スポーツ動画撮影向けビデオカメラのおすすめ7選｜買ってはいけない商品は？

ビデオカメラは、子どもの入学式などに必須のアイテムです。最近は4K対応・高音質・防水機能・Wi-Fi対応など高い性能を備えたモデルが増えています。ビデオカメラがとくに活躍するのはスポーツです。運動会や部活動の大会などで選手の姿を残すだけでなく、動きの分析にも役立ちます。

ただし子どもの運動会や、サッカー・バスケのように動きの激しいスポーツを動画撮影するには、ある程度の性能・機能を備えた機種が欠かせません。そこでおすすめなのが、手ブレ補正機能やハイスピード撮影機能を備えたビデオカメラです。

本記事では、スポーツ撮影におすすめの機能を備えたビデオカメラについて解説します。買ってはいけない商品についても詳しく解説しますので、ぜひ最後までご覧ください。

運動会の撮影に「スマホがあるからビデオカメラはいらない」と考えている方もいます。たしかに最近のスマホのカメラは高機能ですが、運動会の撮影にはビデオカメラがおすすめです。その理由は次のとおりです。

• ズーム・手ブレ補正が優秀：遠くにいる子供を撮るのに便利
• 高画質・高音質な動画が撮れる
• 長時間の連続撮影が可能
• 持ちやすくて撮影の負担が少ない

ビデオカメラのバッテリー時間は2時間程度が一般的です。そのため、運動会の動画撮影を2時間以上行う場合は、動画の画質を落として電池の消費を抑えるか、予備バッテリーも携帯しておく必要があります。

バッテリーが十分にあっても、高画質で動画撮影を行う場合は、撮影できる時間が限られてきます。内蔵メモリが32GBあっても、4K動画を30フレームで撮影すると1時間で容量不足になるので、外部メモリーが必須です。

画質を決めるのは画面解像度です。これは画像のきめ細かさを表す数値で、大きいほどきめ細かい、つまり高画質となります。4Kは画面解像度がフルHDの4倍あるため、映像が小さな部分までより鮮明で美しいです。

4Kのビデオカメラなら、画質が低下しやすいスポーツの撮影でもきれいな映像を残しやすいです。ただし、テレビなどの再生機器が4K対応でなければ、ビデオカメラが4Kでも画質の高さを十分に発揮できないため、確認しておきましょう。

三脚を使わずに、重いビデオカメラを長時間持つと手が疲れてくるため、運動会の撮影においては軽量で小型なビデオカメラが向いています。

一般的に4Kビデオカメラは重い製品が多いですが、500g未満の軽量モデルもあります。4Kビデオカメラを選ぶときは、軽量モデルを選ぶようにしましょう。

運動会の撮影には、ズーム倍率が最低でも20倍は必要です。4Kの解像度を持つ高級モデルでは、光学ズーム倍率が低くなりやすく10倍しかない機種もあるため、確認して選びましょう。フルHDであれば、ズーム倍率30倍以上のものが多いです。

また、広角撮影可能なビデオカメラであれば、全体の様子を撮影しやすく、臨場感のある映像が撮れます。広角レンズは標準的なレンズより焦点距離が短いため、近くのものを撮るのも問題ありません。

Wi-Fi機能を持ったビデオカメラでは、アプリを使用してビデオカメラからスマホやパソコンへ動画データを転送できます。

スマホやパソコンにもストレージ容量の限界があるため、運動会の動画データを送るときは、ストレージ容量不足で転送に失敗しないように気を付けましょう。

スポーツの撮影を前提とする場合は、防水・防塵機能を備えた機種が望ましいです。とくに一人称視点の動画を撮る場合、水・ホコリをかぶるリスクが高まります。本体自体が防水・防塵仕様のものと、ハウジングと呼ばれる専用のケースを取り付けるものがあるため、商品の仕様を十分に確認しましょう。

手ブレ補正機能には、光学式手振れ補正と電子式手振れ補正があり、光学式手振れ補正が付いたカメラであれば、激しい動きでも手振れしづらいです。ビデオカメラの中には、両方の方式を組み合わせて5軸手ブレ補正にした物も存在します。

5軸手振れ補正の中でも、空間光学手振れ補正は性能が高く、動きながら撮影してもブレません。そのため、手振れが心配な方は空間光学手振れ補正を搭載した機種がおすすめです。

1秒あたりに何コマ撮れるかを表した単位がFPSで、一般的な動画撮影では30FPSや60FPSが一般的です。ビデオカメラの中には、低い解像度で120FPS以上のハイスピード撮影できるものもあり、スポーツのフォーム分析に役立ちます。

ハイスピード撮影時には、撮影までの時間が短くなるため、一般的な動画撮影よりもブレが生じやすくなります。そのため、手振れ補正機能の性能も重要です。

オートフォーカス（AF機能）には、静止した被写体にピントを合わせる機能だけでなく、動体に追従してフォーカスを合わせる機能も存在します。ズーム倍率が大きく動きが激しいスポーツ競技の撮影においては、動体に対するオートフォーカス性能が重要となります。

ビデオカメラにおいても、ソニーの製品が動体に対するAF性能が高いです。そのため、AF機能にこだわる方はソニーのビデオカメラをおすすめします。

体育館の中を撮影すると意外と暗いため、屋内スポーツを撮る場合は暗所性能が重要です。暗所性能のポイントとしては次の2つがあります。

• レンズの明るさ
• センサーサイズ

レンズの明るさは開放F値で示され、小さいものほど明るいレンズとなり、暗い場所での撮影に適しています。センサーサイズは大きいほど、色や光などの情報を多く取り込めるため、暗いところも撮りやすいです。

暗所性能だけで見れば、ビデオカメラよりも一眼レフ・ミラーレスカメラの方がレンズが明るい・センサーサイズの大きいものが多くあります。そのため、これらの動画機能で撮影するのも1つの方法です。

買ってはいけないビデオカメラの特徴としては以下のとおりです。

• 画素数が小さい（画質が低い）
• 光学ズーム・オートフォーカス機能がない
• 手ブレ防止機能がない

とくに名前もよくわからない海外メーカーの激安品は要注意です。価格が安いからといって安易に決めず、スペックをよく確認しましょう。国内の有名メーカーのものであれば、基本的には大丈夫と思っていいです。

運動会の撮影に欠かせないアイテムが三脚です。脚を伸ばせば後方からでも撮影できて、手ブレも防げます。ただ、三脚は「重くて持ち運びが面倒」「狭いところでは使えない」などのイメージを持っている方も多いですよね。

しかし、最近では三脚も進化していて、コンパクトで軽量なタイプも多く出ています。ビデオカメラ以外にスマホ・一眼レフカメラも取り付けられる三脚もあるので、1つ持っておくと旅行などさまざまな場面で大活躍します。

運動会の撮影は望遠性能の高いカメラだけで十分と考えている方が多いですが、望遠撮影だけでは運動会の状況を把握しきれません。そのため、動体撮影に強いビデオカメラを望遠撮影用に使い、コンデジを三脚に固定して全体撮影用のカメラとして使うのがおすすめです。

Panasonicのビデオカメラの中には、1台で2つのカメラを搭載した物もあります。ワイプ撮りといった機能を活用してワイプ撮影すると、ソフト合成無しで2つの動画にまとめられるとても便利な機能です。

ビデオカメラ1台で運動会の撮影を行いたい方も多いですよね。ビデオカメラ1台でズーム撮影を行う場合は、ブレない持ち方を行いつつズームが届く場所に移動する必要があるため、テクニックが必要です。

カメラの操作に慣れていない初心者の場合は、手振れ補正の性能が重要になってきます。ソニーの光学式手振れ補正なら手振れしづらいため、初心者にはソニーのカメラがおすすめです。

動体撮影においては、フレームレートを落とすとカクカクするため、基本的にフレームレートは最大にしておく必要があります。フルHDの60fpsにおいてもデータのデータ量が非常に大きく、32GBで2時間しか撮影できないため、64GB以上のメモリーが必要です。

4Kの30fpsや60fpsではデータ容量が更に膨大になり、内蔵メモリーだけでは不十分なため、128GB以上の大容量SDカードが必須になります。

さまざまなシーンで動画撮影したい方は、「GoPro」などのアクションカメラもおすすめです。しかし、使用頻度が低い方は購入には踏み切れませんよね。そんな方はレンタルをおすすめします。

たとえば、デバイスお試しサービス「kikito」では「GoPro HERO11」などのアクションカメラが借りられます。公式サイトから手軽にレンタルできますので、気になる方はまずは検索してみてください。

ビデオカメラはコンデジと同様に小型軽量でコンパクトなうえに、ブレなく動画撮影ができるため、子供の俊敏な動きも見逃しません。スポーツ大会に向いたビデオカメラの選び方をマスターして、運動会の動画を快適に撮影できるビデオカメラを選べるようにしましょう。