フードプロセッサーとハンドブレンダーの違い｜離乳食におすすめなのはどっち？

フードプロセッサーは、容器に食材を入れて切る・混ぜるなどの調理を行うアイテムです。一方でスティック状のハンドブレンダーも同じく、切る・混ぜるなどの調理ができます。できることが似ているだけに、どちらかを選ぶとなると難しいですよね。

しかし、それぞれに向いている調理方法は異なります。自分がどのような調理をしたいかで、フードプロセッサー・ハンドブレンダーのいずれかを選ぶのがおすすめです。そこで今回は、フードプロセッサーとハンドブレンダーの違いについて見ていきましょう。

それぞれのメリットや特徴、離乳食作りに向いているのはどちらなのかを解説するので、購入を迷っている方にはピッタリな内容となっています。おすすめのフードプロセッサーとハンドブレンダーも9選ずつ紹介するので、ぜひご覧ください。

フードプロセッサーとは、モーターにより刃を回転させて容器内の食材を調理するアイテムです。切る・混ぜる・おろすなどができます。

フードプロセッサーにできることは、主に以下が挙げられます。

• 刻む
• ミンチ
• 混ぜる
• こねる

これらの作業は、本来であれば長い時間をかけて行わなければいけません。刻む・ミンチは包丁で念入りに切らなければならず、混ぜる・こねるは手が汚れるのが困りますよね。しかし、フードプロセッサーを使えば、上記の作業を短時間で完了できます。もちろん手も汚れません。

しかし、液体の調理は苦手です。またサイズも大きめのものが多いので収納できる場所を確保する必要があります。

フードプロセッサーのメリットは、みじん切りなどが簡単にできる点にあります。通常みじん切りは、包丁で食材を細かく切るので時間が掛かります。丁寧に切るとなると、それなりに神経も使うので面倒臭いです。

しかし、フードプロセッサーなら、容器に食材を入れてスイッチを押すだけでみじん切りが完了します。容器内で調理が完結するので、手が汚れないのもメリットです。その他に、こねる・混ぜるなどの作業も、フードプロセッサーがあれば素早く簡単に行えます。

ハンドブレンダーとは、先端にカッターを設けたスティック状のアイテムです。ミキサーの手持ちバージョンと考えると分かりやすいかもしれません。フードプロセッサーと同様、ハンドブレンダーも刻む・混ぜるなどのさまざまな調理を行えます。

ハンドブレンダーができることは、主に以下となります。

• 混ぜる
• すり潰す
• 刻む
• 泡立てる

フードプロセッサーと同様、調理の幅が広くさまざまな使い方ができます。ただし、フードプロセッサーのように一度に多くの食材を調理するのには向いていません。少量～中量程度の食材に対して力を発揮します。また、一部のフードプロセッサーにしかできない泡立て調理は、基本的にどのハンドブレンダーでも可能です。

ハンドブレンダーのメリットは、主に以下が挙げられます。

• 沸騰した鍋のお湯に入れられる
• 軽い
• お手入れが簡単
• コンパクトで収納しやすい

沸騰したお湯の中に入れられるので、お湯の中にある食材をそのまま調理できます。さらに、軽いので持っていて疲れません。使い終わったら、先端部分を水でサッと洗えばお手入れが完了します。また、コンパクトなので収納に困らないのもメリットです。

ミキサーもミルサーもどちらも高速回転によって、食材を粉砕するための調理器具です。粉砕するだけでなく、すり潰す調理ができるなどフードプロセッサー・ハンドブレンダーと似たイメージがあります。

ミキサーは欧米ではブレンダーと呼ばれ基本的にはミキサーとブレンダーは同じものです。ただ、日本では片手で持つスティックタイプのミキサーをハンドブレンダーと呼ぶため、置き型のものをミキサーと呼ぶ傾向にあります。

しかし、それぞれの得意分野は異なります。以下、それぞれの特徴を見ていきましょう。

ミキサーは食材をなめらかにすり潰せます。ポタージュなどのスープ、スムージー・ジュースなどを作るのに最適です。しかし、水分の少ないものの調理は苦手で、ある程度の量がないとすり潰せない点はデメリット。

量が豊富にできるので、家族全員でジュースを飲むなど大人数での使用にも活用できます。ただし、フードプロセッサー同様にサイズはやや大きいので収納場所を考えて購入するようにしましょう。

少量に特化したミキサーの小さいバージョンと言えば、イメージが湧きやすいかもしれません。水分がない素材の調理が難しいミキサーと比べると、ミルサーは香辛料やコーヒー豆など水分の少ないものも粉末状にできる違いがあります。

ミキサー同様にジュースなど液体の調理も問題ありません。かぼちゃなど野菜をペースト状にもできます。しかし、少量ずつしか作れないので大勢での使用は不向きです。

離乳食は、フードプロセッサー・ハンドブレンダーのどちらでも作れます。しかし、フードプロセッサーだと、食材をペースト状にするには専用のアタッチメントを用意しなければいけません。

一方でハンドブレンダーなら、アタッチメントを用意しなくても離乳食が作れます。特にハンドブレンダーはすり潰す調理が可能なので、ペースト状にしやすいです。つまり、フードプロセッサーよりも離乳食を作るのに適します。

ただ、ハンドブレンダーだと一度に大量の食材をすり潰せません。一度に多くの離乳食を作るなら、フードプロセッサーの方が優れます。

食材を潰したりミンチにしたいけれど、フードプロセッサーやハンドブレンダーを持っていないとなると困りますよね。しかし、潰す程度の簡単な調理であれば以下で代用可能です。

• フォークやマッシャー
• すり鉢
• ミキサー

また、少量のみじん切りや粗切りであれば「ぶんぶんチョッパー」がおすすめです。容器に食材を入れてひもを引っ張るだけで、食材をカットできます。離乳食やスムージーは作れませんが、ちょっとしたカットを行いたい際におすすめです。

フードプロセッサーやハンドブレンダーを購入するときには、まずは予算を決めてください。しかしフードプロセッサーやハンドブレンダーは価格が高いほど、パワーも強くなる傾向があります。安さを優先した結果パワーが足りず後悔しないようにしてください。

使える場所を制限したくない場合は、コードが長めのタイプを選ぶのをおすすめします。キッチンを見渡すと、案外コンセントの数が少なかったり離れた場所にあったりする場合も。使用場所を想定して、コード長には余裕を持っておきましょう。

コードレスならどこでも使用できますが、残念ながら現在の主流は有線タイプになっています。コードレスにこだわると選択肢を狭めてしまいます。

アタッチメントの種類は多いほうが、さまざまな調理に対応でます。まずは、ご自身の用途を満たしてくれるアタッチメントが付属するかをチェックしましょう。その次に、オプションとして使用できるアタッチメントにも目を向けてみてください。

おろしカッター・こねる用のブレードが付くフードプロセッサーなら、通常のみじん切りだけでなく、おろし・すり身・パンこねなど幅広い調理が可能です。また、ハンドブレンダーには氷を砕くアイス用カッターや、刻むためのチョッパー・泡立てできるビーターが付属するものもあります。

調理したいものによって、ブレードの必要回転数が異なります。食材を刻んだり泡立てる場合は、毎分1000～3000回の回転数があれば十分です。

スムージーなど液状のものを作る場合は、毎分1万回転以上は必要になります。幅広い調理に使用したいなら、1万回以上の速度調節機能が搭載されているものを選びましょう。また、ブレードはステンレス製が耐熱性も高く、さまざまな調理に使用できるのでおすすめです。

ブレードの刃は鋭いので、誤ってお子様が触ると危険です。そのようなリスクが想定される環境では、チャイルドロック付きのものがおすすめ。誤作動による事故防止にも繋がります。

また、洗浄する時に手を切ってしまうケースも多いようです。お子様がいるいないにかかわらず、安全にメンテナンスするためにも、ブレード部分を簡単に取り外せるモデルがおすすめです。

全項目でも少し触れましたが、ブレードが固すぎたり深くにある場合、食材のカスが取り除きにくくなります。掃除の最中に手を切る危険もあります。長く愛用するためには、洗浄・メンテナンスが楽にできるのがおすすめで、具体的には簡単に刃が取り外せるもの、パーツが分解できるものがベターです。また、飛び散り防止機能が付いていれば、使用後の後片付けがさらに楽になります。

スイッチの操作がしやすいものなら、利便性がアップします。1度ボタンを押すだけで稼働し続けるタイプなら、力がない方でも使いやすいです。ボタンを押し続けるタイプは、スピード調整ができるものが多いため細かな調整が効きます。重さも軽いと移動がしやすく作業が楽です。サイズが大きくなるとそれだけ重量も重くなるため、サイズと重量の兼ね合いもチェックしてください。

1921年に創業された、ドイツ老舗メーカーで有名なBRAUN。ハンドブレンダーはベル状の先端が特徴的です。耐久性にも優れており、幅広い調理に対応できると常に人気上位。どの機種にも飛び散り防止機能が搭載されており、扱いやすさも高評価を得ています。上位機種になると、握ってスピード調整できるなど使用感を高めてくれる機能も豊富です。

アメリカのキッチン用品メーカーであるクイジナート。強力なモーターを使用した製品が特徴で、とにかくハイパワーが魅力。ブレンダーの中ではフードプロセッサーの製品の展開が豊富です。ハンドブレンダーはスリムで軽量なモデルが女性にも扱いやすく人気を博しています。

アタッチメントも豊富にそった商品が多いです。ただ、パーツの洗いにくさを指摘する声も見られます。購入の際にはメンテナンス性も確認しておきましょう。

人気上位にランクインした日本メーカーのテスコム。調理家電をはじめ、ドライヤー・美容家電など小型の家電を幅広く扱っています。

ブレンダーの種類も豊富で、フードプロセッサー・ハンドブレンダー・ミキサー・ジューサーすべてが揃っています。どれもシンプルな仕様が特徴でアタッチメントは少なめですが、どれも低価格でコスパがいいと好評です。

キッチン用品やインテリア雑貨を扱っているブルーノ。おしゃれで使い勝手のいい製品が揃っています。

ブルーノのハンドブレンダーは混ぜる・潰す・刻む・砕く・泡立てるの1台で5役をこなせるのが魅力です。キッチンに映えるおしゃれでかわいいデザインで、ギフトセットなども販売されています。

フードプロセッサーとハンドブレンダーはそれぞれお手入れのコツがあります。簡単にお手入れできる方法や消毒方法などを紹介するので、参考にしてくださいね。

フードプロセッサーを使ったら、汚れがこびりつく前に洗うようにしましょう。コンセントを抜き、刃に気を付けながら分解します。水洗い不可の本体部分は、水をしっかり絞ったふきんで汚れをふき取ります。洗えるパーツは食器洗い用洗剤とスポンジで洗浄し、刃は手で直接触らずブラシなどで洗いましょう。

フードプロセッサーのにおいが気になる場合は、クエン酸やレモンを入れたぬるま湯に浸けるとにおいが解消されます。また、生肉を入れた後はカップや刃を消毒するのがおすすめです。熱湯消毒やキッチン用塩素系漂白剤、アルコール消毒などの方法があります。

ハンドブレンダーの刃は、食器用洗剤を数滴入れた水の中でスイッチを入れて動かすと簡単に洗浄できます。刃に汚れが残っている場合は、スポンジで洗うといいですね。ハンドブレンダーを使った後は水につけておくと、汚れが落ちやすくなります。

ハンドブレンダーのにおいや着色が気になる場合や、肉や魚に使用したときは消毒するのがおすすめです。消毒には漂白剤を使い、お湯と漂白剤を入れた容器の中に刃を入れて漬け置きしておくと簡単に消毒できます。

フードプロセッサーは、一度に多くの食材を刻む・混ぜる・こねるが可能です。一方で、ハンドブレンダーは少量～中量の食材を混ぜる・すり潰す・泡立てられます。一つあれば作るのに労力が必要な生クリームなども気軽に作れます。それぞれに違いがあるので、用途に合わせて選んでください。