ネオ一眼デジカメおすすめ10選｜野鳥観察に！デメリットや安い商品はある？

一眼レフカメラで超望遠撮影を行おうと思うと、カメラの本体よりも大きなレンズが必要になり価格も非常に高価なため、なかなか手が届きませんね。手頃に超望遠撮影をしたい方におすすめなのが、ネオ一眼デジカメです。

最近ではカメラの性能が進化したことにより、光学ズーム倍率が数十倍になっても、カメラの中にレンズを納められるようになり、手頃に超望遠撮影できるようになりました。ネオ一眼デジカメの中には、2万円程度という安い値段で購入できる製品もあります。

この記事ではそんなネオ一眼デジカメについて、メーカーごとの特徴や選び方を解説し、おすすめの商品を紹介します。ネオ一眼デジカメが気になっている方はぜひ参考にしてください。

ネオ一眼デジタルカメラとは、近年のデジタルカメラの進化によって、ズーム倍率が高くなり、一眼レフカメラみたいな見た目をしたカメラを指します。

一眼レフカメラのような見た目をしていて、レンズが出っ張っているため、普通のデジカメのようにポケットに入れて持ち運べないのが大きな欠点です。しかし、ズーム倍率は非常に高く、40倍から100倍以上もの光学ズーム倍率を持つのが利点です。

ズーム倍率が大きくなると被写体がブレやすくなるため、手振れ補正性能やオートフォーカス性能も重要です。ネオ一眼デジカメにおいてはズーム倍率に目がいきがちですが、その他の性能も考慮することでネオ一眼デジカメ選びで失敗しないようにしましょう。

運動会・野球観戦や野鳥鑑賞においては、高いズーム倍率が必要な上に動きが素早いため、重くて動かしづらい一眼レフカメラではうまく撮影を行えません。また、普通のコンデジではズーム倍率が足りなくて、スポーツ観戦や野鳥の撮影を行えない機種が多いです。

その点、ネオ一眼デジカメでは、高いズーム倍率とコンパクトさを兼ね備えているため、遠くで素早く動く物体に対しても上手く撮影を行うことができます。スポーツ観戦や野鳥鑑賞をよく行う方は、ネオ一眼デジカメを購入するのがおすすめです。

一眼レフカメラと比較したメリットとしては、大きな付属レンズがいらないため、コストが抑えられて持ち運びしやすいといったメリットがあります。ただし、一眼レフカメラに比べると画像素子が小さくなりがちで、きれいな写真を撮影しにくいといったデメリットがあります。

ネオ一眼デジカメにおいては、一眼レフカメラと異なりレンズ交換を行う必要がないため、手軽に超望遠撮影を行うことができます。また、接写距離が非常に短い機種が多いため、一眼レフカメラよりも接写が得意で、多くの被写体のピントを合わせて撮影ができます。

ネオ一眼デジカメではズーム倍率が一番重要な性能となります。一般的なコンデジのズーム倍率が10倍から30倍であるため、ズーム倍率が40倍程度しかないネオ一眼デジカメではあまりメリットがありません。そのため、ズーム倍率が50倍以上の製品を選ぶのがおすすめです。

ズーム倍率が高ければ高くなるほど望遠焦点距離が大きくなり、映せる範囲が限られてくるため広角側の焦点距離も重要な数値となります。写真の撮りやすさを重視する方は、広角側の焦点距離が小さいカメラを選びましょう。

高いズーム倍率で撮影を行う時は、少し被写体が動いただけでブレが生じて上手く撮影を行えなくなるため、オートフォーカス性能が重要です。特にダイナミックAFの性能が重要で、ダイナミックAFの性能が高ければ、スポーツ観戦や野鳥の撮影でも快適に撮影を行えます。

また、ベストショットを撮影するためには連写機能も重要であり、1秒間に10コマ以上の連射性能があれば、動く被写体の決定的瞬間を捉えやすくなります。

ネオ一眼デジカメでは、夜景の撮影や月の撮影を行うことが多く、暗い場所の撮影においてはF値やISO感度が重要です。F値は広角側と望遠側で異なり、望遠側の方がF値が大きくなって暗くなりがちなので、ネオ一眼カメラでは望遠側のF値にも注意しておきましょう。

ISO感度に関しては機種によってばらつきが大きく、低い機種では1600しかない物もあるため、夜景や月の撮影をよく行う人は最大撮影感度が6400以上の物を選びましょう。

ネオ一眼デジカメは名前の通り一眼レフカメラのような見た目をしているため、全般的に重量が大きく、中には1kg以上の重さがあるカメラも存在します。重量が重くなると持ち運びづらくなるため、ネオ一眼デジカメを選ぶときは重さもチェックしてみましょう。

サイズに関しては、全般的にカメラの厚みが100mm以上あり、到底ポケットには入れられないような形状になっています。そのため、ネオ一眼デジカメにおいてはサイズはそこまで重要ではありません。

ネオ一眼デジカメではレンズをボディに内蔵できるように、イメージセンサーの大きさを小さくしている機種が多く、1/2.3型が一般的です。ただし、ネオ一眼デジカメの中にも1型の画像素子を搭載した物があり、ズーム倍率は落ちますがきれいな画像を撮影できます。

イメージセンサーが1型のカメラは基本的に値段が高く、10万円以上する機種が多いため、画質にこだわりがなければ1/2.3型の画像素子のカメラで十分でしょう。イメージセンサーのサイズがもっとも大きいのはフルサイズで、もっとも小さいのは1/2.3型です。

高いズーム倍率で撮影を行う場合は、被写体だけでなくカメラが動いた場合でもブレが発生しやすくなるため、手振れ補正性能も重要です。手振れ補正の性能は軸数で決まり、5軸手振れ補正が一番性能が高いので、手振れを抑えたい人は5軸手振れ補正のカメラがおすすめです。

キヤノンはニコン程ズーム倍率は高くありませんが、ニコンのカメラよりもコンパクトで持ち運びやすいことから、ネオ一眼デジカメの分野でも非常に人気のあるメーカーです。

キヤノンのネオ一眼デジカメは全体的に接写性能が非常に高く、キヤノンのネオ一眼デジカメの中には接写距離0cmという物もあります。接写距離0cmであれば水中の生物以外のどんな被写体でも撮影できるため、多くの被写体を撮影したい人にはおすすめです。

ニコンのネオ一眼デジカメはとにかくズーム倍率が高いことが特徴で、世界最高の125倍光学ズームを持つP1000を販売しているため、ネオ一眼デジカメの分野では有名です。

ニコンのカメラの長所は連射性能が高いことで、1秒間に120枚の写真の撮影を行ってくれるため、素早く動く被写体でもシャッターチャンスを逃しません。ただし、コンパクトさに関してはキャノンのカメラに負けるため、普段から持ち運んで使いたい人には向きません。

パナソニックでは手頃に撮影できるビデオカメラが有名ですが、LUMIXシリーズにネオ一眼カメラが多く存在し、特にDC-FZ85は光学ズーム倍率が60倍と高いので人気があります。

パナソニックのカメラの特色は動画性能の高さで、DC-FZ85は3万円台前半という手ごろな価格で、4K動画の撮影を行えることも魅力的な点です。ただし、静止画の画質に関しては他のメーカーに比べると劣るため、動画中心で望遠撮影を行う人向けのカメラになっています。

以前は、オリンパスにおいても光学ズーム倍率が高いカメラを発売していましたが、今ではデジタルカメラ事業の衰退により、タフシリーズと呼ばれる製品しか発売されていません。

タフシリーズは光学ズーム倍率が4倍と低く、レンズが出っ張っていないため、オリンパスのカメラにはネオ一眼デジカメは存在しません。しかし、タフシリーズでは水中撮影ができる上に、接写距離が1cmと非常に短いので、水中の被写体を撮影できる点では魅力的です。

ソニーでは、WXシリーズやRXシリーズ等のコンパクトなデジカメが有名ですが、HXシリーズにおいてはネオ一眼デジカメの製造もおこなっています。

光学ズーム倍率においてはキャノンやニコンに比べると低いものの、オートフォーカス性能が高く振れしづらい上に、デジタルズーム倍率も高いのが利点です。キャノンやニコンと異なり、ネオ一眼デジカメのラインナップが限られていて、手頃に買える機種がないのが欠点です。

富士フィルムでは、光学ズーム倍率が高いネオ一眼デジカメを販売しているイメージが薄いですが、少し前まではネオ一眼デジカメが販売されていました。

富士フィルムのネオ一眼デジカメはズーム倍率が低いのが欠点ですが、価格が安く手頃にネオ一眼カメラを手に入れられることが利点です。ただし、今では単焦点カメラが主流となってしまっているため、ネオ一眼デジカメに関しては他のメーカーを選ぶのがおすすめです。

2014年に、ペンタックスで光学ズーム倍率52倍のXG-1を販売したため一時期有名になりました。しかし、オートフォーカス性能が低く、ズーム撮影を行った時にピンボケや手ブレが発生しやすいため、人気が出ずに廃盤となってしまいました。

ペンタックスはリコーに合併されてしまい、現在では富士フィルムと同様に単焦点カメラと水中カメラの製造しか行っていません。そのため、ネオ一眼デジカメがほしい方は他のメーカーの製品を探しましょう。

2023年の新製品カメラも要チェックです。たとえば、富士フィルムからはX-S20が販売されます。質量はわずか491gと小型かつ軽量で、大容量バッテリー・5軸・最大 7.0 段のボディ内手ブレ補正機能を搭載しています。

また、キャノンからはEOS R100、ソニーからはα6700と、続々と新商品が販売されますので、気になる方はぜひチェックしてください。

ネオ一眼カメラは、手持ちで望遠撮影できるため、素早く動く野鳥の撮影を行いやすいです。ネオ一眼カメラではズーム倍率の他に、連写性能や手振れ補正性能などの性能も重要なので、ズーム倍率だけに捉われてネオ一眼カメラ選びに失敗しないようにしましょう！