マウントアダプターおすすめ10選｜ソニーのレンズをキャノンで使うときは？

ミラーレス一眼カメラといったオールドレンズを楽しむのに必要なマウントアダプター。カメラの知識がない方にはあまり知られていないパーツですが、カメラとレンズを繋ぐ重要な役割を担っています。

マウントはボディやメーカーごとに形が決まっており、自由に組み合わせできません。使いたいマウントがボディ・メーカーに適していなければ使用できないなど、デメリットを感じる時もあります。

そこで便利なのがマウントアダプターです。これがあれば、規格が異なるマウントも繋げます。たとえばM42マウントレンズなど、ソニーのレンズをキャノンで使うのも可能です。

この記事では、マウントアダプターの役割や種類・おすすめ商品を紹介します。マイクロフォーサーズ用や人気の富士フィルム製など、気になる商品をチェックしてみましょう。

カメラとレンズの結合部分にあるマウントのパーツは、メーカーごとに規格が異なります。また、同一メーカーで作られた場合でも新・旧で規格が異なる場合があり、自由に繋げられません。

そこで、異なる規格のマウントを繋げるのに便利なのがマウントアダプターです。マウントアダプターの両側は異なったレンズマウントの形をしており、これによって異なるマウントを繋げます。

マウントアダプターのもう1つの役割は、フランジバックの変換です。フランジバックとはカメラのレンズからイメージセンサーやフィルムの面までの距離で、この距離が適切でないとピントが狂ったり、画面の違う部分でボケが発生したりします。

物理的にカメラとレンズを繋げても、マウントアダプターがなければピントは合いません。きれいな写真を撮るためにもマウントアダプターは必要です。

最大のメリットはオールドレンズが使えることです。マウントは技術革新やモデルチェンジの度に新しい物が発売され、その都度新しいマウントに切り替える必要があります。基本的に古くなるほど使いにくいです。

しかし、オールドレンズは独特の雰囲気がある写真を撮れるので、使用し続けたい人も多いです。マウントアダプターがあればオールドレンズも使えます。また、焦点距離が狂っているマウントも使用できるようになります。

マウントアダプターのデメリットは、電子制御ができなくなることです。マウントアダプターを使って規格が異なるマウントでミラー・レンズを繋いでいるため、カメラがレンズを認識しないことがあります。そのため、電子制御が働かなくなるのです。

ミラーレス一眼カメラの多くはレンズの装着の認識なしで撮影できる機能を搭載しているため、デメリットは小さいです。しかし、ある程度のカメラ技術が要求されます。

マウントアダプターを選ぶ際はいくつかポイントがあります。ここで解説する選び方を参考に、自分に合ったマウントアダプターを購入してください。

マウントアダプターを選ぶ前に必ず商品名をチェックしましょう。マウントアダプターはカメラボディとオールドレンズの両方に対応していなければいけません。どのメーカーのマウントアダプターにもボディ側のマウントとレンズ側のマウントが商品名に記されています。

適合していないとせっかく買っても装着できないので、マウントアダプターを無駄にしないためにも必ず商品名はチェックしましょう。

マウントアダプターを販売するメーカーは多く、同じ規格でも価格には大きな差があります。高価格の物は必ず高性能というわけではありませんが、相場よりもはるかに安いモデルは注意が必要です。

安いマウントアダプターは、ガタツキがある・歪みがある・ピントが合わないといった不具合が起きる可能性が高いです。そのため、安すぎる製品は避けましょう。国産の製品であれば比較的安心です。

日本を代表する家電メーカーであるソニー。カメラに特化したメーカーではありませんが、高性能なマウントアダプターを販売しています。どの機種でも安定したAFを使えるので、多くの方におすすめです。

初心者向けのカメラから上級者向けのカメラまで幅広く対応しているので、今持っているカメラにも装着できます。満足できる性能のマウントアダプターを見つけやすいメーカーです。

操作性のよさが特徴的なキヤノンのマウントアダプター。コントロールリングを操作することで調整できるので、直感的な操作ができます。物によってはボディ側にコントロールリングがありますが、あまり気になることはありません。

操作に慣れると手放せなくなるほどの操作性なので、多少コストがかかっても使いやすいマウントアダプターが欲しい方におすすめです。

オリンパスのマウントアダプターはしっかりとした造りとなっていて、安定感があります。特徴的な性能はありませんが、不具合もほとんどありません。装着した際の安心感があるので、長く使いたい方におすすめです。

防塵・防湿にも優れているので、タフな現場に持っていっても安定した動きをします。アウトドアやスポーツシーンに使うのにおすすめです。

使ったときの操作感や剛性、装着時の安定感に優れており、すべてにおいて安定した性能を発揮します。装着した際のがたつきが少なく、自動でピントを合わせてくれるので、あまりカメラに詳しくない方でも扱いやすいです。

また、オーソドックスな造りも特徴の1つで、誰でも扱いやすく初心者から上級者まで満足できるマウントアダプターです。

操作性に長けた富士フイルムのマウントアダプターは使いやすさに優れています。ボタン1つで焦点距離を調整できたり、設定画面にアクセスできたりします。アダプターをつけたまま他のレンズへの変更も簡単なので、使いやすさに優れたマウントアダプターが欲しい方におすすめです。

マウントを語る上で外せないのがM42マウントです。オールドレンズの代表とも呼ばれていますが、どのような特徴があるのか、購入する際の注意点について解説します。

M42マウントはとにかく種類が豊富です。1950～1970年代にかけて作られ、数々の名作レンズを生み出してきました。数が豊富なので、自分が使いたいと考える特徴のマウントを見つけやすいです。

また、構造が簡単なので価格が安いのもメリットです。あまり費用をかけたくない方でも手軽に購入できます。

M42マウントを購入する際は「フランジバックが正確かどうか」と「装着面のマウントを確認する」の2点に注意が必要です。フランジバックが正確でないとレンズを無限に合わせたときにピントが合わず、きれいな写真が撮れません。

また、マウントアダプターは全面にレンズ、背面にカメラを取り付けるような設計になっています。しかし、カメラごと・レンズごとに装着できるマウントアダプターは異なります。適切なマウントアダプターを選ばないと装着できないので注意しましょう。

マイクロフォーサーズは、レンズ交換式デジタルカメラの共通規格となっているシステムです。画質の高さと小型軽量のバランスを追求し、さまざまなニーズに対応したものです。

パナソニックとオリンパスによって定められたこの規格は、2008年に発表されました。メーカーの枠を超えて使用できるオープン規格です。

マウントアダプターはカメラとレンズを繋ぐためのパーツなので、レンズ側とカメラ側でそれぞれ取り付ける必要があります。レンズとアダプターを取り付けるにはアダプターのレバーを下げながら赤い目印とレンズの取り付け指標を合わせて取り付けます。

レンズとアダプターが一体化したらカメラに取り付けてください。カメラ側にもアダプターを取り付けるための赤い目印があるので、お互いの赤い印を合わせながら取り付けます。注意点として、どちらも繊細なので無理に取り付けようせず丁寧に扱ってください。

マウントアダプターのおすすめについて解説しました。マウントアダプターがあれば、オールドレンズの味のある写真が撮れるようになります。マウントアダプターがなくともカメラは楽しめますが、あるとカメラをより奥深く楽しめます。この機会にぜひ試してください。