中古の電子レンジを購入する際の注意点｜やめたほうがいい？リサイクルショップも

もはや生活必需品とも言える「電子レンジ」ですが、セカンドストリートなどのリサイクルショップで少しでも安く買いたい方も多いですよね。また一人暮らしの方はお金のかかる生活家電は少しでも安く済ませたいと思う方もいます。

また、逆に多機能で高性能な電子レンジが欲しいので中古品を安く手に入れようとしている方もいます。多機能で高性能な電子レンジはとても高価でなかなか簡単に購入できる金額ではありません。しかし、中古の電子レンジは故障などの危険性も否めません。

そのため、あまり安すぎるものを購入しても、あとで失敗する可能性もあります。この記事では、中古電子レンジを購入するときの注意点・選定ポイント・買うのをやめたほうがいいオーブンレンジの特徴など掘り下げて解説します。

購入しようとしている中古電子レンジは国内メーカーか、海外メーカーかも確認するようにしましょう。修理やサポートの面から考えると、国内のメーカーの方が引き続き長く使い続けられる可能性が高いです。

海外メーカーの製品は作りが粗末なものも多く、サポートも受けづらいです。また、日本輸出向けでない商品の場合は、定格電流も違うため作動しない可能性もあります。そのため比較的安定した動作が見込まれる「日本メーカー」を選定するのが無難です。

中古商品を購入する際は、メーカー保証が残っているのが理想です。しかし、そのような商品は必然的に売値も高く設定されている場合が多いです。また、リサイクル店などに置いてある中古電子レンジのほとんどはメーカー保証が終わっています。

その際は、リサイクル店独自の保証を付けている商品を選ぶようにしましょう。メーカー保証が切れても「当店独自の保証をお付けします」な店もあります。この保証が付くだけでも安心して購入ができます。

インターネットで購入する場合は確認できませんが、店舗で購入する場合は電子レンジ庫内がしっかりとクリーニングされているかもよく確認しましょう。電子レンジ庫内が臭っていたり、ベタついた油汚れが残っていたりすると、見た目が悪いだけでなく焦げ付きが起こる可能性もあります。

あとから自分で掃除しようと思っていても、思うように汚れが取れなかったりする場合もあるため、基本的にはお店の方でしっかりとクリーニングしてある商品を選ぶようにしましょう。

中古のレンジを購入するときは、外観に亀裂や穴などのダメージがあるかどうかの確認もしましょう。電気漏れの危険性が高まり、感電してしまうかもしれません。また、ダメージの原因が落下によるものの場合、中の部品が破損している可能性もあるので、必ず確認します。

基本的に電子レンジは大きさ・容量によって価格が変動します。大きくなればそれだけいろいろな機能も搭載され高性能です。逆に小さいほど付帯機能は削ぎ落とされ単機能な電子レンジとなります。一般的には以下がサイズの目安です。

• 一人暮らし:20L程度
• 2人程度:21L～25L程度
• 3人～4人程度:26L～30L程度
• 5人以上:31L以上

電子レンジは基本的に搭載されている加熱方式がたくさんあるほど、値段も上がります。 加熱方式は基本的に以下のような内容です。

• オーブン機能：空気を熱し、食品を焼きます
• グリル機能：ヒーターの熱で直に食品を焼きます
• トースト機能：庫内容量が大きいモデルでは省かれる場合もあります
• スチーム加熱機能：高温過熱した水蒸気によって食品を過熱します

これら加熱方式の組み合わせによって値段が大きく変わります。自分が主に使う加熱機能をしっかり取捨選択して、オーバースペックな製品を選ばないようにしましょう。

電子レンジには各種センサーが搭載されていて、これらの感度や機能によっても値段が変わります。基本的には以下の4つのセンサーが搭載されているので確認しましょう。

• 温度センサー：電子レンジ庫内の温度を計測するセンサー
• 重量センサー：食品を温める前と後の水分の蒸発量を計測するセンサー
• 湿度+蒸気センサー：食品を温めたときに出る蒸気を検出して湿度を計測するセンサー
• 赤外線センサー：温められた食品から発せられる赤外線を計測するセンサー

値段の高い製品の中には、これらの他にメーカー独自のセンサーを搭載するものもあります。

電子レンジには、回転式のテーブルがあるターンテーブル式、テーブルがないフラットテーブル式の2種類があり、これら庫内構造の違いでも値段が変わります。以下にそれぞれのメリット・デメリットを表にまとめているので、参考にしてください。

多機能で高性能なタイプになると、料理に応じてすべてを最適に自動管理する「オートメニュー」が豊富にプログラムされています。このようなAIを使用した電子レンジは、基本的に中古価格も高くなる傾向があります。

しかし、これらはAIが最初から最後まで調理を自動で行うため、ボタン1つ押すだけで手間をかけずに調理できるのが大きなメリットです。商品によっては100種類以上プログラムされているものまであるため、オートメニュー搭載の中古電子レンジが気になる方は、製品情報と中古価格のバランスをよく確認しましょう。

オーブン機能は電子レンジ庫内の空気を熱し、空気で焼く方法です。オーブン機能は電子レンジの大半に搭載されています。

比較的低価格帯のものは電子レンジ庫内の上と下にヒーターが付いている「上下ヒーター式」を採用しています。価格の高いものになるとヒーター熱をファンで送る「強制循環式」と呼ばれる仕組みを採用しているものもあるので、購入前に確認しましょう。

パンなどをよく食べる人はトースト機能重視で選びましょう。しかしながら、電子レンジ庫内の容量が大きいタイプのものは、トースト機能が省かれるケースが多いため必然的に小さいタイプの電子レンジになってしまいます。

電子レンジ庫内が大きいタイプのものにトースト機能を付帯すると、焼き上げる際の加熱時間が大幅に伸び、さらに電気代もかさむ理由から電子レンジ庫内の大きいタイプはトースト機能が省かれる場合が多いのです。

スチーム加熱は水蒸気を利用して加熱する調理形式です。水蒸気を利用した加熱方法を使うと食品がしっとりとなるだけでなく、ふっくらジューシーに仕上がります。

100℃以上にもなる過熱水蒸気は食品の乾燥を防ぐだけでなく、内部までしっかりと熱を通してくれるのです。余分な油も落とせるので鶏肉などのヘルシーなサラダを好んで食べる人にはうってつけの電子レンジです。

「そんなに大層な機能はいらない！」「温められればそれで十分！」な人は、単機能電子レンジを選ぶのがおすすめです。シンプルな構造で機能を持て余さず、操作も簡単なので、簡単・直感的に使えるのが大きなメリットです。

20L以下の一人暮らし用電子レンジは、余計な機能を省いたシンプルなタイプのものがほとんどです。特にこだわりがない人は20L以下の低価格電子レンジを探しましょう。格安の中古価格で手に入れられます。

中古電子レンジは、メルカリのようなフリマサイト・ヤフオクに代表されるオークションサイト・セカンドストリートやハードオフなどのリサイクルショップで購入できます。ただし、フリマサイトやオークションなどでの購入には、トラブルの可能性や購入してからの保証がない点に意識しましょう。ヤフオクなどのオークションサイトでは中古の業務用レンジもあります。

電子レンジを安く買いたいときは、アウトレット品や型落ち品を買うのも選択肢の1つに入れるのがおすすめです。店頭展示品・キズありの未使用品や最新モデルの1つ前の型などは、定価より値下げして販売される機会が増えます。

安く電子レンジを買いたいけど中古品は少し不安な方は、アウトレット品や型落ち品が安く売り出されるのを狙いましょう。

電子レンジの買取相場は、オーブン機能なしの場合1500円程度、オーブン機能がある場合は10,000円程度となっています。これに対し、スチームレンジであれば、40,000円程度で買い取ってもらえます。買取業者としては、家電高く売れるドットコム・おいくら・買取けんさく君などが買取価格が高く評判がいいです。また、ネット査定なら基本無料のため、まだ迷っている方や、はじめての方におすすめです。

安全に使用したい方は新品がおすすめです。中古品で粗悪品にあたると、経年劣化によって発火のリスクがあるものや内部が汚れていて、熱効率が格段に悪くなっているものがあります。新品でもリーズナブルでコスパがいいものがたくさんあります。新品なら比較的安価な単一機能のものがおすすめです。

下記の記事では、おすすめの安い電子レンジを紹介しているので、ぜひご参考ください。

本記事で解説したように、中古の電子レンジでもしっかりと見極められれば、いいものが少しでも安く購入できます。自分にあった機能のものを吟味して、しっかりと商品を見極めて、中古電子レンジを見つけましょう。