配信向けビデオカメラおすすめ8選｜ライブ配信用やYouTubeカメラとして使える

YouTubeなど多数のライブ配信ができるサービスが登場している現在、「自分でもライブ配信をしてみたい」と思う方も多いですよね。一般的なスマホにはビデオカメラ機能も搭載されており、気軽にアプリ経由でライブ配信を行っている方も増えています。

また、WEBカメラもライブ配信に対応しているタイプもあるため、パソコン用のWEBカメラでもライブ配信は可能です。しかし、映像撮影に特化したビデオカメラの方が、スマホやWEBカメラよりも高画質な映像を配信できます。

外出先でも質の高い映像を配信できるので、クオリティを求める方にとってはビデオカメラは配信に欠かせないツールです。そこで今回は、ライブ配信におすすめのビデオカメラについてまとめましたので、ぜひ参考にしてください。

一般的なビデオカメラを使って配信を行うには、まずそのビデオカメラで撮影を行います。しかし、それだけの状態ではネット上に映像を流せないため、一度ビデオカメラをパソコンに接続して映像を取り込まなければなりません。そのうえで、パソコン経由で映像を配信します。

このように、配信するまでにはいくつかのステップが追加されるものの、WEBカメラやスマホカメラよりも美しい高画質の映像を撮影できるメリットがあります。

普通のビデオカメラを使って配信を行うにはパソコンとの接続が必要ですが、映像を取り込むには専用のソフト・ケーブル・アダプタなども用意しなければなりません。さらに、ビデオカメラとパソコンのケーブル接続やソフトのインストールなど、配信するまでにさまざまな作業を行っておく必要があるので、手間がかかる場合が多いです。

最近のパソコンにはWEBカメラが内蔵されているモデルが多く、非搭載のパソコンでも外付けのWEBカメラを接続すれば簡単に使用できます。このようなWEBカメラを使っても、配信は可能です。

WEBカメラを使って動画配信サイトで配信を行うには、画面上でカメラを指定するだけでそのまま配信ができます。しかし、WEBカメラは基本的に固定した状態での撮影なので、屋外へは持ち出せません。

ステイホーム中に推奨されているテレワークを行う際、パソコンの画面を通した会議などでWEB会議サービス「Zoom」が多く使用されています。映像と音声で画面上で会議ができるシステムを使用する場合は、WEBカメラが必要不可欠です。

ライブ配信に使用できるWEBカメラは、ZoomのWEB会議にも対応しています。WEBカメラは配信だけではなく、仕事やプライベートでのビデオ通話にも活用できます。

ライブ配信に対応したビデオカメラなら、通常のビデオカメラで必要となるパソコンに接続して取り込んだ映像を配信するまでの一連の作業を、1台で実現します。ビデオカメラを直接インターネットに接続し、撮影した映像をリアルタイムで配信するのが、ライブ配信対応モデルの仕組みです。

対応するアプリや動画配信サイトはビデオカメラにより異なりますが、「USTREAM」や「YouTube」といったメジャーな動画配信サイトに対応しています。

ライブ配信に対応するビデオカメラは、Wi-Fi接続が可能です。そのため、Wi-Fiネットワークに直接接続する、またはスマホのテザリング機能でインターネットに接続する無線接続が利用できます。そのため、ビデオカメラ1台でリアルタイム配信ができる仕組みです。

外出先であっても、ネット接続が確保できていれば他の機材なしで手軽に配信ができるのが、ライブ配信対応ビデオカメラのメリットです。

ここまで解説してきたように、ライブ配信をする方法は使用するカメラによって3種類の方法があります。以下の表に、それぞれの配信方法や特徴をまとました。

より手軽に、しかも高画質の映像を撮影して配信したい場合は、やはりライブ配信に対応したビデオカメラがおすすめです。普通のビデオカメラやWEBカメラはPCやケーブルが必要となります。

ビデオカメラの取り付け形状には、スタンド型・据え置き型などさまざまなタイプがあります。スタンド型はモニター上部に設置して使用し、据え置き型は自立するため置き場所を選びません。

また、一般的なカメラ用三脚に取り付けられるようネジが内蔵されているものもあります。カメラを使用するシーンを想定し、用途に合った取り付け形状のビデオカメラを選ぶようにしましょう。

ビデオカメラは、画角・視野角度画角にポイントを置いて選びましょう。特に、動画・ライブ配信をする場合には、画角・視野角度画角が重要になります。室内にカメラを固定し、1～2人程度で配信するなら画角・視野角度の狭いビデオカメラがおすすめです。

屋外で風景を取り入れたい場合や、大人数で配信するなら全体が映るよう画角・視野角度の広いビデオカメラを選びましょう。自動追尾機能があれば、屋外で移動しながらの撮影でも自動で音声を追ってピントを合わせてくれるので、撮影がラクになります。

ビデオカメラには、マイクが内蔵されているタイプと、マイクがなく外部マイクを接続して使用するタイプがあります。特に音にこだわりがなければマイク内蔵タイプ、ノイズを低減して音をしっかり拾いたい場合はマイクなしタイプを選んで外部マイクを使用しましょう。

静かな室内での撮影ならマイク内蔵タイプでも問題ありませんし、屋外のライブ配信などでは周囲の音に会話がかき消されてしまうため外部マイクを使用するのがおすすめです。マイクの有無は、撮影シーンに合わせて選びましょう。

できるだけクリアで鮮明な映像を配信したい場合は、元の映像が鮮明でなくてはなりません。そのため、きれいな映像の配信にこだわるなら、画質やフレームレートにこだわってビデオカメラを選びましょう。

美しい映像を撮影するなら、フルHDのビデオカメラがおすすめです。4K対応ビデオカメラでも鮮明な映像を撮影できますが、再生する側も4Kに対応していなければなりません。そこまで画質にこだわりがないのであれば、フルHDを選ぶのが無難です。

フレームレートとは、1秒あたりに撮影できる画像の枚数で、fpsといった単位で表されます。数値が小さすぎると動画がカクついてしまいますが、大きすぎてもデータが重くなり、配信に支障が出てしまいます。滑らかな映像を配信するのであれば、30fps程度が最適です。

ズーム機能があれば、遠くのものもアップにして撮影ができます。カメラの倍率により大きく映せるかどうかが異なるので、ズーム機能の使用を想定していなら、ズーム倍率も確認しておきましょう。

また、ズームには「光学ズーム」と「デジタルズーム」の2種類があります。光学ズームの方が鮮明な映像が撮影できるので、搭載しているズームがどちらの種類なのかも要チェックです。

屋外での撮影を想定している場合に、チェックしておきたいのが防水性能です。防水性能が搭載されているビデオカメラなら、水辺での撮影はもちろん、突然の雨の中でも故障を心配せずに撮影ができます。

防水性能と同時に、砂やホコリの侵入を防ぐ防塵性能の有無、衝撃に耐えうる耐衝撃性の有無も確認しておくと、過酷な環境の屋外での撮影にも対応できるビデオカメラが見つかります。

ビデオカメラ撮影時には、手ぶれで上手く撮れなかったり周囲が暗くて見えなかったりします。きれいに撮影するためには、手ぶれ補正機能やライトつきのタイプなどを選ぶのがベストです。ここではおすすめの機能について紹介します。

オートフォーカス機能付きのビデオカメラであれば、撮影したいターゲットに自動でピントを合わせてくれます。そのため、手ぶれによる失敗が起こらずにきれいな映像が撮影可能です。動いている人物に対しても自動でピントを合わせてくるので心配ありません。

手ぶれ補正機能は、撮影者が動きながらでもブレが起こらずに撮影できる機能です。撮影場所によっては、カメラマンが歩いたりしながら取る必要があります。手ぶれ補正機能があれば、撮影中の揺れを最小限に抑えてくれるため便利です。

あらかじめ撮影した映像を配信するのもいいですが、臨場感ある映像を生配信したいのであれば、撮影している映像をそのままリアルタイムで配信ができる、ライブストリーミング対応のビデオカメラがおすすめです。

ライブストリーミング機能が搭載されていないビデオカメラの場合、生配信に使用するには設定や接続などがわかりづらい場合があります。その点、ライブストリーミング対応ビデオカメラなら生配信を前提とした機能が使用できるため、手軽にクリアな映像を生配信できます。

ビデオカメラを片手で持って撮影したり、屋外での撮影が多く持ち運びの機会が多い場合は、重さ・サイズにこだわって選ぶのが大切です。近年では、Insta360やGoProのような小型軽量のアクションカメラも多く販売されています。

首から下げて使用できるネックマウントや自撮り棒などが使用でき、撮影の自由度が高いため、気軽に撮影を楽しみたいなら小型軽量のものを選ぶのがおすすめです。ただし、小型軽量のカメラは手ブレを起こしやすいため、手振れ補正機能があるものを選ぶようにしましょう。

SONYの配信用ビデオカメラの特徴は、高画質で滑らかな映像が撮影できる点です。テレビなどでも展開している4K機能をビデオカメラにも採用し、さらに独自のHDR画質で撮影できるモデルも販売しています。

また、耐久性が高く、独自の空間光学手ぶれ補正など、使用するうえでの便利な機能が多く搭載されているのも特徴です。その分、価格はやや高めになりますが、それでもコスパがいいといえるほど高品質なモデルを取り揃えています。

パナソニックの配信用ビデオカメラの特徴は、比較的安価なフルハイビジョン搭載モデルや、ハイエンドな4K機能搭載モデルなど、選択肢の幅が広い点です。

また、テレビのバラエティ番組のような、ワイプ撮り機能を搭載しているモデルを販売しているのも嬉しい特徴です。さらに、高速オートフォーカスや手ぶれ補正など、便利な機能が多く搭載されています。

JVCケンウッドの配信用ビデオカメラの特徴は、高い防水・防塵機能にあります。突然の雨はもちろん、砂ぼこりからも守ってくれるため、キャンプなどアウトドアでの配信が多い方におすすめです。

また、4K撮影が可能なモデルも展開し、雄大な風景を高画質で撮影できます。さらに、SDカードが2枚入り長時間撮影できるモデルも展開しているのも特徴です。

ライブストリーミング機能つきのアクションカメラであるGoPro(ゴープロ)も、配信用ビデオカメラとしておすすめです。防水性・耐久性が高く小型で、スポーツなどを行う方が自分に取り付けて、行っている間の臨場感を撮影できます。

さらに、解像度が高く非常に高画質な映像が撮影できるのも、大きな特徴です。高機能で汎用性が高く、アイデア次第で独自のさまざまな映像が撮影できます。

今お持ちのビデオカメラで撮影した動画は、HDMI端子しか使えないタイプが多いです。しかし、PCで動画編集をする場合はUSB端子に切り替えなければいけません。もし、配信以外でビデオカメラを使用したい方や、今あるカメラを買い替えたくない方は、以下のような変換アダプターを利用してください。

YouTube Liveで配信するには、Googleアカウントが必要です。アカウントは無料で取得できるので、すでにGoogleアカウントを持っている場合でも、新しく配信用のアカウントを取得し、チャンネルを作成しておきましょう。

また、アカウントを開設した直後はスマホでの配信ができません。チャンネル登録者が1,000人を超えればスマホでの配信が可能になるので、それまではPCのwebブラウザから配信しましょう。

YouTube Liveを利用して配信するメリットは、その普及率の高さにあります。視聴者が全世界に存在し、その年齢層も幅広いため、多くの方に向けてのライブ配信が可能です。

一方で、視聴者だけでなく配信者の人数も多いため、視聴者に発見されにくいのがYouTube Liveで配信する際のデメリットです。他のSNSを活用して前もってライブ配信について宣伝しておくなど、積極的にインターネットに向けて発信していくと、より多くの視聴者を獲得できます。

ライブハウスは暗所が多いので、通常のモデルではきれいに撮れない場合があります。 なので位場所でもきれいに撮れる音楽ライブ向けのカメラがおすすめです。特にSONYのビデオカメラHDR-MV1 やVLOGCAMのZV-E10Lは動画撮影特化のカメラで暗所でも高音質録画ができます。中古だと5万円前後で購入できるので手を出しやすいです。

ここまで、ライブ配信やビデオ会議で使えるおすすめのビデオカメラや、その選び方を紹介してきました。しかし、いつも使っているスマホでライブ配信をしたい方のために、スマホでも高クオリティのライブ配信ができるシステムが存在します。

ローランドから発売されている「AeroCaster」は、専用のiPadアプリ「AeroCaster LIVE」をコントロールデバイス「VCR-01」に接続すると使用可能です。「VCR-01」では映像や音声の入出力、「AeroCaster LIVE」ではそれらの情報のライブ配信をコントロールできます。

この2つがあれば、複数のスマートフォンやiPadをカメラとして使ったり、高品質なマイクを接続してライブ配信に使用したりするなど、臨場感のある自由なライブ配信が可能です。

ビデオカメラでクオリティの高いライブ配信を行うには、ライブ配信機材にこだわるのもおすすめです。以下で便利な機材を紹介しますので、すべて必要ではありませんが、目的に合う製品をぜひ取り入れてみてください。

• 三脚・・・手に持って撮影する場合の難点である、手の疲れ・手振れを防止できる。
• リングライト(照明)・・・人物・物など撮影したい特定の対象を明るくはっきりと映し出せる。
• ビデオスイッチャー・・・複数のカメラを同時に使用でき、場面ごとに自在に切り替えられるため、より効果的な撮影が可能。
• キャプチャーボード・・・USB変換機材で、パソコンに撮影した映像を入力したいときに必要。
• マイク・・・カメラ付属のマイクよりも高音質で聞き取りやすい配信になるため、会話が多い配信をする方は別途マイクを用意するのがおすすめ。
• オーディオミキサー・・・さまざまな音源の音量などのバランス調整ができ、より聞きやすく臨場感がある配信にできる。
• ケーブル・・・便利な無線対応のビデオカメラがあるものの、長時間撮影をする方は接続が切れる可能性があるため、ケーブルを用意して有線で撮影するのがおすすめ。
• 配信ソフト・・・パソコンに入力した映像を配信プラットフォームへ配信でき、OBCなど無料で行えるソフトも多数ある。

近年、ネットで家電をレンタルできるサイトが登場しています。用途に応じたビデオカメラをその都度借りられるので、利用頻度によっては購入するよりも安く済みます。

いきなりビデオカメラを購入しても使いこなせる自信がない場合や、すぐに飽きてしまうのではないかと不安な場合は、まずはレンタルしてみましょう。レンタルなら、最新のカメラやアクションカメラをリーズナブルに試せます。

一般的なビデオカメラの場合、ライブ配信を行うにはパソコンへの取り込みなどの作業が必要です。しかし、配信対応の機能が搭載されたビデオカメラなら、Wi-Fi接続をするだけで手軽にライブストリーミングができます。便利な配信対応ビデオカメラを活用して、ライブ配信を楽しみましょう。