スノーピーク テント スノーピーク(snow peak) ヴォールト SDE-080RH

ご近所に気兼ねする日常とは異なり、ファミリーキャンプは大きな声で笑い合えるのが魅力です。しかし、テントの中では窮屈でリラックスできないと感じてはいませんか？今回は、家族4人でゆったり使えるスノーピークの新作テント「ヴォールト」をご紹介します。

簡単設営で広い前室、シートをフルオープンにするだけでシェルターとしても使える汎用性の高さが魅力。一方で、暑さや寒さへの対策が必要との声もあるようです。

本記事では、ヴォールトの評判・レビュー・口コミを徹底調査しました。あわせて、アメニティドームとの違いや、人気のセット商品やエントリーパックTTについても解説しているので、購入時の参考にしてください。

ヴォールトの対応人数は4人です。一般的にテントを選ぶ際には、荷物などを考慮して人数プラス1人が最適なサイズと言われますが、定員4人のヴォールトは4人家族で荷物を収納してもちょうどいいサイズ。窮屈さを感じずに過ごせるのが魅力です。

インナーサイズは285×220cmと広めの設計で、同社の198×77cmのキャンピングマット2.5wを3枚敷いて寝られるゆとりの空間。手足を伸ばしてゆったりリラックスできますね。

ヴォールトは、フライシートの外側にフレームを設営するアウトフレーム構造です。このため、インナーテントを設営せずに、シェルターとして利用できるのも魅力。全長5.3mの広い空間をシェルターのように使えば、日差しや雨をよけながらにぎやかなキャンプ飯が楽しめます。

また、前後のシートを季節に合わせて開け閉めすれば、通風や温度管理も簡単。加えて、雨が降ってきてもインナーテントを濡らさずに設営できるのもメリットです。

キャンプでいちばん大変な作業はテントの設営ですが、ヴォールトは見かけによらず設営が簡単なのも魅力です。初めてでも設営しやすいよう、フレームと挿入するスリーブを同色で色分けするなど気配りも充実しています。

テントの骨になる3本のフレームを差し込んだら、前後をペグダウンするだけの手軽な作業。ガイロープにテンションをかけてしっかりペグを打ち込めば、頑丈なテントがスピーディーに設営できます。

荷物を収納したり、汚れた靴を脱いだりする「土間」のような場所にあたる前室。ヴォールトは広い前室を備えているため、居住スペースと荷物置き場を分けて使用できます。また、正面のシートが跳ね上げ式になっているのも魅力です。

シートを跳ね上げれば、タープを立てなくても雨がテント内に侵入する心配がありません。さらに、テント以上に屋根のある空間が広がり、テーブルセットを設置してオープンリビングとしても活用できます。

テントには欠かせない耐水圧を高く設定しているのもヴォールトの特徴です。スノーピークでは耐水圧を独自の単位「ミニマム値」で表示しており、ヴォールトの耐水圧は1,800mmミニマム。テントのどの部分も、最低1,800mmの耐水圧を維持しています。

一般的に、普通の雨なら耐水圧300mm程度、1,500mmあれば大雨に対応できるとされています。1,800mmミニマムなら急な土砂降りでも安心です。

ヴォールトの販売価格は公式オンラインショップで税込み33,000円。価格だけを見るとピンとこないかもしれませんが、他にはないほどの機能性が盛り込まれているヴォールトは、かなりのお手頃価格です。

上質な75Dポリエステルタフタを採用し、どこを見てもていねいな縫製。さらに、紫外線を防ぐUV加工や雨を弾いて逃すテフロン加工も施されています。リーズナブルで高品質なテントをお探しの方に最適です。

夏場のキャンプは、テント内の通風を確保しなくては暑くて過ごせません。通風効率をアップするためにメッシュ部分を増やすテントが多い中、ヴォールトは出入口1枚のみがメッシュパネルとなっています。

このため、夏場はやや暑さを感じやすいのがデメリット。フライシートの前後を開け放てば風を通せますが、虫の侵入や安全面を考えると夜間は閉じたいもの。夏場は睡眠時の暑さ対策を講じる必要がありそうです。

ヴォールトは、冷気の侵入を防ぐためのスカートを装備していません。スカートはテントのフライシート下部に付属する部分で、冬場の風だけでなく雨天時の水の侵入をブロックする役割もあります。ヴォールトのリビング部分はフロアレスなので、スカートがないのはマイナスポイント。

インナーテントは吊り下げ式で影響は少ないですが、グランドシートや銀マットをリビング部分に敷いたり隙間を塞ぐ工夫をしましょう。

ヴォールドの天井高はやや低めの150cmに設計されています。スノーピークのテントは風の影響を最小限まで抑えるための低い天井と流線型の構造が特徴。4人でゆったり寝られるサイズでも、テント内を移動するには腰をかがめる必要があります。

真っ直ぐ立てないのはデメリットでも、おしゃれなラグを広げて楽しむ人気のお座敷スタイルには最適。スタイリッシュなアウトドアファニチャーが多いロースタイルにもぴったりです。

ヴォールトとアメニティドームはスノーピークのエントリーラインのファミリーキャンプ向けテントです。ヴォールトはワンサイズですが、アメニティドームにはS（3人用）・M（5人用）・L（6人用）の3サイズがあります。

両者とも天井高は同じでも、ヴォールトはロースタイル向きの末広がりな形状。吊り下げ式のインナーテントで簡単設営を求めるならヴォールト、自立式テントで人数に合わせたサイズを選びたい方にはアメニティドームがおすすめです。

ヴォールトには、ぴったりサイズの専用グランドシートとインナーマットが付属したセット商品もあります。ベテランキャンパーなら、所有しているテント周辺アイテムを組み合わせて使う知識もありますが、初心者なら必要なものを買い揃えるだけでも大変です。

テントとシート・マットを別々に購入すると、サイズが合わなかったり想像以上に価格が上がったりします。急に必要になった時に慌てないためにも、専用設計のセットを購入しておくといいですね。

リーズナブルな価格で新型ヘキサタープも手に入るお得なセット「エントリーパックTT」も人気です。ほぼ同じスペックのヘキサタープとヴォールトを別々に購入するよりも、10,000円近く安い価格で入手できます。

もちろんタープの使いやすさにもこだわっており、かっこいい小川張りが簡単に張れるのが魅力。もっと広いアウトドアダイニングで過ごしたい方や、おしゃれなテントとタープを簡単に設営したい初心者におすすめです。

高品質なスノーピークのヴォールトは、設営が簡単でファミリーキャンプに最適。開放的なシェルターとしても使え、タープ不要で日差しや雨を気にせず食事や団らんできるのが魅力です。本記事を参考に、購入を検討してみてください。