プロジェクターの価格別おすすめ15選｜値段の相場はいくら？選び方・人気メーカーも

近年プロジェクターは学校向けやビジネス向けの製品だけではなく、ホームシアターを気軽に楽しめる家庭向け製品も続々登場しています。さまざまな種類が混在するプロジェクターは製品数が多い上に価格の幅も大きく、どれを選んだらいいか迷ってしまいますよね？

プロジェクター選びでは、どんな用途で、またどんな環境で使用するのかによって必要な性能は異なります。あなたにとって必要な性能をもつプロジェクターの価格帯について知ることが、後悔のないプロジェクター選びの第一歩になります。

この記事では、プロジェクターの価格相場に触れながら、価格面を踏まえてプロジェクターの選び方について解説。また、おすすめメーカーや価格帯別のおすすめ商品も紹介しているので、どうぞ最後までご覧ください。

プロジェクターの価格幅は4,900~11,000,000円、人気製品の価格帯は4,900~448,000円です。プロジェクターは家庭向け・ビジネス向けなど用途やパネルタイプなどさまざまな種類があり、メーカー・機種で性能も多種多様です。

しかし、おおまかな傾向としてはシンプルな機能の製品は低価格帯に多く見られます。一方で高価格帯では、高解像度でコントラスト比が高く精細で美しい映像を投影できる製品が多いです。性能と価格の関係については後述する「プロジェクターの選び方」で項目ごとに解説します。

家庭向けは部屋を暗くして映像を見ることが前提のため、輝度は低めに設定されています。コントラスト比が高いなど画質にこだわっている点も特徴的です。また、全般的にコンポジット端子やHDMI端子を搭載している製品が多いです。

アスペクト比（画面の縦横比）はワイドな16：9であることが通常ですが、念のためチェックしましょう。4：3の比率は映画鑑賞を楽しむのには不向きです。家庭向けの人気製品の価格帯は4,900~448,000円です。以下の記事では、家庭向けプロジェクターを紹介しているので、ぜひあわせてご覧ください。

ビジネス向けはオフィスの明るい場所でも映像が見えるように高輝度の製品が主流です。画質の美しさよりも見やすさが優先されます。RGB入力端子搭載製品が多く、無線LAN対応など使い勝手を重視した製品も多いです。

また、近年はどこでもすぐに使える持ち運びやすい小型軽量のプロジェクターも登場し人気を集めています。アスペクト比は4：3が一般的ですが、パソコン画面のワイド化が進む昨今は16：9でも問題ないです。

ビジネス向けの人気製品の価格帯は9,800~320,000円です。ビジネス用プロジェクターについては、以下の記事で詳しく紹介しているので、ぜひ参考にしてください。

学校向けのプロジェクターは、教室など明るい場所でも使用できるよう高輝度の製品が多い点はビジネス同様です。防塵性能を高めてチョークの粉対策を施していたり、書画カメラで教材を映せるなど、教育シーンを想定した機能が搭載されていることが多いです。

また、黒板などの投影面の前に立っても影が映らない超短焦点投影が可能な天吊り・壁掛け対応製品もあり、常設することでスムーズな授業進行に役立ち人気があります。学校向けのプロジェクターの製品価格帯は38,500~500,000円です。

液晶パネルを採用したプロジェクターは、3つの液晶に三原色を透過させて映像を映します。価格を安く抑えられる点と、映像の明るさがメリットの方式で、ビジネス・学校向けの多くの製品で採用されています。

画質や解像度をあまり高くできないため、画質の美しさを優先する家庭向け製品ではあまり採用されません。ただし近年登場している製品は性能が大幅に向上し、高級機のような画質を実現している場合もあります。液晶パネル搭載製品は4,900円からあります。

DLPとは反射パネルに光をあて、反射した映像を映す方式です。コントラストを高くしやすく高画質を実現できる点がメリットで、画質がいいので家庭向け製品にも多く採用されます。また、塵やホコリの影響が少なく耐久性が高い点も魅力と言えます。

DLPパネルは構成する部品が少なく、DLP採用のプロジェクターは本体サイズを小さくすることが可能。そのため携帯性に優れた小型プロジェクターも多く登場しています。製品価格帯は20,000円からです。

LCOSパネルはDLPと同じく反射で映像を映す方式ですが、ミラーではなく液晶パネルを使用しています。高解像度でコントラスト比に優れていて、また高画質だけでなく高輝度も実現できる点が魅力です。

LCOSパネルは4K対応プロジェクターや家庭用のハイエンドモデルなどに採用されています。構造上、本体サイズが大きくなってしまうデメリットがあり、また最も安価な製品でも200,000円以上するので、選ぶ際は後悔のないよう細かくスペックを確認しましょう。

プロジェクターのスペック表には、対応する最大解像度が記載されているので必ずチェックしましょう。ビジネス用途では接続するパソコンなどの解像度に合うプロジェクターを選ぶといいです。家庭向けで画質を重視するならフルHDや4K対応の製品がおすすめです。

なお、プロジェクターがもつパネル画素数以上の解像度の映像を投写する場合、プロジェクターは解像度を落として出力するため、多少画質が落ちる点に気をつけましょう。下の表の価格帯の( )は対応する解像度を落とさずに出力できる製品の価格帯を表しています。

以下の記事では、解像度について詳しく解説しているので、気になる方はぜひご覧ください。

輝度とはプロジェクターで投影される映像の明るさを表し、家庭用では最大輝度1000～2000ルーメンの製品が主流です(価格帯：13,800円～)。部屋を暗くして使用する場合には1,500ルーメン程度、リビングでは2,000ルーメン以上がいいです。

また、ビジネス向けでは2500ルーメン以上の明るさが推奨されます(価格帯：13,800円～)。ちなみに持ち運びに便利なモバイル用プロジェクターの輝度は100～500ルーメン程度のため、明るい場所での投写には不向きです。以下の記事では、ルーメンについて詳しく解説しているので、ぜひ参考にしてください。

プロジェクターはスクリーンに対して真正面から投影することで長方形の映像になるようにできています。しかし、設置環境によって実際には真正面に設置できない場合も多く、その場合、映像は台形に歪んでしまいます。

台形歪み補正機能搭載の製品なら、スクリーンに対して角度をつけて投影しても長方形の映像を投影可能です。特に壁掛けや天井などに常設する場合には必須の機能になります。台形歪み補正機能搭載製品は30,000円の価格から登場します。

また、短焦点対応のプロジェクターなら、短い投射距離でも大きな画面を投影可能です。一般家庭では部屋の広さの制限もあり、短焦点対応製品がおすすめです。教育現場で使用する場合にも授業進行がスムーズになります。価格帯は39,800円からです。

エプソンはビジネス向けプロジェクターの老舗メーカーで信頼性の高い製品が特徴的です。製品ラインナップも豊富で、持ち運びに優れたモデルや天吊りや壁掛けなど常設に適したモデルなど幅広いタイプの製品があります。

ビジネス/学校向けの製品の中には、投写画面に電子ペンで直接書き込んだり、投写画面からPCを操作できるプロジェクターもあります。会議・プレゼン・授業などを円滑に進めてくれるツールとしてもおすすめです。製品価格帯は35,100～174,200円です。

事務機器や光学機器に強いリコーのプロジェクターは、手頃な価格のエントリーモデルから大会議室向けのモデルまで、さまざまなビジネス/スクール向け製品が揃っています。業界最小・最軽量・最至近投写可能な製品もあり、高い技術力を誇ります。

壁色に合わせて適正な色に補正するなどの便利機能を搭載した製品が魅力的です。またリーズナブルで使い回しのいいポータブルタイプの製品も扱っているので、低予算で抑えたい方にもおすすめできます。製品価格帯は34,800～191,000円です。

映像機器全般で画質の評価が高いソニーは、プロジェクターにおいても画質のこだわりが活かされています。フルHDや4Kなどの高精細で鮮やかな映像を楽しめる家庭向け製品の人気が高いメーカーと言えます。

劇場用のプロジェクターに採用されるデバイスを搭載、またハイフレームレートに対応しているなど、高い性能をもち、上質なホームシアターを構築したい方におすすめです。価格は高めですが、導入後の満足度も高いでしょう。製品価格帯は53,000～1,034,000円です。

BenQのプロジェクターの製品ラインナップは、家庭向け/ビジネス/学校向けと、さまざまなタイプが幅広く展開されています。投影に必要な距離が短い短焦点モデルや、明るい場所でもハッキリ見える高輝度なモデルなど、製品ごとに個性があります。

そのため、自分の用途に合った製品を見つけやすいメーカーです。またユーザーから評価も概ね高く、信頼できるメーカーを探している方にもおすすめできます。製品価格帯は34,700～544,000円です。

最近では1万円以下の激安プロジェクターも販売されています。性能は控えめなものの、台形補正などプロジェクターを使いやすくする機能が付いており、非常にコスパがいいです。プロジェクターを使ってみたいけど自分の生活スタイルに合うか不安な方は、まず低価格のプロジェクターを使ってみるのもおすすめです。

以下の記事にて安いプロジェクターについて詳しく解説していますので、興味がある方はぜひご覧ください。

あなたのニーズに応えられるプロジェクターの価格について把握できたでしょうか？せっかく購入するなら長期的に活用することも踏まえ、性能面で妥協しないのもスマートな選択です。満足度の高いプロジェクターに出会ってください。