フルサイズミラーレス一眼カメラおすすめ7選｜デメリットは？初心者向けも紹介

少し前まではフルサイズといえば一眼レフカメラで、ミラーレス一眼カメラはイメージセンサーにAPS-Cかマイクロフォーサーズを使用しているモデルばかりでした。しかし、現在ではフルサイズのミラーレス一眼カメラが増えています。

ソニーがフルサイズのミラーレス一眼カメラを市場に投入し成果を上げて以降、キヤノンとニコンといったカメラの2大メーカーも追随。フルサイズミラーレス一眼カメラの選択肢が増えているのもメリットです。

しかし、フルサイズミラーレス一眼カメラの中でも入門機やハイエンド機といった選択肢も出てきており、どれを選んでいいのか迷ってしまう初心者も多いはずです。そこで、この記事では、フルサイズミラーレス一眼カメラの魅力や欠点、安い中古を選ぶ際の注意点などを紹介するので、ぜひ最後までご覧ください。

フルサイズの魅力は、「画質や暗所での強さ」です。フルサイズはイメージセンサーの中でもサイズが大きいため、光が当たる面積が大きい=光を多く取り込めるので暗所で強くなります。暗所に強いと夜景撮影などでノイズが発生しづらくなり、夜景もきれいに撮影できるのがポイントです。

また、光を多く取り込めると、明るい部分と暗い部分の階調を調整するダイナミックレンジの幅が広くなるメリットも。階調が広く、豊かに表現できると白飛びや黒つぶれが少なくなり、撮って出しでもAPS-Cなどより画質がいいのがわかります。

ほかにも、ボケが具合が大きくなる、画角が広いといったメリットがあり、ポートレートでも風景写真でもAPS-Cなどと比較して一段上の写真を撮影できるのが嬉しいポイントです。

ミラーレス一眼カメラと、一眼レフカメラの違いは、「本体内部にミラーがあるかないか」です。一眼レフは、光学ファインダーに光を反射させるために本体にミラーを内蔵していますが、ミラーレスにはミラーがありません。

ミラーレスではイメージセンサーに当たった光を電子信号に変換し、モニターや電子ビューファインダーに映像を出しています。ミラーレス一眼カメラはミラーがない分、軽量コンパクトなのがメリットで、持ち運びがしやすいですし扱いやすくなります。

また、ミラーレス一眼カメラは明るさや色合いなどを設定すると、リアルタイムにモニターに反映してくれるので、どんな写真が撮れるか確認しながら撮影可能です。機能的にもオートモードやフィルターなどを搭載しており、初心者に扱いやすいカメラです。

フルサイズミラーレス一眼カメラにもデメリットがあります。一番は価格の高さです。フルサイズは高画質・高性能を求めている分、高度な技術が使われており価格が高くなっています。フルサイズ用レンズも高価です。本体相応に性能が高いため、APS-Cのレンズと比べると価格が高くなります。

また、ミラーレス一眼カメラは光を電子信号に変換してモニターなどに映す分、一眼レフと比べてバッテリー持ちが悪いのがデメリットです。ただし、フルサイズはAPS-Cなどにはできない、高精細で階調豊かな表現ができます。

ほかでは撮れない美しい写真を撮れるのは、価格以上のメリットがあると言えます。また、バッテリー持ちが悪い場合は、予備バッテリーを用意すれば解決します。サイズが大きいため、持ち運びしにくいと感じるのも留意点です。

• 価格が高い
• バッテリーの持ちが悪い
• 持ち運びしにくい

ソニーは、初めてフルサイズのミラーレス一眼カメラを発売したメーカーです。カメラメーカーとしては後発でしたが、今では発売しているフルサイズミラーレス一眼カメラの種類やフルサイズ対応レンズなど、選択肢を豊富に持っています。

ソニーのフルサイズミラーレス一眼カメラは、「α7シリーズ」と「α9シリーズ」の2シリーズがラインナップ。α7シリーズはより一般向けのモデル、α9シリーズはプロも使う最上位モデルです。

α7シリーズの中でもスタンダード機種の「α7無印シリーズ」、動画や高感度撮影などに強い「α7Sシリーズ」、高解像度仕様の「α7Rシリーズ」、2020年に発売された軽量コンパクトな「α7C」が用意されており、自分の用途にあったモデルを選べます。

キヤノンはカメラメーカーとしては最大手ですが、根強い人気を誇っています。一眼レフを中心に初心者向けから上級者向けまで、幅広い製品をラインナップしているのも特徴です。近年にはミラーレス一眼カメラの開発にも力を入れており、2018年にフルサイズミラーレス一眼カメラの新シリーズ「EOS R」を発売。

ミラーレスでは、ソニーに遅れを取った印象はありますが、初心者向けから上級者向けまで揃ってきました。フルサイズのRシリーズは一眼レフで培った技術力が活かされ、高画質・高速撮影を実現する高性能を備えています。

また、Rシリーズの中でもハイスペックな「R5」から、フルサイズながら価格が抑えられた「RP」など、選択肢も豊富です。

ニコンは、キヤノンのライバルメーカーとして比較される、大手のカメラメーカーです。愛用しているユーザーも多く抱えています。キヤノンと同じく一眼レフカメラがラインナップの中心で、よりタフで自然な色表現ができるカメラとして人気です。

ニコンも、キヤノンに続いてミラーレス一眼カメラ市場に参入しています。2011年に「Nikon1シリーズ」を、2018年にフルサイズの「Zシリーズ」を発売しました。フルサイズは「Z7」「Z6」「Z5」の3シリーズが発売されており、ラインナップはまだ多くありません。

ですが、「Z7」はプロの使用にも耐える性能で、「Z6」も写真愛好家に人気が高いシリーズです。「Z5」は性能は少し劣るものの、その分価格が抑えられたシリーズになっています。

パナソニックは、家電メーカーとして知られるメーカーです。カメラは「LUMIX」ブランドで、コンパクトデジカメからフルサイズミラーレス一眼カメラまでライナップしています。ミラーレス一眼カメラでは、イメージセンサーにマイクロフォーサーズを採用したモデルが中心です。

コンパクトでかわいいデザインに、高画質で便利な機能を豊富に搭載したモデルを多く発売しています。2019年にフルサイズ「LUMIX Sシリーズ」を発売。現在は4機種のフルサイズ機を揃えています。

現在は、プロからハイアマチュア向けモデルばかりで、価格が抑えられたモデルはありません。Sシリーズ専用レンズが少ないのが難点ですが、「Lマウントアライアンス」に参加しており、ライカとシグマのレンズをそのまま使えるのが魅力です。

フルサイズは、ほかのセンサーサイズよりも画質が高い・暗所に強い・ボケを大きくできるなどメリットがたくさんあります。これらのメリットは初心者でも活かせるので、「初心者だからこそ高性能のカメラを使いたい」方はフルサイズがおすすめです。

また、フルサイズを先に購入しておくと、APS-Cやマイクロフォーサーズから入るより将来的にお得になる場合もあります。APS-Cなどからフルサイズに買い替える際には、本体だけでなくレンズもフルサイズ用に買い替える必要があるので、先にフルサイズから入った場合と比べて割高です。

もちろん安価のAPS-Cなどから入るのもいいですが、写真にこだわりたい、カメラ撮影は今後も続ける方はフルサイズミラーレス一眼カメラから入るのがおすすめです。

高価なフルサイズミラーレス一眼カメラに手が届かない場合は、価格が安い中古にも注目してみましょう。ただし、中古を選ぶ際にはいくつか注意したい点があります。中古を選ぶ際の注意点を紹介するので参考にしてください。

• 大きな傷や凹みがある：乱雑に扱われていた、使い込んでいた可能性あり
• ボタンの押し戻りや反応が悪い：操作性に劣る、飲み物をこぼした可能性あり
• センサーにごみが付着している：クリーニングが必要（初心者にはハードルが高い）
• 付属品をチェック：最低限バッテリー、充電器、取扱説明書はほしいところ
• オークションでは買わない：保障がない可能性が高い

中古のフルサイズミラーレス一眼カメラを選ぶ場合は、上記5点に注意してできるだけいい状態のものを選んでください。

フルサイズのミラーレス一眼カメラは、軽量・コンパクトボディで高画質な写真が撮れるカメラです。価格が高いため初心者は敬遠しがちですが、高性能・高画質なカメラを使いたいのであれば、初心者でもフルサイズ機から入るのがおすすめです。ぜひこの記事を参考に、お気に入りの一台を探してみてください。