掃除機がけで窓を開けるか閉めるか？タイミングも解説｜換気方法・アパートでは？

掃除機をかけるとほこりが舞い上がるため、窓を開けたまま行う方も少なくありません。しかし、窓が開けられないような雨の日は、どうしようか悩みますよね。またアパートやマンションなどの集合住宅では、窓を開けて掃除機をすると「うるさい」と思われないかも心配です。

そもそも、窓を開けながら掃除機をかける方は多いですが、実はその方法間違いです。ほこりや換気のために開けた窓によって、掃除前より部屋の空気を汚している恐れがあります。結論から言うと、掃除機をかける時の窓を開けるタイミングは「掃除機をかけ終わった後」です。

本記事では、掃除機をかける時の換気のタイミングや目安時間、効率よく換気を行う方法を紹介します。また、掃除機がけの正しい手順やエアコンは切るべきかなども解説しているので、ぜひご覧ください。

掃除機をかけるときに窓を開けると、舞い上がるほこりやハウスダストが、窓からの風によってさらに拡散します。現代の住宅は昔ながらの住宅に比べ気密性が高いため、風の影響で空気中を漂いやすい環境です。

また、窓を開けると外からのほこりも風と共に入ってきます。舞い上がったほこりやハウスダストは落ちるまでに30分ほどかかるため、掃除中に口や鼻から吸い込む恐れも高まります。

掃除機をかけるときは窓を閉めるのが正解ですが、掃除中に舞ったほこりで空気が汚れているため、空気の入れ替えは必ず必要です。

窓を開けて換気するタイミングは、掃除機をかけ終わって舞い上がったほこりが落ち着いてくる「10～15分後」を目安にしましょう。また、窓を開けるときはゴミや虫が風と一緒に入ってこないよう、網戸の閉め忘れに注意が必要です。

雨の日はほこりが湿気を吸って重くなりますが、それでもほこりが全く舞い上がらないわけではありません。そのため、晴れている日と同様に、掃除機をかけ終わって10～15分ほど経ったあとに窓を開けて換気する必要があります。

また、どしゃ降りや豪雨でなければ、少しの時間窓を開けておいても問題はありません。換気時に扇風機やサーキュレーターを使えば、効率よく換気できて窓を開ける時間を短縮できます。

「掃除機をかけるのは少しの時間だから、エアコンや扇風機をつけっぱなしでも大丈夫」と思っていませんか？しかし、エアコンや扇風機の送風により、ほこりや微細なゴミが舞い上がるため、掃除機をかける時はスイッチを切っておきましょう。

また、掃除機や人の「動き」でもほこりは舞いやすいため、掃除機をかけるときはマスクを着用するのがおすすめです。

空気は狭い場所から広い場所へ移動するときに、勢いを増す性質があります。そのため、すべての窓を全開にすると、かえって換気の効果が下がります。効率よく換気するためには、空気を入れる窓は5～15cmほど開け、空気を逃がす窓は全開にしましょう。

また気温差がある場合は、気温が高いと空気が上昇し気温が低いと下降します。この性質を利用して、家の下側の窓は狭く、上側の窓は広く開けて空気を勢いよく流しましょう。

空気の入れ替えをよりしっかりと行うために、2ヶ所以上の窓を開けましょう。窓を1ヶ所だけ開けても空気はあまり動かず、部屋の中に溜まった湿気やニオイは排出されません。

また、1ヶ所のドアを開けすぐ近くにあるもう1ヶ所のドアを開けても、空気の流れはその近辺で完結するため効率よく換気を行えません。換気する際は対角線上になるよう2ヶ所の窓を開けると、新鮮な空気が循環しやすくなります。

一人暮らしのワンルームマンションでは、部屋に窓が1つしかない場合もあります。2か所以上の窓がない場合は、扇風機を使った換気が効果的です。

1. 部屋のドアを開け扇風機は窓のそばに設置する
2. 扇風機を窓に向けて稼働させる

こうすると、ドアから入った風が扇風機の流れに乗って窓の外へと排出されます。特に空気がこもりやすいワンルームでは、外出前の数分間だけでもこまめに換気を行いましょう。

掃除機は大きな音がするため、使用する時間帯によっては騒音トラブルに発展しやすいです。また、マンションやアパートによっては、掃除機を使う時間を定めているところもあります。

掃除機をかける音もそうですが、掃除機の先端や電源コードが床に当たる音もすぐ下の部屋には意外と響くものです。音に敏感な方が近隣にいる場合もあるため、掃除機を安心して使える時間を時間に考えて対策を施しましょう。

一般的に掃除機をかけてもいい時間は8～20時とされています。人によって行動している時間帯に差があるものの、より迷惑にならない時間を考えるなら9～19時に短縮しましょう。

ただし、掃除機は洗濯機ほど大きな騒音にはならないため、場所によっては21時頃までであれば許容範囲とされるケースも少なくありません。マンションやアパートの防音性も時間を決める目安になります。

また、集合住宅でなくても騒音の配慮は必要です。戸建てだからといって気にせず深夜や早朝に掃除機をかけていると、近所の人にとっては騒音になる恐れがあります。

掃除機の騒音トラブルは日常的に繰り返された結果、苦情へと発展するケースが多くなっています。そのため、少々うるさかったとしても頻繁でなければ、トラブル問題になるとは考えにくいです。

毎日掃除機を使用するのではなく、フロアワイパーや粘着クリーナーなどを使った拭き掃除だけの日を取り入れると、騒音トラブルを回避しやすくなります。床のほこりに水拭きは効果的なので、掃除の面でも有効です。

防音カーペットがあれば、すぐ下の階へ響く掃除機の音を緩和できます。さらに、遮音性の高いものであれば掃除機の音は近隣にほとんど伝わらないため、うるさいと思われていないか心配な方はぜひ活用しましょう。

また防音カーテンを利用すれば、近隣への騒音だけでなく、外部からの騒音も遮断できます。中には断熱性やUVカットなど多機能なタイプも多いので、参考にしてください。

集合住宅でも時間帯を気にせず使いたい方には、静音性の高い掃除機がおすすめです。目安としては、騒音の大きさを表すdB(デシベル)が60dB以下の掃除機を購入すれば、近隣への音漏れも気になりません。

また、コードレスタイプの掃除機であれば、電源コードが床に当たり音を発するといった心配も不要です。自動的に掃除を行ってくれるロボット掃除機を購入し、昼間の外出中に掃除を完了させる方法もあります。

静かな掃除機は吸引力が弱いイメージがありますが、最近ではハイパワーを搭載しつつ静音性に優れた掃除機も続々と登場しています。以下の記事ではおすすめの静音掃除機とロボット掃除機を紹介していますので、ぜひ参考にしてください。

ここからは効率よく掃除機をかける手順とコツを解説していきます。掃除機をかけるときには、以下のような手順で行いましょう。

1. 床の上に置いているものを片付ける
2. 家具や家電などを拭く
3. フロアモップ（クイックルワイパー）のドライシートで床を拭く
4. 掃除機をかける
5. 掃除機の後、10～15分後に換気をする

片付けながらの掃除は時間や手間がかかるので、床の上のものは最初に片付けておきましょう。また家具・家電などを拭く際は、ホコリをしっかりキャッチするマイクロファイバー製のハンディモップやクロスがおすすめです。

フロアモップの工程は省いても問題ありませんが、掃除機の前にフロアモップをかけると掃除の効率が格段にアップします。

まずは昔ながらの掃除方法について確認しておきましょう。昔は掃除の際に「はたきがけ」は必須でしたが、実はこの方法はおすすめできません。

1. 部屋を片付ける
2. はたきがけ
3. 掃除機をかける
4. 棚を拭く
5. 床を拭く

この手順では余計に部屋が汚れてしまう可能性が高いです。なぜなら、はたきをかけるとほこりが舞い上がることに加え、ほこりでせき込んでしまうリスクも考えられます。

ほこりが舞い上がったまま掃除機をかけると、ほこりはさらに拡散されます。そのため、そのまま拭き掃除を行っても、部屋の空気は掃除前よりも汚れた状態になってしまいます。

掃除機をかける際、しっかりゴミを取ろうとして掃除機を床に押し付けてしまいがちです。しかし、この方法では細かいゴミを吸えなかったり、フローリングや畳に傷をつけたりしてまいます。

掃除機は力を抜いてゆっくりと床の上を滑らせるのが正解です。

材質別に掃除機をかけるポイントと注意点をまとめました。材質に適した掃除機がけをすると、より部屋を効率よくきれいにできます。

部屋の中で人が動いている間は、フワフワとほこりが舞い上がります。そして就寝し行動を起こさなくなると、ほこりはゆっくりと床に落ちます。なかなか目に見えないほこりも多いですが、朝の床はほこりが積もった状態になっています。

そのため、朝一番に掃除機をかければ、ほこりが舞い上がる前に掃除機で一気に吸引できます。ただし、掃除機の排気によってほこりが再度舞い上がってしまう恐れがあるため、ウェットシートなどで床を一拭きしてから掃除機をかけるのがおすすめです。

窓を閉めて掃除するときに気になるのが掃除機の排気ですよね。紙パックやダストボックスにゴミがたくさん溜まった状態だと、汚れた排気が出るだけでなくイヤな臭いも伴います。

• 紙パック式：8割程度で紙パックを交換するのがおすすめ
• サイクロン式：満杯になる前に捨てる

サイクロン式に比べ紙パック式は持続力が劣るため、ある程度溜まったら満杯になる前に交換しましょう。魅力である吸引力の高さがゴミによって落ちてしまうのは効率が悪いと言えます。またどちらも交換時にフィルター類の掃除もしておきましょう。

掃除機をかけた後は換気が必要ですが、何分くらい窓を開けておけばいいのでしょうか。部屋の広さや窓の配置によって多少左右しますが、一般的に15分程度換気すれば十分です。寒い冬や雨天時など長く開けておきたくない場合は、扇風機を利用してより効率よく短時間で換気を行いましょう。

また掃除機のあとに限らず、2時間おきに5分程度の換気を取り入れるのもおすすめです。とくに暖房器具を使用する冬は、結露の防止や空気汚染による「シックハウス症候群」などのリスクも軽減できるため、こまめな換気が推奨されています。

掃除機は窓を閉めてかけたほうが、空気が汚れづらいだけでなく掃除の効率もアップします。舞いやすいほこりなどの微細なゴミは、掃除機をかける前にサッと水拭きしておくとより快適な空間を作れます。日頃から換気や掃除機のコツを意識し、効率よく掃除を行いましょう。