ライブ用双眼鏡のおすすめ9選｜双眼鏡はいらない？ジャニーズライブでは禁止されてる？

ライブやコンサートは、大好きなアーティストのパフォーマンスを生で見られます。行くからには、大好きなアーティストの表情をできるだけはっきり見たいものです。しかし、人気公演や武道館などの大きな会場では、遠い席になる確率も上がってしまいます。特に2階席や3階席の後ろでは、表情まで確認するのは困難です。

そんなとき双眼鏡があれば、アーティストの顔やパフォーマンスがよく見えます。しかし双眼鏡といってもさまざまな種類があり、ライブやコンサートに持って行くにはどんな双眼鏡がいいのか・倍率は何倍かなど分かりませんよね。

そこで本記事では、双眼鏡の選び方や最強のおすすめ9選を紹介します。「双眼鏡はいらない？」「なぜジャニーズライブでは禁止されてる？」と気になる疑問についても必見です。ぜひ参考にしてください。

会場内はどのくらいの距離があるのか気になりますよね。武道館のアリーナの直線距離は約55m、東京ドームはホームベースから外野センターまでの距離が約122mあります。高さにすると、55mは15階くらい、120mはビルの30階くらいなので、かなりの距離です。

会場では、モニターでアーティストを映すことがありますが、映る場面は公演によって異なります。特にグループの場合は、いつ自分の応援しているメンバーが映るかわかりませんし、席によってはモニター自体が見えづらいこともあります。そんなとき双眼鏡があれば、自分の見たいところを自分の意志で見られます。

双眼鏡を使うにあたって一番気になるのは、本当に大きく見えるのかどうかです。双眼鏡でどのくらい大きく見えるかわかる数値が「倍率」です。一般的に「ホールは8倍」「アリーナ2階席は10倍」「ドーム2階席以上は12倍」が適しているといわれます。

しかし、倍率のみで双眼鏡を選ぶことはおすすめしません。倍率は高いほどいいと思いがちですが、倍率が高くなると明るさは低下し、手ブレもしやすくなります。初心者にとっての扱いやすさは、低倍率のほうが優れているのです。

倍率を変えられるズーム機能がついたものもあります。しかし、こちらも明るさが足りなかったり、ぼやけたりすることがあるため、初心者には少し扱いにくい機能です。

双眼鏡を動かさずに見える範囲が「実視界」です。実視界が広いほど、対象物は捉えやすくなります。その逆に実視界が狭いと、少しの振動でも視界が大きくズレてしまうので、対象物が捉えにくくなります。

倍率が低いほど視界が広く、高いほど視界が狭くなるため、倍率の違う双眼鏡では実視界の比較ができません。

双眼鏡を覗いたときに見える視覚の角度が「見掛け視界」です。見掛け視界が広いと、倍率が高くても実視界が広いので、広範囲を見られます。

また、対象物との距離感が縮まった感覚があるので、迫力を感じられます。特に出演者がステージ上でめいっぱい動く場合は、見掛け視界が広いモデルを使用したほうが見やすくなります。

「焦点距離」とは、ピントの合うもっとも近い距離のことです。ライブやコンサートで使用する場合、離れたところから使うことが多いので、あまり気にかける必要はありません。

しかし、最前列など前方で使用する場合は、一応確認しておいた方がいい項目です。最前列からキャストまでの距離が3メートルであれば、最短合焦距離が3メートル以下の物を選ぶことで、問題なく使用できます。

対物レンズが大きいほど、光を多く取り入れられるため、明るく見えます。光が多く集まれば、解像度も高くなります。対物レンズの大きさは、レンズの直径を表す口径で確認できます。

しかし、口径が大きくなるにつれて本体が大きくなり、重量も重くなります。大きすぎたり重すぎたりするものは、持っているだけで疲れてしまうので、バランスを考えて選んでくさい。

接眼レンズを30cmほど離れたところから見てみると、レンズの中心に明るい円が見えます。この円の直径がひとみ径です。ひとみ径が大きいほど明るく見えますが、レンズ同様、ひとみ径が大きくなるほど重い双眼鏡となります。

明るい視界を確保したい場合は、最低でもひとみ径3mm以上が必要です。暗いシーンが多いライブやコンサートでは、ひとみ径5～7mmの双眼鏡がおすすめです。

光の反射は、像を劣化させる原因のひとつです。双眼鏡では、反射量を少なくするために、光学レンズとプリズムにコーティングを施しています。これにより、鮮明な像を実現できます。マルチコートのコーティング層が多いほど、リアルな映像を見られます。

• フルマルチコート

すべてのレンズやプリズム部分に多層の膜を施し、光の透過損失を極めて少なくしている。

• マルチコート

空気に接する面の1面以上に多層膜コートを施し、光の透過損失を少なくしている。

• マゼンタコート

レンズ面に単層コートを施し、光の透過損失を少なくしている。

アーティストの表情をしっかり楽しみたい方は、防振機能がついたモデルがおすすめです。防振とは、手ブレを自動で補正する機能のことです。ワンタッチで簡単に、ブレのない映像が楽しめる点が魅力です。安定した視界を実現できるので、アーティストの表情がクリアに見えます。

ただし、防振機能が搭載されたモデルは高機能モデルとなるため、価格は高くなります。また、モーターを使用して振動を抑えているため、重い商品が多いです。あわせて、モーターを動かす電力のための電池が必要になります。

双眼鏡は精密な光学機のため、水が中に入り込むと故障の原因になります。水に弱い双眼鏡ですが、防水設計のモデルもあります。防水設計の双眼鏡であれば、屋外で突然雨が降ってきても気にせず使用できます。

一方、コンサートホールなどの屋内のみで使用する場合は、防水機能がなくてもほとんど不便を感じません。防水設計のものは価格も少し高めになるので、使用する会場の状況を見て選んでください。

「アイレリーフ」とは、接眼レンズの最終面からひとみの位置であるアイポイントまでの距離のことです。アイレリーフが長いと、視界が狭くなりますが、レンズから離れた位置でも全視野を見渡せます。

メガネをかけている方は、15mm以上のロングアイレリーフのモデルを選ぶと、違和感を感じずに使用できます。また、まつ毛が長くレンズに当たってしまう方にも、ロングアイレリーフモデルの双眼鏡をおすすめします。

しかし、アイレリーフが長いと顔から双眼鏡が離れるため、見口が顔に触れず安定性が失われやすくなります。

ライブやコンサートで使用する場合、重さやサイズは重要なポイントです。当日は公演中以外も、会場への移動や入退場で列に並ぶことになります。立っている時間も長くなるので、カバンが重いと予想以上に疲れます。

重くて大きいモデルは持ち運びの邪魔になるので、せっかく買ったのに使うのが億劫になってしまう可能性があります。荷物を軽くするためには、口径20ミリクラス、重量は200g程度のコンパクトサイズがおすすめです。

双眼鏡には、撮影機能がついたものがあります。バードウォッチングなどの自然観察では、決定的瞬間をそのまま撮影できる便利な機能です。しかし、多くの公演では、許可のない録音や撮影は禁止されています。

ちなみに、ジャニーズのライブでは双眼鏡の使用自体は禁止されていません。厳密には、録画機能が付いていない双眼鏡のみが事前申請によって許可されるようです。よって、使用には制限があることになります。もし録画していることが発覚すると、入場を断られるか退場になるので、気を付けましょう。

ここからは、ライブ・コンサートにおすすめの双眼鏡メーカー2社を紹介します。各社それぞれ魅力的な特徴があるので、ぜひ商品選びの参考にしてください。

Preimeは、海外アパレルの輸入・販売やEC小売販売を行う、株式会社日本創作が展開しています。Preimeの「コンサートのために本気で作られた双眼鏡」は、商品名のとおりライブ・コンサートで使用しやすい工夫が詰まった商品です。

倍率は10倍で、ドーム・アリーナなどほとんどの会場で快適に使用できます。見かけ視界が78度と広く、一般的な双眼鏡よりも広い視野で迫力のあるコンサートが楽しめる点も特徴です。さらに、多層膜コート直径25mmの高品質レンズにより、肉眼と変わらない明るさを実現しています。使いやすく高品質でありながら、安い価格も魅力です。

Vixen（ビクセン）は、天体望遠鏡・双眼鏡などを幅広く手掛ける総合機器メーカーです。双眼鏡は、色にじみを抑えシャープな描写を実現するEDガラスレンズや、反射防止多層膜コーティングを施したフーリーマルチコートを採用しています。

長年培った光学技術による高機能さはもちろん、携帯性に優れたコンパクト設計・防水設計など使いやすさにもこだわっています。高機能モデルは2万円以上と価格は高くなりますが、1万円以下のお手頃価格の商品も取り揃えています。豊富な種類から選びたい方におすすめのメーカーです。

双眼鏡は、使用前に事前準備をする必要があります。人間の目の視力は左右それぞれ違うため、きちんと目にあわせて調整しておいてください。調節の仕方は以下です。

1. 左目だけで双眼鏡を覗いて、遠くの目標物を見ながらピントリングでピントを調整
2. 右目だけで双眼鏡を覗いて、同じ目標物が見えるよう視度調整リングでピントを調整
3. 両目で双眼鏡を覗いて、きちんと見えるか確認

当日慌てることがないよう、事前に調整を済ませておくことが大切です。荷造りとあわせて準備しておくと安心です。

双眼鏡を買わずにレンタルする手段もあります。高倍率の防振双眼鏡を格安で借りられる便利なサービスです。レンタルの流れは以下のとおりです。

• ネットで注文する（最短は翌日受け取り可能、身分証不要）
• 指定した日時や場所に届く（遠征先でもOK）
• 双眼鏡を使用する（使用最終日の24時まで）
• コンビニで返却する（購入も可能）

レンタルのメリットは、購入するよりも安い・自宅で保管しなくてもいい・整備された状態で使用できる・荷物にならない・故障時の賠償費用も最大2,000円なので安心といった点です。もし気に入ったら購入もできるので、必要に応じて利用してみてください。

ライブやコンサートは、その一瞬一瞬が大切な思い出です。双眼鏡はそんな貴重な瞬間を、はっきり記憶に残すため活躍してくれます。鮮明で美しい視界を確保するためにも、適度な倍率・明るさは選ぶうえで大切です。よりきれいにアーティストの表情を楽しめるので、自分にあった双眼鏡で素敵な思い出を作ってください。