電子レンジの異音の原因と対処法｜なぜ変な音がする？【ブオーン・ジリジリなど】

電子レンジを使っていて、「ジリジリ」「ジジジ」「ブオーン」「ブーン」「ジージー」「ピー」「ガガガ」などの変な音を聞いた経験がある方は多いですよね。そういった異音は電子レンジの故障のサインの可能性があります。ただし、「異音＝電子レンジの故障」とは一概にはいえないのも確かです。

しかし、電子レンジの危ない異音もあるので、どんな音が危険かを知っておくと安心ですよね。異常な音を発したまま電子レンジを使うと、火災が懸念されます。問題ない音も知って電子レンジを正しく使いましょう。

本記事では、電子レンジの異音について原因と対処法を詳しく解説します。また、使ってないのに音がする場合についても解説します。買い換えにおすすめの電子レンジ12選もご紹介しているので、ぜひ参考にしてください。

カタカタ・カラカラと音が鳴る原因は3つあります。どれも危険な音ではありません。

• 庫内の回転皿がローラーの上に乗ってない
• 純正の回転皿を使っていない

純正以外の回転皿を使用するとローラーの溝に合わずきちんと乗りません。できる限り純正のものを使用し、きちんと乗っているか確認してください。また、ローラーの車輪が欠けている場合も同様の症状が出るので、ローラーの状態をしっかり確認しましょう。

• 電子レンジの外板のネジが緩んでいて近くに冷蔵庫がある

特に、冷蔵庫の上に電子レンジを置いた状態だと、冷蔵庫のコンプレッサーの振動と共鳴して異音が発生します。この場合は、外板のネジを締め直せば解消するので問題ありません。ただし、感電防止のためにネジを締める際は電子レンジのコンセントを必ず抜いてください。

電子レンジを使用しているときに鳴る断続的なカチカチ音は、過熱のコントロールをするときの内部の切り替え音です。正常な音で故障の心配はありません。

ジジジ・ジー・ジリジリなどの異音がする場合は、電子レンジが故障している可能性があります。食品が温まらない不具合も発生していたら、確実に壊れています。無理に電子レンジを使い続けると、発煙・発火などのトラブルに繋がるので使用しないでください。

保証内の場合は、メーカーに修理を依頼するのがおすすめです。保証外の場合は、修理に出すのと買い換えるのどちらがいいか調べましょう。

食品を温めている最中に、ボンッ・ポンッといった音を聞いた経験がある方は多いですよね。音が大きいのでびっくりしがちですが、温めている食品が破裂している音で問題ありません。卵やソーセージなどの皮が膜で覆われている食品が破裂しやすいです。

また、オーブンやグリル機能で電子レンジ庫内の壁が膨張した場合もこの音が鳴ります。こちらも正常な音で大きな危険性はありません。

パチパチやバチバチと音が鳴る原因は2つあります。危険な場合があるので注意してください。

• 金属がスパークしている

電子レンジに金属製の食器やアルミホイルを入れるのは厳禁です。火花が発生し、火事や火傷につながる恐れもあるため、すぐに使用を中止してください。食器に装飾された金箔・銀箔もスパークの原因になるので、電子レンジでの使用を避けましょう。

• お手入れに使った薬液が残っている

この場合もパチパチ・バチバチと音が鳴ります。電子レンジの汚れは異臭や故障の原因になるので、お手入れをするのは大切ですが、薬液はしっかり取り除きましょう。重曹を使ってお手入れをすれば、万が一庫内に薬液が残っていても異音はしません。

高音のブーン・ブオーン・キーンなどの異音は、ファンが原因の可能性があります。ファンが原因だと電子レンジの振動も目立ちます。この音は電子レンジの調理後、熱を外に放出するためにファンが動いている正常な音ですが、音が止まらない場合はファンの寿命が近づいてるサインです。

ファンの固定部分のネジを締め直すと解決する場合がありますが、それでも直らない場合は使用を中止して修理を依頼しましょう。

キーキー・キュルキュルといった異音は、電子レンジの劣化による音です。電子レンジ内のネジが緩んでいたり内部のファンが故障してたりすると鳴ります。メーカーに問い合わせや修理依頼をするのをおすすめします。

「ネジが緩んでるだけなら自分で締めればいいのでは」、と思う方もいますよね。外部のネジなら自分で締めても問題ありません。しかし、内部のネジは分解を伴う場合が多く、素人が分解すると、元に戻せない・ケガをするなどリスクが高いため推奨できません。プロに頼んで直してもらうのが最善策です。

電子レンジの庫内に何も入れていない状態で加熱するのを、空焚きといいます。空焚きをするとマグネトロンの劣化が進んで故障をまねく可能性があります。劣化が進むと異音がする場合も出てきます。

最近の電子レンジは、加熱ボタンを押しても庫内が空の状態では作動しない、安全機能が搭載されています。しかし、特に古いモデルは食材が入っていなくても作動してしまうため、うっかり空焚きしないよう気をつけましょう。

電子レンジを使っていると、長時間の加熱を連続して行いたくなる場合もありますよね。しかし、長時間かつ連続使用は、故障する可能性があるため避けてください。

電子レンジは加熱すると、本体も熱を持ちます。長時間連続で使用するほど熱の放出が追い付かず、放出されないまま本体がどんどん熱せられていきます。故障のみならず火災が発生する可能性もあるため、一度使用したらしばらく時間を空けてから行いましょう。

電子レンジの異音を予防するためには、定期的に庫内を掃除するのも大切です。電子レンジの庫内は温めるたびに食材の脂が飛んで付着したりと、少しずつ汚れが溜まっていきます。その状態を放置して使い続けると、付着した汚れからマイクロ波が反応して、発火事故につながる危険性もあります。

可能であれば、電子レンジを使うたびにキッチンペーパーなどで庫内を軽く拭きましょう。そして、定期的に中性洗剤を使って掃除してください。掃除が負担に感じる方は、庫内専用の掃除グッズを購入して行うのがおすすめです。また、頑固な汚れについてはクリームクレンザーを使うと落ちやすくなります。

電子レンジを使用していないのに「ピー」といった音がする場合もあります。その場合は修理が必要な可能性が高いため、以下の原因・対処法をよく確認して適した対応を行ってください。

電子レンジを使っていないのに音がする場合もあります。電子レンジはコンセントに繋がれていると操作ボタンの動作や時計表示などで電力を使います。それにより、制御基板についている電源トランスに通電して、振動するのが異音の原因です。

つまり、使わないときは電子レンジのコンセントを外せば解決します。音が心配なぐらい大きい場合は、メーカーに依頼して見てもらいましょう。一方、電子レンジの庫内を冷却するためにファンが回ってブオーン音がする場合もあります。

この場合は、ファンの回転が止まるまではコンセントを抜かないようにしてください。十分に庫内を冷却できないと電子レンジの故障につながります。しかし、ビー音は冷却ファンに異常が起きている可能性があるため、自分で対処せずに修理を依頼してください。

「ピー」といった音が電子レンジから鳴っている場合は、電子レンジ内部のファンが異物を巻き込んでいる可能性が高いです。このような場合は、自分で電子レンジの内部を掃除するのは難しく危険なため、メーカーに修理をお願いしましょう。

日立の電子レンジを使っていて、異音が気になるユーザーは多くいます。しかし、日立の電子レンジの異音は大体が正常なものです。たとえば、ジーといった音は電子部品やインバーターの動作音で問題ありません。異常に聞こえるキーンといった音も、モーターの動作音で正常です。

しかし、すべてが正常な音ではなく、中には故障のサインのような異音も存在します。以下に日立の電子レンジの音に関する解説ページを掲載しているので、参考にしてください。ページにない音が鳴った場合は、念のためメーカーに問い合わせをおすすめします。

異音はしなくても、電子レンジを使うたびに異臭がする・温まらないといった現象が起きた場合は買い替え時のサインの可能性があります。そのまま使用していると危険な場合もありますので、以下でそれぞれの症状について確認しておきましょう。

電子レンジのボタンが壊れた場合も買い替えのタイミングになります。修理できる場合も多いですが、電子回路などの不具合は修理額が高額です。修理費が高額になる場合は、新しい電子レンジを購入するのをおすすめします。

電子レンジの故障のサインとして、異音以外に異臭も挙げられます。もし、電子レンジの異臭を感じたら、以下の対処法を試してください。

1. 耐熱容器に水200mlと重曹大さじ2杯を入れ、重曹水を作る
2. 蓋をしないで5分加熱する
3. トレイがあれば外して丸洗いする
4. 乾いた布巾で庫内の水分を拭き取る
5. トレイを元の位置に戻して終了

庫内に食べ物の臭いや焦げが残っている場合は、上記を試せば消臭できます。解決しなかった場合は、電子回路や基板が焼けて異臭が発生している可能性があります。そのまま使うのは危険なので、買い換えましょう。

故障のサインとして異音・異臭について取り上げましたが、その他にも以下のようなサインがあります。

• 食べ物が温まらない
• 煙・火花が出る
• ターンテーブルが回らない
• 電源が入らない
• 表示が出ない

これらの症状がある場合、故障の可能性が高いです。

以下の記事では、さらに詳しく電子レンジの故障のサインについて解説していますので、「故障かも…」と気になる場合は、こちらもあわせてチェックしてくださいね。

電子レンジの寿命は10年程度といわれていて、使用頻度によってはさらに短い可能性があります。どうしても異音が収まらない場合は、電子レンジの故障や寿命の可能性が高いです。

修理に出すと安くても1万円程度の費用がかかるため、高価でない古いモデルを使用しているなら買い替えがおすすめです。1万円前後の低価格のモデルでも性能が高く、機能も充実しています。

ジジジ・ジー・ジリジリや、キーキー・キュルキュルといった異音は、電子レンジの故障のサインの可能性があります。故障しているのに無理に使い続けると、火災トラブルなどに繋がって危険です。危ない異音がしたら、電子レンジを買い換えましょう。