ミキサーの代わりはこれ！ミキサーがない時ぶんぶんチョッパーで代用できる？

ミキサーはポタージュスープ・スムージーを作れる便利な調理家電です。しかし、たまにしか使わないのに、わざわざ買いに行くのは面倒ですよね。「手持ちの調理器具、調理家電でミキサーを代用することはできないものか？」と思う人はたくさんいるでしょう。

実はミキサーがないとき、代用して使えるものはキッチンにたくさんあります。ブレンダーなどの調理家電もそのひとつですが、一般の調理器具の中にもあります。

そこで今回は、ミキサーの代わりになる商品について徹底解説します。用途別に詳しく9つのアイテムを紹介しますので、ミキサーをお持ちでない人は必見です。記事後半では、フードプロセッサーとミキサーを兼用できるのかを解説するので、ぜひ最後までご覧ください。

泡立て器は液体の食材を撹拌するための調理道具です。ミキサーの撹拌機能については、この泡立て器で代用できます。ミキサーのように高速にはなりませんので、撹拌し過ぎる心配がありません。

ただし、一度に大量の食材を撹拌する・固形の食材をペースト状にすることには向きません。これらのことをしたい場合は、すり鉢やマッシャーなど他の調理器具と併用しましょう。

すり鉢は食材を入れて「すりこぎ（木の棒）」ですり潰し、ペースト状にする調理器具です。食材をすりこぎですり潰してから適量の水分を入れて泡立て器で撹拌すると、スープやペースト状の料理が簡単に作れます。大きい食材はすり潰す前に小さく切っておくと、スムーズに作業できます。

すりおろし器は金属やプラスチックのおろし金で食材の組織を破壊しながら粉砕する調理器具です。潰れた細胞から出た水分も、そのまま料理に生かせます。

ただし、一度に複数の食材を加工することができないことと、手動だと時間がかかることに注意しましょう。また、撹拌もできませんので泡立て器といった撹拌用の調理器具を別途用意してください。

柔らかい果物を使ったスムージーを作るのなら、ビニール袋を活用するのがおすすめです。ビニール袋に果物を入れたら袋の上から手で揉んで潰し、しっかり潰れたら牛乳などの水分を入れて袋の入り口を閉めてよく振ります。ビニール袋は食材を粉砕する、撹拌するという作業が1つでできる上に、後片付けも簡単です。

スケッパーは製菓用の調理器具です。薄いカードのような形状で、食材を混ぜたり切り分けたりするのに使います。柔らかい食材ならみじん切りが可能です。

ただし、スケッパーでは、食材をきれいに撹拌することはできません。ジュースを作りたい場合は、すり鉢や泡立て器など複数の調理器具を併用しましょう。スケッパーはミキサーより、フードプロセッサーの代用品と考えた方が無難です。

食材をすり潰す・ペースト状するならマッシャーやフォークで代用できます。力加減によってしっかり潰したり、あえて少しかたまりを残したりすることも可能。そのため、滑らかなペースト状にしたジャガイモから、食感を残したジュース用の果実まで、幅広く調理できるのがポイントです。

ただしフォークの場合は、一度に大量の食材をすり潰すのには向いていません。少量のものをサクッと仕上げたい時に使用しましょう。

ハンドミキサーとは、電動式の泡立て器のことで、メレンゲ（泡立てた卵白）やホイップクリームを作るのによく使われています。高速のモーターを使うので作業時間が短く、体力も使いません。少量のソースやドレッシングを作るのに便利です。

ただし、水分の多い柔らかい食材（桃・スイカなど）であれば潰せますが、ナッツのような固い食材は潰せません。固い食材は先にすり鉢などで潰してからハンドミキサーで撹拌しましょう。

ハンドブレンダーはいわば、手で持って使うタイプのフードプロセッサーです。小さいので大量の食材を一度に加工することはできませんが、加工したい食材をピンポイントで狙えるのがポイントです。

ハンドブレンダーには、食材を砕く・すり潰す・混ぜるの3つの役割があります。フードプロセッサーと違って水分が多い食材の加工もできるので、ミキサーの代用として最適です。

紐を引くことによって、食材をみじん切りにできる商品が注目を浴びています。その名も「ぶんぶんチョッパー」。仕上がりはミキサーよりは粗めであるものの、糸を引く回数によって調節できます。

カボチャやジャガイモなどのすり潰しにも使え、また調味料などを混ぜてタルタルソースを作ることも可能です。手動である分値段も安めで、100均で手に入れられることも嬉しいポイントです。

ここまで、ミキサーの代わりになる8つのアイテムを紹介しました。下記の表で向いている用途やメリット・デメリットをまとめたので、ぜひ参考にしてください。

フードプロセッサーは、そのままミキサーの代用品として使える調理家電です。フードプロセッサーをミキサー代わりにも使おうと考えているなら、初めから液体加工・ミル機能付きの商品を買っておきましょう。ここでは、ミキサーの代わりにフードプロセッサーを使う際の注意すべきポイントを用途別に紹介します。

ある程度細かくカットできるフードプロセッサーであれば、食材の粒が程よく残った独特の食感を楽しめるスープ・スムージーが作れます。ただし、フードプロセッサーは固形の食材を細かい個体に加工するアイテムです。そのため、食材を滑らかな状態にすることはできません。

また、そもそもフードプロセッサーは水分の多い食材を加工することは想定されていません。ミキサーの代用品としても使いたい場合は、購入時に液体加工が可能な商品であることを確認しましょう。

ふりかけ・抹茶・出汁の粉末を作るなら、ミル機能のあるフードプロセッサーで代用できます。ミキサーでもフードプロセッサーでも粉末にしたい食材は、あらかじめ小さく切っておきましょう。実際に機械にかける時は、粉末の仕上がり具合を見ながら時間をかけて加工することが大切です。

反対に「ミキサーをフードプロセッサーの代用品として使うことできる？」と考える人もいると思います。ミキサーで代用することは不可能ではありません。ただし、ミキサーはパワーの面でフードプロセッサーに劣ります。また、下記のような食材には対応できないので、ミキサーをフードプロセッサー代わりに使用するのは控えましょう。

• 固い食品（乾燥大豆など）
• 市販の氷・冷凍食品
• 肉や魚（皮、骨を含む）
• 粘り気の強い食材（とろろ芋、お粥など）
• 水分が少ない食品（マッシュポテトなど）
• 固形化補助粉（とろみ剤）

中にはミキサー・フードプロセッサー兼用タイプもあるので、気になる人は下記のリンクをチェックしてください。

ハンドブレンダーはすり潰しやみじん切りの機能に優れているため、赤ちゃんの離乳食作りにもぴったりです。ハンドブレンダーは少量しか調理できない、という点がデメリットですが、離乳食数食分の量なら問題ありません。大量に作り置きしたい場合はミキサーが便利ですが、ハンドブレンダーでも十分代用することができます。

ミキサーもミルサーも食材を粉砕する点では同じです。日本でのミキサーは海外ではブレンダーの位置づけで、砕くというよりすりつぶすものになります。

ミルサーはミキサーよりも硬い食材にも対応でき、固形のものも細かく粉末状にできます。ミキサーはスムージーなどを作るのに向いており、ミルサーは昆布やにぼしを砕いてふりかけを作るのにおすすめです。

ミルサーの代用としておすすめなのがフードプロセッサーです。フードプロセッサーはみじん切りのほか、あらゆる食材に使えます。

しかし、乾燥した固形物の場合、カッターに引っ掛からず粉末になりにくい場合があります。粉末状にしたい時は、食材をキッチンバサミなどで小さくカットしてからフードプロセッサーにかけてください。

今回は、ミキサーの代用アイテムを紹介しました。家庭にある調理器具を上手に活用すれば、ミキサーがなくても問題なく調理できる場合が多いです。ぜひ本記事を参考に、身近にあるアイテムを活用してみてください。