吸引仕事率500W以上の掃除機ランキング｜吸込仕事率が高いのは？

おうち時間が増え、家にいる時間が長くなればなるほど、部屋のほこりや汚れが気になりませんか？快適なおうち時間を過ごすためには、掃除がとても重要です。掃除に欠かせないのは、やはり掃除機。掃除機が使いにくいと、掃除が一気に大変になりますよね。

快適なおうち時間のために、掃除機を買い替えようと思う方も多いかと思います。しかし、いざ買い替えを考えても、掃除機の見た目だけで性能は分かりません。また、何を基準に選べばいいのかが難しく、なかなか選べず悩んでしまう方も多いと思います。

ここでは、吸引力や吸引力以外にも注目したいポイントを踏まえて、実用性のある掃除機の選び方を解説します。さらに、記事後半では吸引仕事率500W以上のおすすめの掃除機10選もご紹介しますので、ぜひ最後までご覧ください。

吸込仕事率とは掃除機がゴミを吸い込むパワーです。ゴミを浮き上がらせる力の真空度と、浮き上がらせたゴミを運ぶ力の風量を掛け合わせた数値で、単位はW（ワット）を使用します。消費電力のW（ワット）とは違うものなので注意が必要です。

測定はヘッドをつけずに行うため、同じ数値でも実際の使用感は違う場合があります。吸込口などの性能が悪いとパワーを発揮できないためです。また、コードレス式はバッテリーの充電量・劣化などで吸込仕事率が安定しづらく、吸込仕事率が非公表である場合もあります。　

吸引力の参考となる吸込仕事率ですが、あくまで目安の1つとして注目しましょう。ちなみに、吸込仕事率が非公表の場合は、V（ボルト）数が大きいものが吸込仕事率も大きくなる傾向にあります。

吸込仕事率は、どのくらいあれば強いと言えるかご存じですか？国内メーカーで見てみると、紙パック式掃除機の多くは200~500W以上、サイクロン式掃除機の多くは200~400W以上ですので、その程度あれば吸引力が強いと言えます。

サイクロン式は吸込仕事率だけ見ればパワフルではない印象があります。しかし、吸引力低下の原因となる溜まったゴミをこまめに捨てて使用するため、紙パック式より低い吸込仕事率であっても、強い吸引力を発揮します。

中には吸込仕事率が600W以上の掃除機もあります。もちろん、吸い込むパワーは強力ですが、パワフルになるほど排気や消費電力も増えていくので、その点は注意が必要です。

各メーカーの主要モデルの吸込仕事率はどのくらいとなっているのか、実際に見ていきましょう。

【日立】

【Panasonic（パナソニック）】

【ダイソン】

V8シリーズより後の新しいモデルでは、吸込仕事率は非公表となっています。海外のメーカーでは国際規格の「ダストピックアップ率」が主流になっていますが、欧米と日本では生活様式が異なるこため、日本ではまだダストピックアップ率は確立されていません。

このように、同じメーカーであっても掃除機の種類によって吸込仕事率に差があります。基本的に500W以上のものはキャニスター型の紙パック式掃除機です。また、公表されていない場合もありますので、吸込仕事率以外でも吸引力を見分けるポイントを見つけましょう。

パワーブラシは、モーターが内蔵されているのが特徴です。モーターの力でパワフルにゴミを搔き出せ、床との密着度も高いため強い吸引力を発揮します。

モーターの重さがきになる方は、走行をアシスタントしてくれる自走式タイプがおすすめです。自走式タイプは上位モデルに多く価格は高めになりますが、吸引力を重視したい方はパワーブラシのタイプの掃除機を検討してください。

タービンブラシにはモーターが内蔵されておらず、掃除機が吸い込むときの風の力を利用してブラシを回転させています。モーター式より搔き出すパワーが弱く、構造上床との隙間が多くなるため、吸い込むパワーは、モーター式より弱い傾向があります。

しかしモーターがない分、軽くて扱いやすいのがメリットです。パワーブラシより低価格なものが多く、中位モデルにはこのタイプが多く採用されています。

数十年前の掃除機は床ブラシのタイプが一般的でした。床ブラシは回転しないため、ゴミを掻き出す力はほとんどないと言えます。構造的に床との隙間も多く、吸引力も弱いです。

メリットは回転ブラシが搭載されていないため、ブラシのお手入れが必要ない点です。また、軽量で価格も非常に安いですが、長い目で見るととあまりお得とは言えません。

紙パック式は紙製の使い捨てパックにゴミを集じんするタイプです。ゴミが溜まったら紙パックをそのまま捨てられるので、ゴミに直接触れずに済みますし、紙パックがフィルターの役割もしてくれるため、お手入れも簡単です。

吸引力はゴミが溜まるほどに低下するのがデメリットです。紙パックを交換すれば吸引力は復活しますが、あまり頻繁に替えると紙パック代がかかります。

〈メリット〉

• ゴミ捨てやお手入れが楽
• ゴミ捨てのときに埃が舞いにくい

〈デメリット〉

• 紙パック代がかかる
• ゴミが溜まると吸引力が落ちる

サイクロン式はダストカップにゴミを集じんします。紙パックを使用しないため、ランニングコストはかかりませんが、直接ゴミが触れるダストカップやフィルターは定期的にお手入れが必要です。中にはフィルターレスタイプでお手入れが比較的楽なものもありますが、価格は高めです。

ゴミが溜まると吸引力が落ちる点は紙パック式と同じですが、サイクロン方式はゴミをすぐに捨てられます。手間はかかりますが、小まめなゴミ捨てで強い吸引力を維持します。

〈メリット〉

• ランニングコストがかからない
• ゴミを小まめに捨てて高い吸引力を発揮

〈デメリット〉

• 手間がかかる
• ゴミ捨てで埃が舞いやすい

掃除機の種類によっても使い勝手が変わります。それぞれの特徴をご紹介しますので、ご自身のライフスタイルにどちらが合っているのか、検討してください。

キャニスター型は、本体をタイヤで転がすタイプの掃除機です。昔ながらのイメージが強いですが、近年ではモーターの軽量化などの改良が続けられ、操作性もあがっています。

スティック型より全体的に大きいですが、その分パワフルなモーターを搭載しているため、高い吸引力のあるモデルが多いです。モーター搭載の本体は床に置いて使用するため、腕にかかる負担は少なくなります。

スティック型は、片手でも使えるコンパクトなタイプです。スリムなため、収納の場所も取りません。スタイリッシュな見た目も魅力の1つです。モーターが小型なため、比較的音が静かなものも多いです。

小回りがきくので、階段掃除にも便利です。さっと取り出せる手軽さはありますが、重さによっては腕の負担が大きくなります。重さが心配な方は1.5kg程度の軽量タイプを選ぶと、比較的負担を感じにくいです。

近年、掃除機もコードレス式が増えてきました。コードレス式とコード式、それぞれにメリットとデメリットがあります。どのような点を重視したいかをポイントに検討してください。

コード式は、コードを使用してコンセントから給電するため安定してパワーを供給でき、比較的吸引力を維持できます。また、バッテリーを充電する必要がないのでコンセントさえあればすぐに使用でき、バッテリー切れの心配もないので長時間の使用も可能です。

〈メリット〉

• 吸引力が落ちにくい
• 充電を気にせずすぐに使えて、長時間の使用も可能

〈デメリット〉

• 移動が大変
• コンセントがないと使用できない

コードレスはコードがない分小回りがきくので、階段でも簡単に使用できます。コンセントの位置を気にしなくていいため、移動も楽です。しかし、充電が減ると吸引力は低下します。バッテリーの経年劣化でも吸引力は落ちるので、数年でバッテリー交換が必要です。

〈メリット〉

• 小回りがきいて移動も楽
• コンセントがない場所でも使用可能

〈デメリット〉

• バッテリーの状態によって吸引力が落ちる
• 充電する手間がかかる

掃除機は使用中の音も気になりますよね？騒音の大きさはdB（デシベル）で表記され、セミの鳴き声が70dB、普通の会話が60dB、換気扇が50dBと言われています。吸引力が大きくなれば、音も大きくなる傾向にあります。

中には50dB以下のモデルもありますが、吸引力と静音性を両立させたい場合は65dB以下を目安に選んでください。スティック型はモーターが小さく静かなものが多くあるので、掃除機の音が気になる方にはスティック型がおすすめです。

サイクロン掃除機は、紙パックを取り替える手間はありませんが、フィルターの定期的なお掃除が必須です。少し吸引力が落ちたと感じたら、フィルターの目詰まりやゴミがつまっていないかをチェックしてください。

また紙パック式の場合は、ゴミがたまりすぎると吸引力が落ちるため、適度に紙パックを取り替えるのがおすすめです。コードレス式の場合は、バッテリーの残量が少ないと吸引力も落ちます。解消されない場合は、掃除機の寿命も疑ってみてください。

掃除機の寿命はおよそ6～7年と言われています。すでに寿命を超えていて、吸引力の低下や音がおかしいなど「なんだかこれまでと違う」と感じるときは、買い替えをおすすめします。

掃除機のダストカップのお手入れ方法は、掃除機の種類によって異なりますが、定期的なフィルターやダストカップのお掃除が必要です。ヘッド部分のお手入れも必須で、特にブラシが回転するタイプのものは、髪の毛や糸くずが絡まるとブラシが回転しなくなります。

ブラシにホコリがたまっている場合は、ヘッドを外した状態で掃除機のノズルを近づけてホコリを吸います。ブラシに髪の毛や糸くずが絡まっている場合は、絡んでいるものをハサミで切りながら取り除きます。

お手入れの手間を考えると、上記画像のヘッドのようにブラシを分解できるタイプが便利です。

掃除機は吸込仕事率だけで選ぶと失敗する場合があります。吸引力を求めるなら、ヘッドや集じん方式に注目しましょう。吸引力以外の部分では掃除機のタイプや静音性などもチェックすると、自分のライフスタイルに合った実用的な掃除機を選べますよ。