティドームMは別売りのフロントパネル跳ね上げ用ポールを使えば、前室をリビングにもできます。出入り口も前・横・後ろの3か所に作れるので、工夫次第で形を変えられ使い勝手が良いです。

アメニティドームMは、通気性を重視したインナーテントで、インナーテントルーフがメッシュパーツになっており、出入り口も前後にあるので換気がすぐにできます。特に夏のキャンプではテント内に熱と空気を一気に換気できるメリットがあります。

インナーテントの上にかけるフライシートの後部にベンチレーターが一か所装備されています。このベンチレーターのおかげでフライシートをかけていても、内部のこもった空気を外へ出してくれる機能が働きます。

アメニティドームMの耐水性は1,800mmミニマムです。一般的にテントの耐水圧は1,500mm以上あれば雨漏りなどの心配はないとされています。1,800mmミニマムとは、テントのどこでも最低1,800mm以上であるというスノーピーク独自の表記で、厳しい基準で耐水性を計っています。

1,800mmミニマムで厚い生地を立ち上げて縫製しているので、アメニティドームMは強い雨でも浸水しなかったという声が見られました。

アメニティドームMは風を流すような流線型で低めに設計されているので、天井が低く感じるのがデメリットです。一番高いところの高さが150cmなので、170cmくらいの大人が移動するときは腰を曲げたままが基本姿勢になります。

靴の脱ぎ履きも背が高いと大変なので、前室にシートを敷いてそこで行うのがおすすめです。前室はさらに低いので、テント内は寝室や荷物置きと決めてリビングは外にタープを張って設置する使い方もおすすめです。

アメニティドームMはストーブが使えず、スカートが付いていないので冬キャンプにはあまり向いていません。スカートが付いていないのでテント内に冷気が侵入してきます。もし、どうしても冬に使いたい場合は自分でスカートを自作してみましょう。

さらに、冬に使いたい薪ストーブや石油ストーブなどを置くスペースがないので暖が取れません。前室で使うにも狭すぎますし、風の通り道が十分ではないのでおすすめはできません。

スノーピークのアメニティドームMは人気商品なので他のキャンパーで持っている方も多いです。キャンプ場で被る場合が多いので、テント自体に個性を求める方は他のテントを探すのがおすすめです。

近くに同じテントがあると、トイレから帰ってきたときなどに間違えやすい・間違えられやすいのもデメリットです。目印などをつけて他のテントと区別できるような工夫が必要です。

アメニティドームMに限らず、ドームテントなので形が複雑で設営が面倒なのもデメリットです。ドームテントのエントリーモデルなので設営は簡単な部類ですが、普段ワンポールテントなどもっと設営が簡単なテントを立てている方だと面倒に感じます。

テントの設営は動画でも解説されているので、実際に使用する前に予習しておくのがおすすめです。また、1人でも設営可能なアメニティドームMですが2人以上の方が簡単に設営できます。

アメニティドームMは比較的前室が広めのシリーズですが、アメニティドームアップライトポールセットを追加購入して前室をリビングにするのも可能です。しかし、人数によっては狭さを感じる方がいるのも事実です。

背の低いアメニティドームMなので、テントの前にリビングとしてタープと合わせて使用する方が多いです。特に広さを重視する方は、タープを準備して快適にキャンプを楽しみましょう。

スノーピークアメニティドームMを張るときに、付属のペグが足りないとの声が見られます。テントに付属しているペグは16本です。フライへの張り鋼の内一番短い4本が入っていません。この4本は強風のときに使用するのを想定しているので付属していないようです。

さらに、メインドアを跳ね上げるのにポールとペグが2本ずつ必要になります。ペグは最多で22本必要になる場合があるので、予定のある方は買い足しておくのがおすすめです。

テントの下に敷くグランドシートは別途購入する必要がありますが、スノーピークで専用のものが販売されています。グランドシートやフロアマットがあると寝心地が格段にアップし、さらに快適に過ごせます。

スノーピークの「マットシートセット」であればグランドシートとフロアマットがセットになっています。もっと安価なものが良い方は、LOGOSのぴったりシート270であれば262×262cmなので代わりに使えます。

ソロキャンプでは一つサイズが小さめのアメニティドームSがおすすめです。室内空間の広さを確保しつつアメニティドームMより高さが低いのが特徴です。テントの外にリビングを作り、寝るためだけに使うとするとやはりソロキャンプではSサイズがおすすめです。

しかし、前室も同様に小さくなり、タープを張るなど手間が増えるのも考えられます。広い前室が必要な場合はソロキャンプでもMサイズを検討してみましょう。

スノーピークのキャンプギアは全体的に高価で高性能です。しかし、アメニティドームMはエントリーラインなので高性能はそのままに比較的安価に手に入れられるのがうれしいポイントです。人気でユーザーの多いテントですが、悪い口コミが少なく満足のいく使用感であると分かりました。