キヤノン デジタル一眼 EOS-1DS MARKⅡ

長過ぎず短過ぎず、適度な長さのストラップ。他のストラップだと、手に持つときでも何重にも巻く必要がありますが、このストラップは一回り巻くだけで適度な長さになります。

片手で固定して持ち歩いてもよし、カメラをぶら下げて歩くのもよし。伸縮性があるので、肩掛けでも快適に使えます。

レンズを着けたままでも、風呂敷のようにカメラ全体を包める保護クロスです。クッション性もある保護クロスが、カメラ本体を汚れ、傷、水滴などから守ってくれます。

カメラを包むときは、クロスの上に置いて畳んで留めるだけ。そして使いたいときに包みを解いて、すぐに撮影することもできます。畳んでポケットに入れることもできるので、荷物もかさ張りません。

EOS-1Ds MarkIIのバッテリーはニッケル水素パックが採用されています。電池の容量や取り付けやすさなどを考えると、少々値段は張っても純正品を使用するのがおすすめです。

充電には下記で紹介するニッケル水素チャージャーNC-E2を使用します。セットで購入すると良いでしょう。充電時間は約120分となっています。

1670万画素・35mmフルサイズCMOSセンサーが搭載されているおかげで、色・輪郭などが鮮明に映し出されるようになりました。

画素数が少ないと印刷したときにモザイク画のように粗く出力されることもありますが、EOS-1Ds MarkIIなら、A3などの大きなサイズで印刷しても、粗さはほとんど目立ちません。

シャッターチャンスを逃したくないユーザーのために、EOS-1Ds MarkIIには独自に開発された映像エンジン「DIGIC II」が搭載されています。この映像エンジンは画質が高いだけではありません。

連続撮影が最高で4コマ/秒、約32枚が可能で、起動する時間もわずか約0.3秒。高い画質が特徴のEOS-1Ds MartIIは、レスポンスの速さにおいてもプロのニーズに応えているのです。

防滴・防塵構造も施されているので、少々の悪天候下でも問題なく使用することができます。

本体には軽量・高強度なマグネシウム合金が採用されているため、過酷な撮影条件でも十分耐えうる堅牢な造りです。シャッターについても、20万回の耐久性が実現されています。

EOS-1Ds MarkIIは発売から10年以上が経過しているため、最新機種と比べてどうしても機能的に劣ってしまうものがあります。

まず、液晶画面が小さく、見えにくいです。小さいながらも約23万画素で画質は悪くないのですが、構図の再確認程度でしか使えない簡易モニターとして使うしかないと言わざるを得ません。また、ライブビューやゴミ取りといった便利機能も搭載されていません。

このカメラはプロ向けとして作られているため、操作性もプロ機特有のものとなっています。ボタンの2個押しなど両手での操作が必要となるので、撮影シーンに応じて頻繁に設定を変更するときは複雑な操作が煩わしく感じます。誤操作が減る代わりに利便性を犠牲にした結果なのでしょう。

本体はレンズをつけていない状態で1215gで、片手で持つのが少し難しいくらいに重いです。レンズの重さによっては1500gを超えてしまうことも。手持ちでの撮影の他、三脚を使用して撮影するときもバランスを崩しかねないほどの重さです。

EOS-1Ds MarkIIには連写機能もついています。連写速度は秒4コマです。速い・激しい動きのスポーツ系では、この連写速度だと少しまどろっこしいものを感じることもあります。

そして最大の欠点として挙げられるのが、ノイズ耐性に弱いことです。一般的に、暗い場所でISO感度を上げて撮影するといいと言われています。ですが、EOS-1Ds MarkIIはISO感度を上げるとノイズが入りやすいのです。ノイズが目立つのでむやみにISO感度を上げることも出来ず、少し薄暗くなった程度でも撮影できなくなることもあります。

EOS-1Ds MarkIIの画素数は1670万で、かつては世界最高でした。今では2000万以上の画素数を持つカメラが当たり前のように存在していますが、その中にあってもEOS-1Ds MarkIIの画質は全く見劣りしません。色再現性が優れていて、イメージどおりのものがそのまま撮影できるからです。

A2・A3サイズで印刷する程度なら、1670万画素でもまったく問題ありません。品の良い色味、立体感に驚かされることでしょう。どんなレンズで撮影しても、Lレンズのようなクリアな質感の写真に仕上がります。クリアな質感と、自然で繊細な写真を撮りたいときにLレンズを使用すると良いでしょう。

ぶつけても落としても絶対に壊れなさそうだと思える、堅牢なボディです。この堅牢さは他のEOSシリーズにはありません。硬くて重いカメラですが、腕力に自信のある人なら片手での撮影も可能です。ボディはグリップしやすい形なので、ホールド感は良好です。望遠レンズなどを装着したときのホールド感は最高の一言に尽きます。

通常の昼間の撮影においては、色感・解像度ともに何も言うことはありません。レスポンス、バッテリーの持ちも非常に良いです。メディアを2個入れられるので、撮影枚数が多いときでも安心して撮影を続けられます。造りの良い機械が発する澄んだシャッター音に魅力を感じる人も多いです。

EOS-1Ds MarkIIの画素数が1670万画素なのに対して、EOS 5D MarkIIの画素数は2110万画素です。画素数に約500万以上の差があります。より繊細で美しい写真撮影が可能になりました。

ISO感度は標準で100〜6400で調節できるもので、拡張するとISO50、12800、25600にも設定できます。標準では100で設定されているのに、拡張機能を使ってISO感度を下げられるところに注目です。

スタジオなどでストロボの光を絞りきれないときなど、強すぎる光の下で撮影する際にISO感度を下げるという使い方ができるので、便利です。EOS-1D MarkIIが標準ISO100〜1600だったのと比べると、大幅に感度が引き上げられました。また、動画撮影も可能です。

EOS-iDs MarkIIではコンパクトフラッシュ、マイクロドライブ、SDカードを記録メディアとして使用できましたが、EOS 5D MarkIIの記録メディアはコンパクトフラッシュのみです。

防塵防滴、ごみ取り機構、ライブビューも標準搭載されています。重さは810gで、EOS-MarkIIよりも少し軽くなりました。

EOS-1Ds MarkIIIは総画素数と有効画素数は同じではありません。総画素数は2190万画素、有効画素数は2110万画素です。上で紹介したEOS 5D markIIと同じ有効画素数なので、どちらでもきれいな写真を撮ることができそうです。

ISO感度は標準でISO50〜3200で、最高値がEOS-1Ds MarkIIの2倍まで設定できるようになっています。最低値が50に設定されているという違いもあります。また、ファインダー倍率、液晶モニターのサイズもEOS-1Dsと比べると若干大きくなりました。ファインダー倍率は0.76倍、液晶モニターサイズは3インチです。

EOS-1Ds MarkIIにはなかったライブビューが新たな機能として搭載されました。

撮影中の被写体を液晶モニターに映すことができるようになったため、理想の角度を探して撮影することが簡単にできるようになっています。EOS-1Ds MarkIIでは簡易的なモニターでしかなかったのに、EOS-1Ds MarkIIIでは機能が増えて使いやすくなりました。

その他の機能に防塵防滴、ごみ取り機構もあります。

Canon EOS-1Ds Mark II デジタル一眼の種類について、商品概要、説明書、おすすめポイント、口コミ・レビュー・評価、他製品との比較をまとめました。

このデジタル一眼は発売当時、世界最高の画素数を誇るデジタル一眼でした。業界の技術の進歩は凄まじく、現在では1670万画素でも解像度が低い方になってしまいました。ISO感度を上げるとノイズが入りやすい、液晶モニターが小さく見づらい、本体が重いなど弱点が多くありますが、根強いファンが多いのも事実です。

1670万画素でも高画質であることに変わりはありませんし、A3サイズまでの出力ならノイズも気になりません。ノイズの調節さえ上手くできれば、きれいな写真を撮影することができるでしょう。

中古で安く手に入れることもできますが、EOS-1Dsシリーズはプロ仕様となっているため、初心者向けとは言えません。ある程度デジタル一眼に慣れている人でも、操作性を複雑に感じたり、機能が多すぎると感じるため使いこなすのは難しいようです。

機能性、操作性などを総合的に見て、自分にぴったりのカメラを探してください。