オールドレンズのおすすめ人気22選｜CANONに使える神レンズや銘玉も！

カメラで写真を撮り続けていると、今よりももっと上手な写真が撮りたくなります。他の方には撮れないような変わった写真を撮ってみたいと考えている方に、今おすすめなのがオールドレンズです。オールドレンズは、フィルムカメラ用に製造されたレンズです。

広角や単焦点などさまざまな種類があり、ピント合わせも多くのレンズが手動で行うマニュアルフォーカスになっています。オールドレンズは味のあるレトロな写真が撮影できます。また、レンズのほとんどが中古商品のため、安価に手に入るのも魅力です。

そこで今回は、オールドレンズの選び方をご紹介します。また、神レンズ・銘玉ともいわれるm42マウントなどのおすすめオールドレンズをはじめ、おすすめ商品をランキング形式でご紹介します。レンズ選びのポイントも記載しているので、購入を迷われてる方は参考にしてください。

オールドレンズとはフィルムカメラの時代に使われていた古いレンズのことを指します。1970年代に作られたレンズを指すことが多いです。大量生産が主流となる前の、職人の技術によってつくられた高品質で高精度なレンズが多いのが特徴です。

オールドレンズは新品のレンズに比べてレトロで味のある写真に仕上がります。デジタルカメラのレンズより、色の彩度やコントラストがマイルドになります。また、新品のレンズよりも価格が安いです。コスパよくおしゃれな写真が撮りたい方におすすめです。

オールドレンズはフレアやゴーストが写り込みやすく、レトロな写真に仕上げられます。しかし、最近の高性能なカメラレンズは、フレアやゴーストが写り込まないようなコーティングになっています。

フィルムカメラのようなフレアやゴーストが写り込みやすかったり強い周辺減光があったり、いわゆる「エモい」写真が撮りたい方には、オールドレンズがおすすめです。マイナスに思われがちな要素がレトロな写真に仕上げてくれます。

オールレンズはレンズの個体によって、入り込むフレアやゴーストの量も写真の雰囲気も異なります。オールドレンズをうまく使いこなし、光の表現が広がると、撮れる写真の幅も広がるので、人と違った写真を撮影したい方におすすめです。

オールドレンズは新品のデジタルカメラレンズに比べて安く、コスパのよさが最大の魅力です。現代の高性能なレンズが広く出回っているため、古いフィルムレンズで使用されていたオールドレンズは中古品などで安価に手に入れられます。

オールドレンズはフィルムレンズの時代に量産されたレンズです。レンズの生産数が多いので、中古品が安価に出回っています。1万円以下のものや5000円以下のものまで、安い価格帯でも販売されているのが魅力です。

しかし、その一方でプレミアがついている高価なオールドレンズも多く存在します。最新の高性能レンズと同様に高額で売られています。必ずしもオールドレンズが安いものとは限りません。使い道がなくなった中古品は安く手に入れられます。

オールドレンズに興味を持ち購入を考えた場合に、ECサイトなのか実店舗なのかなど、どこで買えるのか入手方法がわかりにくいですよね。オールドレンズは中古カメラ店で扱いがありますが、フィルムカメラ時代のレンズなので、特にフィルムカメラの扱いに強いお店での購入がおすすめです。

交換式レンズのカメラを始めて、レンズについて調べると「クセ玉」や「名玉」などの用語がたびたび目に入りますが、レンズをカメラ用語では「玉」と表現します。レンズの特徴を表現するときに使われるものを解説します。

「クセ玉」とは、写真の写りにとてもクセのあるレンズを指します。現代のレンズは高性能で、クセがない写りが一般的になっているため、クセのあるオールドレンズならではの描写は魅力的です。

オールドレンズが広く使われていた当時は、コーティング技術がなく、逆光耐性はほとんどありませんでした。日中の撮影ではフレアやゴーストが出てしまいます。しかし、柔らかく優しい印象の作品を撮影するにはおすすめのレンズです。

「名玉（銘玉）」は、写真の仕上がりや性能が高いレンズや、歴史的に称えられるレンズを指し、神レンズと呼ばれます。名玉はもちろん人気が高く、世界各国で時代を超えて愛され続けているレンズばかりです。オールドレンズは、日本製の名玉だけでなく海外の名玉も簡単に入手できます。

また、メーカーや時代が違うだけで写真の色合いや雰囲気といった描写が変わってきます。オールドレンズならではの味のある写真を楽しみたいなら、名玉の中からレンズをチョイスするのが間違いないのでおすすめです。

オールドレンズは、数十年前にフィルムカメラ用に設計されたレンズです。そのため、デジタルカメラでオールドレンズを使用するにはマウントアダプターを利用します。マウントアダプターは接続部分の構造が合わないカメラとレンズを接続するためのアイテムです。

マウントアダプターがあれば、最新のデジタルカメラとオールドレンズが接続できるので、SONYやCanonなどの一般的なデジタルカメラでもオールドレンズを楽しめます。接続部のサイズと形状はJIS規格で決まっており総称してM42と呼ばれています。

また、特殊なマウント形状を採用しているオールドレンズはそれに適合したマウントアダプターの使用が必要です。マウントアダプターは2,000円程度で安く購入できるので、アダプターについてはあまり気にせず、欲しいレンズの入手を優先しましょう。

オールドレンズの内部に傷がないものを選びましょう。レンズの外装に多少の傷がある場合は、撮影する際に問題はありません。しかし、レンズ内部に傷がある場合は撮影に影響する可能性があります。

中古のレンズである以上、傷があるレンズの可能性は高くなります。しかし、その傷が撮影時に致命的なものではないかをしっかりと確認してレンズを選びましょう。傷の中にはそれほど撮影に影響しない場合もあります。扱いに気をつければ問題なく使用できます。

オールドレンズのチェックポイントとして、カビが生えていないか注意しましょう。レンズはカメラバッグに入れっぱなしにしがちなアイテムなので、夏の高温、高湿度の環境だと、レンズ内部にカビが発生します。不衛生なだけでなく、カビは写真に異物が映りこむ原因です。

レンズの保管に適した湿度は、40～60%です。高湿度でレンズがくもってしまうような環境や、乾燥しすぎもカビが発生する原因になるので、風通しのいい場所で保管するか、ドライボックスもしくは防湿庫を利用しましょう。

生産から数十年以上経過しているオールドレンズは、経年劣化が避けられません。以前の所有者がレンズをどう扱っていたかによってレンズの状態が左右されます。レンズの傷やくもり・レンズ内部のカビ・レンズの接着材が剥がれてきている場合があるので要注意です。

また、外から見るときれいな状態でも、ピントやF値調整のリングの回転が悪い場合があります。どこまで許容できるかはレンズを利用する方によりますが、レンズの傷やくもり以外の症状がみられる場合はそのレンズを購入するのはおすすめできません。

オールドレンズは撮影の際、マニュアルフォーカスです。細かいピントを手動で調整する必要があります。そのため、フォーカスリングをたくさん回します。撮影時の絞りはとても重要になるため、フォーカスリングは大切なポイントです。

そのため、リングを手で回転させた時の動きが滑らかなものを選ぶのがおすすめです。うまくリングが回転しないものや、部品が欠けているものなどは選ぶのを避けましょう。購入時に店員の方や出品者にフォーカスリングの状態を相談してみてください。

オールドレンズの中には、レンズを接着するために使用される接着剤のバルサムが切れてしまっているものがあるので要注意です。バルサム切れを起こすと、接着していたレンズが剥がれるのでレンズの曇りや変色、接着剤のひび割れやすじといった症状が出てきます。

写真に影響のないものが多いですが、逆光に弱くなり、写真全体にボケがかかります。修理するのもお金がかかりますし、可能な限りバルサム切れが起きていないものを選びましょう。出品情報などで事前にレンズの状態を確認できます。

オールドレンズの多くが単焦点レンズです。単焦点レンズは焦点距離を変更するズーム機能がないレンズを指します。古いズームレンズは解像感が低く、きれいな写真が撮れない可能性があるため、単焦点レンズがおすすめです。

背景がボケた雰囲気の写真を撮りたい方には、単焦点レンズが適しています。被写体に焦点を合わせられ、手前や背景が自然にボケた写真が撮影できます。単焦点のオールドレンズは広角から望遠までさまざまなレンズがあるので、撮影したいものに合わせて選択可能です。

しかし、単焦点レンズは焦点距離が変更できません。そのため、遠くのものを撮影する風景写真や、撮るたびに画角が変わってしまう結婚式などのシチュエーションは苦手です。どういうシチュエーションで撮影したいかはレンズ選びにとって重要なので、目的を事前に確認してください。

すべてのレンズの焦点距離はフルサイズカメラが基準になっており、標準レンズは50mmです。フルサイズは、フィルムカメラ時代の35mm版フィルムとほぼ同じサイズになるように作られています。オールドレンズのほとんどは35mmフィルムカメラ用のレンズです。

つまり、どのオールドレンズを選んでも、フィルムカメラ用のレンズとして採用されていたものは、当時レンズが設計された時に想定された画角どおりの撮影が可能です。フルサイズのカメラを使用する場合は、どのオールドレンズでも画角が本来より狭くなりません。

同じレンズを取り付けたときでも、使用するカメラのセンサーサイズによって実際に写る画角が変化します。フルサイズの強みはどれも撮りたい画角通りにレンズが選べる点で、中古のオールドレンズでも探しやすいです。

センサーサイズがAPS-Cのカメラは、センサーサイズが小さいため、フルサイズカメラで撮影した写真と比較すると望遠のような画角に仕上がります。またAPS-C機は焦点距離がフルサイズ機よりも1.5倍長いです。

APS-C機で標準レンズと同じ50mm相当の画角で撮影するには、APS-C機の標準レンズの35mmレンズが必要です。APS-C機で50mmレンズを使用すると、フルサイズで75mmレンズ相当の焦点距離となってしまうので気をつけてください。

また、Canonのカメラを使用している場合はAPS-C機の焦点距離を計算する際「×1.6」で焦点距離が求められます。CanonのAPS-C機を使用している方はしっかりと確認しましょう。

マイクロフォーサーズに対応しているカメラの場合、APS-Cサイズのカメラよりも画角がさらに小さいです。そのため、フルサイズのオールドレンズをつけると、より狭い範囲が写り望遠レンズのような画角になります。

マイクロフォーサーズ対応カメラの縦横は標準カメラの約1/2です。マイクロフォーサーズ対応カメラでフルサイズの標準レンズである50mm相当の画角で撮影する場合は、50÷2＝25で25mmレンズが最適です。

そのため、50mmレンズを使うと焦点距離がかなり望遠な画角になってしまうので気をつけてください。オールドレンズを選ぶ際には、広角で焦点距離が短いものを選ぶようにしましょう。焦点距離が28mm以下のレンズが使いやすく、初心者にもおすすめです。

ニコンは世界を代表するカメラメーカーです。ニコンのレンズは、多くの製品が「NIKKOR（ニッコール）」と呼ばれており、日本製ならではの品質と味がニコンのオールドレンズの魅力です。中古であれば手頃な価格で入手できるものも多くあります。

また、古くから「Fマウント」を採用しているのが特徴です。フィルム一眼レフカメラとデジタル一眼レフカメラの共通マウントなので、いつの時代のニッコールレンズも取り付けられるのが強みです。

キヤノンは、世界的に人気の高いデジタルカメラで有名なメーカーです。レンジファインダーカメラがフィルムカメラの起源で、中でもEOSシリーズはカメラを初めて買うときに購入を検討した方も多くいました。

当時最先端だった非球面レンズなど、キヤノンの魅力が溢れるオールドレンズを使うのもおすすめです。オールドレンズは「FDシリーズ」・「New FDシリーズ」・「Canon LENZシリーズ」などがあります。今もなお世界中で愛されているレンズばかりです。

オリンパスはもともと大顕微鏡の製造や販売を行っていた会社で、ツヴァイスやライカに影響されてカメラ製造を始めました。中でもハーフサイズカメラのPENシリーズが有名で、中古フィルムカメラの中でも大人気です。

オリンパスのオールドレンズは「Zuiko」シリーズが人気で、その中でもOMシリーズは古くに愛されたフィルムカメラのレンズの中の小型軽量レンズの元祖です。コンパクトで高性能なレンズを探している方にはおすすめです。

富士フィルムは「写ルンです」の開発で有名なメーカーです。最近またエモい写真が撮れると人気が再熱しています。他にも、チェキなどの一般層向けカメラから、プロが使用するような本格的なカメラまで手広く製造や販売を行っています。

富士フィルムのオールドレンズは、「フジノンシリーズ」が人気です。基本的にクセのない優れたレンズが多いですが、クセ玉と言われる個性的な写真が楽しめるレンズもあります。プロが使う高性能なレンズのため、扱いは少し難しいですが本格的にオールドレンズを楽しみたい方におすすめです。

オールドレンズは、ペンタックス・ライカなどのメーカーでも扱っています。カメラ好きユーザー向けに斬新な機能を搭載してきたペンタックスは、フィルムカメラ時代から変わらないKマウントを使用し続けているため、現在の一眼レフカメラに過去のオールドレンズほとんど装着可能です。

また、高級カメラメーカーのライカでは、現行レンズは100万円を超えるものもありなかなか手が出ません。しかし、オールドレンズならライカの魅力が詰まったレンズで10万円以内で購入できるものもありコスパ最強です。クロームメッキのレンズなら、さらにリーズナブルなので、ぜひ探してみてください。

オールドレンズをデジタルカメラで使用する場合、カメラボディのタイプをチェックしましょう。デジカメには、一眼レフとミラーレスがあり内部構造が違います。一眼レフはカメラ内部のミラーで反射させた光景をファインダーに移す機構です。一方ミラーレスはミラーがなく、画像センサーで電気信号に変換し液晶で景色を映します。

デジタル一眼レフで使えるのは、Kマウント・M42マウントのオールドレンズです。一方ミラーレスはほぼすべてのオールドレンズが使用できます。ただしセンサーサイズとの相性もあるので、マウントとセンサーサイズの両方を考慮してボディを選んでください。

ミラーレスカメラでオールドレンズを使用するときはマウントアダプターが必要です。各メーカーごとにボディとレンズそれぞれの型が決まっているので、異なるメーカーを組み合わせるときにマウントアダプターを使用します。

初心者の方で、どのマウントアダプターを選んでいいか分からない際は、ぜひこのリンクを参考にしてください。選び方やおすすめの商品についてとても分かりやすく解説されています。

オールドレンズの母艦としてどんなカメラボディを選べばいいか迷いますよね。まずは、デジカメの種類ではミラーレスをおすすめします。一眼レフは内部のミラーがオールドレンズにとってデメリットになる場合が多いため、距離補正が必要になるためです。

おすすめのカメラボディとしては、世界最小・最軽量のSONYのミラーレスα7C、フルサイズミラーレスの最新機種では低価格で購入できるCanonのEOS RP、手振れ補正など必要な機能がありコスパのいいニコンZ5です。

自分が撮りたい写真のイメージに合った最適なオールドレンズを使って、今までとは少し変わったレトロで味のある写真を撮りましょう。さらにカメラライフが楽しくなります。この記事を参考にしてぜひオールドレンズデビューしてください。きっとカメラライフがより楽しくなります。