【初心者必見】デジタルカメラの構造と各部品の役割について解説

デジタルカメラとは、フィルムを用いずに、画像をデジタル化してメモリーなどの電子媒体に記録するカメラのことをいい、一般に静止画を撮影するデジタルスチルカメラのことを指します。デジタルカメラの構造を知り、よりよい一台を選ぶことができるようになりましょう。デジタルカメラの写真を撮る仕組みについて知りたい方は下記の記事をご覧ください。

デジタルカメラは大まかにいうと、レンズ・撮像素子・画像処理エンジン・記録メディアの4つに分類されます。レンズから入った映像が、撮像素子、画像処理エンジンを経由し、JPEGのデジタルデータとして記録メディアに保存されます。ここからはその4つがどのような役割を果たしているのかご紹介します。

デジタルカメラのレンズは、ガラスやプラスティックで作られていて、光を集めて像を作る部品のことです。ちなみに、人類が初めてカメラを開発したころは、ピンホールカメラと言って穴が開いているだけでレンズはありませんでした。

現代では、レンズと像のピントを調節する機能・光量を調節する機能をまとめてレンズシステムと呼びます。レンズは写真の仕上がりを左右するといっても過言ではないので、カメラを購入するときに、レンズの性能は要チェックポイントです。

CCD撮像素子とは、人体で言うと人間の目の網膜に当たります。レンズから取り込んだ光をデジタル化し定着させる機能を持ちます。デジタルカメラを購入される際によく目にするであろう有効画素数とは、この撮像素子の能力を数値化したものです。

今のデジタルカメラはCCD撮像素子ではなくCMOS撮像素子を用いることが多いです。かつては、SSD撮像素子の方が高価で性能が上と言われていましたが、技術が進歩し、両者ともほぼ同じ画質になりました。ちなみに、CCD撮像素子のサイズが大きいほど高画質で精緻な写真を撮ることができます。

画像処理エンジンは、イメージセンサを通ってデジタル化された画像に処理を施す役目をします。イメージセンサの性格を熟慮し、生じうると考えられる色ムラやセンサーの誤認識を予測して修正する作業です。

このように、画像処理エンジンの働きのおかげで、目で見た色に近い色を再現することが可能になるのです。なので、画像処理エンジンもデジタルカメラにとってなくてはならない存在で、よりよいデジタルカメラを選ぶうえで無視できない箇所だといえます。

デジタルカメラで撮影した画像を記録する部分が記録メディアです。現在、記録メディアにはSDカード・CFカード・xdピクチャーカード・スティックメモリーなどがあります。デジタルカメラによって使うことができる記録メディアは決められていて、変更することはできません。

記録メディアをパソコンにつないで画像を転送したり、カメラ屋さんに持っていくなど、写真の移動が簡単で便利です。しかし、小さく紛失しやすいため注意が必要です。

防水デジタルカメラは、生活防水の時計などの仕組みを参考に作られました。デジタルカメラには浸水箇所がたくさんあるので、カメラのボディを金属からプラスチックに変え、隙間のある箇所に溝を掘り、そこにゴムパッキンを接着剤でしっかり貼り付け浸水しないようになっています。

デジタルカメラには、主にコンパクトデジタルカメラ・一眼レフ・ミラーレスの3種類があります。それぞれの特徴と違いをご紹介します。

コンパクトデジタルカメラと一眼レフ・ミラーレスとの構造の違いは、レンズ交換ができないことです。持ち運びに便利なように、機能は最小限に抑えられているのが特徴です。技術が進歩し、最近では自動露出機能・オートフォーカス機能が搭載したものが多く便利になっています。

デジタル一眼は一眼レフカメラとミラーレスカメラの2種類に分けられます。

一眼レフとミラーレスの構造の違いは反射鏡の有無です。一眼レフは、カメラのレンズのうしろにミラーがあり、撮像素子に写る画像と同じものを見ながら撮影するデジタルカメラです。なので、正確に撮影をすることができ露出補正も簡単です。

コンパクトデジタルカメラに比べて多機能ですが大きく重いという特徴があり欠点でもあります。

ミラーレスは、その名前の通りミラーがないデジタルカメラです。反射鏡を介さず、液晶画面に被写体を映し出します。実像を見ながら撮影することができない分、一眼レフよりもシャッターチャンスをとらえにくいですが、一眼レフより小型であることが多いことが特徴です。