【徹底解説】電子レンジの電気代はどれくらい?計算方法も紹介

家電の中でも使用頻度が高い電子レンジ。最近では電子レンジのみで調理ができる時短レシピも多く考案されているので、「毎日使う」という方も多いはずです。そこで気になるのが電子レンジの電気代ですよね。一体電子レンジにはどれほどの電気代がかかっているのかについて解説します。

2021/07/09 更新

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電子レンジはお弁当のあたためから調理まで、1台あると非常に便利な家電です。最近では電子レンジを使った時短メニューも人気なので、1日に何回も使用するという方も多いのでは?そんな使用頻度の高い電子レンジですが、一体電気代はどれくらいなのでしょうか。

 

調理家電の中でも使用頻度の高い家電である「IHクッキングヒーター」「炊飯器」「エアコン」と「電子レンジ」の消費電力を比較してみました。

 

家電名 消費電力
IHクッキングヒーター  1400~3000W
エアコン 300~3000W
電子レンジ(オーブンレンジ) 1000~1400W
炊飯器  100~300W

 

オーブンレンジはIHクッキングヒーターよりも消費電力が安いことがわかります。では電子レンジの実際の電気代はどれくらいなのでしょうか。

電子レンジの電気代は、家電の中でも安い部類に入ります。1kWhの電気代単価27円の契約をしている場合で、500Wの電子レンジを使用すると仮定しましょう。その仮定の元、公式に当てはめて計算すると、3分間で0.675円、つまり1円以下という結果になります。

 

1日に10回使用したとしても、6.75円です。これを1ヵ月使用した場合には202.5円となります。ただし、電気代は電力会社と契約する必要がある為、契約しているプランごとに電気料金は微妙に変わわることを留意しましょう。また、計算方法については後ほど詳しくご説明します。

電子レンジは、ターンテーブル式とフラット式の2種類があり、それぞれに特徴が異なります。それぞれの特徴と仕組みを見ていきましょう。

 

ターンテーブル式は、安価なモデルに多く採用されています。くるくると回転するターンテーブルが搭載されており、スイッチを入れるとアンテナから放出されるマイクロ波がターンテーブル・食器・食材・庫内の壁などあらゆるものに反射して全方向から温める仕組みです。

 

ただし、アンテナが1か所しかないこと、ターンテーブルが回らないとしっかりと温まらないなどデメリットもあります。コスパ重視の方にはおすすめですが、温めムラができやすい点には注意してください。

フラットテーブル式もアンテナは1か所ですが、アンテナ自体が回転し、さらに、アンテナの近くにプロペラがあり、プロペラで全方向にマイクロ波を拡散させるのが特徴です。価格はターンテーブル式よりも高いものの、ムラになりにくいというメリットがあります。

 

また、庫内がフラットなため、大きめのお弁当もムラなく温められます。たくさんの食材を一度に温めたい際にも活躍します。

ここからは、電子レンジの電気代の計算方法を詳しく解説していきます。電子レンジのW数から1日の電気代を計算するには、kWh(キロワットアワー)という単位を求める必要があります。kWhとは、1kWの電力を1時間消費もしくは発電した際の電力量を表す単位です。kWhを求めるまでの過程は以下の通りです。

 

①電力量(Wh)を求める。

消費電力(W)×時間(h)=電力量(Wh)

 

②電力量(Wh)をkWh(キロワットアワー)に換算する。

電力量(Wh)÷1000=kWh(キロワットアワー)

 

③kWh(キロワットアワー)に電気料金単価を掛け電気代を求める。

kWh(キロワットアワー)×1kWhあたりの電力量料金=電気代

電子レンジの電気代は意外に安く、1kWhの単価が27円の場合、電気代は以下の通りになります。電子レンジを購入する際は、こちらを目安にしてください。

 

ワット数 500W 600W 700W 800W
1分 0.25円 0.27円 0.315円 0.36円
3分 0.675円 0.81円 0.954円 1.08円
10分 2.25円 2.7円 3.15円 3.6円

レジピを見ながら調理するときや、冷凍食品や温めが必要なお惣菜のパッケージには、電子レンジで温める目安のワット数と時間が記載されています。しかし、目安のワット数と家の電子レンジのワット数が違うと時間が分からず困ったことはありませんか?

 

例えば、パッケージやレシピには「1200Wの電子レンジで2分温める」と記載があり、家の電子レンジは600Wだったとします。このケースだと、2分では十分に温まりません。そんな時は「目安ワット数×時間÷家の電子レンジのワット数」で計算することができます。

 

この場合ですと、1200W×2分÷600W=4分となりますが、もし時間が何分何秒と細かく指定されている場合は、分を秒にして計算すればOKです。

電子レンジの使用シーン毎の電気代が気になるという方もいらっしゃるのではないでしょうか?ここからは、パナソニックのオーブンレンジ「NE-MS266」を例に挙げて、使用機能ごとの電気代を説明します。

 

パナソニックのオーブンレンジ「NE-MS266」のレンジ機能の消費電力は1.42kWです。1kWhの単価が27円の場合、電気代は以下のようになります。

 

時間 電気代
1分温めた場合 0.639円
3分温めた場合

1.917円

10分温めた場合

6.39円

 

では電子レンジで時短調理をした場合には、どれほどの電気代がかかるのでしょうか。例えばパスタを茹でる場合には、パスタに表記されている茹で時間+4分間(ワット数により異なる)、温めるだけです。

 

例として茹で時間7分のパスタを1人前調理した場合に、電気代は7.029円となります。電子レンジ調理の場合、パスタの量が増えるとその分加熱時間が長くなる為、量が多い場合にはガスコンロを使用した方がよさそうです。

パナソニックのオーブンレンジ「NE-MS266」のオーブン機能の消費電力は1.27kWです。1kWhの単価を27円とし、オーブン機能でよく使われる20分・35分・40分の3つに分けて計算した場合、電気代は以下のようになります。

 

時間 電気代
20分温めた場合

11.43円

35分温めた場合

20.00円

40分温めた場合

22.86円

発酵機能は、オーブン機能を使って庫内温度を40度で保っている状態になります。発酵にはだいたい40分から50分ほどの時間がかかりますが、今回は50分として計算します。

 

先述の通り、パナソニックのオーブンレンジ「NE-MS266」のオーブン機能の消費電力は1.27kWこれらを参考にして1kWhの単価を27円として計算すると、電気代は約28.575円となります。しかし実際には最大電力で加熱し続ける訳ではないため、ここまでの電気代にはなりません。

冷凍食品や冷凍した作りおきのおかずを解凍するときは、どのくらいの電気代がかかるのかを見ていきましょう。ここでは700Wの電子レンジを例に紹介します。

 

時間 電気代
30秒 0.22円
1分 0.27円
2分 0.81円
3分 1.35円

 

量が多くなると時間もかかるので、その分電気代もかかります。冷凍した食材の場合は、解凍モードを使った方がお得になることも。例えば200gの冷凍肉を解凍モードで解凍した場合は、3分半で約0.54円なので、量によって解凍モードを使うのもおすすめです。

ご飯・コップ1杯の水・煮物の下準備という3つのシチュエーションで、電子レンジと他の家電ではどちらが安いのかを比較してみましょう。

 

ご飯を1人分だけ温めたいときとき、冷ご飯は700Wで1分温めると電気代は約0.27円かかります。これが冷凍ご飯の場合は、少し時間多くかかるので3分で約1.35円です。

 

炊飯器で保温した場合は、1時間で約0.37円、2時間で約0.74円なので、炊きあがってから1時間~2時間以内であれば、炊飯器で保温した方がお得です。ただしすぐに食べられないときは、小分けして冷蔵・冷凍保存の方がいいでしょう。

コップ1杯の水を温めた場合は、700Wで1分として約0.27円です。同じ量の水を電気ケトルで沸かした場合は、約0.5円かかります。コーヒーや紅茶を淹れるので熱湯を使いたいという場合は電気ケトル、温めるだけの場合は電子レンジの方がお得です。

 

ただし、電気ケトルもメーカーやモデルで消費電力は異なりますし、温度設定ができるものであれば電気ケトルの方が便利と感じることもあるでしょう。シーンに合わせてどちらがお得か見極めてください。

煮物をする際は、生のから煮るよりも電子レンジで加熱してから煮る方が時短になります。最初に5分加熱するだけで柔らかく味が染み込みやすくなるのもポイントです。5分加熱した際の電気代は約1.125円ですが、ガスで20分煮るとガス代は約7円かかります。

 

量にもよりますが、煮物の下準備には電子レンジで加熱してから煮る方がガス代を節約できてお得です。夏はガスで煮る時間を短縮できるので、ぜひ活用してください。

「古いレンジは電気代が高くなる」という情報を目にしたことはありませんか?実際に古い機種を使用していると電気代は高くなってしまうのか、気になることろですよね。結論から言うと10年前くらいの機種であれば電気代に大きな差は出ないといえます。

 

電子レンジには食べ物を加熱するのに欠かせないマグネトロンというパーツがあります。マグネトロンは強力なマイクロ波を発生させる装置です。この装置は現状、これ以上の性能を高めることは難しいといわれているそうです。

 

このことからマグネトロンの消費電力は10年程度であれば大きな変化はなく、電気料金も変わりません。ただし、15年以上前のものになると、最新機種に比べて消費電力に差が出てきます。電気代が気になる方は、買い換えるという手段も視野に入れましょう。

料金プランごとに異なりますが、電子レンジの電気代は深夜の方が安いです。電気は安定的に供給し、余れば捨てる必要があります。電気が余るのは使用ピークのお昼より、深夜の時間帯になります。そのため、電力会社は電気を深夜帯に使い切りたいと考えるのです。

 

ピークの昼意外にも安定的に使用してもらおうと、電力会社は時間帯別プランなどを提供しています。電力会社により違いますが、夜の9時~朝の5時ぐらいまでは特に料金が安くなるのでお得です。

 

もちろん、サービス形態による違いもあるので、自分がどのプランに入っているか確認して、できるだけ安くなる時間帯に電子レンジを使用するといいでしょう。

電子レンジは食品だけではなく、庫内にあるゴミの塊や異物などにも電波が反応します。そのため、飛び散った食べ物のカスなどが庫内に付いていると、温めた時に余計に電気代を食うので注意してください。

 

特に、ターンテーブル製の電子レンジは要注意。電気代を節約するコツとしては、常に電子レンジの庫内をきれいに保つことを心がけましょう。食べ物のカスやゴミの塊などがある場合、「重曹水」などで拭いておけば清潔に保てます。

ターンテーブル製の電子レンジは、中心部より端っこに食品を配置して温めた方がいいというのはご存じでしょうか?なぜなら、ターンテーブル製の電子レンジは、マイクロ波を拡散させるアンテナが中央にはありません。

 

そのため、中心部に食品を配置して温めるとムラが出てしまいます。ターンテーブル製電子レンジのマイクロ波は側面から放出されるため、端っこに食品を配置することで電波が均一に当たるのです。

 

結果的に、いつもより素早く温められるので、電気代の節約にも繋がります。ただし、すべての電子レンジがそうではないので注意しましょう。ちなみに、フラットタイプの電子レンジは、中央にマイクロ波を拡散させるアンテナがありますのでこの必要はありません。

電気代は契約プランによって大きく差が出ますので、契約プランの見直しも一つの手段です。2000年から2016年の間では、電力会社を選べる電力自由化の仕組みが生まれ、徐々に全国に広がっていきました。2000年ではオフィスビル用途が、2004年には中小企業が、2016年には家庭用まで電力自由化は広がりを見せています。

 

この電力自由化の影響で、基本料金が"0円"の新電力と言われる電力会社が多く誕生しました。新電力は、基本料金が0円で、「電気料金を従量制」にする料金システムです。

 

月によって電気の使用量が異なる方は、基本料0円の検討がおすすめです。使用料が多いご家庭ほど、今より電気代が節約できる可能性があります。下記の「Loopでんき」のサイトで仕組みの詳細をチェックしてみてください。

手間を省きたいからと、1度に大量の食品を詰め込むとムラができます。時短を目指すときについやってしまいがちですが、かえって効率が悪くなるので注意してください。また、食品同士をくっつけるのも効率が悪いので、小分けにして数回に分けて温めましょう。ターンテーブル式はできるだけ外側に置いた方が中まで熱が通ります。

ブロック肉のように大きいものを解凍する際は、そのままだと余計に時間と電気代がかかります。まずは小分けにしてから冷凍するのがおすすめです。小分けにしておけば、解凍するときも時間の節約できるので一石二鳥。翌日に使用するのがわかっているのであれば、前日から冷蔵庫に移しておくとさらに電気代を節約できます

電子レンジの電気代は意外に安いということが分かりましたね。また、電気代の節約を試したり、電気料金プランの見直したりすることで電気代を更に安くすることができます。電子レンジは時短料理にも役に立つので、ぜひ活用してください。