プロジェクターに必要な距離は？｜足りないときの対処法も！投影距離とは？

最近では家でプロジェクターを使って、プチ映画館のようにおしゃれなお家時間を過ごしたいと考えている方も多いですよね。しかし「家庭用プロジェクターに興味があるけれど、不明点が多くて購入を決断できない」といった方もいるかもしれません。

不明点の中でも、多くの方が困っているのはプロジェクターを使う際に必要な距離です。せっかくおしゃれなプロジェクターを買っても、距離を確保できずきれいに映すことができなければ意味がありません。

本記事ではプロジェクターを使うために必要な投影距離・足りない時の対処法・プロジェクターの選び方までわかりやすく説明します。さらに、狭い部屋でもプロジェクターを使う方法も紹介するのでぜひ参考にしてください。

プロジェクターの投影距離は、スクリーンからプロジェクターレンズの距離までを指しています。簡単に言うと、プロジェクターを置く場所から壁までの距離です。投影距離はプロジェクターが映す画面の大きさと明るさを決定します。

基本的に、プロジェクターの投影距離が長ければ長いほど画面は大きく・暗い、短いほど画面は小さく・明るい傾向にあります。とはいえ、プロジェクターは最適な距離が決まっているので、記載されている投影距離に合わせれば特に問題はありません。

最適な投影距離はプロジェクターごとにさまざまです。同じメーカーで同じ画面サイズを映す場合でも、投影距離が異なる場合があります。投影距離はプロジェクターのレンズの性能にも関係しているので、画面サイズが同じだからといって投影距離も同じであるとは限りません。

そのため、プロジェクターを購入する際は、必ず投影距離を確認することのが重要です。せっかく買ったプロジェクターでも、きれいに画面を映せなければ買った意味がありません。メーカーや画面サイズにとらわれず好みのものをチェックしましょう。

プロジェクターの投影距離の計算方法はいたって簡単です。というのも、プロジェクターとスクリーンとの距離は正比例するからです。いわゆる、スクリーンまでの距離を「X」として、スクリーンサイズを「Y」とすると「X＝Y」の関係となります。この関係を利用すれば、すべてのサイズの投影距離が計算できます。

まずは映したい画面サイズを決定します。画面サイズは視聴距離から考えると、見やすいサイズになりますよ。

画面サイズは大きければいいというわけではありません。映画館のスクリーンは大きいですが、最前列で見ると少し首が痛くなりときがありますよね。反対に最後列だとスクリーンが少し小さく見えます。

プロジェクターの画面サイズも、映画館のスクリーンと席の関係のように、視聴距離から考えるとうまく決定できます。視聴距離によって適した画面サイズがある程度決まっているので、ぜひ参考にしてください。

映したい画面サイズを決定したら、次はプロジェクターを置く場所との距離を確認しましょう。そして、プロジェクターの投影距離と照らし合わせて大きく離れていなければ、問題なく映せます。

注意すべきなのは、長は短を兼ねるわけではないことです。プロジェクターに定められている投影距離が実際の距離よりも長ければ問題ないと思われがちですが、そうではありません。映像がぼやけてしまいます。

近すぎても遠すぎても見えずらくなってしまうのを覚えておきましょう。以下の記事では、プロジェクターの設置場所について紹介しているので、ぜひ参考にしてください。

方法の1つは、鏡に反射させて投影する方法です。鏡に反射させると距離を約2倍にでき、画面を大きく映せるといったものです。

しかし、この方法は一見簡単そうに見えるものの、鏡を設置する位置を調整するのが難しく、かなり手こずります。また、鏡を高いところに設置しなければならないため、落下する可能性もあり危険です。そのため、鏡に反射させるこの方法はあまりおすすめしません。

台形補正機能を使って斜めからの投影により、距離を稼いで画面を映すといった方法もあります。台形補正機能とは、一般的に斜めから映すと画面にゆがみが生じてしまいますが、このゆがみを補正する機能です。

台形補正には上下方向の補正と左右方向の補正があり、補正可能な角度は機種によって異なります。斜めから映すことによって距離が稼げそうな場合は、プロジェクターを選ぶ際に台形補正機能をチェックしましょう。

距離を無理に稼ぐのではなく、短焦点のプロジェクターを選ぶ方法です。短焦点のプロジェクターであれば、短い距離で大きな画面を映せます。狭い部屋でも工夫することなく、快適に使用できます。

ただし、他のプロジェクターに比べて価格の高いものが多くなっています。多少お金がかかっても、きれいな映像を映したいという方におすすめです。購入の際には、コスパのいいモデルを選びましょう。

プロジェクターの中でも近い距離でも使える商品も存在しています。それは短焦点プロジェクターといい、1m以下で80インチの画面を投影できます。さらに超短焦点のプロジェクターもあり、30cm以下で投影できるため、狭い部屋でも使えるのが魅力的なポイントです。

短焦点プロジェクター・超短焦点のプロジェクターの詳細は下記で解説していますので、気になる方は、ぜひチェックしてみてください。狭いスペースで映像を映し出したい方は必見です。

本記事では、投影距離についてや、狭い部屋でもプロジェクターを使う方法まで細かく説明しました。やはり、最も重要なのはプロジェクターを購入する際に投影距離を確認することです。部屋にぴったりのプロジェクターでお家時間を楽しく過ごしましょう。