台形補正のあるプロジェクターおすすめ11選｜斜め投影ができる！正面に置けない人に

自宅で手軽にホームシアター・スポーツ観戦を大画面で楽しめるプロジェクターは、おうち時間に活躍する画期的なアイテムです。昨今では自宅で過ごす時間の増加に伴い、購入を検討する方が多くなっています。

しかし、いざ自宅でプロジェクターを使ってみると、部屋が狭くてプロジェクターを正面に置けない・画面が歪んで斜めになるなど、思った通りに使えないとお困りの方も少なくありません。そんな場合には、斜めから投影できる台形補正機能がおすすめです。

本記事では、プロジェクターの設置位置・画面の見やすさを左右するプロジェクターの台形補正機能について紹介します。台形補正機能のやり方・プロジェクターの選び方・おすすめ商品も紹介しますので、ぜひチェックしてください。

プロジェクターをスクリーンの正面に設置できない場合、天井から吊り下げたり斜めから投影するなど投影角度を調整します。このとき、上下方向に歪んだ映像を補正する機能が縦方向の台形補正機能です。縦方向の台形補正機能は、販売されているほとんどのプロジェクターに搭載されています。

また、一部のプロジェクターには横方向の台形補正機能が搭載されています。プロジェクターを置く場所が限られている場合、あらかじめ設置場所を決めておき、必要な方向の台形補正機能が付いているプロジェクターを選びましょう。

台形補正機能が役立つシーンを紹介します。

台形補正機能は、家具の配置状況によりプロジェクターをスクリーンの正面に置けない場合に役立ちます。斜め投影でも映像の歪みを調節できるので、快適に視聴できます。

また、視界の邪魔になるため正面には置きたくない方にもおすすめです。プロジェクターの設置場所を気にする必要がなくなるのは、台形補正機能の魅力のひとつです。

プロジェクターを設置する専用の台を設置できればいいですが、部屋が狭い場合、台の設置は難しいです。そんなときも台形補正機能が役立ちます。

既存の家具にプロジェクターを置いて斜め投影となっても、台形補正機能により歪みを調節できるので狭い部屋でも迫力ある映像を楽しめます。部屋が狭い場合は、台形補正機能が充実したプロジェクターがおすすめです。

便利な台形補正機能ですが、デメリットもあります。台形補正は、歪んでいる部分を切り取り、一回り小さく表示して映像を正しい形に調整するため、本来の映像よりも画質は落ちます。

画質が落ちるので、グラフィックが重要になる映像・ゲームでの使用には向いていません。プロジェクターの使用用途に合わせて検討しましょう。

まずはプロジェクターをできるだけ正面に配置し、距離を調節してから台形補正機能を使うのがポイントです。プロジェクターは細かい歪みが発生しないよう、必ず平らで安定している場所に設置してください。また、投影される映像の大きさはスクリーンとプロジェクターの距離で決まるため、プロジェクターの取扱説明書に記載されている適正な距離に設置しましょう。

プロジェクターを設置したら、電源を入れて映像に歪みがないか確認してください。映像をチェックする際、部屋を暗くすると確認しやすいです。

自動で台形補正する機能を搭載しているプロジェクターであれば、初心者でも簡単に最適な映像に調整できます。自動台形補正は、投影画像の歪みをセンサーで検知して台形補正します。初期設定で自動台形補正機能がオフになっている場合があるので、使用前に補正機能がオンになっているか確認しましょう。

自動台形補正機能では補正しきれない場合や手動調整タイプの場合、自分で台形補正をする必要があります。多くのプロジェクターは設定メニューに台形補正の項目がありますので、投影画像を見ながらリモコン・本体のボタンを使って調整します。

台形補正をするとピントが合わなくなりますので、プロジェクターのダイヤル・スライドバーを使ってピントを合わせましょう。

投影距離とはプロジェクターのレンズからスクリーンまでの距離で、投影距離によって投影画像の大きさが決まります。投影距離は製品によって異なるので、購入前に必ずチェックしましょう。

一般的なプロジェクターは、約2m程度離せば60インチ程度のスクリーンが投影できます。スクリーンとの距離が取れないが大画面を楽しみたい方には、1m以内の距離でも大きな映像を映せる短焦点モデルがおすすめです。

プロジェクターの投影光の明るさを表す数値を出力光束と言い、照度計を使って焦点距離で計測します。単位はルーメン（lm)で、ルーメンが大きいほど明るくなります。真っ暗な部屋で使用する場合は1000lm程度の明るさで十分ですが、明るい場所で使用する場合は3000lm以上がおすすめです。

部屋の明るさは投影画像の大きさにも影響します。仕様書に測定条件が書かれているものが多いので、ルーメン値とあわせてチェックしましょう。

プロジェクターの大画面で映画などを楽しみたい場合はコントラスト比も重要になります。コントラスト比とは明暗差を表しており、暗いシーンが多い映画ではコントラスト比が大きい方が見やすくきれいに投影できます。逆に明るい会議室などで使用する場合は、コントラストよりもルーメン値の高い方が重要です。

解像度とは画像を表現するドット数で、グラフィック性能とも呼ばれます。解像度が低ければ荒い画質になり、解像度が高ければきめ細かい画質になります。画質を重視する方は必ず確認しましょう。

映画やアニメを高画質で楽しみたい方には、フルHD（1920×1200）以上のハイスペックモデルがおすすめです。ただし、高画質なものは価格も高くなります。コスパ重視であれば、1600×1200や1280×1024も検討しましょう。高解像度のおすすめプロジェクターは下記の記事で紹介していますので、ぜひチェックしてください。

接続方法も要チェックです。Wi-Fi・Bluetoothによる無線接続が主流になりましたが、HDMI・VGAなどの有線接続を求める方も多いです。有線接続のメリットとして、複雑な設定のいらないシンプルな接続・遅延や通信障害のない安定性があげられます。

無線接続は、ケーブル無しの手軽さ・持ち運びやすさが魅力です。Wi-Fi対応のおすすめプロジェクターは下記の記事で紹介しているので、ぜひチェックしてください。

プロジェクターのランプは高温になるため、排熱が必要です。そのため、プロジェクターの多くは使用中にファンの稼働音がします。

中国などの海外メーカーのプロジェクターは安いものが多いですが、ファンの稼働音が気になる場合もあります。「騒音で映像に集中できない」と後悔しないよう、購入前に口コミなどで静音性について確認しておきましょう。

オートフォーカス機能は、プロジェクターが自動で映像のピント調整をする機能です。プロジェクターは、設置位置を変更する度にピント調整をしなければなりませんが、オートフォーカス機能が搭載されていれば、その手間が省けます。

プロジェクターの設置位置を頻繁に変える方や、掃除などで家具が動いてしまいプロジェクターの位置がずれてしまいがちな方におすすめです。

若い世代から注目を集めているのがスマホミラーリング機能です。Wi-Fiでスマートフォンとプロジェクターを接続し、スマホの画面をそのまま映し出す機能です。パソコン不要なので、手軽に利用できます。

スマホに保存されているムービー再生が可能なので、家族や友達との思い出話が盛り上がります。下記の記事では、ミラーリングについて詳しく解説しているのでぜひ参考にしてください。

スマートプロジェクターは、プロジェクター本体にネット通信機能を備えています。パソコンやスマートフォンを接続せずにYouTubeなどの動画配信サービスを利用できます。端末と接続する手間が省けるので、テレビを見るように大画面で動画配信サービスを楽しめるのが魅力です。ネットで映画やドラマ鑑賞をする方におすすめです。

短焦点モデルのプロジェクターは、スクリーンとの距離が近くても大画面で映像を楽しめます。超短焦点プロジェクターであれば、スクリーンから数cmの位置に設置も可能です。

部屋が狭くプロジェクターの設置を諦めていた方も、短焦点モデルのプロジェクターであれば設置が可能になるかもしれません。下記の記事で、おすすめの短焦点プロジェクターを紹介していますので、ぜひチェックしてください。

ここまで台形補正機能付きのプロジェクターに関してご紹介してきましたが、補正の限界はどのくらいなのでしょうか。

メーカーや商品にもよりますが、一般的に台形補正の限界は30度までのものが多いです。ただ、詳細は商品によって異なりますので、お使いの機種の取り扱い説明書をよく確認してください。

台形補正機能を使うことによって、投影する動画の画質に影響はあるのでしょうか。

台形補正機能では電気的な補正をかけるため、投影される動画の輝度や画質が落ちることがあります。その場合、画素数が少なくなり、ぼんやりとした映像になることが多いです。

台形補正機能を持ったプロジェクターの魅力をお伝えしました。台形補正機能があれば、設置位置に縛られずにプロジェクターを部屋に設置できます。自動台形補正機能は初心者でも簡単に設置できるおすすめの機能です。部屋や使い方に最適なプロジェクターを選んで大画面で映像を楽しみましょう。