ケンコーの単眼鏡を紹介｜気になる評価は？4倍から6倍のものが狙い目？！

レンズを使用した光学機器のひとつである単眼鏡ですが、コンパクトで軽量なため、美術鑑賞や観劇などへ持って行く方が増えています。さまざまな光学メーカーが単眼鏡を手がけていますが、中でも人気なのがケンコーから販売されている機種です。

1957年に創立したケンコーは、天体望遠鏡や双眼鏡などを展開する日本の一大光学機器メーカーで、単眼鏡のラインナップが豊富で、シンプルなものから専門的な暗視スコープや距離計まで用途に応じて選ぶことができます。

倍率が高くても鮮明な視野が得られたり、ルーペとしても使用できたりなど、リーズナブルで高機能な機種が多く揃っているのもケンコーの単眼鏡の大きな魅力です。この記事では、ケンコーの単眼鏡のおすすめ機種や単眼鏡の選び方などを詳しくご紹介します。

単眼鏡は片手サイズの望遠鏡です。双眼鏡が立体感・距離感を表現するのに対し、単眼鏡の場合は片目で見るためすべて平面的に表現されます。双眼鏡と比べて軽量でコンパクトであり、近接撮影しやすいため絵画・工芸品などの鑑賞にぴったりです。

愛用者の多いケンコーの単眼鏡ですが、その人気には理由があります。ここでは、ケンコーの単眼鏡の特徴や人気の理由など、実際に使用している方の声を交えてご紹介します。

ケンコーの単眼鏡の最大の特徴は、ラインナップの豊富さです。ノーマルタイプの単眼鏡のほか、真っ暗闇の中でも使用できる暗視スコープやゴルフ用の距離計(レーザーの照射によって目標点までの距離を測るタイプの単眼鏡)も幅広く揃っています。

中には、防振機能(手ブレ補正機能)や防水仕様が施されたハイスペックな機種も。ノーマルタイプの単眼鏡もレンズ径が比較的大きく、明るく鮮明な視野が得られる優秀な単眼鏡が多いです。また、高性能でありながら1万円以下の機種が多く販売されています。

軽量で明るく見えるミリタリーモデルや最大100倍の倍率まで拡大できるズーム機能単眼鏡など、珍しいスペックを持つ機種もあります。どんな単眼鏡を選べばいいか分からないときも、ケンコーのラインナップを探せば最適なものが見つかるでしょう。

ケンコーの単眼鏡は、コンパクトでも視野が明るくはっきりと見え、劇場などの薄暗い会場でも快適に使用することができます。特に美術館や博物館で使用するために購入する方が多く、美術鑑賞用に設計された機種もあります。

使用されているすべてのプリズムに特殊なコーティングが施されているなど、視野の明るさと本体の小型化を両立した優秀な機種が多くあります。特別な機能のないシンプルな機種でもバランスが取れたスペックを備えているため、初心者から単眼鏡をよく使う方にまで広くおすすめです。

美術館・博物館は単眼鏡が特に力を発揮する場所のひとつで、美術鑑賞に適した単眼鏡はミュージアムスコープと呼ばれます。美術館に持って行く単眼鏡は、4～6倍程度の倍率がおすすめです。

4倍の機種が人気を集めていますが、6倍に拡大して見える機種であれば人混みを避けて少し離れたところからでも展示品を鑑賞することができます。また、最短合焦距離(ピントが合うもっとも近い距離)が短い機種がおすすめです。

劇場で使用するのに適した単眼鏡はギャラリースコープと呼ばれ、双眼鏡などと比較して軽量でコンパクトなため人気を集めています。最適な倍率は劇場の規模によって異なり、小規模な劇場なら4倍程度・大規模な劇場(ドーム会場など)なら8倍以上のものがおすすめです。

小さな会場やステージから近い席で高倍率の単眼鏡を使用すると、近く見えすぎてしまいます。また、薄暗い中での使用に堪える視野の明るい機種がおすすめです。

スポーツ観戦に使用する場合は、競技によって最適な倍率が変わります。バスケットボールなど比較的近距離のスポーツは4倍程度、サッカーや野球など遠距離のスポーツは7～8倍程度の倍率を持つ機種がおすすめです。

しかし、単眼鏡は基本的に視野が狭く、激しい動きを追うのには不向きな道具です。フィールド全体を拡大して臨場感のある観戦を楽しみたいという方には、広角タイプの双眼鏡もおすすめです。

薄暗い場所で使うことも多い単眼鏡。覗きこんだときの視野の明るさは、鮮明な像を得るために重要な要素です。対物レンズの有効径が大きく、倍率が低い機種ほど光をたくさん取り込むため明るく見えます。

レンズが小さくてもコーティングなどの工夫によって明るさを確保している機種もあります。薄暗い会場では明るさが5以上、星空の観察などには25以上ある機種ならば鮮明に見ることができます。一方、晴天時の野外など明るい場所では、5以下の明るさの機種でも十分です(視野が明るい機種だと明るく見えすぎてしまいます)。

最短合焦距離はその単眼鏡がピントを合わせられるもっとも近い距離を示します。単眼鏡は双眼鏡などと比べてピントを近くに合わせられる機種が多く、この特徴によって美術鑑賞に愛用されることも多い道具です。

15cm程度からピントが合う機種もあり、美術品だけでなくすぐ近くの昆虫や植物なども観察できます。中には、ルーペと兼用できるユニークな機種も。逆に観劇や遠くの景色の観察には、最短合焦距離が中～遠距離のものを選びましょう。

特に眼鏡をかけた方に注目していただきたいのが、アイレリーフの長さです。アイレリーフは単眼鏡を覗きこんだときの接眼レンズから瞳までの距離を示し、単眼鏡の性能を十分に引き出すために重要な要素です。アイレリーフが15mm以上ある機種ならば、眼鏡をかけた上からでも使用することができます。また、接眼目当てを折り返したり長さを調整したりして、裸眼でも眼鏡でも快適に使える機種もあります。

防振機能は、いわゆるブレ・振動を抑制する機能です。主に手ブレを軽減するためのもので、振動が補正されるため安定した視界を実現できます。高倍率でも手ブレの影響を受けにくい一方、内蔵のモーターを動かすため電力を消費しやすいのがデメリット。機種によっては防振機能のON・OFFを切り替え可能です。

暗視機能とは、赤外線技術を利用して暗闇の中でも映像を視認できる機能です。いわゆる暗視スコープと同じ技術で、単眼鏡越しの映像は緑色で表現させるのが特徴。夜間の動物観察や、キャンプ・巡回といった場面で効果を発揮します。

単眼鏡は、ただ覗いただけでは鮮明な視野を得ることはできません。満足度の高い鑑賞・観察を行うためには、ピント調整などを正しく行う必要があります。ここでは、単眼鏡の使い方を簡単にまとめます。

1. 観察したい対象を肉眼で捉えます。単眼鏡は双眼鏡などと比較して視野が狭いため、覗き込んだ状態で観察対象を探すことは非常に困難です。
2. 単眼鏡を覗きます。この状態ではピントが合っていないため、視野はぼんやりしています。
3. 対象が視野に入ったところで、ピントを合わせます。レンズの絞りを開くと近い距離に、狭めると遠い距離に焦点を合わせることができます。

特に初心者の方は、うまくピントを合わせるのに時間がかかるかもしれません。しかし自分の単眼鏡の癖を掴むことで、貴重な瞬間を逃さず素早くピントを合わせることができるようになります。

ケンコーから販売されている単眼鏡特集はいかがでしたか。光学機器の老舗であるケンコーでは、用途に応じて選べるさまざまなタイプの単眼鏡が開発されています。選び方のポイントを参考に、ぜひ長く愛用できる1台を見つけてみてください！