電子レンジ・オーブンレンジの平均サイズは？｜おすすめの奥行きや大きさ・高さ・幅も

電子レンジ・オーブンレンジを選ぶとき、何を基準に選んでいますか？種類や機能はもちろん、意外と重要なのがサイズです。スチームレンジが流行してからレンジは大型化したため、「キッチンに入らないかも…」と不安を覚えた経験もあるのでは。

サイズを確認せず選ぶと、小さすぎて一度に調理できない・大きすぎて邪魔になるなど不都合な場面が出てくることも。

本記事では、オーブンレンジの大きさを確認するうえで大切な「奥行・幅・高さ」といった外寸確認方法・庫内容量の考え方・扉の開き方の違いや人気のオーブンレンジのサイズを比較しました。一人暮らし〜4人家族向けまで幅広いおすすめ商品を紹介しているほか、買ってはいけないオーブンレンジの特徴についても言及。レンジの重さについても必見です。

まず、一人暮らし用のオーブンレンジの場合、最小は幅450×奥行350mm前後からとなります。庫内はフラットで、コンビニ弁当が1つまるまる置けるサイズです。高さは30cmを切るような商品もあります。価格も2万円以下とお手頃ですが、壁にぴったり置ける商品は少ないため、放熱スペースの考慮が重要です。

3〜4人家族といったファミリー用のオーブンレンジ(〜30L)の場合、幅は約500mmとなります。奥行きに関しても400mmは必要と、置き場所の考慮が必要です。ちなみに、この幅は30L以上の大型レンジでもあまり変わりません。

ビストロやヘルシオの上位機種といった高級オーブンレンジの場合、さらに必要スペースは大きくなります。幅はあまり変わりませんが、奥行きが450mmまで大きくなり、高さも400mm弱です。しかし、それ以上に重さが商品によっては20kgオーバーと重くなるため、置き場所にそれなりの安定感が求められます。

たとえば日立 「MRO-F5Y」の場合は、左右それぞれ4.5cm・背面10cm・上方15cm以上の放熱スペースを設けなければなりません。下記の表に必要スペースの一例を記載しているので、ぜひ参考にしてください。

機種によっては、排気口が片面に集約されていて、その分設置スペースが不要な商品があります。左右・背面ともにぴったり設置/背面のみぴったり設置の2タイプあり、左右や背面スペースを考える必要がありません。限られたキッチンスペースでコンパクトにまとめたい方におすすめです。

壁の材質によっては結露が起きたり接触跡が付く場合もありますが、その際にはレンジと壁面のスペースをとり、保護すると解消できます。

またレンジ設置場所付近にガラス素材のものがあれば、温度差で割れてしまう恐れがあります。この場合、「20cm以上空けるように～」としているメーカーが多いです。

一人暮らしなら20L以下のオーブンレンジを選びましょう。庫内容量が小さい商品の場合、機能面がシンプルなものが多く、ターンテーブル式を採用した機種がメインです。一人暮らしに活躍する冷凍食品やお弁当の温めには十分な機能を備えているため、料理が好きでホームパーティーをするような場合でない限り、20Lで十分です。

また、オーブンレンジと単機能レンジで迷う方もいますよね。単機能レンジはお弁当やお惣菜のあたためだけをしたい方や普段自炊をしない方におすすめです。しかし、あたためだけではなく、トーストを焼いたり簡単なお料理、お菓子作りがしたいのであればオーブンレンジの購入がおすすめです。

2人暮らしになると、中型に分類される20L~25Lがベターです。2人になると料理をする機会も増えますし、一度で2人分調理ができないとストレスになります。

搭載される機能は20L以下よりやや多くなるのが一般的で、売れ筋の商品の平均は2～3万円代の価格です。しかし、庫内容量が増えると重量も大きくなるため、棚に置く場合には設置スペースだけではなく、重量の確認もしてください。

料理が好きな方なら、スチームオーブンレンジの選択肢もあります。2人暮らしであれば、庫内容量を把握しつつどの程度レンジに調理機能を求めるか、といった点もポイントになります。

3人家族・4人家族向けには、25L以上のオーブンレンジがおすすめです。中型タイプまでは1段オーブンが一般的ですが、大型タイプは、2段対応オーブンを選択できる機種もあります。

2段対応オーブンの価格の目安は、5万円前後となりますが、家族が多くても一気に温められるため、毎日の負担を考えれば相応の価格といえます。

このサイズになると設置スペースが大きくなるため、単身者向けの部屋や限られた調理スペースで使用したい方は、より入念に置き場所を考慮してください。

3人以上のファミリーでは25L以上がベターと書きましたが、それは一度に家族全員分の食事を温める場合です。しかし、最近ではライフスタイルの変化もあり、食事の時間がバラバラだったり、一人分だけ後ほど温める、といった使い方をされるご家庭も多いです。

オーブンレンジは大きければそれだけたくさん入りますが、ご家庭のスタイルを考えると、「同時に大量の温めものはしない…」といった場合も少なくありません。特にサイズを気にされている方の場合は、ご自分に必要なオーブンレンジのサイズについて、一考してみてください。

テーブル方式には、フラットテーブル式とターンテーブル式があります。ターンテーブル式がお皿を回して食材を温めるのに対して、フラットテーブル式はお皿を使用しないため、庫内容量を広くとれます。

現在はどちらも加熱ムラの差はほとんどないといわれているため、庫内を広く使えて、掃除も簡単にできるフラットテーブル式が人気です。

しかし、ターンテーブル式の方が安価である場合が多いため、もう一度購入前に価格と庫内容量を比較してみましょう。

扉の開き方は、縦開きと横開きの2種類があります。比較的庫内容量が大きいオーブンレンジは縦開きタイプが多いため、設置する際には扉が開くにあたり前面に十分な距離を取れるかどうかを確認しましょう。

現在は横開きよりも縦開きが主流になりつつありますが、操作パネルが横にあるか下にあるかでも、操作性が変わります。この点もあわせて確認するのがおすすめです。

また、食材が予想以上に温まり過ぎた場合、縦開きレンジだったために扉に食材を置けて、火傷を回避できたといった例も聞きます。横開きにこだわりがないのであれば縦開きを選びましょう。

棚やラックにオーブンレンジを設置する予定であれば、必ず耐荷重を確認しておきましょう。耐荷重を確認せずに設置してしまうと、急にオーブンレンジが落下してケガや火傷をする危険性もあります。

オーブンレンジの重さの例としては、東芝石窯ドーム ER-WD5000の場合は30Lで21kg、シャープPLAINLY RE-WF261の場合は26Lで18kg～です。安全に使用するためにも、設置する前に手持ちのオーブンレンジの重さと設置場所の耐荷重をチェックしておいてください。

レンジは非常に役立つアイテムですが、庫内の掃除は面倒なものです。そのため、掃除を手軽にしてくれる「自動お掃除機能」が搭載されているモデルもおすすめです。スチームで庫内の汚れを浮かせて落としやすくしてくれる機能、庫内の油汚れを焼き切ってくれる機能までさまざまです。

最近のモデルは、元から汚れが付着しにくい加工が施されているものが多いですが、さらにこういった「自動お掃除機能」があれば手軽に庫内を清潔に保てます。

レンジで簡単に料理を作りたいと考えている方は、オートメニューの種類もチェックしておくのがおすすめ。料理に合わせて自動で加熱時間などを調整してくれるので、オートメニューが豊富なものを選ぶとレンジで作れる料理の幅がグッと広がります。

商品によっては1,000種類以上のオートメニューを搭載しているものもあるので、ご自身の好みに合わせて選んでください。

オーブンレンジを購入するなら、価格帯は気になるところですよね。安い製品で1万円から、高いと10万円を超えるものもあります。安い製品は機能がシンプルで、アイリスオーヤマ・ハイアールなどリーズナブルな製品を展開しているメーカーが主流です。

また、パナソニック・シャープといった大手メーカーの製品がほしい方は、安くても2万円を超えます。また、10万円を超えるモデルは高機能ですが、人によっては性能を持て余してしまう場合もあります。まずは予算を決めて、メーカー・必要な機能がより合う製品を選んでください。

「買ってはいけないオーブンレンジ」と断言できる商品はありませんが、「避けたほうがいいオーブンレンジ」は存在します。記事でご紹介したように用途や家族の人数に合わないサイズ・容量のオーブンレンジはもちろんですが、その他に避けたほうがいいオーブンレンジの特徴は以下のとおりです。

• 多機能すぎる
• 細かい温度設定ができない
• 中古のオーブンレンジ

オーブンレンジは多機能な点が魅力ですが、機能が多いほど価格も上がります。無駄な出費を抑えるためにも、あらかじめ自分に必要な機能を把握しておいてください。また、細かい温度設定ができない機種もおすすめしません。細かい温度設定ができないと、自分で温度の加減を調節する必要があるため手間がかかります。

また、安い中古のオーブンレンジがほしい方もいますよね。中古であればお得に手に入りますが、中古は故障の確率が高く、状態が良くなかったりとデメリットもあるものです。長く使うものなので、心配なく使える新品がおすすめです。以下の記事で後悔しないオーブンレンジの選び方について紹介していますので、こちらもぜひ参考にしてください。

ここまで、オーブンレンジの選び方やおすすめ商品について解説してきましたが、費用を抑えたいという方やオーブン機能がなくてもいいと感じる方には電子レンジもおすすめです。

電子レンジも日々進化しており、コンパクトなサイズ感のものや持ち運びやすい重さのものなど、さまざまな種類の商品が登場しています。

下記の記事では、メーカーごとの比較や軽くて運びやすい電子レンジのおすすめを紹介しています。電子レンジを選ぶ際はぜひ参考にしてください。

オーブンレンジは、設置スペースを確認し、家族の人数から庫内容量を導き出すとベストなサイズを選択できます。毎日のように使うものだからこそ、使い勝手のいい大きさにこだわって選べば料理が楽しくなること間違いなしです。