速度重視！スピードクラスの高いSDカードおすすめ8選｜速度測定で性能チェック

SDカードを使っていて「保存に時間がかかるのが悩み」「素早くデータを取り出したい」「SDカードの速度の違いはどうやって判別するのか分からない」などの悩みを持っている人も多いのでは。

それは、SDカード本来の転送速度や書込速度が出ていない可能性があります。動画撮影したデータをSDカードに保存するには書込速度が影響を及ぼし、SDカードに保存したデータをスマホやパソコンに移行するには転送速度が重要です。SDカードの性能は速度測定で性能チェックできます。

そのため、SDカードを選ぶときは速度に着目して選ぶのがおすすめです。今回は、SDカードの速度について解説します。おすすめのSDカード8選や計測方法もご紹介するので、ぜひ参考にしてください。

SDカードは音楽・写真・動画などのデータを保存するのに役立ちます。しかし、使用機器や目的によって使えるSDカードの種類が異なるので選ぶときは注意が必要です。ここからは、それぞれのSDカードの違いを解説します。

SDカードは「SDカード」と「microSDカード」の2種類に分けられます。種類によって対応機器や使用方法が異なるので、自身の用途に合ったものを選びましょう。

SDカードは幅24mm×長さ32mm×厚み2.1mmのメモリーカードです。主にデジタルカメラ・ビデオカメラ・テレビ・ゲーム機で使用できます。また、ノートパソコンにはSDカードスロットが採用されている場合が多いため、ビデオカメラで撮影した映像をノートパソコンに移す使い方も可能です。

microSDカードは主にスマートフォン・タブレットなどのデバイスで使用されています。幅11mm×長さ15mm×厚み1mmと、SDカードより一回り小さいメモリーカードです。microSDカードは変換アダプターを使用してSDカードとしても使える優れた特徴を持っています。

使用する機器によってSDカードの対応サイズが異なるため、購入時には注意が必要です。SDカード・microSDカードがそれぞれどういった機器に向いているかは、以下の表を参考にしてください。

スマートフォンやビデオカメラで撮影したデータをパソコンへ移行したい場合には、転送速度が重要になります。転送速度とはファイルの読み書きを行うときの最大速度で、転送速度が速いほどファイルを速く保存可能です。

高画質・高解像度の写真や容量の大きい動画をSDカードからパソコンへ保存するとき、転送速度が速ければデータ移行もスムーズに行えます。短時間でバックアップを取りたい方は、転送速度が速いものを選びましょう。

スピードクラスは主に4つの規格があり、規格によって書き込み速度に差があります。それぞれの規格名と書き込み速度の違いは以下の表をご覧ください。

規格名はSDカードの表面に記載されています。書き込み速度を重視する方は必ず確認してください。

UHSスピードクラスはSDXCとSDHC製品に適用される速度規格で、規格は4種類あります。規格別の書き込み速度については以下の表をご覧ください。

UHS-ⅠとUHS-Ⅱは裏側の構造が違うため、対応したカードリーダーでなければ使用できません。使用機器に合わせて選びましょう。

ビデオスピードクラスは4Kや8Kなどの高画質に対応した速度規格で、5種類の規格に分かれています。規格別の書き込み速度については以下の表をご覧ください。

値が大きいほど書き込み速度が速いため、高画質で動画撮影をする方にはV60やV90規格のSDカードがおすすめです。

アプリケーションパフォーマンスクラスとは、スマホアプリを快適に動作できる読み込み・書き込み性能が一定の基準に達しているときに表記される規格です。

AndroidスマホにmicroSDカードを挿入する場合は、A2に対応しているとmicroSDカード内に保存しているアプリを早く起動できます。

SDカードを選ぶ際には速度だけでなく、容量も重視しましょう。ここからは容量によるSDカードの種類と選び方を解説するので、ぜひ参考にしてください。

最大容量が2GBまで対応しているものは、SDカードに分類されます。主にSD・SDHC・SDXCに対応した機器に使用可能で、利用できるデバイスの幅がもっとも広く利便性も抜群です。もし複数のデバイス間で使いまわしをしたい場合は、SDカードを選びましょう。

低価格で購入できる点もメリットです。ただし、最大容量が少ないため、大量の写真・動画を保存したい方にはおすすめできません。

4GBから最大32GBまで保存できるものはSDHCカードに分類されます。SDカードよりやや値段は高いですが、普段使用するには十分な量のデータを保存可能です。

ただし、SDHCカードに対応した機器でしか使えないため、使用機器によっては使えない場合もあるので注意してください。

64GBから最大2TBまで保存できるものはSDXCカードに分類されます。保存できる容量が大きいぶんSDHCカードより高価なため、購入する際には自分の使用する用途に見合っているかをしっかりと考慮してください。SDXC対応の機器でのみ使用できます。

一眼レフや高画質のビデオカメラなどで、容量が大きいデータを取り扱う方にはSDXCカードがおすすめです。

容量は使用目的や利用シーンに合わせて選ぶのが大切です。容量ごとにおすすめの利用シーンを以下の表にまとめたので、参考にしてください。

手元にあるSDカードの速度が遅いと感じたときには、スピード測定を行いましょう。ここでは、SDカードのスピード測定方法と速度が出ないときの対処方法について解説します。

SDカードの読み込み・書き込み速度は、無料の速度テストツールで性能チェックできます。Windowsで確認する場合は「CrystalDiskMark」というフリーソフトがおすすめです。書き込みをして転送速度を計測するソフトなので、実際のスピードを確認できます。

また、Macの場合には「Nova Bench」というフリーソフトを使用して性能チェックが可能です。スマートフォンでもアプリを導入するとSDカードのスピード計測ができるので、自分に合った方法で計測を行ってください。

ソフトウェアを使ってSDカードのスピードを計測しても速度が出ないときは、接続デバイスが原因である可能性があります。もし、SDカードの速度が明らかに遅すぎる場合は、接続デバイスを再起動すると正しい速度が出るようになるので試してみましょう。

また、古いSDカードアダプタを使っている場合にも、本来の性能を発揮できない場合があります。SDカードアダプタはSDカードの速度に大きく影響を与えるので、なるべく最新のものを使いましょう。

SDカードは使用機器と用途に合わせて選んでください。たとえ大容量だとしても、読み書きの速度が遅いとSDカードへの保存に時間がかかります。また、大切な写真・動画をパソコンにバックアップするときは転送速度も重要です。目的に合わせて使い分けましょう。