オーブンレンジの寿命はどれくらい？お得な買い替え時期も紹介【20年30年持つ？】

もはや一家に1セットは必要な調理家電となった、オーブンレンジ・電子レンジ。新規で購入するとなれば、どちらもそれなりの値段になります。「高価な買い物なので、20年・30年と持つのではないか」と考える方もいますよね。

どんな家電にも共通する話ですが、耐用年数と呼ばれる指標があります。これは、メーカーが1つの商品に対してどれくらいの期間使用し続けても問題ないか、想定している寿命はどれぐらいの長さかなどを表しています。2、3年程度ならまだしも、あまりにも耐用年数を無視して使い続けていると、いつか火災や感電などの重大事故につながる可能性もあります。

今回は、オーブンレンジの寿命をできるだけ長く伸ばす方法・買い替え時期の見極め方・買い換える際の意識すべき点・処分する際のコツまで解説します。「今使っているお気に入りの家電も、いつか使えなくなってしまうかもしれない」な方は、ぜひ最後まで読んでみてください。

普段の生活に欠かせない存在のオーブンレンジは、突然の故障で使えなくってしまったら非常に不便ですよね。この記事ではオーブンレンジの寿命がどれくらいなのか、寿命がきたらどうしたらいいのかを具体的に解説します。

オーブンレンジの寿命は約10年～20年です。オーブンレンジは日々進化を続け、いろんな便利な機能が増えました。しかし、機能が増えた分、構造も複雑になり故障のリスクも増えました。高機能のオーブンレンジほど寿命は短いです。

使い方次第で、オーブンレンジの寿命は大きく変わります。10年以上使っていても、特に異常がみられない場合はそのまま使用しても問題ありません。お手入れのやり方や頻度によっても不具合の発生を抑えられるので、以下の記事もぜひ参考にしてください。

オーブンレンジの寿命はオーブンレンジの心臓部である「マグネトロン」の限界時間となっています。オーブンレンジは多数の部品で構成されていますが、その中でも「マグネトロン」が一番消耗が激しく劣化してしまうからです。

このマグネトロンの寿命は1,000時間から2,000時間です。ここからオーブンレンジの寿命が約10年だと計算されており、使い方次第では30年程度持つ場合もあります。今後、マグネトロンの研究や開発によってオーブンレンジの寿命はさらに長いものに変わっていくと期待されています。

オーブンレンジの電源がつかない場合、ヒューズが飛んでいるか基盤が故障しています。オーブンレンジ内は電源を切っても帯電しているので自身で直すのは危険です。メーカーに依頼しましょう。

また、ブレーカーが落ちている可能性もあるので、一度電源プラグを抜いて他の機械でオーブンレンジで使っていたコンセントが使えるか試してみてください。それでも使えなかった場合、オーブンレンジが故障しています。

ボタンが反応しなくなったら基盤の故障や電子回路の不具合が考えられます。基盤の修理代は高額になるため、ボタンが反応しなくなった場合は買い替えも検討するべきです。

うまく温まらなかったり、途中で止まってしまう場合はマグネトロンが劣化しています。食材を温めるために何度もオーブンレンジを使用するので余計に電気代がかかってしまいます。

オーブンレンジを使っている時に異音や異臭がする場合はかなり危険な状態なので、すぐに使用を中止しましょう。内部の装置が故障しています。メーカーに問い合わせて修理するか買い替えをしましょう。

エラー表示が頻繁に出ているときは、寿命が近づいている場合があります。頻繁にエラーで作動しないと調理にも影響が出てしまうので、買い替えを検討してください。

しかしエラー表示の内容によっては、ターンテーブルがずれているだけ・食材が多すぎるなどすぐに解決するものもあります。エラーの内容をチェックして判断するのがポイントです。

オーブンレンジは長時間連続して使用すると熱を持ってしまい非常に危険です。熱をもった状態で使用を続けると爆発する可能性もありますし、劣化を早めますので長時間連続での使用は避けましょう。

2つ食材を温めるとして、1つ目の食材の温めが終わったらすぐに次の食材を温めずに1分ほどでいいので時間を空けてから2つ目の食材を温めてください。少し時間を空け、熱を冷ます時間ができるので、寿命の劣化を避けられます。

オーブンレンジの寿命を伸ばすために週2,3回は掃除をしましょう。食べ物のカスや油汚れがあるとセンサー部分がうまく作動されません。サビの原因にもなり、劣化が早まります。毎日はしなくても大丈夫ですが、定期的に掃除しましょう。

空焚きをしてしまうとマグネトロンの寿命が一気に縮みます。オーブンレンジは、食品にマイクロ波を当てて温めるので、マイクロ波が当たるものがないとマグネトロンにマイクロ波が戻ってしまい、マグネトロン自身を傷つけるのです。

時短のために先に空焚きして庫内を温めようする気持ちは分かりますが、オーブンレンジは食品が庫内にあってこそ正常に働きます。長くオーブンレンジを使うために、空焚きはしないようにしましょう。

もし長期間使用しない場合は、コンセントを抜いておくのがおすすめです。コンセントを差しっぱなしにして放置すると、雷サージによる影響が出たり絶縁劣化につながったりします。また保管する場合は直射日光や高温多湿の場所は避けてください。

オーブンレンジは熱をもつ電化製品なので設置場所に気を付けないと、事故や故障を起こしてしまいます。基本的にはオーブンレンジの周りは換気スペースとして空けておかないと熱がこもるので、オーブンレンジ周りはしっかりと距離を開けておきましょう。

しかし、最近のオーブンレンジでは換気スペースを空けずにぴったり設置しても問題ない設計の物もありますので、設置する際には必ず確認してください。

結論、8年以上経過しているなら買い替えがおすすめです。メーカーの部品の保有期間は8年で、それ以上経過してしまうと交換や修理するために使う部品が無く修理ができません。

また、部品を探して取り寄せる必要が出てきたり時間と手間もかなりかかるため、買い替えよりも修理費が高額になる場合もあります。

オーブンレンジの修理費用はメーカーによってさまざまです。大体の修理費用は以下の表を参考にしてください。

マグネトロンやセンサーの交換で安いものだと6,000円程度で済みますが電源スイッチ関係での修理になると20,000円以上と高額なってしまいます。また、オーブンレンジは基本的に1年間のメーカー保証が付くので、購入時に確認して無くさないように保管しましょう。

電気製品にはそれぞれ部品保有期間があります。冷蔵庫やエアコンが9年、洗濯機や掃除機は6年といった年数が家電景品規約で定められてます。

オーブンレンジは、「パナソニック」「日立」「シャープ」「東芝」のいずれのメーカーも部品保有期間は製造終了から8年となっています。9年以上使っていたレンジが故障してしまった場合は、部品の供給ができない可能性が高いため気をつけましょう。

型落ちオーブンレンジのお得な買い替え時期は6〜7月です。オーブンレンジは夏前に新製品がでる場合が多く、型落ちになった商品を売り切るために夏前にセールをするためです。

型落ち品ではなく、新商品をお得に買い替えたい場合は決算期や年末年始がおすすめです。とくに、初売りはお客様をたくさん呼ぶために目玉商品として割引率が高くなっています。

慌てて購入するとどうしても割高になってしまうので、オーブンレンジの寿命とお得な買い替え時期をきちんと把握して、お得な商品を買い逃さないようにしましょう。

まずは粗大ゴミとして出す方法。オーブンレンジは「小型家電リサイクル法」のためリサイクル料金を払わず粗大ゴミとして出せます。粗大ゴミの出し方は自治体によって違いますが、基本的には以下の流れになっています。

1. 「粗大ゴミ受付センター」に電話する
2. 「粗大ゴミ処理券取扱店」で料金分の「粗大ゴミ処理券」を購入
3. 処理券に収集日、名前を記入して粗大ゴミに貼り付ける
4. 収集日の時間までに指定の場所に出す

料金に関しても自治体によって変わってきます。千葉市のオーブンレンジのゴミ処理手数料は以下になります。

25キロを超えるオーブンレンジはあまりないので780円、一人暮らし用のコンパクトタイプのオーブンレンジなら390円の手数料になります。

購入した店舗で下取りしてくれるところもあります。店舗によって条件はさまざまです。ケーズデンキなら指定機種を購入し、無料で古いオーブンレンジを下取りしてもらえます。

ケーズデンキの下取りは壊れていても、年式が古くても下取りしてもらえますが他の店舗だと年式に制限があったり、状態によっては下取りしてもらえない可能性が高いです。下取りを検討する場合、一度店舗に問合せして確認しておきましょう。

自分で処分するのが面倒な人や、急いで処分してしまいたい人は不用品回収がオススメです。不用品回収業者に依頼すれば、スムーズに処分できますし、まだ使えるものであれば買取してもらえる可能性もあります。

ただ、中には無許可で営業を行っている不用品回収業者もあります。ごみを処分する際は、

• 安心できる業者か
• 「一般廃棄物処理業の許可」を得ているか

を必ず確認しましょう。

あまり安価すぎるメーカーや聞いた経験もないようなメーカーは、故障した際の保証に関するトラブルが多く、大手メーカーに比べて、対応も悪いです。そのため、あまり安い電子レンジだからと言った理由で、知らないメーカーの商品を購入するのはおすすめできません。

アフターケアを気にする方は、どこの国の企業かもわからないような小さなメーカーではなく、大手メーカーの商品を購入するのが無難な選択です。

オーブンレンジの寿命は約10年ですが、寿命を迎えたオーブンレンジは無理に使うのはやめましょう。寿命を迎えたオーブンレンジを「まだ使えるだろう」と無理に使うと、ショートして火災の原因にもなります。寿命の症状が現れた場合には、修理もしくは買い替えの検討をおすすめします。