双眼鏡おすすめ16選｜ライブやコンサート・バードウォッチングに【星空観察向けも】

コンサートやライブ、舞台で「ステージ上の人を、もっと近くで見たい…！」と思ったことはありませんか？会場が広かったり後方の席が当たったりすると、思いの外ステージ上が見えにくいです。そんなときは双眼鏡を使ってみるのがおすすめです。

遠くの人がクリアにはっきりと見えるので、アーティストや演者の仕草、表情のシワまでしっかり見ることができます。野鳥観察や星空観察、スポーツ観戦にも必携です。とはいえ、いざ双眼鏡を選ぼうと思うと、倍率や明るさ、口径やコーティングなどポイントが多くて正直「何を選べばいいの？」と悩んでしまいます。

そこで今回は、双眼鏡を選ぶときのポイントや双眼鏡の三大メーカーを分かりやすく徹底解説！そして、シーン別のおすすめ双眼鏡をご紹介していきます！8倍・10倍などさまざまな倍率の双眼鏡をセレクトしていますので参考にしてください。

双眼鏡を使うとどのくらい近くに見えるかは、対象までの距離÷倍率で求められます。100m先を10倍の双眼鏡で見ると、10m先の近さで見ることができます。同じ100m先を4倍の双眼鏡で見た場合は25m先の近さとなり、倍率の数字が高いほど遠くの対象が見やすくなると覚えておくといいでしょう。

双眼鏡の倍率には種類がありますので用途に合わせて選びます。倍率とは肉眼で見た場合、どれだけ大きく見えるかを表します。具体的には、肉眼で100m離れて見た時のものと800m離れた物を双眼鏡の8倍で見たものが同じ大きさです。

6倍～20倍と倍率には幅があるので、用途別におすすめの倍率があります。必要以上に倍率が大きすぎると手ぶれしたり、見たいものの対象が視野から外れ探せなくなったりするので注意が必要です。下記が用途別に見たおすすめの倍率です。

メーカーによっては、スポーツ観戦用や星空観察用など、用途別に特化したモデルを販売していることもあります。用途がはっきりしているなら専用のモデルを購入するのもいいかもしれません。

明るさは、口径とひとみ径をチェックしましょう。口径というのは「対物レンズの直径」、ひとみ径は「対物レンズの有効径÷倍率」で計算します。口径は大きいほど多く光を集めるので明るくなり、ひとみ径が大きいと対象を明るく見ることができるという仕組みです。

双眼鏡を覗くときは、目の瞳孔径との関係も重要です。明るい場所では瞳孔が小さくなり、薄暗い場所では瞳孔が大きくなります。ひとみ径と瞳孔径がほぼ同じなら明るく見えますが、瞳孔径よりもひとみ径の方が小さいと暗く感じてしまいますので、バランスを考えて選びましょう。

レンズコートというのは、レンズの反射量を少なくして見やすくするために施すレンズの加工です。双眼鏡にはレンズやプリズムといったパーツを使用しており、光が通るときレンズやプリズムに反射して光量が失われるので鮮明に見えなくなったり、暗くなったりします。

レンズコーティングを施すことで、反射や明るさを調整して見やすくするという効果があるのです。レンズコーティングの方法もいくつか種類がありますが、明るく鮮明に見えるフマルチコーティングがおすすめです。

双眼鏡の視界は、実視界と見掛け視界で表されます。それぞれの見極め方と意味を見ていきましょう。

実視界は双眼鏡を覗き込んだ状態で、動かさないときに見える視界のことです。「何°」と表記されており、実視界角度が広いと見える範囲も広いということです。実視界が広いほど対象を見つけやすくなるのがポイント。

ただし倍率が高いと狭くなるので、視界が広いものを選びたい場合は倍率とのバランスを考えて選ぶことをおすすめします。双眼鏡を選ぶ際、1つに決められずいくつかを比較して選ぶというときは、倍率が違うと比較にならないので同じ倍率で比較するといいでしょう。

双眼鏡を覗いたときに見える視界が見掛け視界です。見掛け視界は倍率が高くても狭くならないので、高倍率のモデルを選ぶと迫力がある視界を楽しめますよ。見掛け視界は倍率が違っても比較できます。見やすさを重視して選ぶなら、見掛け視界が56°前後のものがおすすめです。

双眼鏡を使うシーンによっても条件は変わりますが、携帯性を考えて選ぶのもポイントです。折り畳み式ならコンパクトに収納できるので、バッグに入れても邪魔になりません。多少サイズや重量があっても、折り畳み式なら持ち運ぶのに不便さは感じないでしょう。

コンサートやライブのようなシーンでは、首から下げておけるストラップが付けられるタイプがおすすめ。多少激しい動きをしても落下しにくく、うっかり落として壊したり傷つけたりするリスクも軽減できますよ。

アイレリーフは、ケラレ（視界の隅が黒っぽく隠れてしまうこと）がなく接眼レンズまでの距離を示すものです。アイレリーフが長いと広い視野を確保できます。裸眼やコンタクトレンズならアイレリーフは10mm、メガネなら15mm以上をおすすめします。

アイレリーフが15mm以上は、長時間使用しても疲れにくいので、裸眼やコンタクトレンズで長時間使用する場合にもおすすめ。付けまつ毛やマツエクを付けている方にも使いやすいでしょう。

防水加工の有無も確認しておきます。双眼鏡はアウトドアで使用するケースが多いため、防水加工があると安心です。中でも雪山・川・海などで使用するなら防水加工は必須です。一般のレジャーであっても雨や雪が降ると想定し、防水加工を選んでおくのをおすすめします。

防水加工のない安価な双眼鏡を屋外で使用すると、寒暖差でレンズが曇る恐れがあります。

コンサート・ライブ・観劇などで使うなら、携帯に便利で使っているときも邪魔にならない軽量タイプがおすすめです。会場の広さにもよりますが、倍率は8倍～10倍あれば十分でしょう。ほとんどの場合は会場が薄暗くなるので、明るさは9～25、ひとみ径は3～5mmのものがおすすめです。

野外コンサートやライブの場合は、雨が降る可能性もあるので防水加工を施したタイプを選んでおくと安心です。屋内限定なら倍率と明るさを見極めて選んでください。

遠くから静かに野鳥を観察するバードウォッチングには、倍率8倍～10倍がおすすめです。口径が大きいワイドタイプは光がたくさん入るので明るくなりますが、双眼鏡のサイズも大きくなるので重量が増えます。

バードウォッチングに適しているのは口径が20mm～40mm前後ですが、持ち運びしやすく適度に明るさも保てる30mmも使い勝手の良さではおすすめです。突然の雨にも慌てずに済むよう、防水加工タイプを選びましょう。

星空観察には口径40m以上がおすすめです。ひとみ径が小さいと暗い場所での使用には適さないので、ひとみ径は5mm～7mm、明るさは25～49あれば暗い場所でも明るく見えます。鮮明な視界を確保したいなら、マルチコーティングは欠かせません。

遠くを見るので手ブレ防止機能や、屋外で使用するため防水機能もあった方が安心です。口径40mm以上を長時間使用する場合は重量も考えて、首から下げておけるストラップ付きが便利ですよ。

スポーツ観戦は屋内と屋外で多少条件は変わりますので、どちらで使うか考えて選びましょう。屋内なら倍率は6倍～8倍、屋外なら8倍～10倍がおすすめです。ワイドタイプは明るく遠くまで見えますが、重くなるので注意しましょう。

離れた場所からでもしっかりと見たいなら、ズームタイプもおすすめです。ナイター観戦の場合は会場が明るいので明るさはあまり重視しなくてもいいでしょう。

天体望遠鏡や顕微鏡なども手掛ける国内メーカーです。天体望遠鏡では世界シェア率20%を誇ります。独自の技術は双眼鏡にも生かされており、幅広いシリーズを展開しています。コンパクトで携帯に便利なシリーズや丸みを帯びた可愛らしいデザインやカラーなどバリエーションが豊富です。

高性能でもお手頃価格のモデルが多数揃うなど、コスパの良さも魅力です。用途別に特化したモデルも揃っています。

カメラでおなじみの国内大手メーカーの一つ。カメラ以外にも測量機器や双眼鏡まで幅広く手掛けています。カメラのレンズで培った技術を双眼鏡にも生かしているのが特徴的。飽きのこないシンプルなデザインは長く使えて、シーンを選ばないのもポイントです。

リーズナブルなものから高級感のある上位モデルまで、種類も豊富。サポートもしっかりしているので安心感があります。高性能モデルには特に定評があるので、機能性を重視したい方におすすめです。

オリンパスもカメラで有名な国内大手メーカーの一つです。光学機器や望遠鏡、双眼鏡にオペラグラスまで幅広い商品を展開しています。元々は精密機器メーカーということもあって、双眼鏡にも高度な技術を取り入れているのがポイント。

ラインナップは豊富ですがしっかりとカテゴリ分けされているので、用途に合わせて選びやすいという特徴があります。用途に合わせて最適な双眼鏡を選びたいときにおすすめです。

双眼鏡はシーンによって選択肢が変わります。知識がないと手が出ない難しいもののように思えてしまいますが、選び方のポイントを押さえておけば最適な物を見つけられますよ。紹介した商品の中に気になるものが見つかったらぜひチェックしてみてくださいね。