真空ミキサー・ブレンダーおすすめ8選｜スロージューサーとの比較も

ミキサーやブレンダーは料理の下ごしらえをしたり、ジュースやスムージーを作ったりできるなど幅広いシーンで使われる便利な家電です。さまざまなフルーツを混ぜて作るスムージーは美味しいし健康によく最高ですよね？

そんなミキサーでつくるスムージーですが、ミキサー内で空気に触れ酸化してしまうことで、栄養成分や味が悪くなってしまいます。そこで今回紹介するのが真空機能付きのミキサーです。真空機能を用いて真空状態でスムージーを作ると、美味しい味、高い栄養価を保つことができます。

この記事では真空機能のメリットについて具体的に解説し、真空機能のあるミキサー・ブレンダーの商品を口コミを交えつつ紹介していきます。ぜひ最後まで読んで参考にしてみてください。

真空機能とは容器内で「食材や容器の空気を抜き取った真空状態にしてから撹拌する仕組み」のことです。

本体の内部を真空状態にすると、野菜や果物などが空気に触れることで起こる酸化を防ぐ効果があります。また、食材本来の栄養成分をほぼ完全に保持するという特長があります。

通常のミキサーと真空ミキサーで作るスムージーやジュースでは味や栄養面に違いが出てきます。

真空機能のミキサーで作った方が、とてもまろやかなドリンクに仕上がります。また、食材のビタミンCやポリフェノール、フィトケミカルなどの栄養素の多くがドリンク内に残るのも魅力です。

ここでは真空機能があるミキサーを真空機能なしのミキサーでドリンクを作ったときの状態や効果の比較をしていきます。

【真空機能なしのミキサーの場合】

• 食材が空気に触れることで時間とともに酸化する
• 空気を含んで撹拌するため多くの泡がドリンクに含まれる
• ドリンクの量が泡で増える
• 撹拌後に時間が経つとどんどん分離する

【真空ミキサーを使った場合】

• 食材が空気に触れにくく酸化を防ぐ
• ドリンク内に空気の泡が入らずより滑らかで濃い味が楽しめる
• 撹拌後でもドリンク内がほとんど分離しない
• 酸化しないため食材の風味や栄養成分が保てる

真空機能なしのミキサーと真空機能ありのミキサー作ったドリンクの栄養素の差ですが、100g中のビタミンC残量は「真空機能なし：25.8ml」「真空機能あり：28.2ml」、100g中のポロフェノール残量は「真空機能なし：4.5ml」「真空機能あり：6.4ml」という検証結果が出ています。

普通のミキサーで作ったドリンク類は、時間が経過すると食材が沈殿して層ができてしまいますが、真空状態で作るとこのような現象がありません。

また、真空保存した食材を使って真空調理すると、調味料などの味が染み込みやすくなる特徴があります。煮物やマリネなどもより早くしっかりと食材の中まで味が染み込みます。

さらに、真空ミキサーで作ったドリンクやスープなどを真空状態で保存できる製品もあります。

スロージューサーと真空ミキサーの違いについて下表にまとめました。自分にあった方を選ぶための参考にしてください。

ここからはミキサーを選ぶ上での、前提知識を解説します。編集部では実際にミキサーを購入した500名を対象に、アンケートを行いました。

そこで本記事は、単なる選び方の解説だけでなく、購入後のよくある後悔や使ってみないとわからない使用感に関する声についても触れることで、皆さんの購入後の後悔を抑える内容になっています。

• ミキサーの購入時に押さえておきたい必須項目
• 人によっては使用感に関わるポイント
• 優先度は低め。気になる人のみチェック推奨

上記の3部構成でどこよりも安心してミキサーを選んでいただけますので、ぜひ最後までお付き合いください！

※すぐにおすすめ商品を見たい方は以下のボタンでスキップできます

ミキサーの記事に来てるんだからミキサーに決まってる

と思う方もいるでしょう。

ミキサーには、フードプロセッサーやジューサーなど似てるけど用途が違う家電があります。違いを理解しないと、「本当に買うべきはジューサーだったのに…」と後悔する可能性があります。

500名を対象に「ミキサーとフードプロセッサーとジューサーの違いがわかりますか？」と質問したところ、119名がわからないと回答しています。ご覧の方の中にも違いがわからない方はいるのではないでしょうか。

以下の表にミキサーとミキサーに似ている家電の違いを簡単にまとめました。自分の求める用途に近いのはどれか確認してみてください。

上記の通り、ミキサーは100%果汁ジュースや料理の下ごしらえにはあまり向かず、スムージー・離乳食・スープなどペースト・液体状のものを作るのに向いているのがわかりました。

その他の商品については以下の記事で詳しく解説しています。興味がある方はぜひご覧ください。

手持ちが魅力的だからハンドミキサーにしようかな

と購入を検討している方もいるのではないでしょうか。

ですが、ハンドミキサーはお菓子作りの際に生クリームやメレンゲを泡立てる用途で使用されます。食材を細かくするような刃は付いていません。食材を刻む・擦り下ろすなどミキサーとしての使い方はできないので注意してください。

手持ちでミキサーの機能を使いたいならハンドブレンダーがおすすめになります。以下の記事で解説しているので、ぜひご覧ください。

実は、たった3つのポイントを意識するだけでミキサー選びを失敗する確率がグッと下がります。

その3つのポイントとは、

①必要な容量を確認して選ぶこと

②洗いやすさを確認すること

③必要な性能・機能が搭載されているか確認すること

これだけです。「必要・不必要をどう決めるの？」っと思う方も多いと思いますが、じっくり解説しますのでご安心ください。詳細はこのあと述べますが、

【結論】

• 作る人数分に合わせて容量を決定
• 洗いやすい構造をしているか確認
• 最低限抑えておくべき項目を確保し、用途で＋αしていく

これが失敗しないミキサー選びの最初のステップです。

あまりこだわりがない方は、ここまで絞ったら、あとは価格が安いものを選択すれば間違いありません。

それでは詳しく解説していきます。失敗しないためにも【必読】がついた見出しだけは全て目を通してください！

どの容量を選べば少なすぎや多すぎを防げる？

と悩んでいる方も多いのではないでしょうか。

一般的なコップの容量が200ml〜250mlのため、容量の目安は「人数×200ml」になります。一目で作る人数（杯数）に必要な容量がわかる形にまとめたので、以下の表を確認してみましょう。

上記はあくまで目安です。「1.0Lにもう少し欲しい」などの場合は、200mlずつ増やして該当の容量の機種がないか確認してみましょう。

ミキサーの容量は、買ったはいいものの「複数回動かさないと必要量作れない」「必要量に対して容量が大きくて損した気分」と後悔する可能性があります。

性能・機能に目を惹かれがちですが、この項目を決して忘れないようにしましょう。

パーツが分かれる方が洗う手間が増えそうだけど

と思う方もいるのではないでしょうか。

実はその逆でパーツが分かれる方が洗いやすさは上がるんです。刃の部分が土台から離れない場合、刃と土台の間が洗いにくいのが想像できますよね。

しかし、ただ分かれてればいい訳ではありません。パーツが少なくシンプルなものがより洗いやすくなります。最低限、フタ・ボトル・刃がついてるボトル台・パッキンは分解できるものを確保しましょう。

パーツが最低限分解できればなんでもOKなんだ

と安心している方、要チェックです。

パーツ部分でもう1点、刃の周囲の囲いの有無を確認してください。本体から刃のついたボタル台を外せても、刃の周りに囲いがあるタイプはとても洗いにくいです。無理に洗おうとすると、手に刃が当たってケガをする可能性もあります。

よって、刃の周りに囲いがないもの、もしくは囲いが取り外せるものを選びましょう。パーツが分解できるかチェックする際に、こちらも一緒に確認するのがスムーズですよ。

洗い物が面倒！出来ればやりたくない！

という、そもそも洗いやすさ云々でない方もいるでしょう。

そんな方にはクリーニング機能付きのミキサーがおすすめです。使用後に水と食器用洗剤を入れてボタンを押すだけで、刃の周りやボタルの汚れを落としてくれます。

クリーニング後の汚れのチェックや仕上げは必要になりますが、圧倒的に手間が省けます。洗い物が好きでない方、刃の周りを洗うのが面倒という経験を一度でもした方はぜひ検討してみてください。

ミキサーは手洗いが基本

と思っている方が多いのではないでしょうか。

ミキサーの中には、食洗機に対応している機種があります。対応パーツが複数あるものもありますが、ボトル部分のみ対応がほとんどです。とはいえ、ボトル1つだけでも手間が省けると楽になるので、ぜひ検討してみてください。

注意点として、「温度は◯℃まで」と定まっているものがありますので、購入前には必ず確認してください。

また、稀にECサイトで「食洗機可」と記載があっても、実はボトルのみ食洗機対応で刃の部分は非対応という場合があります。記述が曖昧のものは公式HPを必ず確認してください。

ミキサーの回る速度って一定なの？

と疑問に思う方もいるのではないでしょうか。

ミキサーは回転速度を調整できる機種が多いです。最低限、高速モード・低速モードの2つがあれば問題ありません。もう少し細かく作業したい場合は、数段階に分けてスピード調節できるミキサーがおすすめです。

また、フラッシュモードもあると便利です。瞬間的に刃が回る機能で、スムージが分離した際に攪拌できます。美味しいスムージーを楽しみたい方におすすめです。

刃の形ってそんなにあるの？

と疑問を持たれる方も多いでしょう。

ミキサーの刃の形状はメーカーによってさまざまですが、波刃・平刃・波刃＋平刃の3タイプに大きく分かれています。特徴は以下の表になります。

上記の表の通り、波刃と波刃＋平刃がなめらかな仕上がりになるので、この2つのいずれかを選べば購入後の仕上がりの違和感は防げますよ。

ミキサーのボトルが丈夫なのがいいな

と考えている方もいるのではないでしょうか。

ミキサーのボトル容器の素材はガラス製・樹脂製に大きく分けられます。樹脂製は一般的なAS樹脂やポリスチレン以外に、今はトライタン素材が注目されていますよ。それぞれわかりやすくメリットとデメリットをまとめました。

もっとざっくりまとめると、

• 食洗機対応が多く、耐久性を重視のガラス製
• 軽くて安価な樹脂(ポリスチレン等)
• 軽くて耐久性もあるが価格がお高めの樹脂(トライタン)

になります。重さと耐久性が変わるので、「便利だな」「重視したいな」と思う方に近いものを選択しましょう。

ミキサーってどの機種も氷使えるでしょ？

と安心しきっている方も多いのではないでしょうか。

確かに、ご家庭の冷蔵庫で作る小さい氷なら、基本的にどのミキサーでも使用可能です。小さい氷しか使わないという方は読み飛ばしても大丈夫です。

注意すべきは、スーパーなどで売っているロックアイスを使用しようとしてる方です。家庭用で使うようなミキサーでロックアイスは使用できません。ロックアイス対応ミキサーを探すか、冷蔵庫で作る氷を使用しましょう。

ミキサーってどのくらい音がするんだろう

と不安に感じる方も多いのではないでしょうか。

ミキサーには騒音レベルが表示されている機種があります。以下は、一般的な家庭用ミキサーの騒音レベルと環境省が定めている住宅地の騒音基準を並べたものです。

上記の通り、ミキサーは住宅地の騒音基準から大きく逸脱していることがわかります。

とはいえ、人の普通の会話は60dB相当あるとされていますので、60dBのミキサーであれば問題ない可能性が高いです。それでも不安という方は、防振ゴムマットや厚手のタオルを下に敷くのがおすすめです。

中には40dB程度のミキサーもありますが、モーターが弱いため仕上がりが荒く時間がかかる傾向があります。静音性重視なら検討してみてもいいでしょう。

容量が増えれば全体的に大きくなるものでしょ？

と思う方が多いでしょう。

その通りです。容量が大きくなるほどボトルやモータは大きくなり、高さが出てきます。0.5L前後の少ない容量だと高さは20cm強、0.6L以降は30cm以上はあります。

メーカーや素材の差で発生するものではありません。一定の容量を確保すれば大きさは出てしまうので、30cm程度は許容する必要があるでしょう。

「大きさによる置き場所のストレス」と「量が足りず複数回作るストレス」を天秤にかけて、前者が勝るようであれば、基準の容量より下げて大きさを小さくするのもありです。

ミキサーはボタンを押せば連続で稼働するものが多いです。ただ、中にはボタンを押しっぱなしにしないと稼働しないものもあります。完成するまでボタンを押し続けるのは腕が疲れます。

押しっぱなしにしないと動かない商品はコンパクトな商品に多いので、スペック情報や口コミを必ずチェックしてください。

赤ちゃんや小さいお子さんのいるご家庭では、安全機能は必須です。しっかりと刃が規定の位置にはまっていないとボタンを押しても回らなかったり、刃が露出していると回らなかったりします。

小さいお子さんは料理をする保護者の方のそばから離れないことも多いですよね。スイッチに好奇心を示す時期だと危険を誘発する可能性もあるため、搭載されてるととても安心ですよ。

ミキサーの中でも1人用のタンブラーの中には、付属のキャップに飲み口付きの商品もあります。一般的なミキサーは液体をコップへ入れ替える必要がありますが、飲み口付きのタンブラータイプであればそのまま飲めます。

キャップにも密閉できる商品とできない商品があるので、鞄に入れて持ち運びたい場合はしっかり確認しましょう。

ミキサーには付属品が充実している商品があります。付属品の中でもよりおすすめなのが、ミルサーのアタッチメントが付属しているものです。

ふりかけ作りやコーヒー豆を挽くなど、ミキサーの使用の幅がグッと広がります。乾物を粉砕すればオリジナルの調味料も作れるのでおすすめです。

テスコムのミキサーはとにかく価格重視の方におすすめです。5000円以下の機種があり、超低価格のニーズを叶えてくれます。家庭製氷の氷であれば粉砕できるパワフルなモーターと刃である程度のパワーも確保していますよ。

真空ミキサーは値段が上がりますが、鮮度にこだわっている商品でスタイリッシュなデザインも人気です。専用の保存ボトルに入れれば鮮度を保てるうえに、手軽に持ち運べる点も魅力です。

ブルーノはおしゃれなカラーとかわいらしいデザインで、インテリアに馴染みやすいミキサーを展開しています。見た目に反して氷を砕けるパワフルさや、使い勝手のいい機能も魅力です。

真空ミキサーなら真空状態で鮮度を保って調理でき、専用のタンブラーに保存すれば真空保存もできます。ホットプレートやトースターなどの家電ブルーノで揃えているなら、統一性もアップするのでさらにおすすめです。

ビタクラフトは1939年にアメリカで誕生した、調理器具のブランドです。ステンレス鍋・鉄フライパンなど高品質なアイテムをたくさん製造・販売しています。ビタクラフトでおすすめは、「真空ブレンダー FRESQO」です。

ボタンひとつで操作ができるので、初心者でも簡単に美味しいジュースが作れます。オリジナルレシピブックがついてくるので、初めて真空ミキサーを購入する方にもおすすめです。

材料（2人分）

みかん 約2個（200g）・キウイ 約1個（100g）・紫キャベツ 100g・はちみつ 小さじ1

【作り方】

1. みかんは外皮をむいて房ごとにわける・キウイは外皮をむいて3cm角にカットする・紫キャベツは2cm角にカットする
2. すべての材料をブレンダー容器に入れ、フタをして本体にセットし「自動」ボタンを押す

材料（2人分）

 桜えび (乾燥)1袋 (13g)・玉ねぎ 1/2個・にんじん 60g・セロリ 60g・にんにく 1/2かけ・トマトピューレ 80g・トマト 20g・塩 小さじ1/3・水 200mL・牛乳 100ml

【作り方】

1. 玉ねぎ・にんじん・セロリを薄切りに、トマトは3cm角にカット、にんにくはすりおろしておく
2. 桜えびをフライパンで炒る
3. 鍋に牛乳以外の材料をすべてを入れ、野菜が柔らかくなるまで煮る
4. 粗熱をとりブレンダー容器に入れ、牛乳を加える
5. フタをして本体にセットし、「自動」ボタンを押す

材料 （2人分）

水 400ml・アボカド 1個・キウイ 1個・ほうれん草 150g・リンゴ 1個

【作り方】

1. アボカドは皮と種を取って2cm角にカット、ほうれん草は3cmくらいにカット、キウイ・りんごは皮をむき1cm各にカットする
2. 容器に水を入れ、材料をすべて入れて本体にセットし、オートボタンを押す

真空機能付きのミキサーを使ったことがない人が真空ミキサーを新規購入して実際に使うと、ドリンクや料理の美味しさを実感します。また、買い替えをしたい場合メーカーから販売されている最新情報をチェックし、お気に入りの製品をぜひ見つけてみましょう。