テント ゼインアーツ ZANEARTS ROGA-4 DT-004 ロガ4

2018年8月に立ち上がった新しいアウトドアブランド・ゼインアーツ。商品投入後、予想を上回る勢いで売れ、テントやタープに関してはすべて抽選でしか入手する方法がないほど人気が高いメーカーです。

そんな人気のゼインアーツの商品の中にロガ4という2ルームテントがあります。ロガ4は高さ140cmとやや小さめですが、高い耐風性能を備え、インナーテント・前室にも設置できるグランドシートが付属しているのが特徴です。

本記事では、ロガ4の魅力やデメリットについて詳しく紹介します。実際に使用している人の口コミや気になる問題点についても触れていますので、ロガ4が気になる人はぜひ参考にしてください。

ロガ4は一番高い部分が140cmと一般的なテントに比べるとやや低いですが、横幅と奥行きはほぼ同等の広さを有しています。付属のインナーテントは4人用ですが、実際に4人で使うとやや手狭なので、2人キャンプ用と割り切って使うのもいいかもしれません。

「2方面に出入口がある」「ライトを吊り下げるフックがある」「テント内に小物入れ用のポケットがある」など機能性も充実しています。

ロガ4は2つのダブルクロスフレームをブリッジフレームで固定する横風に強いフレーム設計を採用しています。この設計によって耐風性能が高くなっているので、風が強い日のキャンプに使いやすいのが魅力です。

しっかりとペグダウンをしておけば、強い風でも浮くような感覚がなく、風が隙間から入ってくることもほとんどありません。風が強い予報の日にキャンプが重なってしまった時の候補にしたい一張りです。

ロガ4はコンパクトな設計が魅力で、総重量も約6.8kgと非常に軽量に作られています。テントは生地やポールが重くて持ち運びが億劫に感じることがありますが、ロガ4ならそこまで苦になりません。

軽量＝強度が弱そうと感じられるかもしれませんが、生地の表面をシリコーン加工など、軽量化だけでなく強度の面でも工夫されています。ロガ4は軽量かつ丈夫な2ルームテントが欲しい人におすすめです。

2ルームテントは、設営や撤収が面倒そうと思うかもしれません。しかし、ロガ4はポールを通す部分とポールが色分けされており、慣れていない人でも迷うことなく設営できる工夫が施されています。

また、インナーテントは中のOリングに引っ掛けて2ヶ所ペグダウンするだけなので、非常に簡単です。撤収時は、インナーテントを付けたままでもOKで、2回目からはテントを設置するだけでインナーテントも設営できます。

ロガ4は、基本的にシンプルな色味ながら、そのシンプルさと左右対称なフォルムがおしゃれに感じられます。同じ色味で統一するもよし、アース系カラーなどお好みのカラーのものと組み合わせて演出するもよし、思い思いの雰囲気を作れるのも魅力です。

ロガ4は一番高いところで140cmなので、それ以外のところは140cm以下になります。小さな子供にはデメリットに感じないかもしれませんが、大人は窮屈に感じるかもしれません。特に出入り口部分が低くなっているため、荷物が多いと出し入れだけで疲れてしまいます。

1度中に入ったらあまり外には出ないという人なら問題ありませんが、出入りを繰り返す人にはやや不向きなテントです。

ロガ4にはスカートが付いていないので、寒さの厳しい冬キャンプには使いづらく感じるかもしれません。スカートの有無で保温性が変わってくるため、少しでも寒さを和らげたい人には不向きです。

ロガ4のインナーテントは2面オープン・メッシュ付きですが、フライシートは4面オープンできるものの、メッシュが付いていません。メッシュが付いていないと虫が入ってきやすいので、前室で過ごすのが好きな人には苦痛に感じるかもしれません。

ロガ4は大人2人で使う分には十分な広さがあります。しかし、小学生以上の子供がいるファミリーや、荷物が多い人にとってはやや狭く感じるなど、使用人数や物量によって意見が分かれます。設営後ずっとテントの中にいるわけでなければ、気にならない人もいるかもしれません。

ファミリーで広々と快適に過ごしたいなら、もっと広くて高さのあるテントを検討するのが無難です。

デザインの良さとリーズナブルな価格で人気のゼインアーツですが、人気のあまり常に品薄状態が続いています。ゼインアーツのテントやタープは2022年5月現在、一部店舗では先着順で販売する形式を取っているところもありますが、基本的には抽選でしか購入できません。

しかし、ロガ4は、2022年は生産を停止すると公式から発表されています。ECサイトの在庫かフリマサイトなどの中古品を購入するしか方法がないため、注意してください。

ロガ4に似ているテントとしてサバティカルのギリアがよく挙げられます。2人用・5人用の2種類のインナーテント付属で、高さがロガ4よりも高いですが、価格はロガ4よりも約2万円も安いため、コスパに優れたテントです。

しかし、ギリアはロガ4に比べて重量が13.8kgと約2倍もあり、持ち運びの点ではロガ4に軍配が上がります。コスト・高さを取るならギリア、重量を取るならロガ4と明確な違いがあるので、それを基準にして選びましょう。

ロガ4はフライシートを4面オープンにでき、両端のシートを跳ね上げるスタイルでも使用できます。タープのような使い方ができるので、タープを張らないときに日差しを避けながらのんびり景色を眺めたいときにおすすめのスタイルです。

両端を跳ね上げるためには、ポールが別途4本必要になるため、全面オープンしたいときは忘れずに用意しておきましょう。

ゼインアーツの人気2ルームテント・ロガ4について紹介しました。メリットもデメリットもあるロガ4ですが、重量が軽いため持ち運びやすいのが最大の魅力です。残念ながら2022年中は再販の望みは薄いですが、再販されたら購入して、その使い心地を試してみてください。