テント ゼインアーツ ZANEARTS GIGI-2 ギギ2 PS-022

ゼインアーツは日本の長野県松本市生まれの国産ブランドで、リーズナブルな価格帯と高い機能性が人気です。これまで中型サイズを中心に展開してきたゼインアーツ初の大型サイズのシェルター「ギギ2」は、ファミリーやグループキャンパーの注目を集めています。

そんな大型シェルターのギギ2は、持ち運びが大変そう・設営が難しそうといったイメージがありますよね。実は、ギギ2は軽量コンパクトで大人1人でも持ち運べて、15分程度で設営撤収できるとても手軽なシェルターです。

そこで今回は、気になるギギ2の評判・レビュー・口コミを調査しましたので、ぜひ参考にしてください。ギギ2の魅力やデメリット、スカートの自作方法も紹介します。

ギギ2の設営時サイズは、幅750×奥行き400×高さ220cmです。3～4人のファミリー・グループキャンプであれば、一幕で足りる広々サイズのシェルターとなっています。ギアを収納してクローズしても十分な広さと、成人男性が直立できる高さが魅力です。

シェルターなので、寝る場所はインナーテントやコットをインストールしてください。メッシュシェルター付きのコットは、寝心地もいいのでおすすめです。テントやコットの隙間にコンテナやギアなどを置くと、前室を広めに確保できます。

ギギ2はツーポールのシェルターなので、設営が簡単なのもうれしいポイントです。大人1人でも15分程度で設営できます。設営手順を紹介しますので、参考にしてください。

1. 幕を広げて、周囲4か所をペグダウンします。この時点で長方形に整えるのがポイントです。
2. エクステンションポール側から中に入り、2本のポールを立ち上げます。
3. センターポール・エクステンションポールを設置したら、二又ロープをペグダウンします。
4. エクステンションポールの左右をペグダウンしたら完成です。

ギギ2はシリコーンポリエステル生地の採用により、同サイズのシェルターに比べて軽くてコンパクトな収納が可能となっています。収納サイズは72×20×25cmで総重量は7.5kgと、大人1人で持ち運べるサイズ感です。車にも乗せやすく、収納場所にも苦労しません。

ゼインアーツのギギ2は、別売りのインナーテントを吊り下げられるようになっています。また、専用のインナーテント以外に、手持ちの小型テントやポップアップテントを活用したカンガルースタイルもおすすめです。

ギギ2は室内空間が広いので、3人用テントでも入れられます。大人のグループキャンプなら、それぞれのコットを用意するのもひとつの方法です。利用人数やシーンに合わせて、使い心地のいいレイアウトにアレンジしてみてください。

ギギ2の幕には、遮光性を高めるために遮光ポリウレタン加工が施されています。幕の裏面に着色ポリウレタンを塗布して縦糸と横糸の隙間を埋めて、日差しの透過を軽減する方法です。真夏の強い日差しもしっかりと防いでくれるので、夏キャンプも涼しく過ごせます。

ゼインアーツはリーズナブルな価格帯と機能性の高さからコスパが高いのも特徴で、ギギ2も65,780円(税込)と同サイズのシェルターと比較してもかなり安い価格で販売されています。安い価格でありながら幕としての機能性はとても高いので、大型シェルターを探している方におすすめです。

ギギ2の天井部分にはロープ取付用のループが備わっていて、稜線上の端から端までロープを渡せるため、使いたい位置にランタンを吊るせます。幕内で使用するランタンは、LEDランタンが安心です。おしゃれなデザインや虫よけ効果のあるものなど、好みのものを選んでください。

ギギ2は室内空間の広い大型シェルターなので、設営には広いスペースが必要です。設営だけで28㎡程度を使用するため、比較的広い10×10mサイズの区画でもややきついと感じるかもしれません。区画サイトを利用する場合は、前もって広さを確認しておいてください。

フリーサイトで広い場所を確保できれば問題ありませんが、混雑している場合はテント周りに余裕をもてない可能性もあります。その場合は、広々とした室内空間を活用したおこもりキャンプをするのも、ひとつの楽しみ方です。

ギギ2のペグダウン箇所は、ドアパネルの跳ね上げなしでも14本とやや多いです。幕体を立ち上げるだけならペグ4本で可能ですが、広々としたギギ2本来の構造を作るためには片側だけで5本、両側で10本のペグダウンが必要になります。

ペグダウンを減らして設営しても使用できますが、ペグダウンを省いた分だけ支障が出てしまうため、安定して使用するには規定どおり14か所のペグダウンがおすすめです。

雨の日にドアパネルを跳ね上げて使用していると、ドアパネルのスリットから幕内に雨が入ってきてしまいます。雨が降りそうなときは、レイアウトを変えたりインナーテントの設置向きを調整するなど、幕内のものがスリットから入り込む雨に濡れないような工夫が必要です。

雨天ではドアパネルを片方だけにしたりファスナーを途中まで閉めるなどの微調整で、幕内への雨の侵入が軽減されます。また、ドアパネルを跳ね上げるポールの高さを低くして、ドアパネルを伝った雨の流れ込みを防いでください。

ギギ2にはスカートがないため、冬キャンプには向いていません。スカートとは幕と地面の間を塞ぐ布で、寒い冬の風雨がテント内に侵入するのを防ぐ役割があります。スカートのないギギ2は外気が入り込みやすいため、気温が下がってくる季節にはダウンシュラフなどで対策してください。

ギギ2をしっかりペグダウンして設営していれば少々の風は問題ありませんが、強風にはやや弱いテントの形状です。特に、ドアパネルをタープのように跳ね上げている場合、ドアパネル側からの風の影響を受けやすい傾向にあります。

反対面に風抜けを作るなどの対策も可能ですが、強風時の設営は避けた方が無難です。どうしても設営したい場合は、風向きに対して垂直になるように設営してみてください。

テントやシェルターは、収納前にしっかり乾かすのが原則です。湿ったまま収納してしまうとカビの発生の原因となるため、必ず乾燥させてから収納してください。ギギ2は幕体が大きいため、乾かすのが大変なのがデメリットです。

大きな庭やベランダがあれば問題ありませんが、マンションなどでは干す場所に苦労します。購入前に、テントを干す環境についてイメージしておくのも大切です。

ゼインアーツのテント・シェルターは人気が高いため、入手困難と言われています。さらに、ゼインアーツは製品の直販を行っていないので、正規代理店から購入するのが基本のため、入荷情報などを調べておくのが購入への近道です。

販売方法は取扱店により異なり、入荷日に実店舗に並んで直接購入するのが最も手に入れやすい方法とされています。また、店舗ごとの抽選販売やオンラインショップで購入する方法があります。競争率が高い商品なので、入荷日には万全の態勢で臨んでください。

ギギ2とスカイパイロットTCとの違いを表にまとめました。大きな違いは重量で、約7.5kgと軽量なギギ2に対してスカイパイロットTCは約22.4kgと重さがあります。一方で、スカイパイロットTCはスカートや凍結防止ビスロンジッパーなど、冬キャンプ向きの機能が豊富です。

ギギ2にはスカートが付いていませんが、少しでも暖かく使用したい場合は身近な材料で簡単にスカートを自作できます。材料と作り方を紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

1. 材料(養生シート・ダブルクリップ32mm)を用意します。養生シートはナチュラルカラーも販売されているので、ギギ2のカラーに合わせるのがおすすめです。
2. 養生シートを30～40cm幅の帯状に切ります。シート外側の芯は切り取っておくと、テント装着時の邪魔になりません。
3. 幕体の裾部分に、養生シートを装着します。幕体を傷つけないようにシートで挟んでダブルクリップで留めるのがポイントです。
4. 出入口以外に養生シートを装着すれば自作スカートの完成です。取り外し可能なので、季節に合わせて装着してください。

この記事では、ギギ2の評判・レビュー・口コミを紹介しました。ギギ2はファミリーやグループなどの大人数キャンプに最適な高機能大型シェルターです。開放的で広々と使えるコスパの高いギギ2で、ファミリーキャンプを満喫してください。